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旅の始まり〜冒険者入門編〜
初めての付与
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なんだかすごくスッキリした。
何故だろう…やっぱりイスがふかふかだったからかな?
俺が起きた時、ユイがなんかドタバタしてたのが気になるが、考えても仕方が無いだろう。
放置!
さて、王都についた。
ユイとグラさんは色々手続きとかがあるし、泊まる所は勇者学院の寮なので別れた。
次会うのはグラさんは試験だな。
ユイは…まぁ、好きな時に会えるだろう。
遠隔通信の魔道具も父さんの蔵から持ってきて渡してあるし。
ペンダント型のやつだ。渡した時に妙にうねうねしてて正直少し気味が悪かったことを覚えている。
「えーと…テレンシアの宿木…っと、ここか。なかなかでかいな」
今は、グラさんに教えて貰った宿に到着したところである。
「すみません、グラさんの紹介で来たんですが…」
受付にいって俺はこう言った。
「えー…グラさんとは、グラミド様の事でしょうか…?」
「はい。これを…」
「店長に確認しますね…」
受付さんは奥に引っ込んでいった。
「おお!あんたがケイかい!話は聞いてるよ??なんだって、冒険者宿が嫌だから来たんだって?そりゃ大正解さ!その点うちの宿は通常価格かついい所だからね!」
なんだか凄く豪胆な人がきた…でけぇ…
「えーと…はい。よろしくお願いします。」
「敬語はやめな!この宿に泊まっている限りはみんな平等だ!ここで敬語を使うのは禁止だよ!」
「わ、かった。これでいいのか?」
敬語がいらないならそうするが…宿にいる限りってことは他の客にもか?
「えと、他のお客さんにも敬語はダメなのか?」
「もちろんさ!お客様はみんな家族ってのがうちのモットーだからね!」
変わった宿だなぁ…
だが、本当にいい所なのだろう。でかいし。儲かってるっぽい。
「じゃあ、部屋だけ借りて荷物を置いたらギルドに行かなきゃいけないから早くして欲しいんだが…」
「あぁ、すまないね。つい話が長くなってしまったようだよ。じゃあ、206の部屋が空いてるからそこにいっとくれ。料金は1日銀貨2枚の所をグラミド価格で1枚にまけてやるから、しっかり稼いできな!」
~
部屋はすごく綺麗だった。
荷物を置いて簡単に荷解きした後、俺は外に出てギルドへと向かう。
ギルドについたが、すげぇな…
二階建てですげぇでけぇ。
とりあえず入るか。
「おうおうおう!ガキが何しにきやがったァ?いっちょ前に剣なんぞ持ってよォ?」
絡まれた。なんだこいつ。なんでとさか付けてんの?
「チッ、てめぇ今俺様の髪型を見て失礼なこと考えやがったな?てめぇ締めっぞ?お?」
え、鋭いなこの人。
冒険者と言うだけはある。
「おいさっきから無視こいてんじゃねぇぞ!」
「え、あ、すいません。考え事してて…」
「まぁいい。で、てめぇ冒険者になるってのかよ?」
「まぁ、そのつもりですが…」
「なら、その先に行ったとこにカウンターがあるから、左側のカウンターで冒険者になりたいことを伝えな。登録と諸注意があるからよ。」
「ありがとうございます。」
見た目とは裏腹に面倒見が良さそうな人だったようだ。
「すみません、冒険者になりたいのですが…」
「はい。冒険者登録ですね。では、諸注意等行います。文字はかけますか?」
「えぇ。」
「では、この用紙に名前、年齢、出身地をご記入頂きまして、剣術などの経験がお有りでしたら流派と位をご記入ください。」
俺はスラスラと記入し、用紙を受付の人に渡す。
「フォーゲンタット流特級ですか…失礼ですが、誰に師事をお受けに?」
「S級冒険者の、オルさんです。」
「…!彼女が…分かりました。ギルドマスターに問い合わせて見ます。もし本当なら、恐らく近日中に確認が取れ次第G級からE級に昇格する資格を受けることができるようになるはずですので、連絡致しますね。宿はどこをご利用でしょうか?」
「テレンシアの宿木の206です。」
「はい。登録が完了致しました。では、G級を証明する冒険者カードをお渡し致します。これはF級からは入国の際にも身分証として使えますので、F級以上をお目指しください。」
「では、よく聞いておいてくださいね。」
そこでは色々な説明を受けた。
まぁ簡単にまとめたら、ランクは9つあり、降格も有り得ること。
2年以上活動が確認されなければ自動的に除籍処分となること。
除籍処分となったギルドカードは使えなくなるということ。
ランクアップには試験があり、筆記と実技に別れること。
大きな問題を起こしてしまうと除籍処分となることだな。
まぁそこまで大変なものでもないし、当たり前の事が多いから心配は無さそうである。
「では、依頼を受けますか?」
「じゃあ、日帰りで簡単にできるものを…」
「では、夏夜草の採集などはいかがでしょうか。」
「じゃあそれを。」
「では、依頼を受注致しますね。頑張ってきてください!」
夏夜草…確か、夏に蕾を出し、夜にだけ咲く花だ。
この依頼は根ごと回収することを条件としているからスコップと入れる袋が必要だな。
えーっと売店売店…
「おう、売店はあそこだぜ」
「うぇっ!?あ、ありがとござます!?」
びっっくりした!
