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番外編
お片付けな午後【後編】
息を切らすほど笑いながら、私は両手を上げて降参する。
「はいはい、わかりましたっ。ベッドは置かないことにします!」
「そうだな、それがいい」
大真面目で頷くヴィクターに、またも笑いが止まらなくなる。
お腹を押さえて苦しむ私を放って、ヴィクターは手際よく本を部屋の外へと運び出してく。
(……ん?)
ふと、床に重ねられた本の山を見つめた。
お堅そうなシリーズ物の本に混じって、サイズがバラバラな薄手の本がある。……これって、もしかして絵本?
興味を惹かれて、私は膝をついて山の麓を覗き込んだ。
ちょうど戻ってきたヴィクターが、ぎくりとしたみたいに足を止める。
「ああそれは、俺とカイルが子供の頃にロッテンマイヤーが読み聞かせてくれた本だ。いくつか……気に入った物だけ、残していたようだな。今の今まで忘れていたが」
せかせかと早口に告げた。
なぜか言い訳がましいヴィクターに、くすりと笑みがこぼれる。
「そうなんだ、じゃあこのまま部屋に残しておこうよ。よかったら私も読みたいし」
「…………」
ちょっと苦悩するみたいに眉根を寄せ、ややあってヴィクターは無言で首肯した。
上に重ねた本をどかして、数冊の絵本を私に押しつける。うんうん、どれどれ?
わくわくして表紙を覗き込めば、そこには見慣れた小動物の姿がでかでかと描かれていた。
真っ白で耳が長く、ぽやんと可愛い大きな瞳。ふさふさしていかにも柔らかそうなしっぽ。
「……シーナちゃん?」
きょとんとする私の隣に、ヴィクターがどっかりと座り込む。
「大昔――ヴァレリー王の治世の終盤に、地上に顕現したと伝えられる月の聖獣についての絵本だ。絵本の中で説明されているが、どうやら月の女神が地上に遣わせたらしい」
ふんふん、ルーナさんが?
どうやらヴィクターの取っておいた絵本は、どれもシーナちゃん関連みたい。だって、全部の表紙にシーナちゃんが載っている。
一冊手に取ってパラパラとめくってみれば、ヴィクターの言った通りだった。
黄金の髪の女神さまがにっこり微笑み、ひれ伏す人間たちに語り掛けている。
『我が眷属である可愛い可愛いシーナ・ルーたちが、地上に遊びに行きたいと言っています』
『人間たちよ、くれぐれもこの子たちを丁重にもてなすのですよ。毛の一筋でも傷つけようものなら、このわたくしが承知しませんからね?』
絵本の中のシーナちゃん軍団は、人間界で走って転んで大冒険を繰り広げる。犬に吠えられ気絶したり、初めてのお菓子に目をまんまるにして喜んだり。
追いかけお世話をする側の人間たちはクタクタで、ようやく彼らが天上世界に帰った後には、くたびれ果てて全員が寝込んでしまったという。ちゃんちゃん。
「あははっ、何これ面白い~! シーナちゃんたちすっごく可愛いね!」
「……まあ、な。触り心地が良さそうだ、とは……思ったような、気もするな」
歯切れ悪く言いつつ、ヴィクターも一緒になって絵本を覗き込む。黄ばんだページをそっと指でなぞり、ふっと表情をゆるませた。
「……不思議だな。ロッテンマイヤーからこの絵本を初めて見せられた時、なぜだか懐かしいような気持ちになったんだ。月の聖獣など、この目で見たことがあるはずもないのに」
「…………」
「他の絵本はとっくに処分したが、月の聖獣に関するものだけは手放す気になれなかっ――……いや、違うぞ。単に捨てるのを忘れていただけだ」
そんな必死で取り繕わなくても。
くすくす笑いながら、閉じた絵本を抱き締める。
ヴィクターの肩にコツンと頭を預けて、遥か昔に思いを馳せた。鼻の奥がツンとして、涙がこぼれ落ちないように唇を噛む。
「……ミツキ?」
怪訝そうなヴィクターに、なんでもないの、と小さくかぶりを振った。目を閉じて、感情の波が治まるのをじっと待つ。
(ヴァレリー王は――……)
きっと、息が止まるぐらい驚いたろうな。
自分が魔獣と断じて殺そうとした相手が、自国の信仰する神の御使いだと知った時には。冷や汗どころじゃなかったに違いない。
もしや神はかつての自身の行いを知っているのかと、疑心暗鬼にも陥ったかもしれない。
ルーナさんとシーナちゃん軍団の、ごくごくささやかな意趣返し。
「……ね、ヴィクター」
私はささやくように彼に問い掛ける。
「初めて私に……シーナちゃんに出会った時、どう思った?」
「…………」
ヴィクターはちょっとだけ黙り込み、ややあってくくっと低く笑い声を立てた。寄りかかっていた大きな体が震えて、私は驚いて彼を見上げる。
「――絵本そのままの、間抜け面だと思ったな」
む、悪かったな。
むくれる私を見て、ヴィクターはまた楽しげに笑った。絵本を私から取り上げて、指を絡めるようにして手を重ねる。
「しばらく観察して、それから不意に罪悪感に襲われた。無垢な白の毛並みを魔獣の血で穢してしまった、と」
「そ、そんなのヴィクターのせいじゃないしっ。ヴィクターが熊モドキを倒してくれなかったら、私はあそこで死んでたんだから」
一生懸命に言い募る私を、ヴィクターは口をつぐんで優しく見つめた。指先にきゅっと力を込め、緋色の瞳を細める。
「そうだな。だが、それでもやはり苦しくなった。抱き上げた小さな体は温かく、俺が保護してやらねばと、そう思った。……今思えば、自分でもよくわからん使命感に突き動かされたような気がするな」
屋敷に連れ帰って、血で汚れた体を丁寧に清めた。
しあわせそうに鼻を鳴らす聖獣に、「見れば見るほど能天気な顔だ」とつくづく感心した。
「俺といれば不幸になると、何度も手放してやろうとしたものを。お前は決して離れようとはしなかった」
「……そんなの、当たり前じゃない」
どんなに怖い顔をしたって、つれない言葉を吐いたって。あなたがどれだけ優しいひとか、ちゃんと私にはわかってるんだから。
しゅんと鼻をすすって顔を上げる。
勢いよく立ち上がり、目を瞬かせるヴィクターに手を突きつけた。
「もちろんこれからも、絶対に逃がしてあげない所存ですので! しつこいぐらいに食らいつくから、くれぐれも覚悟しておいてね?」
偉そうに宣言すれば、ヴィクターが顔をほころばせた。
ぐんと手を引き、きつく私を抱き寄せる。私も両腕を回してヴィクターにすがりついた。
胸がいっぱいになり、なんでだか泣き出しそうになる。ああ、これってもしかして――……
「ミツキ……」
体を離したヴィクターが、熱を宿した瞳で私を見つめる。
私も潤んだ目で彼を見返し、こくりと頷いた。
「うん、ヴィクター……。残念だけど、ここでタイムリミットみたい……」
「は?」
「胸がどきどきして止まらないの。残りの片付けはまた次の休みに持ち越そうね。――というわけで、はいせーの!」
ぽむっ!!
えいやっとシーナちゃんに変身し、「ぱえっ!」とその場で元気に飛び跳ねた。
ヴィクターはしばし硬直して、やがてがっくりと肩を落とす。斜めに傾いで絨毯の上に倒れ込んだ。
私は慌ててヴィクターの顔の横に回り込み、ふさふさしっぽで彼の頬を必死に叩く。
「ぱぇぱぁ、ぱぅえ~?」
(ヴィクター、どうしたの?)
「…………」
ヴィクターは返事をせずに鼻だけ鳴らした。寝返りを打って私に背を向けてしまう。
……あれ? もしや、なんか拗ねてる?
私はめげずにヴィクターを追いかける。
胸にぐりぐり頭突きをすると、ぬっと伸びた腕が私を抱き締めた。トントン、とリズミカルに背中を叩いてくれる。
「ぷぁ~あ……」
思わず大あくびが飛び出して、ヴィクターがくくっと体を震わせた。「このまま、昼寝するか」とささやきかける。
私はいそいそと頷いて、目をつぶった。
ヴィクターもあくびを漏らし、私を抱き締めたまま大きな体で丸くなる。伝わってくる温かな鼓動に、すぐに意識が遠のいていく。
(お片付けは、また今度、ね……)
別に平気。急ぐ必要なんてありませんし?
私たちの『これから』は、まだまだずっと続いていくんだから。
窓から差し込む日差しが、私たちをふわりと優しく包み込む。ぽかぽか、ふわふわ。
そんな、しあわせな昼下がり。
「はいはい、わかりましたっ。ベッドは置かないことにします!」
「そうだな、それがいい」
大真面目で頷くヴィクターに、またも笑いが止まらなくなる。
お腹を押さえて苦しむ私を放って、ヴィクターは手際よく本を部屋の外へと運び出してく。
(……ん?)
ふと、床に重ねられた本の山を見つめた。
お堅そうなシリーズ物の本に混じって、サイズがバラバラな薄手の本がある。……これって、もしかして絵本?
興味を惹かれて、私は膝をついて山の麓を覗き込んだ。
ちょうど戻ってきたヴィクターが、ぎくりとしたみたいに足を止める。
「ああそれは、俺とカイルが子供の頃にロッテンマイヤーが読み聞かせてくれた本だ。いくつか……気に入った物だけ、残していたようだな。今の今まで忘れていたが」
せかせかと早口に告げた。
なぜか言い訳がましいヴィクターに、くすりと笑みがこぼれる。
「そうなんだ、じゃあこのまま部屋に残しておこうよ。よかったら私も読みたいし」
「…………」
ちょっと苦悩するみたいに眉根を寄せ、ややあってヴィクターは無言で首肯した。
上に重ねた本をどかして、数冊の絵本を私に押しつける。うんうん、どれどれ?
わくわくして表紙を覗き込めば、そこには見慣れた小動物の姿がでかでかと描かれていた。
真っ白で耳が長く、ぽやんと可愛い大きな瞳。ふさふさしていかにも柔らかそうなしっぽ。
「……シーナちゃん?」
きょとんとする私の隣に、ヴィクターがどっかりと座り込む。
「大昔――ヴァレリー王の治世の終盤に、地上に顕現したと伝えられる月の聖獣についての絵本だ。絵本の中で説明されているが、どうやら月の女神が地上に遣わせたらしい」
ふんふん、ルーナさんが?
どうやらヴィクターの取っておいた絵本は、どれもシーナちゃん関連みたい。だって、全部の表紙にシーナちゃんが載っている。
一冊手に取ってパラパラとめくってみれば、ヴィクターの言った通りだった。
黄金の髪の女神さまがにっこり微笑み、ひれ伏す人間たちに語り掛けている。
『我が眷属である可愛い可愛いシーナ・ルーたちが、地上に遊びに行きたいと言っています』
『人間たちよ、くれぐれもこの子たちを丁重にもてなすのですよ。毛の一筋でも傷つけようものなら、このわたくしが承知しませんからね?』
絵本の中のシーナちゃん軍団は、人間界で走って転んで大冒険を繰り広げる。犬に吠えられ気絶したり、初めてのお菓子に目をまんまるにして喜んだり。
追いかけお世話をする側の人間たちはクタクタで、ようやく彼らが天上世界に帰った後には、くたびれ果てて全員が寝込んでしまったという。ちゃんちゃん。
「あははっ、何これ面白い~! シーナちゃんたちすっごく可愛いね!」
「……まあ、な。触り心地が良さそうだ、とは……思ったような、気もするな」
歯切れ悪く言いつつ、ヴィクターも一緒になって絵本を覗き込む。黄ばんだページをそっと指でなぞり、ふっと表情をゆるませた。
「……不思議だな。ロッテンマイヤーからこの絵本を初めて見せられた時、なぜだか懐かしいような気持ちになったんだ。月の聖獣など、この目で見たことがあるはずもないのに」
「…………」
「他の絵本はとっくに処分したが、月の聖獣に関するものだけは手放す気になれなかっ――……いや、違うぞ。単に捨てるのを忘れていただけだ」
そんな必死で取り繕わなくても。
くすくす笑いながら、閉じた絵本を抱き締める。
ヴィクターの肩にコツンと頭を預けて、遥か昔に思いを馳せた。鼻の奥がツンとして、涙がこぼれ落ちないように唇を噛む。
「……ミツキ?」
怪訝そうなヴィクターに、なんでもないの、と小さくかぶりを振った。目を閉じて、感情の波が治まるのをじっと待つ。
(ヴァレリー王は――……)
きっと、息が止まるぐらい驚いたろうな。
自分が魔獣と断じて殺そうとした相手が、自国の信仰する神の御使いだと知った時には。冷や汗どころじゃなかったに違いない。
もしや神はかつての自身の行いを知っているのかと、疑心暗鬼にも陥ったかもしれない。
ルーナさんとシーナちゃん軍団の、ごくごくささやかな意趣返し。
「……ね、ヴィクター」
私はささやくように彼に問い掛ける。
「初めて私に……シーナちゃんに出会った時、どう思った?」
「…………」
ヴィクターはちょっとだけ黙り込み、ややあってくくっと低く笑い声を立てた。寄りかかっていた大きな体が震えて、私は驚いて彼を見上げる。
「――絵本そのままの、間抜け面だと思ったな」
む、悪かったな。
むくれる私を見て、ヴィクターはまた楽しげに笑った。絵本を私から取り上げて、指を絡めるようにして手を重ねる。
「しばらく観察して、それから不意に罪悪感に襲われた。無垢な白の毛並みを魔獣の血で穢してしまった、と」
「そ、そんなのヴィクターのせいじゃないしっ。ヴィクターが熊モドキを倒してくれなかったら、私はあそこで死んでたんだから」
一生懸命に言い募る私を、ヴィクターは口をつぐんで優しく見つめた。指先にきゅっと力を込め、緋色の瞳を細める。
「そうだな。だが、それでもやはり苦しくなった。抱き上げた小さな体は温かく、俺が保護してやらねばと、そう思った。……今思えば、自分でもよくわからん使命感に突き動かされたような気がするな」
屋敷に連れ帰って、血で汚れた体を丁寧に清めた。
しあわせそうに鼻を鳴らす聖獣に、「見れば見るほど能天気な顔だ」とつくづく感心した。
「俺といれば不幸になると、何度も手放してやろうとしたものを。お前は決して離れようとはしなかった」
「……そんなの、当たり前じゃない」
どんなに怖い顔をしたって、つれない言葉を吐いたって。あなたがどれだけ優しいひとか、ちゃんと私にはわかってるんだから。
しゅんと鼻をすすって顔を上げる。
勢いよく立ち上がり、目を瞬かせるヴィクターに手を突きつけた。
「もちろんこれからも、絶対に逃がしてあげない所存ですので! しつこいぐらいに食らいつくから、くれぐれも覚悟しておいてね?」
偉そうに宣言すれば、ヴィクターが顔をほころばせた。
ぐんと手を引き、きつく私を抱き寄せる。私も両腕を回してヴィクターにすがりついた。
胸がいっぱいになり、なんでだか泣き出しそうになる。ああ、これってもしかして――……
「ミツキ……」
体を離したヴィクターが、熱を宿した瞳で私を見つめる。
私も潤んだ目で彼を見返し、こくりと頷いた。
「うん、ヴィクター……。残念だけど、ここでタイムリミットみたい……」
「は?」
「胸がどきどきして止まらないの。残りの片付けはまた次の休みに持ち越そうね。――というわけで、はいせーの!」
ぽむっ!!
えいやっとシーナちゃんに変身し、「ぱえっ!」とその場で元気に飛び跳ねた。
ヴィクターはしばし硬直して、やがてがっくりと肩を落とす。斜めに傾いで絨毯の上に倒れ込んだ。
私は慌ててヴィクターの顔の横に回り込み、ふさふさしっぽで彼の頬を必死に叩く。
「ぱぇぱぁ、ぱぅえ~?」
(ヴィクター、どうしたの?)
「…………」
ヴィクターは返事をせずに鼻だけ鳴らした。寝返りを打って私に背を向けてしまう。
……あれ? もしや、なんか拗ねてる?
私はめげずにヴィクターを追いかける。
胸にぐりぐり頭突きをすると、ぬっと伸びた腕が私を抱き締めた。トントン、とリズミカルに背中を叩いてくれる。
「ぷぁ~あ……」
思わず大あくびが飛び出して、ヴィクターがくくっと体を震わせた。「このまま、昼寝するか」とささやきかける。
私はいそいそと頷いて、目をつぶった。
ヴィクターもあくびを漏らし、私を抱き締めたまま大きな体で丸くなる。伝わってくる温かな鼓動に、すぐに意識が遠のいていく。
(お片付けは、また今度、ね……)
別に平気。急ぐ必要なんてありませんし?
私たちの『これから』は、まだまだずっと続いていくんだから。
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