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第2章 強くてニューゲームズ
閑話・・・怖いもの
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あれはそう...中学三年生の頃だった...
「こんにちは!僕の名前は、※※※※※※です!」
転校生がやって来て、自己紹介をしている時、俺は窓の外を眺めていた。
名前の部分が聞き取れなかったが、別に問題ないだろうと思っていた。
昼休みになると、その転校生が俺に寄ってきた。
「こんにちは、僕は※※※※※※って言うんだ、これから宜しくね」
やはり名前が聞こえない...そちらを向くと、黒い大きな目が目の前にあった。
「君の名前は?」
「俺の事は気にするな」
「えー良いじゃん、名前だけ...ね?」
俺は溜息をつき、自虐的なことを、吐き捨てる様に述べた。
「俺の事は、『クラスメイトF』とでも呼べ」
このあだ名は、クラスメイトからよく言われていることで、俺はあまり気にしてなかったから、そう言ったが、
「わかった!F君だね!」
そう言われて、少し後悔した。
そいつは、俺の呼び名を聞くと、満足そうに頷きほかのヤツらの元に向かって行った。
それから色々あり、仲良くなった俺は、転校生と共に遊んでいて、色々なことを話していた。
「ねぇ、F君の怖いものって何?」
「俺の怖いものは...真実かな?」
「真実?」
転校生は、よく分からないというふうに首を捻る。
「そうだ、真実...答えが怖いんだ」
「なんで?」
少し考え、その質問に答える。
「真実は、一つしか無いからだ」
そう、一つしかない...それはとても怖いことだ...2+2=4これは答えが一つしかない...何が言いたいかと言うと、時と場合によって、答えが変わってくれないのは、とても怖いということだ。
例えば、首を切られた時、それは確実に死ぬだろ?
この確実は、真実であり、答えである。つまりそういう事だ。一つしかない答え、それよりは複数の可能性がある...そうじゃないと...
「生きていけない...俺が友達を作れる可能性、親から愛されるようになる可能性、俺がいじめられなくなる可能性、裏切られない可能性、それらがゼロになる...要は真実に...答えに...確実になるのが怖い...」
「うーんよく分かんないけど、助かる方法がない...可能性が無いのが怖いんだね」
「まぁそんな所だ...お前は何が怖いんだ?」
「僕は可能性が怖い」
「俺と真逆か…」
「うん...」
「で?なんで怖いんだ?」
「可能性ってさ、要は何が起こるかわからない、これが起こるかもってことじゃん、10%でも1%でも、それは計算したから分かったことだろ?だけどそれは計算上に過ぎない、要は起こってしまったらそれは100%なる、過去に起こったことは確実になる、君が産まれたことは奇跡なんだって言われたことがないかい?確かに産まれる前は、奇跡かもしれない、だけど産まれて来たら、生まれる事は確定した事になる」
「言ってる意味がわからない」
「要は、可能性なんて、元から無いってこと、それに固執している人間も、僕は怖いんだ」
「もうちょっと簡単に...」
「だから、偶然なんて無い、僕が君に会ったのも、君が僕の名前を聞き取れないのも、全ては確定していることで、この世が存在する事、嘘をつくこと、喜ぶこと、悲しむこと、死ぬこと、それらは全て、仕組まれ、施され、確定されたことなんだ」
だから、とあいつは続ける。
「君が怖いと言った真実...それは確実では無く、必然なんだ...かもしれない?だったかも?そんな言葉は必要ない...だって」
もう辞めてくれ...怖いんだ...もう周りが見えないくらい...怖いんだ...
「もう、終わってるんだから...」
あ...あぁ...
「それが決まる時間、場所、雰囲気、体調...全ては終わった事だ...過去なんだよ…可能性?そんなものは必要ない...必要なのは...」
もう何も聞こえない、どんどん意識が遠くなる...
ただ、最後の言葉に、目を見開き、固まった。
「始まりだけなんだよ…」
その言葉で、俺は眠りに落ちるように気絶した。
##############################
どうも、50人突破記念、何故か陰気くさくなりましたが、お楽しみ頂けたでしょうか?
これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします!
最強願望者でした。
「こんにちは!僕の名前は、※※※※※※です!」
転校生がやって来て、自己紹介をしている時、俺は窓の外を眺めていた。
名前の部分が聞き取れなかったが、別に問題ないだろうと思っていた。
昼休みになると、その転校生が俺に寄ってきた。
「こんにちは、僕は※※※※※※って言うんだ、これから宜しくね」
やはり名前が聞こえない...そちらを向くと、黒い大きな目が目の前にあった。
「君の名前は?」
「俺の事は気にするな」
「えー良いじゃん、名前だけ...ね?」
俺は溜息をつき、自虐的なことを、吐き捨てる様に述べた。
「俺の事は、『クラスメイトF』とでも呼べ」
このあだ名は、クラスメイトからよく言われていることで、俺はあまり気にしてなかったから、そう言ったが、
「わかった!F君だね!」
そう言われて、少し後悔した。
そいつは、俺の呼び名を聞くと、満足そうに頷きほかのヤツらの元に向かって行った。
それから色々あり、仲良くなった俺は、転校生と共に遊んでいて、色々なことを話していた。
「ねぇ、F君の怖いものって何?」
「俺の怖いものは...真実かな?」
「真実?」
転校生は、よく分からないというふうに首を捻る。
「そうだ、真実...答えが怖いんだ」
「なんで?」
少し考え、その質問に答える。
「真実は、一つしか無いからだ」
そう、一つしかない...それはとても怖いことだ...2+2=4これは答えが一つしかない...何が言いたいかと言うと、時と場合によって、答えが変わってくれないのは、とても怖いということだ。
例えば、首を切られた時、それは確実に死ぬだろ?
この確実は、真実であり、答えである。つまりそういう事だ。一つしかない答え、それよりは複数の可能性がある...そうじゃないと...
「生きていけない...俺が友達を作れる可能性、親から愛されるようになる可能性、俺がいじめられなくなる可能性、裏切られない可能性、それらがゼロになる...要は真実に...答えに...確実になるのが怖い...」
「うーんよく分かんないけど、助かる方法がない...可能性が無いのが怖いんだね」
「まぁそんな所だ...お前は何が怖いんだ?」
「僕は可能性が怖い」
「俺と真逆か…」
「うん...」
「で?なんで怖いんだ?」
「可能性ってさ、要は何が起こるかわからない、これが起こるかもってことじゃん、10%でも1%でも、それは計算したから分かったことだろ?だけどそれは計算上に過ぎない、要は起こってしまったらそれは100%なる、過去に起こったことは確実になる、君が産まれたことは奇跡なんだって言われたことがないかい?確かに産まれる前は、奇跡かもしれない、だけど産まれて来たら、生まれる事は確定した事になる」
「言ってる意味がわからない」
「要は、可能性なんて、元から無いってこと、それに固執している人間も、僕は怖いんだ」
「もうちょっと簡単に...」
「だから、偶然なんて無い、僕が君に会ったのも、君が僕の名前を聞き取れないのも、全ては確定していることで、この世が存在する事、嘘をつくこと、喜ぶこと、悲しむこと、死ぬこと、それらは全て、仕組まれ、施され、確定されたことなんだ」
だから、とあいつは続ける。
「君が怖いと言った真実...それは確実では無く、必然なんだ...かもしれない?だったかも?そんな言葉は必要ない...だって」
もう辞めてくれ...怖いんだ...もう周りが見えないくらい...怖いんだ...
「もう、終わってるんだから...」
あ...あぁ...
「それが決まる時間、場所、雰囲気、体調...全ては終わった事だ...過去なんだよ…可能性?そんなものは必要ない...必要なのは...」
もう何も聞こえない、どんどん意識が遠くなる...
ただ、最後の言葉に、目を見開き、固まった。
「始まりだけなんだよ…」
その言葉で、俺は眠りに落ちるように気絶した。
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どうも、50人突破記念、何故か陰気くさくなりましたが、お楽しみ頂けたでしょうか?
これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします!
最強願望者でした。
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