姫は街で王子様です

白うさぎぱんx ( 元 こしあん )

文字の大きさ
5 / 15

街1

しおりを挟む
私は9歳になりました。明日は、いよいよミルファネア学園の受験日です!

お父様へ行きたいと言った時は、入れるのが当然というように言いましたが、流石にエリートが集まるところです。
あの日からたっくさんの勉強をしました。

剣士を目指すという設定で入るので、護衛用の短剣術ではなく、騎士用(剣術の先生にお前はすぐ覚えるから楽しいって言われてやらされた)の剣術でもなく、なにも触れていなかった貴族の剣術を死ぬ物狂いでおぼえました。

貴族の剣術は踊るような、綺麗な舞を見ているような、そんな気分になるものです。

騎士の剣術は、戦いのための、動きを最小限に抑えたもの。

この二つは、全然違うので苦労しました。

しかし、そんな勉強や剣術とはおさらば!
今日は、ミルファネア学園を見に行くついでに街も見てきます。
今日が女の子の姿で行く、最初で最後の街です。

ミルファネア学園は寮なので、1日中変装です。
次にエヴァリで歩く時は、何歳でしょうか。まあ寂しい気持ちなんて少しもないけどっ。

今日は、王族ということを隠して街に行くのですが、心配したサリ兄様が王族しか使えない馬車を出そうとしたので止めました。
なにしてんの、サリ兄様。

そろそろ、行く時間かな?

そう考えた所で丁度、ドアをノックする音が響く。

「エヴァリお嬢様、そろそろお時間です。」

・・・城のメイドは心の中も読めるようです。

「はぁい。今行きまーす。」

さぁ、出発です!


□■□


「うわぁ。」

街の景色はまさに、中世ヨーロッパ!

屋台が浮いてなければ。

人が飛んでいなければ。

馬車が飛んでいなければ。

馬車の馬が、ペガサスじゃなければ。

サスガ、イセカイ。
いや、うん。日本の知識で異世界無双どころか、もうどこかで見た100年後の日本なんだけど?科学じゃなくて、魔法で実現してますけど?
ロボット?ゴーレムいますよ?ゴーレムの手足短くして、頭の丸くして、青くしたら、もうそれですよね。お腹にポケットもつけちゃおう。ポケット開けたら、異空間に繋がるようにして、赤い尻尾つけて・・・

なんか、興奮して頭が・・・悪い方へ回ってます。


浮いてると言っても地上にもお店がある。
浮いてるお店は、貴族しか買えない様な高価のものと、魔法使いが使うものだけです。剣士や平民は魔法が使えない人が多いので、地上で剣や、食料を売っています。
獣人は魔法が使えない種族なので、獣人に必要なものも売っています。まあ全然ないんだけどね。

一応タクシー的なものもある。運転手がいて、お客さんを乗せて、飛びます。絨毯で。
いや、最近の異世界は絨毯出てこないんけどな。

だってラノベの主人公はワープできるもん。
この世界は皆できないけど。
アイテムボックスも作れないけど。

あっ私はできます。全種類使えるようになると、時空を移動する、作る、外見を変えるなどのことができるようになるみたい。・・・なんでだ?

まあ、いいや。もう諦めよう。本人がそこをどうしようと他人には受け入れたのと同じに見えるから大丈夫。

「すみませ・・・ん。雑貨屋さんとか、ありますか?」

気分変える為に、馬を操縦している騎士に言ったのが、馬鹿だった。前を向いたらペガサスが見えたけど、諦めましょう、ハイ。

「ありますよ。ご案内いたしましょうか?」

「お願いします。」

貴族のマナーで身につけた笑顔で対応する。そうすれば変に思ってることバレないから。

しかし、騎士の人は下を向いてしまう。顔を赤く染めながら。

いや、美人だとおもうけど、まだ9歳だよ?『美人』というよりも『かわいい』の方がまだ合ってる気がするけど。

そんなことを思っていると

「お嬢様、着きましたよ。」

と言われた。

そこは、人気で人がたくさんいる訳ではないが、落ち着いた感じの可愛い雑貨屋さんだった。
中に入ると、ドアについていた小さい
鐘が、鳴る。
ドアの横にはシュシュや可愛いゴムが置いてあった。
お店の真ん中には、ペンや、筆箱、ポーチが置いてある。
このお店はミルファネア学園の近くのあるようで、学生が使う可愛いものがたくさんあった。
その中には、イヤリングがあった。私は、好きな形の物を見つけて、好きな宝石をつけられる、自分だけのイヤリングが作れる物が気に入ったので買ってしまった。
形は、特になく丸い宝石を付けているように見える物にした。
宝石は、深い青を探したんだけど、水色か、青しかなくて、青を買っておいた。最後のパーツと宝石を付ける所は自分でやるので、家に帰って作るのが楽しみ。

それからまた、馬車ペガサスにのって次は、ミルファネア学園へ行く。

クラウン学園は、高位の貴族しか行けないとだけあって浮いてる。ペガサスを持っていないと行けない様に。
貴族でも、男爵家や子爵家は馬しか持っていない。ペガサスは馬よりもすごく高いから。

そういう理由で、クラウン学園は浮いています。
なのでを滅ぼしたいときは、大きな声で『バ〇ス』と叫びましょう。

だけどミルファネア学園は、平民や剣士、獣人もいるので浮いていない。
しかし、クラウン学園に負けないくらい大きく、綺麗。しかも寮つき。

そんな場所に平民も入れるかもしれないと言われて、入りたくないわけが無い。

ミルファネア学園には魔法でも入れる。平民は1回も魔道適性を調べたことのない人がほとんどなので、もしもという希望を掲げてここを受ける。しかも毎年1人、2人は2属性もちを、20年に1人は3属性持ちを発掘するというのだから、平民たちの希望は消えない。

3属性持ちがそんなに少ないだなんて。

そう思うかもしれないが貴族には毎年1人は3属性持ちがいる。理由は貴族が3属性持ちの人を妻、あるいは夫にしたがるからだ。3属性持ちの人は3属性もちを産みやすい。
そんな関係で貴族には3属性持ちが多いのだそう。

そんな説明を受けながら進んでいると、見えてきました。王都ミルファネア学園!レンガ造りで・・・門から学校まで遠くない?!道の周りには木が埋められていて、あれ?横にテニスコートが見えるなぁ。テニスコート。tennis court.

ぼーっとした頭でいたら騎士さんが呼んでくる。

「お嬢様?お嬢様!」

肩を叩かれるけど、さすが騎士。優しいですね。まあ、この世界では王族に許可なく触るのは不敬罪だけど。
あっこの騎士さんも私が王族だって知らないんだっけ?

っていうか肩?

そう思い、騎士さんの方を見ると、馬車を止めて、ドアを開けてくれている。
そして外には、さっき上空から見た景色。

「あっ気づきましたか?」

あ、もう着いたんですね。

「はい、大丈夫です。ご迷惑をお掛けしました。」

そういって馬車を降りようとすると、騎士さんが手を貸してくれる。
うわぁ、なんて紳士的なの。

「ありがとうございます。」

「ふふ、これは当然のことですよ。それに普通の貴族は騎士にお礼なんて言いません。」

「ええ。しかしここは公式の場所ではありませんし、私が言いたいのです。」

そう、貴族は常に前を見て、騎士が手を貸すのはさも当然のように振る舞わないといけないらしいです。
なかには、手を差し出さないと怒る貴族もいるとか。

いや、無理だけどね?なんかお礼を言わないと悪役令嬢にでもなった気分になるし、私は日本人ですから。元だけど。

「ふふ、ありがたきお言葉。」

よっぽどお礼を言う令嬢は珍しいみたいです。
直す気はないけどね!
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果

てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。 とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。 「とりあえずブラッシングさせてくれません?」 毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。 そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。 ※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

転生後はゆっくりと

衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。 日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。 そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。 でも、リリは悲観しない。 前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。 目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。 全25話(予定)

好きすぎます!※殿下ではなく、殿下の騎獣が

和島逆
恋愛
「ずっと……お慕い申し上げておりました」 エヴェリーナは伯爵令嬢でありながら、飛空騎士団の騎獣世話係を目指す。たとえ思いが叶わずとも、大好きな相手の側にいるために。 けれど騎士団長であり王弟でもあるジェラルドは、自他ともに認める女嫌い。エヴェリーナの告白を冷たく切り捨てる。 「エヴェリーナ嬢。あいにくだが」 「心よりお慕いしております。大好きなのです。殿下の騎獣──……ライオネル様のことが!」 ──エヴェリーナのお目当ては、ジェラルドではなく獅子の騎獣ライオネルだったのだ。

追放された悪役令嬢、農業チートと“もふもふ”で国を救い、いつの間にか騎士団長と宰相に溺愛されていました

黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢のエリナは、婚約者である第一王子から「とんでもない悪役令嬢だ!」と罵られ、婚約破棄されてしまう。しかも、見知らぬ辺境の地に追放されることに。 絶望の淵に立たされたエリナだったが、彼女には誰にも知られていない秘密のスキルがあった。それは、植物を育て、その成長を何倍にも加速させる規格外の「農業チート」! 畑を耕し、作物を育て始めたエリナの周りには、なぜか不思議な生き物たちが集まってきて……。もふもふな魔物たちに囲まれ、マイペースに農業に勤しむエリナ。 はじめは彼女を蔑んでいた辺境の人々も、彼女が作る美味しくて不思議な作物に魅了されていく。そして、彼女を追放したはずの元婚約者や、彼女の力を狙う者たちも現れて……。 これは、追放された悪役令嬢が、農業の力と少しのもふもふに助けられ、世界の常識をひっくり返していく、痛快でハートフルな成り上がりストーリー!

冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎ 王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。 ……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。 追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。 無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」 騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!

転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!

饕餮
ファンタジー
  書籍化決定!   2024/08/中旬ごろの出荷となります!   Web版と書籍版では一部の設定を追加しました! 今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。 救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。 一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。 そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。 だが。 「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」 森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。 ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。 ★主人公は口が悪いです。 ★不定期更新です。 ★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。

転生幼子は生きのびたい

えぞぎんぎつね
ファンタジー
 大貴族の次男として生まれたノエルは、生後八か月で誘拐されて、凶悪な魔物が跋扈する死の山に捨てられてしまった。  だが、ノエルには前世の記憶がある。それに優れた魔法の才能も。  神獣の猫シルヴァに拾われたノエルは、親を亡くした赤ちゃんの聖獣犬と一緒に、神獣のお乳を飲んで大きくなる。  たくましく育ったノエルはでかい赤ちゃん犬と一緒に、元気に楽しく暮らしていくのだった。  一方、ノエルの生存を信じている両親はノエルを救出するために様々な手段を講じていくのだった。 ※ネオページ、カクヨムにも掲載しています

処理中です...