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エレベーターに閉じ込められたその後で。
夜が明ける前に君と。⑥(陸くんの場合)※
しおりを挟む背後注意。今日で長々とした※は終わりです。
「挿れるよ、陸。力、抜いて…?そう上手」
成瀬が俺のお尻にあてがったモノは、力を抜いてと耳元で囁かれただけで先っぽが挿入った感触がした。
「あぁぁっ!!んっ…ああっ、なるせ…!」
恥ずかしいくらい大きな声が部屋に響いて、声を殺そうと頑張ってみたけど到底無理で、成瀬が少しずつ俺の中に侵入して来る。
成瀬の、デカ過ぎない…?
いくら慣らしたとはいえ全部なんて入るのか不安になってシーツを思いっきり握り締める。
好きな人と繋がる為とはいえ、排泄するはずの機能であるそこに異物を突っ込んでるわけだから、自分でも上手くできてるか全然わからない。
わからないけど、成瀬はちょっと苦しそうな気持ち良さそうなどっちとも言えない声を時々漏らしながら、ゆっくり俺の様子を気遣って揺れる。
そうするとゆっくりだけど確実に、成瀬が俺の中を満たしていくのがわかる。
やっと全部挿れ終わった頃には俺は全身から汗をかいてて、呼吸を整えながら成瀬の掴んでる腰に当てた手を上から強く握った。
「ほら、陸が頑張ったから…全部挿入ったよ…?」
「あ…はぁ…っ、ほんと…?俺ちゃんと、できてる…?」
成瀬がすごく気を使って時間をかけて解してくれたからそんなに辛くなかったけど、どうしても苦しそうな声を出す事は我慢出来ないし、成瀬が気持ち良く感じられなかったらどうしようと不安になる。
「出来てるよ。すごくエロくてたまんない…可愛い」
本当だろうか?
それならどうしてすぐに動かさないで止まってるの…?
息も絶え絶えな俺は何度も深呼吸しながら痛みと苦しみを逃がそうとする。
成瀬は俺の中に挿れたままじっとしていて、俺が落ち着くまで待ってくれてるようだった。
「成瀬が……俺の中にいる…」
「うん。すごくあったかくて狭くて気持ち良いよ…?陸の中」
自分のお腹に手を当てて、本当にここに成瀬がいるんだと信じられない気持ちでさすってみる。
「夢みたい…。成瀬と、こうなるの…ずっと想像してて…、でも、絶対ないって…思ってた」
「あー、でも、俺もそうかも」
「え…?そう…なの?」
成瀬は基本ノーマルなはずだから、男の俺なんて抱くのは考えられなくて当然なんだけど、やっぱり満足させてあげられないのかも知れない。
「嫌われてると思ってたからな…」
「な、なんで!?こんなに…好きなのにっ」
俺が好きだと伝えると必ず成瀬は中のモノを更に膨張させるから、きっと喜んでくれてるんだと理解する。
「ゆっくりするから、動いていいか?」
俺が頷くと成瀬はゆっくりと引き抜いて、またゆっくりと奥へ押し込むように動き出す。
内壁を擦られて苦しくて目を瞑って痛みを逃すように細かく息をする。
俺の反応を見ながら出し入れする成瀬は、何度も俺の耳たぶや首筋にキスを落としながら腰を揺らした。
苦しそうな声を抑えられない俺に、成瀬は時々耳元で俺の名前を呼んでくれる。
「陸、ごめんな…?苦しいか?」
もう返事も出来ずに喘ぎ声だけをあげる俺の前を扱いてゆっくり辛抱強く抜き差しを繰り返すと、ちょっとずつ楽に動けてる感触がしてきた。
「は…ぁ、なるせ…うぁ、そこだめ…」
前立腺に強めに当たるように成瀬が動きを変えて来ると少しずつ甘い声が漏れて、成瀬の腰の動きが早くなる。
「はぁっ、陸、痛くないか?」
