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1章・10人の英雄編
第6話・デミゴッド
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振り下ろした雷霆をギリギリのところで避け、アキレウスは回し蹴りを放ってきた。俺はそれを後方に跳躍して避けた。だが、後方には既に盗賊の1人がいた。
ガイズ「ちっ…!」
俺は振り向きざまにその盗賊に斬りかかるが、軽くかわされ逆に鋭い蹴りをもろに食らってしまった。そこにアキレウスの拳が飛んできた。避けた、と思ったが、拳は俺の顔面に直撃していた。
俺は一、二歩よろけて倒れてしまった。
徐々に意識が薄れていく。
ガイズ(上手く体を動かせない…。やはり、俺の身体は何か…おかしい。)
そのまま俺は気を失った。
ヘラクレスは倒れたガイズを見て、咆哮した。恐ろしい迫力で盗賊達に突撃していく。だが、盗賊達は恐れるどころか冷静にヘラクレスの突撃を避けていく。
そして、1人の盗賊が高く跳躍した。
ヘラクレスは棍棒でその盗賊になぐりかかった。だが、盗賊の姿は消えていた。
そして気付けばヘラクレスから、力が抜けていた。
ヘラクレス(なんだ…これ…は…。力が…入ら…ない。)
ヘラクレスもその場に崩れ落ちてしまった。
ガイズ、ヘラクレスが次々に倒れていく中、ペルセウスは1人、圧倒的な強さを見せていた。盗賊達を的確に1人1人倒していた。1人の盗賊が恐るべきスピードでペルセウスに接近した。だが、ペルセウスはそれを上回るスピードで盗賊をハルペーで切り裂いた。3人の盗賊が一斉にペルセウスに襲いかかったがハルペーが光を放った瞬間、その盗賊達の身体バラバラになっていた。
ペルセウス「残りは…6人か。」
ペルセウスはハルペーに呪文を唱えた。
それと同時に意思を持ったかのようにペルセウスの手元を離れ、ハルペーが残りの盗賊達に向かっていく。だが、坊主頭の盗賊はハルペーを弾き返した。そして、武器を持たないペルセウスに向かって突撃した。だが、ペルセウスにたどり着く前に坊主頭の盗賊は倒れた。既にハルペーによって切り刻まれていた。
ペルセウス「残りはお前一人だな、アキレウス。」
アキレウスはペルセウスの圧倒的な強さに敬意を示し、拍手をした。
アキレウス「素晴らしいな。特にその武器、まるで意思を持っているかのように動くとは面白いな。だが、残念だが時間切れのようだ。もう少しだったんだが…。惜しかったな。」
アキレウスがその言葉を言い終わると同時にペルセウスはその場に倒れた。
ペルセウス「お前…、一体何をした?」
アキレウス「俺は相手の目を見つめるだけで、全ての身体の機能を停止させる力を持っていてな、お前もそこにいる2人ももってあと数分というところだな。まぁ、そっちのガイズという男には能力をかけていないんだがな。」
ペルセウス「く…そ…。」
ペルセウスは意識を失った。
アキレウス「さて、あとはお前一人だな。しっかりケジメはつけてもらうぞ、テセウス。」
1人残ったテセウスはナイフを構え、言った。
テセウス「母さんの敵…必ず俺が取る!」
テセウスは自慢の俊足でアキレウスに向かった。だが、アキレウスにたどり着く前に力が抜けてしまい倒れてしまった。
アキレウス「お前にも能力をかけた。残念だったな、少年。」
テセウス「俺は…少年じゃ…ねぇえええ!」
テセウスの怒号とともにアテナイ国を囲う砂漠が一瞬にして海となりアテナイ国を取り囲んだ。だが不思議とアテナイ国から中に水が入ってくることは無かった。
アキレウス「なんだこれは?お前、魔術でも使えるのか?」
テセウスはゆっくりと立ち上がり言った。
テセウス「お前のその能力、俺には効かねぇよ。俺はなデミゴッドだが、お前らとは違う!俺は父であるポセイドンに挑み、この力を奪い取ったんだからな!!」
