59 / 97
第四章 黒の子ども編
59.ノア君の宝物
しおりを挟む
「しーっ、だよ。こっち、こっち!」
頬を上気させたノア君が、私の腕を引っ張った。
夜着にショールを羽織っただけでは、寒くて体の震えが止まらない。あれからずっと、微熱と体の怠さが続いていた。
それでもノア君が嬉しそうなので、ふらつく足を懸命に動かした。
「ここ! カギもねぇ、ここにあるの」
ノア君は首から下げたチェーンを得意げに示す。
チェーンにふたつ付いている鍵のうち、ひとつをその扉の鍵穴に差し込んだ。
(……ここは……)
あの日、虹糸を断ち切られた書斎だった。
あの時の悔しさと悲しさが蘇り、心臓が痛くなってくる。ぎゅっと目を閉じうつむいた。
「……ユキコ?」
心配そうに私を見上げるノア君に気付き、慌てて微笑んでみせた。
「ここに、ノア君の宝物があるの?」
このぐらいの子どもの宝物って何だろう。
人形とか、模型とかかな。
……まさか、虫じゃないよね?
顔を引きつらせる私に、ノア君はにっこりと頷く。
「そう! 見えないところに、かくしてあるの。そこの絵の後ろに、とってがあるんだよ」
……とって?
きょとんとしながらも、書斎に明かりを灯す。ノア君に言われるがまま、壁に掛けられた額縁を外してみた。
「……これ……!」
絵画に隠されていた部分の壁は、長方形に凹んでいた。中にあるのは、ハンドルのような、レバーのような……
「……ああ! これが、取手かぁ」
感心していると、ノア君が「それをひっぱるのー!」と新たな指示をくれる。なんだかわくわくしてきて、嬉々としてレバーをつかみ引き下げてみた。
──ギィ……
「わっ!?」
背後から軋むような音がして、驚いて振り向く。
「今度はねぇ、こっちだよー!」
窓際の机に誘導され、机の前に置いてある椅子を引きずってどかす。机の下に潜り込むノア君を、後ろから興味津々で見守った。
ノア君が床板をスライドさせると、床下からオルゴールのような箱が出てくる。
「ほら、これー! ぼくの、宝物」
ノア君から差し出された箱を受け取り、宝石の嵌め込まれた美しい細工をうっとりと眺める。アンティークというやつかもしれない。
「……すごい。素敵なオルゴールだね?」
しゃがみこみ、ノア君に目線を合わせて微笑んだ。充分鑑賞したのでオルゴールを返そうとするが、ノア君は静かにかぶりを振る。
「あけてみて? オルゴールはこわれてるけど、なかに宝物がはいってるから」
チェーンに付いていたもうひとつの鍵を渡してくれた。戸惑いながらも鍵を差し込み、そっとオルゴールの蓋を開けてみる。
中に入っているのは──
「……石?」
手のひらに乗るくらいの、乳白色の石だった。ビー玉みたいに綺麗な球形で、表面はつやつやと輝いている。窓からの月明かりにかざして、つくづくと眺めてみた。
「綺麗……。これが、ノア君の宝物かぁ」
「うん! これがあれば、悪いモノから守ってくれるんだよ。せーなる泉からとれる、せーなる石なんだって!」
ノア君の言葉に、思考が停止する。
……聖なる泉の、聖なる石……?
