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新たな世界の物語
2ー1『精霊王と契約』
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上空から掛けられる言葉。
上を向くと、さっきの緑ドレスの女が居た。
あまりにも弱そうだから無視していたが、なんの用だろうか。
「その子達は私の眷属なのです。エルフは別名森精種です。精霊王である私が引き下がるわけには行きません。何卒お許しください」
ん?これって、謝ってんの?乞うてんの?それとも貶してんの?
たしかに、よく見れば耳が尖っているけど。
それ以外は特に目立ったところが・・・
うわ!乳でけぇ!
い、いや、体に比べてでかいだけだろう・・・
騙される所だった。
「エリー、やめてやれ。謝ってんだから許さないとフェアじゃない」
「かしこまりました」
意味不明な事を言ってやめさせる。
首や体に巻き付いた鎖が消えて地面に落ちるエルフ。
ざまぁみろと笑いたい所だが、精霊王がいる手前言いづらい。
あれだ、授業参観で失敗した奴を笑いづらいのと同じだ。
「ありがとうございます。この子達の比例は私から謝ります」
「あー、いいよ。1発殴らせてくれるなら」
少し悩んだ様子を見せる精霊王。
別に殺す訳じゃないんだ、妥協してもらおう。
全員殴りたい所だが、女を殴る趣味はねぇ。
「・・・かしこまりました。お手柔らかに、お願い致します」
うん。
分かってた。
目の前には左頬を差し出す精霊王。
ちゃんと誰をって言っときゃあ良かった。
「ま、いいや。歯食いしばれよー」
精霊王だし、簡単に死なねぇよな?
取り敢えず腕を水平に掲げ、肘を引く。
標準よーし、手加減よーし、怒りよーし、正当化よーし。
全力の1%くらいだ。
「せい」
「くっ・・・」
数メートル後ずさる精霊王。
罪悪感無しな俺に白い目を向けつつ面白い事を発見した。
「弱くなってるな」
「無理もありません。創造主様が眠って居られる間、戦闘は行っておりませんので」
それもそうか。
眠る前は今のように体だけの力で山くらい吹き飛ばしていた。
魔法なし、強化なしで今なら、少し鍛錬した方がいいかもな。
「精霊王、スッキリはしないが、女を殴ったって事で収めといてやる。次同じような事があったらお前諸共森消すからな?」
「・・・肝に銘じて起きます」
どっかで聞いたような恨み文句だな。
ま、こいつに好かれる気は無いし。
両手は埋まってるんでね。
「さて、ボチボチ歩いて行くか」
凄くないか?俺今の今まで地面歩いてなかったんだ。
上向いた時も、鎖止めた時も。
なんか、大物感あるな。
★★──★★
首がもげるかと思った。
魔力がこもっていない純粋な力。
彼なりの手加減のつもりなのだろうけど、微塵も慈悲の文字が無かった。
「くっ・・・」
「だ、大精霊様・・・大丈夫ですか?」
これを機に、眷属達も反省してくれるとありがたいのだが。
だけど、嫌な予感は止まらない。
果てしない間沢山の人や精霊を見てきて、彼以上に無慈悲で残虐な者を見たことがない。
この姿だって、そういった遠慮を誘う為の物なのに、彼は微塵も動揺を見せなかった。
・・・モンスター以上に厄介で、無慈悲な者。
★☆──☆★
「いやー、罪悪感って時間差で来るもんなんだなー」
女を殴ったことに対して、それなりに罪悪感を感じる。
が、別に後悔しているわけじゃない。
あれは罵倒されたのとなんか予想以上に謝ってきたからって言う俺なりの救済処置であって・・・
「主様、これからどうするおつもりですか?」
「どうするって言われてもなぁ・・・取り敢えず、世界見て回ろうかねぇ」
で、つまらないなら国作ってみよう。
あんな雑魚が作れるんだ、俺にも作れるだろ。
天魔族っつうデタラメな仲間も居るし(笑)
「でしたら、聖魔国などどうでしょうか。強者や美味なる物があると聞いております」
「おぉ、美味いもんか・・・つっても、俺味分かんのかな?」
シルが提案するが、俺ってほら、50億年寝てたし、色々変わってたり機能低下しててもおかしくないって言うか・・・
・・・ア!マイサンは無事なのか!?
