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世界最強のゲーマー
レベル2
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「・・・あ?」
ここは・・・どこだ?
転生して・・・あぁ、キャラクターになったのか。
「ステータスオープン」
・・・出てこない、か。
ある種のスキルか、道具で見る世界なのか。
たしか、見るスキルがあったはず・・・
「えっと・・・全部errorになってから見てないからな・・・」
面倒だし、体の試運転を始めるか。
まずは体から。
「体の重さからヒューマンから13回目の進化のハイヒューマンだな。あの頃には進化スキル以外全部集めてたから、全く問題ない」
レベルはまだカンストして無かったが、後500億位で足りるだろう。
エクストラスキルの『捕食者』の効果でEXPが7倍だからな。
「じゃあ、次だ。力加減に問題は無い。寧ろ弱体化したから弱いな。魔力の操作も問題無し、スキルの発動は後にして・・・」
さて、もう大丈夫か。
周りを見渡しても木しかない。
空は青いし、空気も美味しい。
「・・・やっぱり、ステータスだけ見れない・・・」
空間把握は使えるのに・・・
あ!加護が使えない!
「うそだぁ・・・何年かけて貰えたと思ってんだよ・・・」
一部のは使えるのに・・・神々の加護が使えない・・・
終わった・・・俺の数年間返せ・・・
「・・・ま、いっか。さっさと街かどこかに行くとしよう」
久々に索敵スキルとか使うなぁ・・・
「スキル『森羅万象』『世界地図』発動。シークレットスキル『マッピング』ON。こんなもんか」
ハイヒューマンは一応飛翔スキル持ってのか。
まぁ、俺の能力だし、好きに使わせてもらおう。
★★★★
とある城の地下深く。
・・・ん・・・目が覚めた・・・?
背伸びをして周囲を見渡す。
あ・・・私の部屋・・・掃除されてる・・・
「・・・あれ?」
多分、腹時計的に数万年ぶりかな・・・
今の魔王は・・・君か・・・
随分と機嫌が悪い様だけど・・・
あ・・・?魔眼が・・・始めて発動した・・・
「・・・貴方が・・・私の・・・」
平静を繕って楽しげな気持ちを隠せていない。
かっこいい顔・・・魂も・・・程よい穢れだ・・・
「・・・ご主人様・・・」
早く・・・行かないと・・・怒られちゃう・・・
あぁ・・・ご主人様・・・ご主人様・・・ご主人様・・・
私の愛しい・・・ご主人様・・・
☆☆☆☆
とある洞窟の奥深く。
「・・・奴が起きたな・・・それにこの気配は・・・」
真っ黒な鱗に覆われた体。
赤黒い液体で濡れた翼と尻尾。
その鋭い爪の先には片腕を無くした少女。
少女の周りには鎧を着込んだ首無しの死体。
「戦闘中に余所見なんて、随分余裕じゃない」
「おお、すまんすまん、旧友が寝坊して来た様でな」
邪竜エルドラド。
一つの国と四つの街を燃やし尽くし、3万の騎士と冒険者を食い散らかした竜。
この世界が出来たと同時に造られたとされ、伝承にも残っている。
「・・・ごめんなさい・・・」
「なに、別に怒っている訳ではない」
「なっ!いつの間に!」
真っ白な腰まで伸びた髪、正気の無い赤い目。
「サテラ、行くのか?」
「勿論・・・貴女も行くでしょ・・・?」
吸血鬼サテラ。
原始にして原初の吸血鬼。
エルドラド同様無限に準ずる寿命を持ち、世界を半壊させた伝承が残る最恐の二つ名を持つ魔物だ。
「当然だろう?主様は儂を覚えてるだろうか?」
「愚問・・・ご主人様の記憶力は神より上・・・」
「な!待て!私との決着はどうなる・・・!」
チラリと振り向くエルドラド。
サテラは転移門を開き、待っている。
「あれじゃ、見逃してやる。精々強くなって来るのじゃな」
「くっ・・・!」
こうして、世界最大の討伐作戦は失敗。
さらに、最恐が世に放たれたのであった。
★★☆★
「でっかい街だなー」
元寄りの街はそれなりに大きく、真ん中には城があった。
取り敢えず人が並んでいる所に並ぶ。
さっき顔とか服装を確認して来たけど、全部最後にゲーム画面を見た時のままだった。
つまり、世界最高基準のイケメンに、世界最強の装備だ。
負ける気がしねぇ・・・
ギルもカンストのままあるし、武器も全種ある。
どこにあるのか?インベントリって言うスキルがあって、頭の中にリストを表示して選択すれば取り出せる。
ただ、あれだけ頑張って集めた従魔の姿がない。
全部GODランクだったが為に悲しみに1分は使った。
立ち直りは30連連続で強化素材しか当たらなかった時に進化したから大丈夫だ。
あれ以上の悲しみは米が一生食えない位だろう。
・・・あれ?この世界って米あんの?
あれ?これって俺の生涯目標?
・・・頑張る。
「次・・・なんだ?その服装で外を彷徨いて居たのか?」
「え?あ、はい」
呆れた様に溜息をつく衛兵。
だって、これが一番強いし。
「・・・まぁ、いい。通れ」
「はぁ」
取り敢えず荷物検査だけで通された。
なんだ、思ったより緩いんだな。
俺の服装・・・変かな?
俗に言う軍服って奴なんだけど・・・
かっこよくない?
初期装備3万回進化させたらこうなったんだよね。
防具ステータスも全部errorなんだけどな・・・
ついでに加護と呪いかけて底上げしてるからこれ以上の物は無いんだけどな・・・
「・・・なんか目立ってるけど・・・取り敢えず腹ごしらえだ」
時間的に昼時だろう。
ギルドで登録次いでに昼飯を食おう。
ここは・・・どこだ?
