7 / 15
迷子
しおりを挟む
「で、なんで貴族様なんかが腹空かしてるんだよ。この国では、平民でさえあんな死にそうな顔してねぇってのに。」
そうリディルが言う。
・・・私そんなすごい顔してましたか。一応国で1番いいとされている先生から、貴族としてのマナー教育して貰っているはずなんですが。
地味に落ち込んでいると、それを違うようにとらえたのかリディルが心にある意味響く発言をしてきました。
「迷子になったからってそんなに落ち込むことねぇよ。多分、護衛が今頃必死に探してくれてるって。」
・・・迷子じゃないし。騎士さんが迷子なんだし。
なんで私、(前世も含めて)20歳以上も年下の子に、慰められてんだ。普通逆!って言うか迷子で慰められるとか、黒歴史決定ですね。うぅ。
「あぁ、えぇえっと。ほっほらホットドックまだ残ってるぞ!あーん。」
もっと落ち込んだ私を見て、話題を変えてくれたようです。
私の周りに護衛がいないのを見て迷子と判断したり、話題を変えたり、リディルの方が年齢詐称してる気がしてきました。
しかし、『あーん』と言うのはちょっとその、イケメンが私に向かってあーんとか・・・恥ずかしっ!
周りの人もこっち見てるよ~。もう少しリディルと私が大きかったら嫉妬の目線が混じって来るのが予想できるよ~。
だけど私を心配してくれているのも分かるわけで。
・・・。
パクッ。
っ~~。
「こっ、ここにはリディルがいるから、寂しくない、大丈夫。そんなに落ち込んでない、よ?」
伝えなきゃって思ってそうリディルに言うけど、顔が見れない。だってリディルのほうを見たら、赤くなってるのがバレちゃう。
あーんとか初めてされた。・・・前世も入れて。ホットドックの味なんて分かんない。
けどリディルの好意を無駄にしたくなかった、から食べたんだけど・・・恥ずかしい!街中、しかも屋台が立ち並んで人がたくさんいる所で『あーん』なんていうことをやったんだから、顔の赤みが引くまで時間がかかります。
少し時間がたって、赤みが引いてきた頃リディルが本題を聞いてくる。
「なんで、お腹が空いているのに貴族だって威張って言ってご飯を貰わないんだ?貴族ってのは偉いんだろ?」
「貴族は偉いのかもしれないけど、平民がいなきゃ仕事ないから死んじゃうし。
偉いのは私ではなく、貴族という地位に着いた先祖様だし。
私はまだ何もしていないのに、仕事について、自分で働いて、お金を稼いでる人に命令する、威張る権利なんてありません!」
そう、ちょっと明るく言う。
『貴族ってのは偉いんだろ』その言葉は私に疑問に思った事きいている言葉ではなく、誰かに言われた言葉をそのまま言ったような、そして嫌悪を混ぜてたように聴こえた。
それは、私達貴族への嫌味のようで、違うような、ほんの少しの違い。だから、ただ威張っている様な人達には嫌味にしか聞こえないのかもしれない。
いや、嫌味にしか聴こえないように言ったのかな。
本心を隠すために。
その本心が何かは分からないが、貴族が嫌なのは本当みたい。
そしてこんな貴族がいたのも驚いたみたいで、口が塞がらない。クールなお顔が台無し。
「口が開いてる。あはは。」
最後、堪えてた笑いが出ちゃった。だってクールな顔立ちなのに、こんなに喋ってくれて、心配してくれて、すぐ顔に出る。クールなのは顔だけみたい。まあ、そっちの方がいいけど。
私がそう言うと慌ててリディルが口を閉じた。そして誤魔化すように言う。
「そんな、考えを持った貴族が王様なんだろうな。だからこんなに街が賑やかい。」
耳が赤くなっているのに気づかない振りをしてあげるのも、優しさだよね。
だけど、今言ったことがリディルの誤魔化すために出た咄嗟の言葉じゃなく本心ならば、少しだけ誇らしい。
「そういえば、この街以外に行ったことがあるの?ほかの街を見たことがあるかのような言い方だったけど。」
平民のほとんどは生まれた街からは出ない、はずなんだけど。そう言うと、困ったように考えはじめた。
「教えてくれなくっていいよ。今あったばっかりだし。」
そう言うとリディルはほっとして『ごめん、ありがと。』と言った。
「そういえばリディル、私に対して敬語じゃないよね。一応貴族なんだけど?」
「いや、最初のあれ見ていいかなって思った。タメ口で言っても、不敬とか色々言わなかったし。敬語じゃないといけませんか?貴族様。」
そう、クールな顔で悪く微笑んで聞いてくる。
「・・・なんか凄くバカにしてるよね。いいよ、敬語じゃなくて。今さらされても、気味悪い。」
「気味悪いって。酷くない?まあいいけど。
そういえば迷子なんだろ?来た道とか覚えてないのかよ。」
そう聞いてくる。ん?来た道?
そうリディルが言う。
・・・私そんなすごい顔してましたか。一応国で1番いいとされている先生から、貴族としてのマナー教育して貰っているはずなんですが。
地味に落ち込んでいると、それを違うようにとらえたのかリディルが心にある意味響く発言をしてきました。
「迷子になったからってそんなに落ち込むことねぇよ。多分、護衛が今頃必死に探してくれてるって。」
・・・迷子じゃないし。騎士さんが迷子なんだし。
なんで私、(前世も含めて)20歳以上も年下の子に、慰められてんだ。普通逆!って言うか迷子で慰められるとか、黒歴史決定ですね。うぅ。
「あぁ、えぇえっと。ほっほらホットドックまだ残ってるぞ!あーん。」
もっと落ち込んだ私を見て、話題を変えてくれたようです。
私の周りに護衛がいないのを見て迷子と判断したり、話題を変えたり、リディルの方が年齢詐称してる気がしてきました。
しかし、『あーん』と言うのはちょっとその、イケメンが私に向かってあーんとか・・・恥ずかしっ!
周りの人もこっち見てるよ~。もう少しリディルと私が大きかったら嫉妬の目線が混じって来るのが予想できるよ~。
だけど私を心配してくれているのも分かるわけで。
・・・。
パクッ。
っ~~。
「こっ、ここにはリディルがいるから、寂しくない、大丈夫。そんなに落ち込んでない、よ?」
伝えなきゃって思ってそうリディルに言うけど、顔が見れない。だってリディルのほうを見たら、赤くなってるのがバレちゃう。
あーんとか初めてされた。・・・前世も入れて。ホットドックの味なんて分かんない。
けどリディルの好意を無駄にしたくなかった、から食べたんだけど・・・恥ずかしい!街中、しかも屋台が立ち並んで人がたくさんいる所で『あーん』なんていうことをやったんだから、顔の赤みが引くまで時間がかかります。
少し時間がたって、赤みが引いてきた頃リディルが本題を聞いてくる。
「なんで、お腹が空いているのに貴族だって威張って言ってご飯を貰わないんだ?貴族ってのは偉いんだろ?」
「貴族は偉いのかもしれないけど、平民がいなきゃ仕事ないから死んじゃうし。
偉いのは私ではなく、貴族という地位に着いた先祖様だし。
私はまだ何もしていないのに、仕事について、自分で働いて、お金を稼いでる人に命令する、威張る権利なんてありません!」
そう、ちょっと明るく言う。
『貴族ってのは偉いんだろ』その言葉は私に疑問に思った事きいている言葉ではなく、誰かに言われた言葉をそのまま言ったような、そして嫌悪を混ぜてたように聴こえた。
それは、私達貴族への嫌味のようで、違うような、ほんの少しの違い。だから、ただ威張っている様な人達には嫌味にしか聞こえないのかもしれない。
いや、嫌味にしか聴こえないように言ったのかな。
本心を隠すために。
その本心が何かは分からないが、貴族が嫌なのは本当みたい。
そしてこんな貴族がいたのも驚いたみたいで、口が塞がらない。クールなお顔が台無し。
「口が開いてる。あはは。」
最後、堪えてた笑いが出ちゃった。だってクールな顔立ちなのに、こんなに喋ってくれて、心配してくれて、すぐ顔に出る。クールなのは顔だけみたい。まあ、そっちの方がいいけど。
私がそう言うと慌ててリディルが口を閉じた。そして誤魔化すように言う。
「そんな、考えを持った貴族が王様なんだろうな。だからこんなに街が賑やかい。」
耳が赤くなっているのに気づかない振りをしてあげるのも、優しさだよね。
だけど、今言ったことがリディルの誤魔化すために出た咄嗟の言葉じゃなく本心ならば、少しだけ誇らしい。
「そういえば、この街以外に行ったことがあるの?ほかの街を見たことがあるかのような言い方だったけど。」