さっきのとさかの人じゃん!え、何今の…怖…
「おうよ。びっくりさせて悪かったな。あととさかじゃねぇ」
「あ、すみません…」
「分かりゃいい。じゃあな」
なんだったんだろ、あの人…鋭い観察眼だな。
長年冒険者をやっていればああなるのだろうか?面倒見も良さそうだし、いい先輩っぽいな。覚えておこう。
~
さて、スコップと袋も買えたし、試したいことを試すか。
そう思って来たのは【魔の森】だ。
この森は王都の北側にあり、準Aランク危険区域に設定されている。
なんでそんな危険な森の近くに王都なんて作るんだ、とも思うでもないが、色々需要が高いんだろうな。
まぁそんなことはどうでもいい。
俺は、魔法で剣を創り出し剣の腹を上に向け、自分の前に横向きに構える。
そして剣の根元辺りに指を置き、詠唱を開始する。
「万象に宿りし魂よ」
「万物に宿りし魂よ」
「我がスキルに呼応し」
「その力を宿せ」
「その力の名は【乱魔】」
詠唱に合わせ指を剣の腹に這わせると、その指の軌跡に合わせ不可解かつ幾何学的な文字?が淡い光を放ちながら浮かび上がってくる。
「定着せよ」
この一言を皮切りに、文字は剣から離れ光の粒となり、剣に吸い込まれていく。
まるで俺達がスキルを得た時の儀式のように。
いや、まるでではなくそのままだ。
スキルを定着させると言うのはこういうことなのだろう。神秘的だ。
完成したし、とりあえず魔力を流してみる。
と、剣に魔力が吸われていく。
俺は剣の50センチ以内に小さく炎を作り、反応を確かめる。
炎が掻き消された。成功である。
「うし。これで魔法袋も作れそうだな…」
魔法袋とは、スキル付与によって【保管】のスキルが付与された魔法道具の事だ。
【保管】とは大量の物を異次元に保管することが出来、時間も中に入れているあいだは止まるらしい。
魔力量によって容量が変わるそうだ。
魔法袋は、【スキル付与】の性質上【保管】の理解度、体感した感じによって容量の大きさは変わる。容量が大きさければ大きいほど起動に魔力も必要だから、自分に合った魔法袋を選ぶのが大切、と言うのは先生の言葉である。
まぁ自分が作った魔法袋は容量関係なく必要な魔力量は一定なのだが。
スキル付与バンザイ!