性欲はもう無さげだなぁ・・・
いっか、死なねぇし。
「取り敢えず、その聖魔国?ってとこ行こー」
★☆──☆☆
走る、奔る、趨る。
この世の始まりのような顔で、それは走っている。
嗚呼、やっとか。
嗚呼、速く。
夢の中の出来事だと思っていた。
夢の中でしか叶わない事だと思っていた。
それが、現実になるなんて・・・!
『私は・・・!貴方の為に・・・!』
速く疾く夙く。
風になり、光になり。
産まれたばかりの化け物は、遂には悲願の外界へ飛び出して──
★★──☆☆
「・・・へぇ、魔空間ねぇ」
ほんと、この世界厨二チックな名前のモンしかねぇな。
まぁ、嫌いじゃないし、俺も厨二病だからいいけど。
『はい!私は貴方の為に産まれ、貴方の為に強くなり、貴方の為にここへ降り立ちました!私と主従の契約をして下さい!』
「えーっと、取り敢えずお前はなに?」
見た目は・・・そう、黒いマントに白い長髪。
両手には大剣を持っていたが今は地面に突き刺している。
一件、華奢にも見える体だが・・・
これ、あれかな。・・・えーっと・・・
あ!男の娘?だ!
「私は人間です!魔空間で生まれたので人間を超越しています!」
「それはどうでもいいけど、お前は男なのか?女なのか?」
「男です!」
だよねぇ・・・下は隠してるけど上マントだけだし・・・
明らかにモッコリしてるもん。
でも、ちょー女っぽい顔だなぁ・・・
「あぁ・・・そのお顔素敵です・・・!抱いて下さい!あと契約してください!」
「おいおいおいおい」
・・・取り敢えず、仲間が増えました(?)
上を向くと、さっきの緑ドレスの女が居た。
あまりにも弱そうだから無視していたが、なんの用だろうか。
「その子達は私の眷属なのです。エルフは別名森精種です。精霊王である私が引き下がるわけには行きません。何卒お許しください」
ん?これって、謝ってんの?乞うてんの?それとも貶してんの?
たしかに、よく見れば耳が尖っているけど。
それ以外は特に目立ったところが・・・
うわ!乳でけぇ!
い、いや、体に比べてでかいだけだろう・・・
騙される所だった。
「エリー、やめてやれ。謝ってんだから許さないとフェアじゃない」
「かしこまりました」
意味不明な事を言ってやめさせる。
首や体に巻き付いた鎖が消えて地面に落ちるエルフ。
ざまぁみろと笑いたい所だが、精霊王がいる手前言いづらい。
あれだ、授業参観で失敗した奴を笑いづらいのと同じだ。
「ありがとうございます。この子達の比例は私から謝ります」
「あー、いいよ。1発殴らせてくれるなら」
少し悩んだ様子を見せる精霊王。
別に殺す訳じゃないんだ、妥協してもらおう。
全員殴りたい所だが、女を殴る趣味はねぇ。
「・・・かしこまりました。お手柔らかに、お願い致します」
うん。
分かってた。
目の前には左頬を差し出す精霊王。
ちゃんと誰をって言っときゃあ良かった。
「ま、いいや。歯食いしばれよー」
精霊王だし、簡単に死なねぇよな?