転生して・・・あぁ、キャラクターになったのか。
「ステータスオープン」
・・・出てこない、か。
ある種のスキルか、道具で見る世界なのか。
たしか、見るスキルがあったはず・・・
「えっと・・・全部errorになってから見てないからな・・・」
面倒だし、体の試運転を始めるか。
まずは体から。
「体の重さからヒューマンから13回目の進化のハイヒューマンだな。あの頃には進化スキル以外全部集めてたから、全く問題ない」
レベルはまだカンストして無かったが、後500億位で足りるだろう。
エクストラスキルの『捕食者』の効果でEXPが7倍だからな。
「じゃあ、次だ。力加減に問題は無い。寧ろ弱体化したから弱いな。魔力の操作も問題無し、スキルの発動は後にして・・・」
さて、もう大丈夫か。
周りを見渡しても木しかない。
空は青いし、空気も美味しい。
「・・・やっぱり、ステータスだけ見れない・・・」
空間把握は使えるのに・・・
あ!加護が使えない!
「うそだぁ・・・何年かけて貰えたと思ってんだよ・・・」
一部のは使えるのに・・・神々の加護が使えない・・・
終わった・・・俺の数年間返せ・・・
「・・・ま、いっか。さっさと街かどこかに行くとしよう」
久々に索敵スキルとか使うなぁ・・・
「スキル『森羅万象』『世界地図』発動。シークレットスキル『マッピング』ON。こんなもんか」
ハイヒューマンは一応飛翔スキル持ってのか。
まぁ、俺の能力だし、好きに使わせてもらおう。
★★★★
とある城の地下深く。
・・・ん・・・目が覚めた・・・?
背伸びをして周囲を見渡す。
あ・・・私の部屋・・・掃除されてる・・・
「・・・あれ?」
多分、腹時計的に数万年ぶりかな・・・
今の魔王は・・・君か・・・
随分と機嫌が悪い様だけど・・・
あ・・・?魔眼が・・・始めて発動した・・・
「・・・貴方が・・・私の・・・」
平静を繕って楽しげな気持ちを隠せていない。
かっこいい顔・・・魂も・・・程よい穢れだ・・・
「・・・ご主人様・・・」
早く・・・行かないと・・・怒られちゃう・・・
あぁ・・・ご主人様・・・ご主人様・・・ご主人様・・・
私の愛しい・・・ご主人様・・・
☆☆☆☆
とある洞窟の奥深く。
「・・・奴が起きたな・・・それにこの気配は・・・」
真っ黒な鱗に覆われた体。
赤黒い液体で濡れた翼と尻尾。
その鋭い爪の先には片腕を無くした少女。
少女の周りには鎧を着込んだ首無しの死体。
「戦闘中に余所見なんて、随分余裕じゃない」
「おお、すまんすまん、旧友が寝坊して来た様でな」
邪竜エルドラド。
一つの国と四つの街を燃やし尽くし、3万の騎士と冒険者を食い散らかした竜。
この世界が出来たと同時に造られたとされ、伝承にも残っている。
「・・・ごめんなさい・・・」
「なに、別に怒っている訳ではない」
「なっ!いつの間に!」
真っ白な腰まで伸びた髪、正気の無い赤い目。
「サテラ、行くのか?」
「勿論・・・貴女も行くでしょ・・・?」
吸血鬼サテラ。
原始にして原初の吸血鬼。
エルドラド同様無限に準ずる寿命を持ち、世界を半壊させた伝承が残る最恐の二つ名を持つ魔物だ。
「当然だろう?主様は儂を覚えてるだろうか?」
「愚問・・・ご主人様の記憶力は神より上・・・」
「な!待て!私との決着はどうなる・・・!」
チラリと振り向くエルドラド。
サテラは転移門を開き、待っている。
「あれじゃ、見逃してやる。精々強くなって来るのじゃな」
「くっ・・・!」
こうして、世界最大の討伐作戦は失敗。
さらに、最恐が世に放たれたのであった。
★★☆★
「でっかい街だなー」
元寄りの街はそれなりに大きく、真ん中には城があった。
取り敢えず人が並んでいる所に並ぶ。
さっき顔とか服装を確認して来たけど、全部最後にゲーム画面を見た時のままだった。
つまり、世界最高基準のイケメンに、世界最強の装備だ。
負ける気がしねぇ・・・
ギルもカンストのままあるし、武器も全種ある。
どこにあるのか?インベントリって言うスキルがあって、頭の中にリストを表示して選択すれば取り出せる。
ただ、あれだけ頑張って集めた従魔の姿がない。
全部GODランクだったが為に悲しみに1分は使った。
立ち直りは30連連続で強化素材しか当たらなかった時に進化したから大丈夫だ。
あれ以上の悲しみは米が一生食えない位だろう。
・・・あれ?この世界って米あんの?
あれ?これって俺の生涯目標?
・・・頑張る。
「次・・・なんだ?その服装で外を彷徨いて居たのか?」
「え?あ、はい」
呆れた様に溜息をつく衛兵。
だって、これが一番強いし。
「・・・まぁ、いい。通れ」
「はぁ」
取り敢えず荷物検査だけで通された。
なんだ、思ったより緩いんだな。
俺の服装・・・変かな?
俗に言う軍服って奴なんだけど・・・
かっこよくない?
初期装備3万回進化させたらこうなったんだよね。
防具ステータスも全部errorなんだけどな・・・
ついでに加護と呪いかけて底上げしてるからこれ以上の物は無いんだけどな・・・
「・・・なんか目立ってるけど・・・取り敢えず腹ごしらえだ」
時間的に昼時だろう。
ギルドで登録次いでに昼飯を食おう。
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