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1章『自分の姿決め編』
『模擬戦5』
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ブラストバーンを、魔法を極限まで凝縮した物、名付けて『超凝縮魔法』。
これは、魔法に込めた魔力の四倍程の魔力で包み込み、更に5倍ほどの圧力で凝縮しないとできない。
「あらよっと」
俺は今、副団長さん?のために、複製で『超凝縮魔法』を増やし、様々な属性を混ぜ、いろんな角度から打ち込んでいる。
いつの間にか団長さんも乱入して避け始めているが、剣や鎧は完全に溶解しており、なかなか際どい姿となっている。
「うーん、風と水と火と土は余裕で出来るんだけど・・・光と闇は攻撃力が無いし、呪は操作不能だし・・・」
まぁ呪いなんだから、呪いたい人を意識しないといけないのかもしれない。
「雷は?どうやって作るんだ?竜は身体強化専用っぽいな」
ヒョイっと、今持ってる属性を全て混ぜると、白と黒の稲妻が混ざっている様な球体ができたが、もはや近づくことも出来なくなっていた。
「おいおい、自動迎撃システムでもあんのか?あっ、魔導銃とか作ってこれを弾にしたら強くね?」
戦闘中にも関わらず、様々な事を試し、思案し、開発する俺。
周りはそんな俺に対し、恐れ驚き呆れていた。
「なるほど、混ぜる順番を変えれば違う物に変わったり、相殺されて消える属性もあるのか」
あれ?俺ってこんなキャラだっけ?いやだ!眼鏡白衣系根暗はいやだ!
「っと、大丈夫?もう辞める?」
「ま・・・まい・・・った・・・」
『副団長ダウーン!!!またも勝者はスライム君だ!!!次の試合は鷹の刻からとなりまーす!!!』
んんん?鷹の刻?後でルーディに聞いてみるか・・・
「えっ?刻を教えて欲しい?」
と言うことで聞いてみたら、そんなことも知らないの?と言われてしまった。目じゃなくて口でね!・・・そろそろ沈むよ?精神が闇に飲まれるよ?
「ごめんって、えっと、刻だったね?えっと、刻は4個あって、一日の最初が虎の刻、太陽が上がってきたら、猫の刻、太陽が真上に来たら鷲の刻、で、太陽が下がりきったら鷹の刻」
なるほど、午前が虎と猫、午後が鷲と鷹か。
(この世界にも猫がいるのか?)
「なあ、その刻の由来ってわかるか?」
「んー、色々あるけど、大体『異世界人』が伝えたって言われてるよ?」
異世界人・・・まぁそうだよな・・・でも、地球があった世界以外にも、世界があってもおかしくないよな・・・
「そう言えば、俺は結界が張ってある地下から出てきたわけだけど、なにか閉じ込めてたのか?」
そこでルーディは、考えるような素振りを見せ、たっぷり熟考した後、真剣味を帯びた目で話し始めた。
「君は、4大悪魔ってしってるかい?」
これは、魔法に込めた魔力の四倍程の魔力で包み込み、更に5倍ほどの圧力で凝縮しないとできない。
「あらよっと」
俺は今、副団長さん?のために、複製で『超凝縮魔法』を増やし、様々な属性を混ぜ、いろんな角度から打ち込んでいる。
いつの間にか団長さんも乱入して避け始めているが、剣や鎧は完全に溶解しており、なかなか際どい姿となっている。
「うーん、風と水と火と土は余裕で出来るんだけど・・・光と闇は攻撃力が無いし、呪は操作不能だし・・・」
まぁ呪いなんだから、呪いたい人を意識しないといけないのかもしれない。
「雷は?どうやって作るんだ?竜は身体強化専用っぽいな」
ヒョイっと、今持ってる属性を全て混ぜると、白と黒の稲妻が混ざっている様な球体ができたが、もはや近づくことも出来なくなっていた。
「おいおい、自動迎撃システムでもあんのか?あっ、魔導銃とか作ってこれを弾にしたら強くね?」
戦闘中にも関わらず、様々な事を試し、思案し、開発する俺。
周りはそんな俺に対し、恐れ驚き呆れていた。
「なるほど、混ぜる順番を変えれば違う物に変わったり、相殺されて消える属性もあるのか」
あれ?俺ってこんなキャラだっけ?いやだ!眼鏡白衣系根暗はいやだ!
「っと、大丈夫?もう辞める?」
「ま・・・まい・・・った・・・」
『副団長ダウーン!!!またも勝者はスライム君だ!!!次の試合は鷹の刻からとなりまーす!!!』
んんん?鷹の刻?後でルーディに聞いてみるか・・・
「えっ?刻を教えて欲しい?」
と言うことで聞いてみたら、そんなことも知らないの?と言われてしまった。目じゃなくて口でね!・・・そろそろ沈むよ?精神が闇に飲まれるよ?
「ごめんって、えっと、刻だったね?えっと、刻は4個あって、一日の最初が虎の刻、太陽が上がってきたら、猫の刻、太陽が真上に来たら鷲の刻、で、太陽が下がりきったら鷹の刻」
なるほど、午前が虎と猫、午後が鷲と鷹か。
(この世界にも猫がいるのか?)
「なあ、その刻の由来ってわかるか?」
「んー、色々あるけど、大体『異世界人』が伝えたって言われてるよ?」
異世界人・・・まぁそうだよな・・・でも、地球があった世界以外にも、世界があってもおかしくないよな・・・
「そう言えば、俺は結界が張ってある地下から出てきたわけだけど、なにか閉じ込めてたのか?」
そこでルーディは、考えるような素振りを見せ、たっぷり熟考した後、真剣味を帯びた目で話し始めた。
「君は、4大悪魔ってしってるかい?」
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