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第1巻 1期目 閉会~臨時国会前日
外房中学校同窓会
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池山議員が副幹事長の招待の真意を知らず浮かれていた頃、俺は外房中学校の同窓会に参加していた。
国会議員に抜け駆けした俺をはやし立てるのが主か、古味はおまけでとにかく集まりたかったのかは知らないが、元辣腕生徒会長安富の名に恥じず、1学年150名のうち半数近くを集め、大規模な同窓会となった。
少し遅れて同窓会の会場に入った。会場はデパートの別館の大部屋を貸し切りでこういうところの会費は結構高いらしい。受付の女の子に促され氏名を書いて中に入ると懐かしい面々が大勢いた。
「古味」
大声で俺を呼んだ奴がいた安富だ。
「晴れて衆議院議員となった古味先生のために大勢呼んでやったんだありがたく思え」
頼んだわけでもないのにありがたくもないのだが、まあこういう言い方は社交辞令のようなもんだろう。
「そういえば安富は仕事は何してるん?」
「あっ俺か市役所に勤めてる。地方公務員や」
「市役所かあ。まあ真面目だったもんな」
多分大学時代もこつこつと勉強して市役所に合格したに違いない。今の時代、公務員の倍率は凄まじいものがあるから生半可な勉強ではとても受かるまい。
「古味といつもつるんでたあいつは、ITだって。」
「うーITかすごいじゃん」
「駅の前に3階建てぐらいのビルあるやん。あそこで働いているって」
「へーっ」
普通、会社勤めというと都内がほとんどだと思うが、中にはこんな田舎に拠点を置く企業もあるらしい。まあ、ITだったら今やネットでのやりとりがほとんどだから、田舎に拠点があってもあまり困らないのだろう。
「さて、皆さんお静かに」
しばらくして安富がマイクを持って司会をやり始めた。
「ここで大変お世話になった先生方が来て下さったので挨拶をして頂きたいと思います」
どうやって連絡を取ったのか当時、国語と体育と社会を教えていた3人の先生が今日は来てくれたらしい。先生方は順番に話をされ、よく15年以上も前の生徒のことを覚えているなと感心したが、当時のことなどを振り返り話していた。
そして、社会の先生の順番になったとき、よせばいいのに安富が
「先生。国会議員になった古味に一言。なんなら社会科の授業をしてもらいましょうか?」
「はははっ」と元生徒の輪からまばらな笑い声が聞こえた。
思えば中学校の頃は社会が得意だったわけでもない俺が政治家になったので、もしかしたら怒っているかもしれない。まあ、経済学部も分ければ社会科だろうからまあ中学校の得意科目がそのまま進路になるわけでもないか。
「古味君。古味君。。。。」
先生も俺を思い出すのが辛そうだ。
「ああっ。確か日本国憲法のミニテストで何度も再テストだったのを覚えているよ」
どっと大きな笑い声が上がる。
「おいおい。そんなのに国を任せて大丈夫かよ」
元生徒の輪がさらにざわめきたつ。
「だけどまあ。えっ国会議員になったって?そういえば穴埋めのミニテストは悪かったけど先生が毎年出してる日本国憲法と時事ニュースを絡めた作文はよく書けたんじゃなかったかな。ニュースが好きな子なんだなあと思った」
そうだったかな?もしかしたら他の生徒と混同しているかもしれないが、まあテストが悪いだけじゃ救いがないので、フォローを入れてくれてるのかもしれない。
先生方の挨拶も終わり再び雑談の時間に戻る。その間も何人かに国会議員だとはやし立てられた。
そして1次会は終わり、俺は無理やり2次会に連れていかれた。2次会は会場を移し居酒屋で人数は減ったがそれでも20人くらいは参加していた。
「古味・・・今日は来てくれてありがとうな」
無理やりおっぱじめた同窓会が無事終わり安富は少しほっとしているようだ。
「そういえば安富。市役所ってことは待機児童問題とかも扱ってるの?」
「ん?待機児童。それは別部署だな。俺は水道事業部なんだ」
むむむ。待機児童問題に関わっていれば何かいいアドバイスをもらえるかと思ったのだが。
「まあ、まったく関りがないわけじゃないし、もしいい話があったら教えてやるよ」
「頼むよ」
そんなやりとりを安富としているとスマホが鳴り始めた。池山議員だ。
もし、込み入った話だと困るので(キャバクラの誘いでも困るが。。。。)俺は席を外し居酒屋の外でスマホに出た。
