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1章『自分の姿決め編』
『悪魔』
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「4大悪魔?知らないな」
聞きなれない単語、しかし重要だと分かる空気。
「やっぱりか・・・まずはそこから話すとしよう、着いてくるといい」
そう言って、コロシアムとは反対の方向に向かい、歩き出した。
「4大悪魔とは、約3000年ほど前に存在したとされる悪魔だ」
歩きながら、こちらを向かずに話し始めるルーディ。
とても大事な話だと言う事を本能で感じ取り(?)珍しく真面目に聞く。
「現在の悪魔は魔族と呼ばれ、一つの種族として扱われているが、その話は割愛しよう」
話を聞きながら、種族っていくつあるんだ?と考えるが、取り敢えず頭の片隅に置いておく。
「その悪魔は魔族の先祖、又は『原初の悪魔』と呼ばれている」
何故か聞き慣れた単語が出てくるが、俺のkikinagasi能力は伊達じゃないので、聞かなかったふりをする。
「悪魔の種族はそれぞれ違う、まずは吸血鬼、最初君が吸血鬼と言った時皆顔が強ばっていただろう?それはな、吸血鬼は眷属を作るんだが、失敗すると回復能力が高いゾンビのような存在になってしまうのだ」
それも、高確率で・・・と、付け加えるルーディ。
そしてここで確信、その悪魔・・・俺です・・・厳密に言うと、変身後の俺です・・・
「まだ吸血鬼は居てな、個体数は少ないものの、不死に近い再生能力に寿命が無いもんだから、厄介なことになっているのだよ」
何が厄介なのかは聞かない、前世で言うバンパイアみたいなものなのだろう。
「2体目の悪魔はネクロマンサーと言うスケルトンの最上位モンスターに知性が宿り、不死の王と呼ばれる種族になったヤツだ、世間では、オーバーロードと言う名で通っている」
へーどこぞの大墳墓でふんぞりがえってんのかな・・・
「そいつは数々のアンデットやモンスターを作り出してして、現在瘴気の森と呼ばれる森の瘴気はそいつが創り出した物だと言われている」
確実では無いのか・・・でもまあ、普通考えたらそうなるのか?
「3体目の悪魔は邪龍と呼ばれる竜だ。元は聖竜と呼ばれていたらしいが、何かの拍子に堕ちてしまったらしい」
えっ?なんか・・・俺がよく知る奴と特徴が・・・
「4体目の悪魔は、神獣と呼ばれていてな、フェンリルと言う。狼のような姿で、いくらでも大きさを変えることが出来るらしい」
おいおい・・・確定じゃないか・・・
「それらの悪魔を地下に閉じ込め、いつでも対処できるように騎士団が上に建てられたのだ」
「なあ、もしかしてなんだが・・・同じ場所にスライムや蛇、ゴブリンとかも閉じ込めてないか?」
最終確認だ。もし肯定されたら・・・
「? あぁ、それのことについても話さないとな」
えっ?どゆこと?
「今言ったのは特に強力な悪魔だ、実は他に3体の悪魔が居るのだが、悪魔と言うかモンスターなのだ。まずはバジリスク、こいつは蛇のような見た目だが、防御が以上に固くてな、熱での攻撃もあまり効かないことで有名だ」
うーん?