それってもしや……。
「──聖輝石!?」
慌てふためき、手の中の石を取り落としそうになる。
が、ノア君はきょとんとした。
「……せいき……? そういえば、そんな名前だったかも」
「…………」
マジか。
絶句して、もう一度石をじっくり眺める。
街から離れたこの屋敷が無事だったのは、ここに聖輝石があるからだったのか。
茫然としている私には気付かず、ノア君が嬉しそうに私を揺さぶった。
「それ、ユキコにあげる!」
「……いやいや! もらえないよ!?」
トンデモ発言にぎょっとする。
壊れたオルゴールに聖輝石を戻し、しっかりと鍵をかけた。しゃがんでノア君に鍵とオルゴールを返す。
「これは、この屋敷のお守りだから。元の場所に戻しておこう?」
「……でも……」
ノア君が半べそをかく。
「カギをくれたのは父様だけど……開けかたを、おしえてくれたのは母様なの。これがあれば、ぼくから悪いモノが消えてなくなるからって」
「…………」
絶句してしまった。
悪いモノって……黒い色のこと? もしそうだとしたら、酷すぎる。
怒りに震えている私には気付かずに、ノア君はしょんぼりとうつむく。
「だから、これならユキコの病気をなおしてくれるって思ったの。もうずっと、あえなかったから心配だったんだもん……」
「ノア君……」
我慢できずに、ノア君をぎゅっと抱き締めた。
ぽんぽんと優しく背中を叩く。
「大丈夫。これがなくても、ノア君のおかげで元気になったから」
「……ホントに!?」
顔を明るくするノア君に、自信たっぷりに頷いてみせた。
「本当本当。……だから、これは戻しておこうね?」
◇
なんて、ノア君に宣言してみたものの。
真夜中の宝探しの翌日も、体調はやはり思わしくなかった。
一日をまた寝て過ごし、夜になってやっとベッドから起き上がる。
メイドさんに頼んで入浴場に連れて行ってもらい、広い湯船でのびのびと手足を伸ばした。高熱が続いた間は体を拭いてもらうだけだったので、お風呂に入ることが気持ちよくてたまらない。
「はー……。こういう時に、日本人だなって感じるなぁ……」
セツコさんも、そうだったのかな。
お風呂がこんなに広いのは、もしや彼女のためだったりして。
くすりと笑って、湯船から上がる。
お風呂は気持ちいいけれど、体力的にはやっぱりきつい。ほどほどで切り上げることにした。
入浴場から出て部屋に戻ろうとすると、廊下の角を曲がるエイダさんの後ろ姿が見えた。メイドさんに断って、ひとりで彼女の後を追う。
こっちの方角にあるのは──
「こんばんは。お邪魔しますわね」
「ああ、エイダ様! どうですか、何かありましたか?」
厨房の前で、エイダさんの声が聞こえた。答えているのは、おそらく料理人さんだろう。
「ええ。欲しい物を、こちらの紙に書いておきましたわ」
「どれどれ。おお、ドライフルーツをこんなにたくさん」
「フルーツケーキにしようと思いますの」
楽しそうにおしゃべりしている。
邪魔をするのも申し訳ないので、微笑みながら壁に寄りかかった。エイダさんの用事が済んでから、一緒に二階へ戻ればいい。
「食材の配達は、明日の昼過ぎぐらいの予定ですから。エイダ様の注文もお任せください」
料理人さんの言葉に、はっと目を見開いた。
心臓がバクバクする。
「…………」
踵を返し、足音を立てないようにその場から離れた。
急いで自分の部屋に戻り、扉を閉めた途端にへなへなと座り込む。
(……明日の、昼過ぎ……)
食材の配達なら、おそらく荷馬車だろう。
それに乗ることができれば。そうしたら、もしかしたら──
「……あし、た……」
何もなくなった左手首をじっと見つめる。
顔が強ばっていくのが、自分でもわかった。
頬を上気させたノア君が、私の腕を引っ張った。
夜着にショールを羽織っただけでは、寒くて体の震えが止まらない。あれからずっと、微熱と体の怠さが続いていた。
それでもノア君が嬉しそうなので、ふらつく足を懸命に動かした。
「ここ! カギもねぇ、ここにあるの」
ノア君は首から下げたチェーンを得意げに示す。
チェーンにふたつ付いている鍵のうち、ひとつをその扉の鍵穴に差し込んだ。
(……ここは……)
あの日、虹糸を断ち切られた書斎だった。
あの時の悔しさと悲しさが蘇り、心臓が痛くなってくる。ぎゅっと目を閉じうつむいた。
「……ユキコ?」
心配そうに私を見上げるノア君に気付き、慌てて微笑んでみせた。
「ここに、ノア君の宝物があるの?」
このぐらいの子どもの宝物って何だろう。
人形とか、模型とかかな。
……まさか、虫じゃないよね?