ここで、【スキル付与】について詳しく説明してみようと思う。
【スキル付与】には、リストがある。
このリストには今まで見た事がある、聞いた事があるスキルが表示される。
しかし、このリストに表示された全てのスキルが付与できるのかと言われればそうではなく、リストにはスキルの横にパーセンテージがあり、このパーセンテージが70%を超えるとそこからそのスキルを付与することが可能となる。
このパーセンテージは理解度だ。
理解が深ければ深いほど、オリジナルのままのスキルを付与することができる。
自分のスキルは初めから100%なので【乱魔】を付与したが、正常に動いてるしこれなら【保管】を袋に付与しても大丈夫そうだな。
ちなみに【保管】は現在72%だ。
これは、師匠が【保管】を持っていたので、それに手を突っ込ませて貰ったり物を入れたりしていた。魔獣狩りの時に。
いやぁ、あれはキツかった。死ぬかと思った。
まぁそれはいいか。
うし。魔法袋作るぞ。
「万象に宿りし魂よ」
「万物に宿りし魂よ」
「我がスキルに呼応し」
「その力を宿せ」
「その力の名は【保管】」
さっきと同じ光景だ。
さっきと違うのは、袋の奥に手を当てて指も動かしてないから、袋の口から光の粒が漏れ出てたことぐらいかな。
あれはあれで綺麗だった。
さて、魔法袋はちゃんと出来たかなー?
うし、ちゃんと出来てる。
容量は…まぁ、小さめの小屋1個ぐらいかな?
確か本来の【保管】は魔法量に由来するから、100%になれば俺の魔力量に値する量が入る魔法袋が出来上がるんだろうな。
そう言えばこれ、袋に付与しなくても剣に付与すれば剣から物を取り出せる…?
…試してみるか。
いや、剣じゃない方がいいな。
例えば手袋とか…
手袋に【保管】と言いながら魔力を流し、自由に物を取り出す俺…
良いな。実にいい。
今度魔力親和度が高い素材なり手袋なりを見つけたら試してみよう。今はこの袋使えばいいし。
んじゃ、さっさと依頼をやりに行きますかね。
さっきギルドで聞いたが、夏夜草は王都の北西。つまり、魔の森から少し行ったところに群生地があるようだ。魔の森は正直俺の力じゃまだ攻略というか、潜ることもままならなそうなのでさっさと退散したい。
俺はいそいそと群生地へと向かう。
なんかいい移動手段は無いものか…うーん…
と、考えながら進んでいたら群生地に到着。
夏夜草を見つけ、スコップで優しく掘り出し魔法袋に入れる。ビバ魔法袋。
ーーズドンッ
不意に空気を震わせた音に反射的に剣を構え、音をならした元凶が居るであろう背後に構えながら振り返る。
そこには、巨人がいた。
何故だろう…やっぱりイスがふかふかだったからかな?
俺が起きた時、ユイがなんかドタバタしてたのが気になるが、考えても仕方が無いだろう。
放置!
さて、王都についた。
ユイとグラさんは色々手続きとかがあるし、泊まる所は勇者学院の寮なので別れた。
次会うのはグラさんは試験だな。
ユイは…まぁ、好きな時に会えるだろう。
遠隔通信の魔道具も父さんの蔵から持ってきて渡してあるし。
ペンダント型のやつだ。渡した時に妙にうねうねしてて正直少し気味が悪かったことを覚えている。
「えーと…テレンシアの宿木…っと、ここか。なかなかでかいな」
今は、グラさんに教えて貰った宿に到着したところである。
「すみません、グラさんの紹介で来たんですが…」
受付にいって俺はこう言った。
「えー…グラさんとは、グラミド様の事でしょうか…?」
「はい。これを…」
「店長に確認しますね…」
受付さんは奥に引っ込んでいった。
「おお!あんたがケイかい!話は聞いてるよ??なんだって、冒険者宿が嫌だから来たんだって?そりゃ大正解さ!その点うちの宿は通常価格かついい所だからね!」
なんだか凄く豪胆な人がきた…でけぇ…
「えーと…はい。よろしくお願いします。」
「敬語はやめな!この宿に泊まっている限りはみんな平等だ!ここで敬語を使うのは禁止だよ!」
「わ、かった。これでいいのか?」
敬語がいらないならそうするが…宿にいる限りってことは他の客にもか?