「古味先生助けてください」
スマホに出るなり池山議員の消え入りそうな声が耳に入ってきたのだった。
国会議員に抜け駆けした俺をはやし立てるのが主か、古味はおまけでとにかく集まりたかったのかは知らないが、元辣腕生徒会長安富の名に恥じず、1学年150名のうち半数近くを集め、大規模な同窓会となった。
少し遅れて同窓会の会場に入った。会場はデパートの別館の大部屋を貸し切りでこういうところの会費は結構高いらしい。受付の女の子に促され氏名を書いて中に入ると懐かしい面々が大勢いた。
「古味」
大声で俺を呼んだ奴がいた安富だ。
「晴れて衆議院議員となった古味先生のために大勢呼んでやったんだありがたく思え」
頼んだわけでもないのにありがたくもないのだが、まあこういう言い方は社交辞令のようなもんだろう。
「そういえば安富は仕事は何してるん?」
「あっ俺か市役所に勤めてる。地方公務員や」
「市役所かあ。まあ真面目だったもんな」
多分大学時代もこつこつと勉強して市役所に合格したに違いない。今の時代、公務員の倍率は凄まじいものがあるから生半可な勉強ではとても受かるまい。
「古味といつもつるんでたあいつは、ITだって。」
「うーITかすごいじゃん」
「駅の前に3階建てぐらいのビルあるやん。あそこで働いているって」
「へーっ」
普通、会社勤めというと都内がほとんどだと思うが、中にはこんな田舎に拠点を置く企業もあるらしい。まあ、ITだったら今やネットでのやりとりがほとんどだから、田舎に拠点があってもあまり困らないのだろう。
「さて、皆さんお静かに」
しばらくして安富がマイクを持って司会をやり始めた。
「ここで大変お世話になった先生方が来て下さったので挨拶をして頂きたいと思います」
どうやって連絡を取ったのか当時、国語と体育と社会を教えていた3人の先生が今日は来てくれたらしい。先生方は順番に話をされ、よく15年以上も前の生徒のことを覚えているなと感心したが、当時のことなどを振り返り話していた。
そして、社会の先生の順番になったとき、よせばいいのに安富が
「先生。国会議員になった古味に一言。なんなら社会科の授業をしてもらいましょうか?」
「はははっ」と元生徒の輪からまばらな笑い声が聞こえた。
思えば中学校の頃は社会が得意だったわけでもない俺が政治家になったので、もしかしたら怒っているかもしれない。まあ、経済学部も分ければ社会科だろうからまあ中学校の得意科目がそのまま進路になるわけでもないか。
「古味君。古味君。。。。」
先生も俺を思い出すのが辛そうだ。
「ああっ。確か日本国憲法のミニテストで何度も再テストだったのを覚えているよ」
どっと大きな笑い声が上がる。
「おいおい。そんなのに国を任せて大丈夫かよ」
元生徒の輪がさらにざわめきたつ。
「だけどまあ。えっ国会議員になったって?そういえば穴埋めのミニテストは悪かったけど先生が毎年出してる日本国憲法と時事ニュースを絡めた作文はよく書けたんじゃなかったかな。ニュースが好きな子なんだなあと思った」
そうだったかな?もしかしたら他の生徒と混同しているかもしれないが、まあテストが悪いだけじゃ救いがないので、フォローを入れてくれてるのかもしれない。
先生方の挨拶も終わり再び雑談の時間に戻る。その間も何人かに国会議員だとはやし立てられた。
そして1次会は終わり、俺は無理やり2次会に連れていかれた。2次会は会場を移し居酒屋で人数は減ったがそれでも20人くらいは参加していた。
「古味・・・今日は来てくれてありがとうな」
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「そういえば安富。市役所ってことは待機児童問題とかも扱ってるの?」
「ん?待機児童。それは別部署だな。俺は水道事業部なんだ」
むむむ。待機児童問題に関わっていれば何かいいアドバイスをもらえるかと思ったのだが。
「まあ、まったく関りがないわけじゃないし、もしいい話があったら教えてやるよ」
「頼むよ」
そんなやりとりを安富としているとスマホが鳴り始めた。池山議員だ。
もし、込み入った話だと困るので(キャバクラの誘いでも困るが。。。。)俺は席を外し居酒屋の外でスマホに出た。
「古味先生助けてください」
スマホに出るなり池山議員の消え入りそうな声が耳に入ってきたのだった。
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