星の愛し子は異世界でも最強?

白狗

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第一章 帝国編

第十一話

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第十一話 ~無双する和人~

明朝、和人は締め切られた門の前に一人だけ立っていた。
今回使う星の力は前回も使用した『月』。
月の概念思想は『心』そして『弧月』。
今回和人が使用するのは『弧月』である。

和人「『弧月』、発動。」

和人の目の前に一振りの日本刀が現れ、和人はそれを握り、左腰のベルトに通す。

見張り兵「『キングビート』を目視!繰り返す!『キングビート』を目視!」

和人は日本刀を引き抜き構える。
刀身に刻まれた日本刀の名は『月光弧月』。
キングビートの集団の先頭が森を抜け、誰でも目視出来る。
ゴブリン、オーク、トロール、オーガと一気に出て来た。

見張り兵「報告に無かったオークも居るぞ!」

見張り兵が大声を上げ知らせる。

和人(有象無象が束になった所で変わりはしない。)

和人は冷静に日本刀を構えると横垂直に薙ぎ払った。

和人「月光弧月・『三日月』」

和人がそう言うと、日本刀、弧月が描いた切っ先から高密度な魔力が放出され、やがてそれは眩い光となりキングビートを飲み込んだ。
眩い光が収まり、人々の目が景色を見れるようになると、誰もが己が目を疑った。
光が通ったとされる所は全て抉れ、森の入り口から中腹まで、扇状に削られた所は、草の一つも消滅していた。
これで巣分けによる帝国側のキングビートは大部分が塵も残さず無くなった。

和人「責任者さん!他の皆を出して良いですよ。」

責任者「おう!テメェら、ガキに遅れを取るバカじゃねーだろうな!」

『ウオオオオオオオオオオ』

冒険者達はキングビートの軍勢が四分の一以下になったのを知ると俄然やる気を出して闘争に火を付けた。

『あれは俺らの物じゃー!!』

我先へとモンスターの群れへ突撃していく騎士と冒険者達。
それを城壁に登った和人が眺めていた。

責任者「キングは殺れたか?」

和人「いえ、多分後ろでふんぞり返っているのであの攻撃は届いていません。少し休んだら首を取りに行きます。」

責任者「だが君のお陰で大分楽になった。礼と共に昨日の事を詫びよう、すまなかった。」

指揮官が自ら自身より下の者に頭を下げる。
これはとても大事な事を意味する。

『その力をどうか、帝国に向けないで欲しい。』

それがこの責任者の心情だろう。

和人「責任者が軽々しく頭を下げる物ではありません。今はこの戦いの行く末を見守るのが貴方の仕事です。」

和人はそれだけ言い終わると門の前に出て、冒険者達と混ざって、一緒に戦い始めた。

最初の獲物はトロール。

和人「月光弧月・『半月』」

和人はトロールの足を軽々切り裂き、トロールを転倒させると、トロールの下は光始めしたからのレーザー攻撃で穴だらけとなった。

和人が使った『三日月』と『半月』はそれぞれ攻撃パターンが違い、三日月は剣先が通った所から高密度の破壊効果の魔力を放出する技であり、半月は振った時に刀身が通った所の地面から上に破壊効果の魔力をレーザー状にして飛ばし攻撃をする。
どちらも攻撃時三日月と半月の形をしている所から名付けられた攻撃である。

和人の次の相手は冒険者達の間をすり抜けてようやく会えた、各種キング種である。

和人「お前ら、キングだろ。コイツらの頭だよな。なら首を置いてけ!」

和人はキング達に突撃していくが、流石はキングを冠する者達で、伏兵が全方位から現れ、攻撃をする。

和人「月光弧月・『満月』」

和人は片足を中心に回転させ剣で一閃すると和人を囲むように光が下から上に向かい伏兵達を消し飛ばした。
『満月』は半月の強化版であり、刀身が通った所から破壊効果の魔力を光にして上に放出し続ける。

和人「さぁ、あんたらだけだぜ?」

和人はキング達を挑発する。

和人「キングには敬意を持って僕の最強技の一つで首をとって上げる。」

和人は剣を構え直し、最強の技を告げる。

和人「月光弧月・『霞朧月』(かすみおぼろづき)」
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