「えと、他のお客さんにも敬語はダメなのか?」
「もちろんさ!お客様はみんな家族ってのがうちのモットーだからね!」
変わった宿だなぁ…
だが、本当にいい所なのだろう。でかいし。儲かってるっぽい。
「じゃあ、部屋だけ借りて荷物を置いたらギルドに行かなきゃいけないから早くして欲しいんだが…」
「あぁ、すまないね。つい話が長くなってしまったようだよ。じゃあ、206の部屋が空いてるからそこにいっとくれ。料金は1日銀貨2枚の所をグラミド価格で1枚にまけてやるから、しっかり稼いできな!」
~
部屋はすごく綺麗だった。
荷物を置いて簡単に荷解きした後、俺は外に出てギルドへと向かう。
ギルドについたが、すげぇな…
二階建てですげぇでけぇ。
とりあえず入るか。
「おうおうおう!ガキが何しにきやがったァ?いっちょ前に剣なんぞ持ってよォ?」
絡まれた。なんだこいつ。なんでとさか付けてんの?
「チッ、てめぇ今俺様の髪型を見て失礼なこと考えやがったな?てめぇ締めっぞ?お?」
え、鋭いなこの人。
冒険者と言うだけはある。
「おいさっきから無視こいてんじゃねぇぞ!」
「え、あ、すいません。考え事してて…」
「まぁいい。で、てめぇ冒険者になるってのかよ?」
「まぁ、そのつもりですが…」
「なら、その先に行ったとこにカウンターがあるから、左側のカウンターで冒険者になりたいことを伝えな。登録と諸注意があるからよ。」
「ありがとうございます。」
見た目とは裏腹に面倒見が良さそうな人だったようだ。
「すみません、冒険者になりたいのですが…」
「はい。冒険者登録ですね。では、諸注意等行います。文字はかけますか?」
「えぇ。」
「では、この用紙に名前、年齢、出身地をご記入頂きまして、剣術などの経験がお有りでしたら流派と位をご記入ください。」
俺はスラスラと記入し、用紙を受付の人に渡す。
「フォーゲンタット流特級ですか…失礼ですが、誰に師事をお受けに?」
「S級冒険者の、オルさんです。」
「…!彼女が…分かりました。ギルドマスターに問い合わせて見ます。もし本当なら、恐らく近日中に確認が取れ次第G級からE級に昇格する資格を受けることができるようになるはずですので、連絡致しますね。宿はどこをご利用でしょうか?」
「テレンシアの宿木の206です。」
「はい。登録が完了致しました。では、G級を証明する冒険者カードをお渡し致します。これはF級からは入国の際にも身分証として使えますので、F級以上をお目指しください。」
「では、よく聞いておいてくださいね。」
そこでは色々な説明を受けた。
まぁ簡単にまとめたら、ランクは9つあり、降格も有り得ること。
2年以上活動が確認されなければ自動的に除籍処分となること。
除籍処分となったギルドカードは使えなくなるということ。
ランクアップには試験があり、筆記と実技に別れること。
大きな問題を起こしてしまうと除籍処分となることだな。
まぁそこまで大変なものでもないし、当たり前の事が多いから心配は無さそうである。
「では、依頼を受けますか?」
「じゃあ、日帰りで簡単にできるものを…」
「では、夏夜草の採集などはいかがでしょうか。」
「じゃあそれを。」
「では、依頼を受注致しますね。頑張ってきてください!」
夏夜草…確か、夏に蕾を出し、夜にだけ咲く花だ。
この依頼は根ごと回収することを条件としているからスコップと入れる袋が必要だな。
えーっと売店売店…
「おう、売店はあそこだぜ」
「うぇっ!?あ、ありがとござます!?」
びっっくりした!