その瞬間、テセウスのナイフが先端が3つに別れた槍に変化した。そして、テセウスの身体から海竜が分離した。
アキレウス「この力は…!まさしく神の力…そのもの!俺は戦う相手を間違えたのか…!」
アキレウスは逃げようとしたが既に遅かった。テセウスの海竜がアキレウスに襲いかかる。そして、海竜に締め付けられ動けなくなったアキレウスをテセウスの投げた槍―トライデントが貫いた。
そして、アキレウスはその場に倒れた。
テセウス「はぁ…はぁ…。敵をうったよ、母さん…。」
そして、そのままテセウスは意識を失ってしまった。
俺は、側にある雷霆を握りしめ立ち上がった。だが、その時には既にヘラクレスとペルセウスも目覚めていた。
ヘラクレス「目覚めるの遅いぞ、ガイズ。で、どうやら俺達は何とか勝てたみたいだな。」
周りには盗賊達の死体が転がっていた。その中にはアキレウスの姿もある。
ガイズ「俺は全然戦えなかった。だから、これをやったのは俺じゃない。だとしたら、ヘラクレスがやったのか?」
ヘラクレス「いや、俺でもない。これをやったのはペルセウス、お前だろ?」
ペルセウス「俺は確かに盗賊達を殲滅させた。だが、アキレウスを殺ったのは俺じゃない。一体誰がアキレウスを…。」
テセウス「俺だよ。お前らが寝てる間に俺がアキレウスを倒しちまったぜ!」
ガイズには信じられなかった。確かにテセウスのスピードはかなりのものだが、あれだけ強い盗賊達をまとめ上げるアキレウスをこんな小柄な青年が倒したということがなんだか現実離れしているようなことのような気がした。
ガイズ「テセウス。頼みがある。俺と一緒に来てくれ。ゼウスを殺す為の旅に付いてきてくれないか?」
今までとは違い何故か下手に出てしまっているが、俺は気にせずにテセウスに聞いた。
テセウス「良いぜ!俺ももっと強くなりたいしな!」
こうして新たにテセウスを仲間に加えた俺は次の目的地をここからかなり遠い国、トロイアにすることにした。何故なら、今倒した盗賊達の着ている服の肩にはトロイア軍の紋章があったからだ。トロイアに行けばデミゴッドの英雄に会えるかもしれない。そう考えた俺は、トロイアへと歩を進めたのだった―。
第7話に続く
ガイズ「ちっ…!」
俺は振り向きざまにその盗賊に斬りかかるが、軽くかわされ逆に鋭い蹴りをもろに食らってしまった。そこにアキレウスの拳が飛んできた。避けた、と思ったが、拳は俺の顔面に直撃していた。
俺は一、二歩よろけて倒れてしまった。
徐々に意識が薄れていく。
ガイズ(上手く体を動かせない…。やはり、俺の身体は何か…おかしい。)
そのまま俺は気を失った。
ヘラクレスは倒れたガイズを見て、咆哮した。恐ろしい迫力で盗賊達に突撃していく。だが、盗賊達は恐れるどころか冷静にヘラクレスの突撃を避けていく。
そして、1人の盗賊が高く跳躍した。
ヘラクレスは棍棒でその盗賊になぐりかかった。だが、盗賊の姿は消えていた。
そして気付けばヘラクレスから、力が抜けていた。
ヘラクレス(なんだ…これ…は…。力が…入ら…ない。)
ヘラクレスもその場に崩れ落ちてしまった。
ガイズ、ヘラクレスが次々に倒れていく中、ペルセウスは1人、圧倒的な強さを見せていた。盗賊達を的確に1人1人倒していた。1人の盗賊が恐るべきスピードでペルセウスに接近した。だが、ペルセウスはそれを上回るスピードで盗賊をハルペーで切り裂いた。3人の盗賊が一斉にペルセウスに襲いかかったがハルペーが光を放った瞬間、その盗賊達の身体バラバラになっていた。
ペルセウス「残りは…6人か。」
ペルセウスはハルペーに呪文を唱えた。
それと同時に意思を持ったかのようにペルセウスの手元を離れ、ハルペーが残りの盗賊達に向かっていく。だが、坊主頭の盗賊はハルペーを弾き返した。そして、武器を持たないペルセウスに向かって突撃した。だが、ペルセウスにたどり着く前に坊主頭の盗賊は倒れた。既にハルペーによって切り刻まれていた。
ペルセウス「残りはお前一人だな、アキレウス。」