「うん…、あ、んんっ、痛くな…い…」
「んー、やっぱり横だと早く動かせないから、陸、ちょっと抜くぞ」
「…え?う…っ、ああぁ…んッ」
成瀬が俺の中から急に出て行った感触があまりにも刺激が強くて快感で、何も考えられなくなってる隙に成瀬は俺の身体をうつ伏せにする。
顔を横に向けてシーツに頰をつけると成瀬が素早くゴムをしたのが見えて、あぁ、やっぱりつけるんだと何故か悲しくなった。
「や、ゴムつけなくていいってば…っ」
成瀬はため息をついて俺の身体を後ろから抱きしめてお尻を突き出すようにする。
「陸、中で出したら後でお前が辛いから。それに…生で挿れると気持ち良過ぎて正直保たないんだって…」
困ったような優しい声に納得して恥ずかしくなってシーツに顔を埋めると、成瀬がまた俺の中に早急に挿入してくる。
今度はゆっくりじゃなく奥まで素早く突かれたせいで大きな喘ぎ声が出たけど、その声は甘さを含んでいて成瀬が笑った。
「ん?今の気持ち良かった?」
「はぁぁ…っ、んん、すごい、きもちいい…」
俺の言葉に成瀬は少し激しく腰を動かして良い所に当たるように擦ってくれる。
「あ、なんか…熱い、奥…」
後ろから突かれる体勢はさっきと違って深くて喘ぎ声を抑えられない。
初めてなのに痛さより快感が勝ってくるなんて、俺ってすごい淫乱なのかも知れない。
何度も引き抜いては押し込まれる動きに、身体に力が入らなくて腰が沈んでくると、成瀬が引き上げてまた激しく奥に腰を打ち付けた。
さっきバスルームで後ろから腰を振られた時のように、肉がぶつかり合う音がいやらしく部屋に響いて俺をもっと煽った。
「は、はぁっ、陸…お前の中すごい…」
成瀬も気持ち良くなってくれてるのが感じられて嬉しくて、俺は手を伸ばして張り詰めた自分の性器を擦り始める。
「あ、う、成瀬…もぅ、俺、出る…ああぁ…!!」
全部言い終わらないうちに俺は白濁を吐き出して痙攣していた。
「くっ、陸、締め過ぎ…っ」
俺の中は成瀬の精器をきゅうきゅうときつく締め付けてしまって、成瀬は辛そうな声を漏らしながらも奥を突き上げるのを止めない。
押し出されるように白濁がシーツに飛び散って俺の腹も濡らした。
「ふぁ、あ、なる、せ!待って…俺、今イッてるってば…!」
「うん、大丈夫、俺も今…イクから」
大丈夫って言った割にはすぐにはイッてくれなかった成瀬は、射精して敏感になってる俺の身体に何度も腰を打ち付けてしばらくして果てた。
そして息も絶え絶えな俺は後ろの穴の違和感に気づいて小さな声で呟いた。
「はぁ、はぁ…、な、成瀬…今、イッたよな…?」
「はぁっ、うん。すげー気持ちよかった」
じゃあなんでまだおっきいんだよ…。
「成瀬ってもしかして…その、回復早い…?」
「いや、こんな事ないんだけど…陸相手だと興奮し過ぎるみたいで…」
抜かないでまたゆっくり動き始める成瀬を感じて、俺は青くなる。
「ちょ、嘘、待って…おれっ、そんな身体保たない…」
「大丈夫、陸は初めてでも上手に気持ち良くなれてるし、ゆっくりするからもう少しだけ…」
興奮した声で後ろから抱きしめられてそのまま空が明るくなり始めるまで成瀬は俺の中に居座って、成瀬がもう一度出すまで俺は2回白濁を吐き出す事になった。
最初なのにこんなに感じるなんて思わなかったけど、ほぼ気を失うように眠るまで成瀬は俺の身体を離さなかった。
それでも、心地よい疲れに心も身体も満たされて、一生忘れられない夜になると思った。
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