顔を引きつらせる私に、ノア君はにっこりと頷く。
「そう! 見えないところに、かくしてあるの。そこの絵の後ろに、とってがあるんだよ」
……とって?
きょとんとしながらも、書斎に明かりを灯す。ノア君に言われるがまま、壁に掛けられた額縁を外してみた。
「……これ……!」
絵画に隠されていた部分の壁は、長方形に凹んでいた。中にあるのは、ハンドルのような、レバーのような……
「……ああ! これが、取手かぁ」
感心していると、ノア君が「それをひっぱるのー!」と新たな指示をくれる。なんだかわくわくしてきて、嬉々としてレバーをつかみ引き下げてみた。
──ギィ……
「わっ!?」
背後から軋むような音がして、驚いて振り向く。
「今度はねぇ、こっちだよー!」
窓際の机に誘導され、机の前に置いてある椅子を引きずってどかす。机の下に潜り込むノア君を、後ろから興味津々で見守った。
ノア君が床板をスライドさせると、床下からオルゴールのような箱が出てくる。
「ほら、これー! ぼくの、宝物」
ノア君から差し出された箱を受け取り、宝石の嵌め込まれた美しい細工をうっとりと眺める。アンティークというやつかもしれない。
「……すごい。素敵なオルゴールだね?」
しゃがみこみ、ノア君に目線を合わせて微笑んだ。充分鑑賞したのでオルゴールを返そうとするが、ノア君は静かにかぶりを振る。
「あけてみて? オルゴールはこわれてるけど、なかに宝物がはいってるから」
チェーンに付いていたもうひとつの鍵を渡してくれた。戸惑いながらも鍵を差し込み、そっとオルゴールの蓋を開けてみる。
中に入っているのは──
「……石?」
手のひらに乗るくらいの、乳白色の石だった。ビー玉みたいに綺麗な球形で、表面はつやつやと輝いている。窓からの月明かりにかざして、つくづくと眺めてみた。
「綺麗……。これが、ノア君の宝物かぁ」
「うん! これがあれば、悪いモノから守ってくれるんだよ。せーなる泉からとれる、せーなる石なんだって!」
ノア君の言葉に、思考が停止する。
……聖なる泉の、聖なる石……?
それってもしや……。
「──聖輝石!?」
慌てふためき、手の中の石を取り落としそうになる。
が、ノア君はきょとんとした。
「……せいき……? そういえば、そんな名前だったかも」
「…………」
マジか。
絶句して、もう一度石をじっくり眺める。
街から離れたこの屋敷が無事だったのは、ここに聖輝石があるからだったのか。
茫然としている私には気付かず、ノア君が嬉しそうに私を揺さぶった。
「それ、ユキコにあげる!」
「……いやいや! もらえないよ!?」
トンデモ発言にぎょっとする。
壊れたオルゴールに聖輝石を戻し、しっかりと鍵をかけた。しゃがんでノア君に鍵とオルゴールを返す。
「これは、この屋敷のお守りだから。元の場所に戻しておこう?」
「……でも……」
ノア君が半べそをかく。
「カギをくれたのは父様だけど……開けかたを、おしえてくれたのは母様なの。これがあれば、ぼくから悪いモノが消えてなくなるからって」
「…………」
絶句してしまった。
悪いモノって……黒い色のこと? もしそうだとしたら、酷すぎる。
怒りに震えている私には気付かずに、ノア君はしょんぼりとうつむく。
「だから、これならユキコの病気をなおしてくれるって思ったの。もうずっと、あえなかったから心配だったんだもん……」
「ノア君……」
我慢できずに、ノア君をぎゅっと抱き締めた。
ぽんぽんと優しく背中を叩く。
「大丈夫。これがなくても、ノア君のおかげで元気になったから」
「……ホントに!?」
顔を明るくするノア君に、自信たっぷりに頷いてみせた。
「本当本当。……だから、これは戻しておこうね?」
◇
なんて、ノア君に宣言してみたものの。
真夜中の宝探しの翌日も、体調はやはり思わしくなかった。
一日をまた寝て過ごし、夜になってやっとベッドから起き上がる。
メイドさんに頼んで入浴場に連れて行ってもらい、広い湯船でのびのびと手足を伸ばした。高熱が続いた間は体を拭いてもらうだけだったので、お風呂に入ることが気持ちよくてたまらない。
「はー……。こういう時に、日本人だなって感じるなぁ……」
セツコさんも、そうだったのかな。
お風呂がこんなに広いのは、もしや彼女のためだったりして。
くすりと笑って、湯船から上がる。
お風呂は気持ちいいけれど、体力的にはやっぱりきつい。ほどほどで切り上げることにした。
入浴場から出て部屋に戻ろうとすると、廊下の角を曲がるエイダさんの後ろ姿が見えた。メイドさんに断って、ひとりで彼女の後を追う。
こっちの方角にあるのは──
「こんばんは。お邪魔しますわね」
「ああ、エイダ様! どうですか、何かありましたか?」
厨房の前で、エイダさんの声が聞こえた。答えているのは、おそらく料理人さんだろう。
「ええ。欲しい物を、こちらの紙に書いておきましたわ」
「どれどれ。おお、ドライフルーツをこんなにたくさん」
「フルーツケーキにしようと思いますの」
楽しそうにおしゃべりしている。
邪魔をするのも申し訳ないので、微笑みながら壁に寄りかかった。エイダさんの用事が済んでから、一緒に二階へ戻ればいい。
「食材の配達は、明日の昼過ぎぐらいの予定ですから。エイダ様の注文もお任せください」
料理人さんの言葉に、はっと目を見開いた。
心臓がバクバクする。
「…………」
踵を返し、足音を立てないようにその場から離れた。
急いで自分の部屋に戻り、扉を閉めた途端にへなへなと座り込む。
(……明日の、昼過ぎ……)
食材の配達なら、おそらく荷馬車だろう。
それに乗ることができれば。そうしたら、もしかしたら──
「……あし、た……」
何もなくなった左手首をじっと見つめる。
顔が強ばっていくのが、自分でもわかった。
30
あなたにおすすめの小説
【完結】男爵令嬢は冒険者生活を満喫する
影清
ファンタジー
英雄の両親を持つ男爵令嬢のサラは、十歳の頃から冒険者として活動している。優秀な両親、優秀な兄に恥じない娘であろうと努力するサラの前に、たくさんのメイドや護衛に囲まれた侯爵令嬢が現れた。「卒業イベントまでに、立派な冒険者になっておきたいの」。一人でも生きていけるようにだとか、追放なんてごめんだわなど、意味の分からぬことを言う令嬢と関わりたくないサラだが、同じ学園に入学することになって――。
※残酷な描写は予告なく出てきます。
※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムに掲載中です。
※106話完結。
ギルド受付嬢は今日も見送る~平凡な私がのんびりと暮らす街にやってきた、少し不思議な魔術師との日常~
弥生紗和
ファンタジー
【完結】私はギルド受付嬢のエルナ。魔物を倒す「討伐者」に依頼を紹介し、彼らを見送る毎日だ。最近ギルドにやってきたアレイスさんという魔術師は、綺麗な顔をした素敵な男性でとても優しい。平凡で代わり映えのしない毎日が、彼のおかげでとても楽しい。でもアレイスさんには何か秘密がありそうだ。
一方のアレイスは、真っすぐで優しいエルナに次第に重い感情を抱き始める――
恋愛はゆっくりと進展しつつ、アレイスの激重愛がチラチラと。大きな事件やバトルは起こりません。こんな街で暮らしたい、と思えるような素敵な街「ミルデン」の日常と、小さな事件を描きます。
大人女性向けの異世界スローライフをお楽しみください。
西洋風異世界ですが、実際のヨーロッパとは異なります。魔法が当たり前にある世界です。食べ物とかファッションとか、かなり自由に書いてます。あくまで「こんな世界があったらいいな」ということで、ご容赦ください。
※サブタイトルで「魔術師アレイス~」となっているエピソードは、アレイス側から見たお話となります。
この作品は小説家になろう、カクヨムでも公開しています。
【完結】追放された生活錬金術師は好きなようにブランド運営します!
加藤伊織
ファンタジー
(全151話予定)世界からは魔法が消えていっており、錬金術師も賢者の石や金を作ることは不可能になっている。そんな中で、生活に必要な細々とした物を作る生活錬金術は「小さな錬金術」と呼ばれていた。
カモミールは師であるロクサーヌから勧められて「小さな錬金術」の道を歩み、ロクサーヌと共に化粧品のブランドを立ち上げて成功していた。しかし、ロクサーヌの突然の死により、その息子で兄弟子であるガストンから住み込んで働いていた家を追い出される。
落ち込みはしたが幼馴染みのヴァージルや友人のタマラに励まされ、独立して工房を持つことにしたカモミールだったが、師と共に運営してきたブランドは名義がガストンに引き継がれており、全て一から出直しという状況に。
そんな中、格安で見つけた恐ろしく古い工房を買い取ることができ、カモミールはその工房で新たなスタートを切ることにした。
器具付き・格安・ただし狭くてボロい……そんな訳あり物件だったが、更におまけが付いていた。据えられた錬金釜が1000年の時を経て精霊となり、人の姿を取ってカモミールの前に現れたのだ。
失われた栄光の過去を懐かしみ、賢者の石やホムンクルスの作成に挑ませようとする錬金釜の精霊・テオ。それに対して全く興味が無い日常指向のカモミール。
過保護な幼馴染みも隣に引っ越してきて、予想外に騒がしい日常が彼女を待っていた。
これは、ポーションも作れないし冒険もしない、ささやかな錬金術師の物語である。
彼女は化粧品や石けんを作り、「ささやかな小市民」でいたつもりなのだが、品質の良い化粧品を作る彼女を周囲が放っておく訳はなく――。
毎日15:10に1話ずつ更新です。
この作品は小説家になろう様・カクヨム様・ノベルアッププラス様にも掲載しています。
失われた力を身に宿す元聖女は、それでも気楽に過ごしたい~いえ、Sランク冒険者とかは結構です!~
紅月シン
ファンタジー
聖女として異世界に召喚された狭霧聖菜は、聖女としての勤めを果たし終え、満ち足りた中でその生涯を終えようとしていた。
いや嘘だ。
本当は不満でいっぱいだった。
食事と入浴と睡眠を除いた全ての時間で人を癒し続けなくちゃならないとかどんなブラックだと思っていた。
だがそんな不満を漏らすことなく死に至り、そのことを神が不憫にでも思ったのか、聖菜は辺境伯家の末娘セーナとして二度目の人生を送ることになった。
しかし次こそは気楽に生きたいと願ったはずなのに、ある日セーナは前世の記憶と共にその身には聖女としての癒しの力が流れていることを知ってしまう。
そしてその時点で、セーナの人生は決定付けられた。
二度とあんな目はご免だと、気楽に生きるため、家を出て冒険者になることを決意したのだ。
だが彼女は知らなかった。
三百年の時が過ぎた現代では、既に癒しの力というものは失われてしまっていたということを。
知らぬままに力をばら撒く少女は、その願いとは裏腹に、様々な騒動を引き起こし、解決していくことになるのであった。
※完結しました。
※小説家になろう様にも投稿しています
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜
楠ノ木雫
恋愛
病院に入院中だった私、奥村菖は知らず知らずに異世界へ続く穴に落っこちていたらしく、目が覚めたら知らない屋敷のベッドにいた。倒れていた菖を保護してくれたのはこの国の公爵家。彼女達からは、地球には帰れないと言われてしまった。
病気を患っている私はこのままでは死んでしまうのではないだろうかと悟ってしまったその時、いきなり目の前に〝妖精〟が現れた。その妖精達が持っていたものは幻の薬草と呼ばれるもので、自分の病気が治る事が発覚。治療を始めてどんどん元気になった。
元気になり、この国の公爵家にも歓迎されて。だから、恩返しの為に現代の知識をフル活用して頑張って元気に生きたいと思います!
でも、あれ? この世界には私の知る食材はないはずなのに、どうして食事にこの四角くて白い〝コレ〟が出てきたの……!?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる