モンスターに転生したけど種族が決まって無い(仮題)

最強願望者

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1章『自分の姿決め編』

『VS騎士団長』

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ふむ、どういう事だ?何故昨日の4人の内の最後の奴じゃなくて騎士団長が出て来ているんだ?

『おっとぉ?なぜ騎士団長様が出て来ているのですか?え?怪我で寝ている?そ・・・それなら仕方ないですねぇ・・・ご愁傷様です・・・』

おお?あの元気いっぱい実況が顔を青くしているぞ?

『さ、さぁ気を取り直して!たいへんお待たせいたしましたぁ!第4試合!!!またまたまた登場!スライム君です!対するお相手は!なななんと!騎士団が王妃!ラードン・ディル・ラスターク様です!あっ、すいません調子乗りました、ですので殺気を向けないで頂けると助かるのですが・・・』

おおう?今度は白くなってるぞ?

「さぁ始めようか、スライム君?」

騎士団長・・・もしかして好戦的な人種?

「今回はどんな闘いをしたいですか?」

「そうだな・・・私はとにかくスピード勝負がしたい、あっ、例のゴブリンは辞めてくれ、恐らく私には見えないだろう」

と言うことは高速剣技対決的な?じゃあ部分変身で龍の腕と脚と、後はいいか。

『さぁて、両者準備が完了したようです!お?スライム君の武器は何というものなのでしょうか?槍のようにも見えますが・・・』

まぁそう見えてもおかしくないだろう、この武器は日本で言う鉈だ。実は刀の様な身体の部分的な箇所を使う武器より、棍棒などの体全体を細く動かし操る広射程武器の方が得意だ。

「まぁ我流の構えだからこそ身体を細く使うのかもしれないが・・・」

ちなみに、刀や鉈は記憶を頼りにスライム型態の体で創り出し、金属を用意(刃の潰れた片手剣)してそれを材料に複製した物だ。

『まぁいいでしょう!それでは、第4試合!開始ぃ!!!』

少し間の開いた後の歓声は凄いな。
実況・・・声裏返ってる・・・

「そのような武器で私が望む戦いが出来るのか?」

「あんまり侮ってると・・・いや、挑発してんのか?いいぜ、買ってるやるよ、代金は、楽しい戦いで!!!」

脚と腕を竜化(部分変身)する。実は俺の構えは特に決まって無いのだが、微かに厨二心が疼くから構える。

「さーて、構えて倒して、百万ゲッツ!」

そして今、人生初のを開始する!

──sideラスターク──

彼は実に面白い、見たこともない武器を巧みに操り、魔法を即座に創り出し、我々を翻弄して来た。

しかし、剣技なら私は負けない。

相手は槍のような片刃の武器、恐らく薙ぎ払いなどの戦法が主流なのだろう。

薙ぎ払いはドラゴン等で体験済みだ。問題ない。

しかし、あの腕、竜のものだろう・・・恐らくパワーが凄まじく、相乗してスピードもとてつもないだろう。

あの構え・・・どうなっているのだ?

足を肩幅に開け、刃を下に向け刃の数セルチ(cm)前を持ち、柄を腕に沿わせている。

一見ただ立っているだけのように見えるが・・・

恐らくどの角度からの攻撃も、反応できる様にしているのだろう。

受けることは不可、受け流しも恐らく不可、見切りも辛うじてだろう、かと言って攻撃しても見切られるか受け流されるだろう。

クックック、楽しくなってきた!

──mainスライム(仮名)──

あーもう!名前欲しい!(切実)

さっきから団長が笑っていて怖いんだが・・・

はっ!?もしや精神攻撃!?

おっ恐ろしい狡猾さだ・・・

「そろそろ行くぞ?」

唐突の掛け声、一瞬ビクッとしちまったが、気を取り直して気を引き締める。

「あぁ、どこからでも掛かってこい」

恐らく団長は俺の構えの性質に気が付き、この戦いの無謀さも分かっているだろう。故に後手に回ると思ったのだが・・・

(自暴自棄?まさかな・・・なにか策が?)

こちらに走ってくる団長、恐らく俺じゃなきゃ反応出来なかっただろう。

しかし、突然団長が消え、俺の後ろに気配が現れた。
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