さっきのとさかの人じゃん!え、何今の…怖…
「おうよ。びっくりさせて悪かったな。あととさかじゃねぇ」
「あ、すみません…」
「分かりゃいい。じゃあな」
なんだったんだろ、あの人…鋭い観察眼だな。
長年冒険者をやっていればああなるのだろうか?面倒見も良さそうだし、いい先輩っぽいな。覚えておこう。
~
さて、スコップと袋も買えたし、試したいことを試すか。
そう思って来たのは【魔の森】だ。
この森は王都の北側にあり、準Aランク危険区域に設定されている。
なんでそんな危険な森の近くに王都なんて作るんだ、とも思うでもないが、色々需要が高いんだろうな。
まぁそんなことはどうでもいい。
俺は、魔法で剣を創り出し剣の腹を上に向け、自分の前に横向きに構える。
そして剣の根元辺りに指を置き、詠唱を開始する。
「万象に宿りし魂よ」
「万物に宿りし魂よ」
「我がスキルに呼応し」
「その力を宿せ」
「その力の名は【乱魔】」
詠唱に合わせ指を剣の腹に這わせると、その指の軌跡に合わせ不可解かつ幾何学的な文字?が淡い光を放ちながら浮かび上がってくる。
「定着せよ」
この一言を皮切りに、文字は剣から離れ光の粒となり、剣に吸い込まれていく。
まるで俺達がスキルを得た時の儀式のように。
いや、まるでではなくそのままだ。
スキルを定着させると言うのはこういうことなのだろう。神秘的だ。
完成したし、とりあえず魔力を流してみる。
と、剣に魔力が吸われていく。
俺は剣の50センチ以内に小さく炎を作り、反応を確かめる。
炎が掻き消された。成功である。
「うし。これで魔法袋も作れそうだな…」
魔法袋とは、スキル付与によって【保管】のスキルが付与された魔法道具の事だ。
【保管】とは大量の物を異次元に保管することが出来、時間も中に入れているあいだは止まるらしい。
魔力量によって容量が変わるそうだ。
魔法袋は、【スキル付与】の性質上【保管】の理解度、体感した感じによって容量の大きさは変わる。容量が大きさければ大きいほど起動に魔力も必要だから、自分に合った魔法袋を選ぶのが大切、と言うのは先生の言葉である。
まぁ自分が作った魔法袋は容量関係なく必要な魔力量は一定なのだが。
スキル付与バンザイ!
ここで、【スキル付与】について詳しく説明してみようと思う。
【スキル付与】には、リストがある。
このリストには今まで見た事がある、聞いた事があるスキルが表示される。
しかし、このリストに表示された全てのスキルが付与できるのかと言われればそうではなく、リストにはスキルの横にパーセンテージがあり、このパーセンテージが70%を超えるとそこからそのスキルを付与することが可能となる。
このパーセンテージは理解度だ。
理解が深ければ深いほど、オリジナルのままのスキルを付与することができる。
自分のスキルは初めから100%なので【乱魔】を付与したが、正常に動いてるしこれなら【保管】を袋に付与しても大丈夫そうだな。
ちなみに【保管】は現在72%だ。
これは、師匠が【保管】を持っていたので、それに手を突っ込ませて貰ったり物を入れたりしていた。魔獣狩りの時に。
いやぁ、あれはキツかった。死ぬかと思った。
まぁそれはいいか。
うし。魔法袋作るぞ。
「万象に宿りし魂よ」
「万物に宿りし魂よ」
「我がスキルに呼応し」
「その力を宿せ」
「その力の名は【保管】」
さっきと同じ光景だ。
さっきと違うのは、袋の奥に手を当てて指も動かしてないから、袋の口から光の粒が漏れ出てたことぐらいかな。
あれはあれで綺麗だった。
さて、魔法袋はちゃんと出来たかなー?
うし、ちゃんと出来てる。
容量は…まぁ、小さめの小屋1個ぐらいかな?
確か本来の【保管】は魔法量に由来するから、100%になれば俺の魔力量に値する量が入る魔法袋が出来上がるんだろうな。
そう言えばこれ、袋に付与しなくても剣に付与すれば剣から物を取り出せる…?
…試してみるか。
いや、剣じゃない方がいいな。
例えば手袋とか…
手袋に【保管】と言いながら魔力を流し、自由に物を取り出す俺…
良いな。実にいい。
今度魔力親和度が高い素材なり手袋なりを見つけたら試してみよう。今はこの袋使えばいいし。
んじゃ、さっさと依頼をやりに行きますかね。
さっきギルドで聞いたが、夏夜草は王都の北西。つまり、魔の森から少し行ったところに群生地があるようだ。魔の森は正直俺の力じゃまだ攻略というか、潜ることもままならなそうなのでさっさと退散したい。
俺はいそいそと群生地へと向かう。
なんかいい移動手段は無いものか…うーん…
と、考えながら進んでいたら群生地に到着。
夏夜草を見つけ、スコップで優しく掘り出し魔法袋に入れる。ビバ魔法袋。
ーーズドンッ
不意に空気を震わせた音に反射的に剣を構え、音をならした元凶が居るであろう背後に構えながら振り返る。
そこには、巨人がいた。
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