取り敢えず腕を水平に掲げ、肘を引く。
標準よーし、手加減よーし、怒りよーし、正当化よーし。
全力の1%くらいだ。
「せい」
「くっ・・・」
数メートル後ずさる精霊王。
罪悪感無しな俺に白い目を向けつつ面白い事を発見した。
「弱くなってるな」
「無理もありません。創造主様が眠って居られる間、戦闘は行っておりませんので」
それもそうか。
眠る前は今のように体だけの力で山くらい吹き飛ばしていた。
魔法なし、強化なしで今なら、少し鍛錬した方がいいかもな。
「精霊王、スッキリはしないが、女を殴ったって事で収めといてやる。次同じような事があったらお前諸共森消すからな?」
「・・・肝に銘じて起きます」
どっかで聞いたような恨み文句だな。
ま、こいつに好かれる気は無いし。
両手は埋まってるんでね。
「さて、ボチボチ歩いて行くか」
凄くないか?俺今の今まで地面歩いてなかったんだ。
上向いた時も、鎖止めた時も。
なんか、大物感あるな。
★★──★★
首がもげるかと思った。
魔力がこもっていない純粋な力。
彼なりの手加減のつもりなのだろうけど、微塵も慈悲の文字が無かった。
「くっ・・・」
「だ、大精霊様・・・大丈夫ですか?」
これを機に、眷属達も反省してくれるとありがたいのだが。
だけど、嫌な予感は止まらない。
果てしない間沢山の人や精霊を見てきて、彼以上に無慈悲で残虐な者を見たことがない。
この姿だって、そういった遠慮を誘う為の物なのに、彼は微塵も動揺を見せなかった。
・・・モンスター以上に厄介で、無慈悲な者。
★☆──☆★
「いやー、罪悪感って時間差で来るもんなんだなー」
女を殴ったことに対して、それなりに罪悪感を感じる。
が、別に後悔しているわけじゃない。
あれは罵倒されたのとなんか予想以上に謝ってきたからって言う俺なりの救済処置であって・・・
「主様、これからどうするおつもりですか?」
「どうするって言われてもなぁ・・・取り敢えず、世界見て回ろうかねぇ」
で、つまらないなら国作ってみよう。
あんな雑魚が作れるんだ、俺にも作れるだろ。
天魔族っつうデタラメな仲間も居るし(笑)
「でしたら、聖魔国などどうでしょうか。強者や美味なる物があると聞いております」
「おぉ、美味いもんか・・・つっても、俺味分かんのかな?」
シルが提案するが、俺ってほら、50億年寝てたし、色々変わってたり機能低下しててもおかしくないって言うか・・・
・・・ア!マイサンは無事なのか!?
性欲はもう無さげだなぁ・・・
いっか、死なねぇし。
「取り敢えず、その聖魔国?ってとこ行こー」
★☆──☆☆
走る、奔る、趨る。
この世の始まりのような顔で、それは走っている。
嗚呼、やっとか。
嗚呼、速く。
夢の中の出来事だと思っていた。
夢の中でしか叶わない事だと思っていた。
それが、現実になるなんて・・・!
『私は・・・!貴方の為に・・・!』
速く疾く夙く。
風になり、光になり。
産まれたばかりの化け物は、遂には悲願の外界へ飛び出して──
★★──☆☆
「・・・へぇ、魔空間ねぇ」
ほんと、この世界厨二チックな名前のモンしかねぇな。
まぁ、嫌いじゃないし、俺も厨二病だからいいけど。
『はい!私は貴方の為に産まれ、貴方の為に強くなり、貴方の為にここへ降り立ちました!私と主従の契約をして下さい!』
「えーっと、取り敢えずお前はなに?」
見た目は・・・そう、黒いマントに白い長髪。
両手には大剣を持っていたが今は地面に突き刺している。
一件、華奢にも見える体だが・・・
これ、あれかな。・・・えーっと・・・
あ!男の娘?だ!
「私は人間です!魔空間で生まれたので人間を超越しています!」
「それはどうでもいいけど、お前は男なのか?女なのか?」
「男です!」
だよねぇ・・・下は隠してるけど上マントだけだし・・・
明らかにモッコリしてるもん。
でも、ちょー女っぽい顔だなぁ・・・
「あぁ・・・そのお顔素敵です・・・!抱いて下さい!あと契約してください!」
「おいおいおいおい」
・・・取り敢えず、仲間が増えました(?)
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