アキレウスはペルセウスの圧倒的な強さに敬意を示し、拍手をした。
アキレウス「素晴らしいな。特にその武器、まるで意思を持っているかのように動くとは面白いな。だが、残念だが時間切れのようだ。もう少しだったんだが…。惜しかったな。」
アキレウスがその言葉を言い終わると同時にペルセウスはその場に倒れた。
ペルセウス「お前…、一体何をした?」
アキレウス「俺は相手の目を見つめるだけで、全ての身体の機能を停止させる力を持っていてな、お前もそこにいる2人ももってあと数分というところだな。まぁ、そっちのガイズという男には能力をかけていないんだがな。」
ペルセウス「く…そ…。」
ペルセウスは意識を失った。
アキレウス「さて、あとはお前一人だな。しっかりケジメはつけてもらうぞ、テセウス。」
1人残ったテセウスはナイフを構え、言った。
テセウス「母さんの敵…必ず俺が取る!」
テセウスは自慢の俊足でアキレウスに向かった。だが、アキレウスにたどり着く前に力が抜けてしまい倒れてしまった。
アキレウス「お前にも能力をかけた。残念だったな、少年。」
テセウス「俺は…少年じゃ…ねぇえええ!」
テセウスの怒号とともにアテナイ国を囲う砂漠が一瞬にして海となりアテナイ国を取り囲んだ。だが不思議とアテナイ国から中に水が入ってくることは無かった。
アキレウス「なんだこれは?お前、魔術でも使えるのか?」
テセウスはゆっくりと立ち上がり言った。
テセウス「お前のその能力、俺には効かねぇよ。俺はなデミゴッドだが、お前らとは違う!俺は父であるポセイドンに挑み、この力を奪い取ったんだからな!!」
その瞬間、テセウスのナイフが先端が3つに別れた槍に変化した。そして、テセウスの身体から海竜が分離した。
アキレウス「この力は…!まさしく神の力…そのもの!俺は戦う相手を間違えたのか…!」
アキレウスは逃げようとしたが既に遅かった。テセウスの海竜がアキレウスに襲いかかる。そして、海竜に締め付けられ動けなくなったアキレウスをテセウスの投げた槍―トライデントが貫いた。
そして、アキレウスはその場に倒れた。
テセウス「はぁ…はぁ…。敵をうったよ、母さん…。」
そして、そのままテセウスは意識を失ってしまった。
俺は、側にある雷霆を握りしめ立ち上がった。だが、その時には既にヘラクレスとペルセウスも目覚めていた。
ヘラクレス「目覚めるの遅いぞ、ガイズ。で、どうやら俺達は何とか勝てたみたいだな。」
周りには盗賊達の死体が転がっていた。その中にはアキレウスの姿もある。
ガイズ「俺は全然戦えなかった。だから、これをやったのは俺じゃない。だとしたら、ヘラクレスがやったのか?」
ヘラクレス「いや、俺でもない。これをやったのはペルセウス、お前だろ?」
ペルセウス「俺は確かに盗賊達を殲滅させた。だが、アキレウスを殺ったのは俺じゃない。一体誰がアキレウスを…。」
テセウス「俺だよ。お前らが寝てる間に俺がアキレウスを倒しちまったぜ!」
ガイズには信じられなかった。確かにテセウスのスピードはかなりのものだが、あれだけ強い盗賊達をまとめ上げるアキレウスをこんな小柄な青年が倒したということがなんだか現実離れしているようなことのような気がした。
ガイズ「テセウス。頼みがある。俺と一緒に来てくれ。ゼウスを殺す為の旅に付いてきてくれないか?」
今までとは違い何故か下手に出てしまっているが、俺は気にせずにテセウスに聞いた。
テセウス「良いぜ!俺ももっと強くなりたいしな!」
こうして新たにテセウスを仲間に加えた俺は次の目的地をここからかなり遠い国、トロイアにすることにした。何故なら、今倒した盗賊達の着ている服の肩にはトロイア軍の紋章があったからだ。トロイアに行けばデミゴッドの英雄に会えるかもしれない。そう考えた俺は、トロイアへと歩を進めたのだった―。
第7話に続く
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