平民のほとんどは生まれた街からは出ない、はずなんだけど。そう言うと、困ったように考えはじめた。
「教えてくれなくっていいよ。今あったばっかりだし。」
そう言うとリディルはほっとして『ごめん、ありがと。』と言った。
「そういえばリディル、私に対して敬語じゃないよね。一応貴族なんだけど?」
「いや、最初のあれ見ていいかなって思った。タメ口で言っても、不敬とか色々言わなかったし。敬語じゃないといけませんか?貴族様。」
そう、クールな顔で悪く微笑んで聞いてくる。
「・・・なんか凄くバカにしてるよね。いいよ、敬語じゃなくて。今さらされても、気味悪い。」
「気味悪いって。酷くない?まあいいけど。
そういえば迷子なんだろ?来た道とか覚えてないのかよ。」
そう聞いてくる。ん?来た道?
0
あなたにおすすめの小説
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
転生後はゆっくりと
衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。
日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。
そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。
でも、リリは悲観しない。
前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。
目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。
全25話(予定)
好きすぎます!※殿下ではなく、殿下の騎獣が
和島逆
恋愛
「ずっと……お慕い申し上げておりました」
エヴェリーナは伯爵令嬢でありながら、飛空騎士団の騎獣世話係を目指す。たとえ思いが叶わずとも、大好きな相手の側にいるために。
けれど騎士団長であり王弟でもあるジェラルドは、自他ともに認める女嫌い。エヴェリーナの告白を冷たく切り捨てる。
「エヴェリーナ嬢。あいにくだが」
「心よりお慕いしております。大好きなのです。殿下の騎獣──……ライオネル様のことが!」
──エヴェリーナのお目当ては、ジェラルドではなく獅子の騎獣ライオネルだったのだ。
追放された悪役令嬢、農業チートと“もふもふ”で国を救い、いつの間にか騎士団長と宰相に溺愛されていました
黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢のエリナは、婚約者である第一王子から「とんでもない悪役令嬢だ!」と罵られ、婚約破棄されてしまう。しかも、見知らぬ辺境の地に追放されることに。
絶望の淵に立たされたエリナだったが、彼女には誰にも知られていない秘密のスキルがあった。それは、植物を育て、その成長を何倍にも加速させる規格外の「農業チート」!
畑を耕し、作物を育て始めたエリナの周りには、なぜか不思議な生き物たちが集まってきて……。もふもふな魔物たちに囲まれ、マイペースに農業に勤しむエリナ。
はじめは彼女を蔑んでいた辺境の人々も、彼女が作る美味しくて不思議な作物に魅了されていく。そして、彼女を追放したはずの元婚約者や、彼女の力を狙う者たちも現れて……。
これは、追放された悪役令嬢が、農業の力と少しのもふもふに助けられ、世界の常識をひっくり返していく、痛快でハートフルな成り上がりストーリー!
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる