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第1巻 1期目 臨時国会
ニートが決起する日④国会前集合
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ステージから去った後も俺は興奮気味だった。ネットで叩かれるかもしれないけど知ったこっちゃない。だが、何人か賛同してくれた人もいた。そういった人には自分の言い分が参考になったのだろう。言いたいことを言ったのですっきりした。などと自分を納得させ帰ろうとしていると、NPOの人が声をかけてきた。
「古味さん。熱弁お疲れ様です」
「ありがとうございます。結局、講演らしい講演にはならなかったかもしれませんが、もしかしたら余計なこと言っちゃったかな」
「いいじゃないですか。私もときどき思いますよ、ここではっぱをかけてニートを世の中に押し出せばそれで解決するんじゃないかと」
はっぱか・・・ちと興奮して言いすぎてしまったかもしれないな。
「でも、ニートと一口で言っても、人それぞれ事情があります。それらの多種多様な事情を把握してこそ、その人の事情にあった後押しができると思うんです」
そうだったか。確かに世の中には何万人というニートがいる。その一人一人に事情があると思うが、その数が多すぎて把握しきれず、逆に一色淡に「就職」という考えを押し付ける結果になっているのかもしれない。
他にも、活動を通して会ったニート、一緒に苦労したが今は就業しときどき頼りをくれる元ニートの人のことなど、いろいろな話をしてくれた。俺はNPOの人に礼を言うとその場を離れた。
そして、そのまま帰ろうとすると・・・
「古味。大変なことになってるぞ」
安富が血相を変えてこっちに走ってきた。
「見ろよ。このSNS。国会前集合だって。古味のせいじゃないか」
安富に言われ、スマホのSNSの画面を見ると、
[暴言]ニートよ政治家になれ[国会議員古味良一]
のタイトルの下に大量の書き込みが行われていた。
「うわっなんだこれ」
俺は驚いて発言を一通り読んでみる。
以下、SNSの書き込みである。
// =============================
「国会議事堂でデモ行進予定
世の中のニートよ集まれ、
みんなで政治家になっててっぺんから変えよう。」
by古味良一
「本当に行く人いる?」
「ノノノノ」
「ノ」
「この人。自分がニートと紙一重だってわかってるのかな」
「ほとんど自分に言ってて草」
「(/・ω・)/=====古味 壁壁壁」
「国会議員古味良一。ニート相手の講演会で切れる」
「というかニートに講演なんて無駄じゃね」
「古味良一って人知らない(´・ω・`)」
∧__∧/______
( ´∀`)国会へ急げ
( O┬O
≡◎-ヽJ┴◎
===============================//
どうやら、さっきの「ニートよ政治家になれ」の一言に触発されてしまった何人かが、国会前に集まろうと呼び掛けているらしい。
これはまずい。国会前に集合なんてどんなトラブルに巻き込まれるかわからない。しかも俺が呼び掛けたことになってる。
俺は安富に別れを告げ、急いで国会議事堂前へ向かった。
既に時間は午後3時ぐらいになっていた。国会前では普段からいくつかの団体がデモを行っているが、SNSの呼びかけのせいで、普段以上に人が集まっている。
「僕たちニートだけど政治家になります」
あの輪だ。叫び声に反応し駆け寄ると、思ったより人が集まっている。軽く100人は超えているだろう。
「おうお前ら政治家になるってなんだよ」
大変だ周囲のデモと小競り合いになっているようだ。
俺はデモ同士の間に入るようにして仲裁に入る。
「なんだおまえ」
両方の輪に押しつぶされるようになりながら叫ぶ。
「皆さん。下がってください。こんなところで争っていても何も解決しません」
「あっ古味さんだ」
「古味さん~僕たち政治家になります」
「まだ言うかこのやろう」
「押さないで~」
激しくなってきた押し合いに俺は押し倒され何人かに踏まれてしまい軽傷を負った。そこに警官が止めに入ってきて、両方のデモは解散させられた。
