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2.中継ぎの王ランベルト
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王都。
それは辺境とは大違いの大都会。
馬車での長旅に疲れ切っていたシャノンだが、それをおくびにも出さずに優雅に降り立った。天高くそびえ立つ王城を、何の感慨もこもっていない瞳で見上げる。
すぐに部屋へと案内され、長旅の埃を落とした。
ドレスに着替えて陛下への謁見を願い出たが、それは叶わなかった。今夜はゆっくり休んで旅の疲れを癒やすようにとの言伝だけもらう。
「お優しいかたなのね。そのお心遣いが嬉しいわ」
シャノンは無表情にランベルトに感謝を捧げると、休むのではなくまずは自室を整えることにした。
長年こつこつと作り貯めた愛するりんごたちを、それぞれのクッションに置いて並べる作業に専念する。一つ一つ手に取って、ためつすがめつ眺めるものだから、作業は遅々として進まなかった。
シャノンは悩ましげな息を吐き、指先で愛おしくりんごの表面をなぞる。
「ああ。なんて素晴らしいのかしら……?」
「ふん。毒好きな令嬢とは、やはりわざわざ呼び立てて正解だったようだな」
不機嫌な声に、シャノンははっとして振り向いた。
いつの間に入ってきたのか、扉に長身の男が寄りかかっている。端正な顔立ちに、艶めく黒髪。そしてその瞳の色は――
「まあ。なんて素敵な毒りんご色……!」
「毒りんご色って言うな。紅だ、紅」
男が嫌そうに顔をしかめた。
そうしてまた、彼も上から下までじろじろとシャノンを眺める。
美しい令嬢だった。
色白の肌に、輝く金の髪がこの上もなく映えていた。碧の瞳も、まるで宝石のように透き通っている。
が、そんなことは男――ランベルトには少しも関係ない。
「さて。じっくり聞かせてもらおうか、『辺境の毒りんご姫』よ。毒の異能を、お前は日頃どのように扱っているのかを、な」
しらばっくれるのは許さない、と男は口の端を上げて壮絶に笑う。
「気づいているだろうが、俺は国王ランベルトだ。反逆の意思ありと見なせば、お前をやすやすと処刑できる立場にある」
「まあ。お戯れを」
シャノンは無表情にランベルトを見返した。
部屋着のゆったりしたドレスの裾をつまみ、流れるように礼を取る。
「明確な証拠なくして処刑などしては、我が辺境領に宣戦布告するようなもの。それだけでなく、国内の貴族たちもあなた様を暴虐の王と反感を持つでしょう。そのような危うい橋を、中継ぎ王たるあなた様が渡れるはずもございません」
「ほう。どうやら阿呆ではないらしい」
ランベルトはククッと嘲笑うと、ソファにどっかりと座り込んだ。ぽんぽんと隣を叩くので、シャノンもつつましく腰を下ろす。
「さて。質問に対する答えをもらおうか?」
「まず大前提として、わたくしは決して毒好きなわけではごさいません」
シャノンが淡々と口にすれば、ランベルトが眉を上げた。
強い視線に怯むことなく、シャノンはランベルトの美しい瞳を覗き込む。
「わたくしが愛でているのは、あくまでわたくしの作り出した毒りんごなのです。……どうぞご覧くださいませ、陛下。この濃い赤。そして深き茜色。そしてこちらのりんごは、透明感のある緋色」
数々の毒りんごを指差して、シャノンがいかにも幸せそうにため息をつく。
ランベルトは無言で毒りんごを見比べた。ランベルトの目からはどれも全く同じに見える。
「……いや、まあ色の違いは一旦置いておくとして」
早々に白旗を揚げた。
無表情ながら不満そうなシャノンを、鋭く睨み据える。
「――この毒りんごの致死量は、いかほどなのだ。そして実際、この毒りんごを用いて人の命を奪ったことはあるか?」
シャノンは碧の瞳を大きく見開いた。
絶句してランベルトを見つめ、ややあってふるふると首を横に振る。
「致死量などと、またお戯れを。この毒りんごに、他者を殺める力などございません」
「はあ?」
ランベルトが間の抜けた声を上げた。
シャノンは小さくため息をつくと、腰を上げて並べたばかりの毒りんごの前に立つ。よろしいですか、とランベルトを生真面目に見つめた。
「こちらの美しい朱の毒りんごは、食べた者を強制的に眠らせる力を持ちます。その名も『眠りんご』」
「眠りんご!?」
はい、とシャノンは頷いた。
そしてまた別のりんごを手に取る。
「こちらの緋色の子を食べた者は、たちどころに下痢をします。その名も『下りんご』」
その他、ひどい便秘になる『詰まりんご』。
際限ない食欲に見舞われる『腹減りんご』。
楽しくなって笑える『のりのりんご』。
気持ちが落ち込み、涙の止まらなくなる『もうこの世の終わりんご』。
無表情のまま平坦な声で説明するシャノンに、ランベルトは頭痛が止まらない。
(俺は、一体どこで何を間違えた……?)
毒りんごなどという物騒な異能を持つシャノンを、遠く辺境に置いたままにしておくのは国のためにならない。
ランベルトは中継ぎの王だ。つつがなく役目を終え、平和な世を兄の遺児であるエディに渡す義務がある。
(そう考えたからこそ、不穏分子であるこの女を俺の側に置いて見張ろうと考えたのに)
この毒りんごはアホみたいな毒しか持っていない。
もちろんこれから実証実験はさせるが、国王であるランベルトを相手に、シャノンが無意味な嘘をつくとも思えない。自分は完全に読み違えてしまった。
頭を抱えて後悔するランベルトを見て、シャノンが無表情に首を傾げる。
「……わたくし、明日にでも辺境に戻りましょうか?」
「なんだと?」
顔を上げれば、思ったよりずっと近くにシャノンの美しい顔があった。
思わず身を引くランベルトを、シャノンはじっと見つめる。
「そのご様子ですと、陛下は『毒りんご』の異能を持つわたくしを心配されて側室候補になされたのでしょう。決して毒として利用されるおつもりではなく、純粋に監視目的として」
「…………」
「陛下の思われていた毒とは違った以上、側室がわたくしである必要はないのでは? 取り消されるのであれば、今ならまだ充分に間に合います」
淡々とした口調ながら、ランベルトに対する気遣いがにじみ出ていた。
ランベルトは呆けたようにシャノンを見返し、少しだけ顔を赤くした。ごしごしと荒っぽく目元をぬぐい、勢いよく立ち上がる。
「保留だ」
「……は?」
あっけに取られるシャノンを、ランベルトは怒ったように見下ろした。
「いかにアホらしい毒とはいえ、毒であることに変わりはない。あくまで側室候補として、しばらく城に滞在するように」
「……承りました」
無表情ながらも、シャノンはその実ほっとしていた。
今日到着したばかりだというのに、何週間にも及ぶ馬車の旅という苦行を繰り返さねばならぬのかと、内心では戦々恐々としていたのだ。
シャノンがここにきて初めて顔をほころばせる。
片方の口角を上げ、ニィィ、と笑った。
「どうぞ、これからよろしくお願いいたします。ランベルト陛下」
「なぜそのように悪人面で笑う?」
ランベルトがとても嫌そうに突っ込んだ。
それは辺境とは大違いの大都会。
馬車での長旅に疲れ切っていたシャノンだが、それをおくびにも出さずに優雅に降り立った。天高くそびえ立つ王城を、何の感慨もこもっていない瞳で見上げる。
すぐに部屋へと案内され、長旅の埃を落とした。
ドレスに着替えて陛下への謁見を願い出たが、それは叶わなかった。今夜はゆっくり休んで旅の疲れを癒やすようにとの言伝だけもらう。
「お優しいかたなのね。そのお心遣いが嬉しいわ」
シャノンは無表情にランベルトに感謝を捧げると、休むのではなくまずは自室を整えることにした。
長年こつこつと作り貯めた愛するりんごたちを、それぞれのクッションに置いて並べる作業に専念する。一つ一つ手に取って、ためつすがめつ眺めるものだから、作業は遅々として進まなかった。
シャノンは悩ましげな息を吐き、指先で愛おしくりんごの表面をなぞる。
「ああ。なんて素晴らしいのかしら……?」
「ふん。毒好きな令嬢とは、やはりわざわざ呼び立てて正解だったようだな」
不機嫌な声に、シャノンははっとして振り向いた。
いつの間に入ってきたのか、扉に長身の男が寄りかかっている。端正な顔立ちに、艶めく黒髪。そしてその瞳の色は――
「まあ。なんて素敵な毒りんご色……!」
「毒りんご色って言うな。紅だ、紅」
男が嫌そうに顔をしかめた。
そうしてまた、彼も上から下までじろじろとシャノンを眺める。
美しい令嬢だった。
色白の肌に、輝く金の髪がこの上もなく映えていた。碧の瞳も、まるで宝石のように透き通っている。
が、そんなことは男――ランベルトには少しも関係ない。
「さて。じっくり聞かせてもらおうか、『辺境の毒りんご姫』よ。毒の異能を、お前は日頃どのように扱っているのかを、な」
しらばっくれるのは許さない、と男は口の端を上げて壮絶に笑う。
「気づいているだろうが、俺は国王ランベルトだ。反逆の意思ありと見なせば、お前をやすやすと処刑できる立場にある」
「まあ。お戯れを」
シャノンは無表情にランベルトを見返した。
部屋着のゆったりしたドレスの裾をつまみ、流れるように礼を取る。
「明確な証拠なくして処刑などしては、我が辺境領に宣戦布告するようなもの。それだけでなく、国内の貴族たちもあなた様を暴虐の王と反感を持つでしょう。そのような危うい橋を、中継ぎ王たるあなた様が渡れるはずもございません」
「ほう。どうやら阿呆ではないらしい」
ランベルトはククッと嘲笑うと、ソファにどっかりと座り込んだ。ぽんぽんと隣を叩くので、シャノンもつつましく腰を下ろす。
「さて。質問に対する答えをもらおうか?」
「まず大前提として、わたくしは決して毒好きなわけではごさいません」
シャノンが淡々と口にすれば、ランベルトが眉を上げた。
強い視線に怯むことなく、シャノンはランベルトの美しい瞳を覗き込む。
「わたくしが愛でているのは、あくまでわたくしの作り出した毒りんごなのです。……どうぞご覧くださいませ、陛下。この濃い赤。そして深き茜色。そしてこちらのりんごは、透明感のある緋色」
数々の毒りんごを指差して、シャノンがいかにも幸せそうにため息をつく。
ランベルトは無言で毒りんごを見比べた。ランベルトの目からはどれも全く同じに見える。
「……いや、まあ色の違いは一旦置いておくとして」
早々に白旗を揚げた。
無表情ながら不満そうなシャノンを、鋭く睨み据える。
「――この毒りんごの致死量は、いかほどなのだ。そして実際、この毒りんごを用いて人の命を奪ったことはあるか?」
シャノンは碧の瞳を大きく見開いた。
絶句してランベルトを見つめ、ややあってふるふると首を横に振る。
「致死量などと、またお戯れを。この毒りんごに、他者を殺める力などございません」
「はあ?」
ランベルトが間の抜けた声を上げた。
シャノンは小さくため息をつくと、腰を上げて並べたばかりの毒りんごの前に立つ。よろしいですか、とランベルトを生真面目に見つめた。
「こちらの美しい朱の毒りんごは、食べた者を強制的に眠らせる力を持ちます。その名も『眠りんご』」
「眠りんご!?」
はい、とシャノンは頷いた。
そしてまた別のりんごを手に取る。
「こちらの緋色の子を食べた者は、たちどころに下痢をします。その名も『下りんご』」
その他、ひどい便秘になる『詰まりんご』。
際限ない食欲に見舞われる『腹減りんご』。
楽しくなって笑える『のりのりんご』。
気持ちが落ち込み、涙の止まらなくなる『もうこの世の終わりんご』。
無表情のまま平坦な声で説明するシャノンに、ランベルトは頭痛が止まらない。
(俺は、一体どこで何を間違えた……?)
毒りんごなどという物騒な異能を持つシャノンを、遠く辺境に置いたままにしておくのは国のためにならない。
ランベルトは中継ぎの王だ。つつがなく役目を終え、平和な世を兄の遺児であるエディに渡す義務がある。
(そう考えたからこそ、不穏分子であるこの女を俺の側に置いて見張ろうと考えたのに)
この毒りんごはアホみたいな毒しか持っていない。
もちろんこれから実証実験はさせるが、国王であるランベルトを相手に、シャノンが無意味な嘘をつくとも思えない。自分は完全に読み違えてしまった。
頭を抱えて後悔するランベルトを見て、シャノンが無表情に首を傾げる。
「……わたくし、明日にでも辺境に戻りましょうか?」
「なんだと?」
顔を上げれば、思ったよりずっと近くにシャノンの美しい顔があった。
思わず身を引くランベルトを、シャノンはじっと見つめる。
「そのご様子ですと、陛下は『毒りんご』の異能を持つわたくしを心配されて側室候補になされたのでしょう。決して毒として利用されるおつもりではなく、純粋に監視目的として」
「…………」
「陛下の思われていた毒とは違った以上、側室がわたくしである必要はないのでは? 取り消されるのであれば、今ならまだ充分に間に合います」
淡々とした口調ながら、ランベルトに対する気遣いがにじみ出ていた。
ランベルトは呆けたようにシャノンを見返し、少しだけ顔を赤くした。ごしごしと荒っぽく目元をぬぐい、勢いよく立ち上がる。
「保留だ」
「……は?」
あっけに取られるシャノンを、ランベルトは怒ったように見下ろした。
「いかにアホらしい毒とはいえ、毒であることに変わりはない。あくまで側室候補として、しばらく城に滞在するように」
「……承りました」
無表情ながらも、シャノンはその実ほっとしていた。
今日到着したばかりだというのに、何週間にも及ぶ馬車の旅という苦行を繰り返さねばならぬのかと、内心では戦々恐々としていたのだ。
シャノンがここにきて初めて顔をほころばせる。
片方の口角を上げ、ニィィ、と笑った。
「どうぞ、これからよろしくお願いいたします。ランベルト陛下」
「なぜそのように悪人面で笑う?」
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