「ゴブリン・・・と言うのは恐らくフラッシュグリーンの事か?速すぎて誰も実体を見たことが無いらしく、緑の閃光と言う呼び名をされている」
あー・・・
「最後はスライムか?確か・・・スライムはただのスライムだが、分裂が多すぎて、閉じ込められたと聞いたぞ?」
うん、確定だ。
「ここだ、ここから先はさっき言った7体が閉じ込められている封魔の洞穴と言う」
突然立ち止まり、そういうルーディ、正面を見ると、赤か青か分からないようなバリアがあった。
「しかしおかしいな・・・君が現れてから瘴気が消えている・・・」
「なぁルーディ・・・落ち着いて聞いてくれ」
訝しげに眉を上げながらも頷くルーディ。
あぁ、怒られるかな・・・
「ここにいた悪魔?って、全部俺が吸収したから俺の事だわ」
ルーディが固まっている、訝しげに眉を上げながら、腕を組みながら固まっている。
「えっとな・・・俺のスキルに吸収があって、スキルと魔法、加護に称号、ステータスを俺の物にしてるんだが・・・」
あっ、気絶してる、立ったまま、固ったまま気絶してる。
「うーん・・・あまり人に話すことじゃなさそうだな・・・」
おっと、試合が始まるな・・・
聞きなれない単語、しかし重要だと分かる空気。
「やっぱりか・・・まずはそこから話すとしよう、着いてくるといい」
そう言って、コロシアムとは反対の方向に向かい、歩き出した。
「4大悪魔とは、約3000年ほど前に存在したとされる悪魔だ」
歩きながら、こちらを向かずに話し始めるルーディ。
とても大事な話だと言う事を本能で感じ取り(?)珍しく真面目に聞く。
「現在の悪魔は魔族と呼ばれ、一つの種族として扱われているが、その話は割愛しよう」
話を聞きながら、種族っていくつあるんだ?と考えるが、取り敢えず頭の片隅に置いておく。
「その悪魔は魔族の先祖、又は『原初の悪魔』と呼ばれている」
何故か聞き慣れた単語が出てくるが、俺のkikinagasi能力は伊達じゃないので、聞かなかったふりをする。
「悪魔の種族はそれぞれ違う、まずは吸血鬼、最初君が吸血鬼と言った時皆顔が強ばっていただろう?それはな、吸血鬼は眷属を作るんだが、失敗すると回復能力が高いゾンビのような存在になってしまうのだ」
それも、高確率で・・・と、付け加えるルーディ。
そしてここで確信、その悪魔・・・俺です・・・厳密に言うと、変身後の俺です・・・
「まだ吸血鬼は居てな、個体数は少ないものの、不死に近い再生能力に寿命が無いもんだから、厄介なことになっているのだよ」
何が厄介なのかは聞かない、前世で言うバンパイアみたいなものなのだろう。
「2体目の悪魔はネクロマンサーと言うスケルトンの最上位モンスターに知性が宿り、不死の王と呼ばれる種族になったヤツだ、世間では、オーバーロードと言う名で通っている」
へーどこぞの大墳墓でふんぞりがえってんのかな・・・
「そいつは数々のアンデットやモンスターを作り出してして、現在瘴気の森と呼ばれる森の瘴気はそいつが創り出した物だと言われている」
確実では無いのか・・・でもまあ、普通考えたらそうなるのか?
「3体目の悪魔は邪龍と呼ばれる竜だ。元は聖竜と呼ばれていたらしいが、何かの拍子に堕ちてしまったらしい」
えっ?なんか・・・俺がよく知る奴と特徴が・・・
「4体目の悪魔は、神獣と呼ばれていてな、フェンリルと言う。狼のような姿で、いくらでも大きさを変えることが出来るらしい」
おいおい・・・確定じゃないか・・・
「それらの悪魔を地下に閉じ込め、いつでも対処できるように騎士団が上に建てられたのだ」
「なあ、もしかしてなんだが・・・同じ場所にスライムや蛇、ゴブリンとかも閉じ込めてないか?」
最終確認だ。もし肯定されたら・・・
「? あぁ、それのことについても話さないとな」
えっ?どゆこと?
「今言ったのは特に強力な悪魔だ、実は他に3体の悪魔が居るのだが、悪魔と言うかモンスターなのだ。まずはバジリスク、こいつは蛇のような見た目だが、防御が以上に固くてな、熱での攻撃もあまり効かないことで有名だ」
うーん?
「ゴブリン・・・と言うのは恐らくフラッシュグリーンの事か?速すぎて誰も実体を見たことが無いらしく、緑の閃光と言う呼び名をされている」
あー・・・
「最後はスライムか?確か・・・スライムはただのスライムだが、分裂が多すぎて、閉じ込められたと聞いたぞ?」
うん、確定だ。
「ここだ、ここから先はさっき言った7体が閉じ込められている封魔の洞穴と言う」
突然立ち止まり、そういうルーディ、正面を見ると、赤か青か分からないようなバリアがあった。
「しかしおかしいな・・・君が現れてから瘴気が消えている・・・」
「なぁルーディ・・・落ち着いて聞いてくれ」
訝しげに眉を上げながらも頷くルーディ。
あぁ、怒られるかな・・・
「ここにいた悪魔?って、全部俺が吸収したから俺の事だわ」
ルーディが固まっている、訝しげに眉を上げながら、腕を組みながら固まっている。
「えっとな・・・俺のスキルに吸収があって、スキルと魔法、加護に称号、ステータスを俺の物にしてるんだが・・・」
あっ、気絶してる、立ったまま、固ったまま気絶してる。
「うーん・・・あまり人に話すことじゃなさそうだな・・・」
おっと、試合が始まるな・・・
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