結局、どこで見ていたのかこの日の騒ぎはニュースで報道され、国会議員古味良一の扇動的な発言、その発言に触発され大勢のニートが国会前に集まってしまったこと、そこで他のデモと揉めてしまったこと、古味良一が軽傷を負ったことは大きく問題視されることになった。
「古味さん。熱弁お疲れ様です」
「ありがとうございます。結局、講演らしい講演にはならなかったかもしれませんが、もしかしたら余計なこと言っちゃったかな」
「いいじゃないですか。私もときどき思いますよ、ここではっぱをかけてニートを世の中に押し出せばそれで解決するんじゃないかと」
はっぱか・・・ちと興奮して言いすぎてしまったかもしれないな。
「でも、ニートと一口で言っても、人それぞれ事情があります。それらの多種多様な事情を把握してこそ、その人の事情にあった後押しができると思うんです」
そうだったか。確かに世の中には何万人というニートがいる。その一人一人に事情があると思うが、その数が多すぎて把握しきれず、逆に一色淡に「就職」という考えを押し付ける結果になっているのかもしれない。
他にも、活動を通して会ったニート、一緒に苦労したが今は就業しときどき頼りをくれる元ニートの人のことなど、いろいろな話をしてくれた。俺はNPOの人に礼を言うとその場を離れた。
そして、そのまま帰ろうとすると・・・
「古味。大変なことになってるぞ」
安富が血相を変えてこっちに走ってきた。
「見ろよ。このSNS。国会前集合だって。古味のせいじゃないか」
安富に言われ、スマホのSNSの画面を見ると、
[暴言]ニートよ政治家になれ[国会議員古味良一]
のタイトルの下に大量の書き込みが行われていた。
「うわっなんだこれ」
俺は驚いて発言を一通り読んでみる。
以下、SNSの書き込みである。
// =============================
「国会議事堂でデモ行進予定
世の中のニートよ集まれ、
みんなで政治家になっててっぺんから変えよう。」
by古味良一
「本当に行く人いる?」
「ノノノノ」
「ノ」
「この人。自分がニートと紙一重だってわかってるのかな」
「ほとんど自分に言ってて草」
「(/・ω・)/=====古味 壁壁壁」
「国会議員古味良一。ニート相手の講演会で切れる」
「というかニートに講演なんて無駄じゃね」
「古味良一って人知らない(´・ω・`)」
∧__∧/______
( ´∀`)国会へ急げ
( O┬O
≡◎-ヽJ┴◎
===============================//
どうやら、さっきの「ニートよ政治家になれ」の一言に触発されてしまった何人かが、国会前に集まろうと呼び掛けているらしい。
これはまずい。国会前に集合なんてどんなトラブルに巻き込まれるかわからない。しかも俺が呼び掛けたことになってる。
俺は安富に別れを告げ、急いで国会議事堂前へ向かった。
既に時間は午後3時ぐらいになっていた。国会前では普段からいくつかの団体がデモを行っているが、SNSの呼びかけのせいで、普段以上に人が集まっている。
「僕たちニートだけど政治家になります」
あの輪だ。叫び声に反応し駆け寄ると、思ったより人が集まっている。軽く100人は超えているだろう。
「おうお前ら政治家になるってなんだよ」
大変だ周囲のデモと小競り合いになっているようだ。
俺はデモ同士の間に入るようにして仲裁に入る。
「なんだおまえ」
両方の輪に押しつぶされるようになりながら叫ぶ。
「皆さん。下がってください。こんなところで争っていても何も解決しません」
「あっ古味さんだ」
「古味さん~僕たち政治家になります」
「まだ言うかこのやろう」
「押さないで~」
激しくなってきた押し合いに俺は押し倒され何人かに踏まれてしまい軽傷を負った。そこに警官が止めに入ってきて、両方のデモは解散させられた。
結局、どこで見ていたのかこの日の騒ぎはニュースで報道され、国会議員古味良一の扇動的な発言、その発言に触発され大勢のニートが国会前に集まってしまったこと、そこで他のデモと揉めてしまったこと、古味良一が軽傷を負ったことは大きく問題視されることになった。
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