星の愛し子は異世界でも最強?

白狗

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第一章 帝国編

第四話

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第四話 ~異世界先の王様、母の逆鱗に触れる~

???「おお、よくぞ我らが呼び掛けに応じてくれた。選ばれし勇者達よ。」

召喚された先で赤いマントを着け、王冠を被ったこれぞ、王だと言う人物が現れた。
召喚された部屋は縦長い長方形の立方体でレッドカーペットが引かれており、誰もが俗に言う『玉座の間』であることを感じていた。

???「我が名はゾルディア帝国第三代皇帝ゴルド・ゾルディアである。」

生徒達は慌てふためいているため、例のイケメンが代表として前に出て話した。

イケメン「私は小森だ。何故我々を召喚しようと?」

ゴルド「それは我が帝国に魔王が攻め込み危機に瀕したからである。」

小森「元の世界に変えれるのでしょうか。」

ゴルド「魔王を倒せば神のお力で返すことは可能である。」

和人は嘘だとすぐに見破った。
和人には特殊な力『プラネット・エレメント』は対象とする星の概念能力を使うことが出来る。
今回使用したのは『月』の読心術。
月が持つ概念は『心』、他人の心を読みその真偽を見抜く。
彼らは魔王国に侵略を仕掛け魔王の反撃を受け、窮地に追いやられているが本当の目的は魔王国を蹂躙するための戦力が欲しかった事だけである。

和人「ねぇ、下手な嘘は止めない!」

生徒の視線が和人に向く。

ゴルド「下手な嘘とは!」

和人「甘く見ないで欲しいね。僕の力は星の力、今回は月の力で皇帝、あんたの心の中を見させてもらったよ。あんたらは魔王国に戦争を仕掛けたが、窮地に追い込まれ、勇者召喚を行った。ただの自業自得じゃん。それに魔王を倒せば帰れる?それも嘘だね。あんたらは呼ぶことは出来ても送る事はできない。何故なら適当な世界から呼んだ俺らの世界の場所を特定なんてしていないから。」

ゴルド「だ、黙れ!!近衛騎士よ!こ奴の首を跳ねよ!」

和人の言葉にゴルドは顔を赤くし、騎士に和人の首を跳ねる様、命じたが誰も動かなかった。

ゴルド「どうした!!」

和人「無駄だよ。騎士の皆さんには月の力で眠って頂きました。どんな事をしても明日の朝まで寝ていますよ。」

ゴルド「貴様!」

ゴルドが腰に差している剣を抜くと和人に斬りかかろうとするが、ゴルドの体は床に叩きつけられた。

???『ワタシノイトシゴニ、ナニヲシテイルノ?』

突如生徒とゴルドの頭に声が響く。

生徒「な、何だこれ!」

自身の身に何が起きているのか分からない生徒達は混乱していたが一人だけ、混乱していない生徒がいた。

和人「あ、母さんだ!」

またもや再び生徒の視線が和人に集まる。

和人「母さん、随分と早かったね。」

空間が突如割れ、そこから一人の銀髪の美女が男性二人の頭を掴み、男性の体を引き摺りながら現れた。

アース「フフフ、カズトハダイジョウブ?」

暗い目をして和人を探し、和人が無事なのを確認すると、掴んでいた男性を床に放置すると、暗い目は一転して光が戻り和人の前まで歩を進めた。

アース「和人は良い子ねぇ。敵を眠らせる程度で済ませるなんて。母さんは優しい子に育ってくれた和人が誇らしいです。」

和人の頭をその豊満な胸に抱き抱え、後頭部を優しく数回撫でると和人の頭を離し、今度はゴルドに向き直った。

アース「サテ、コノオブツハドウシヨウカシラ?」

誰でも分かる、またあの暗い目をしてどうこの人間を八つ裂きにしてやろうか考えている目をしている。

ゴルド「ヒィィィ!」

ゴルドは直感しただろう。自分のこの後にのし掛かる最悪を。

アース「マァ、マルメテシマエバゼンブオンナジカ。」

淡々とした声を発しゴルドの体は全方位からの圧力で畳まれ、血を出すこと無く僅か一センチの球体となり床に落ちた。
アースは和人に向き直り、慈愛を込めた顔をして言い放った。

アース「さぁ、和人、帰るわよ。皆心配して居たわよ。」

和人「あー、その事なんだけどね。母さん、俺、この世界を少し見て回りたいんだ。」

アースは少し顔をしかめると。

アース「う~ん。まぁ、良いわ。少し寂しいけど、可愛い子には旅をさせろとも言うし。」

和人「一週間に一度は帰るから」

アース「分かったわ。帰ってくるときはしっかり連絡するのよ?」

和人「はーい。あ、皆はどうする?母さんに着いてけば元の世界に戻れるけど?」

生徒の全員が戻ると言い、呆気なく異世界召喚の騒動は収まった。 



余談だが、アースの連れてきた二人組の男性は地球の空間神とステータスを与えた最高神だった。
二人ともアースに完封無きまでにボコボコにされ、顔が腫れていた。
アースは二人の力を強制的に使わせて、和人の所まで来たのであった。
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