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第二章 耽溺
第四話
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俺と音稀との出逢いは全くの偶然。
最悪な事態に巻き込まれた俺の許へ舞い降りた天使──つったら大袈裟みてえだけど、そンときの俺の心境じゃむしろ的確じゃん、言い得て妙? ってぐれえぴったりだった。
音稀との馴れ初めのまえに立ちはだかるのが嫁の親友。はっきりいってうぜえ。マジで魔女。
一度目の浮気がバレて嫁が離婚だとキレまくっていた頃、盛りに盛った俺の悪口を相談と称し親友に聞いてもらったことから始まる。
嫁の親友は良く言えばまあ正義感の塊みてえな女で、妻を泣かせてんじゃねえよとアパートに突ってくるようなうぜえやつ。
俺と嫁が通う学区は離れていたから友達関係に接点はなく、互いの連れとは面識のないままこれまでやってきた。それが初対面で嫁友からボコられ、当然ながら第一印象は最悪だった。
そのとき限りで終われば俺も反省したものを、その日以来スイッチが入ったのか嫁友はことある毎に襲来、俺のことを浮気野郎だの節操なしの猿だの罵ってくれた。
初めのうちは俺も罪悪感もあったし悪りぃと思ってたから甘んじて罵倒を受け入れてたが、それも限度ってものがあるだろうが。益々ヒートアップされちゃあ俺も堪んねえ。
アパートに襲撃されるだけならまだしも、職場のロビーまできてネチネチやられちゃ並の神経を持ったやつなら誰でもブチギレる。
当然ロビーで女が騒いでいると受付嬢はSOS。すぐに警備員が対応。キレた女が俺の名を出し上司に報告。何も知らねえ俺は上司に呼ばれ会議室へ。ぎゅうぎゅう絞られ俺消沈。
その日は仕事になんなくて上司命令で早退させられ、職場に迷惑をかけやがった嫁友が許せなくてその足で俺はそいつン家に特攻。
嫁友は実家暮らしで、場所は以前アパート襲来の後こっそりマークして把握。無論ストーキングが趣味なわけじゃねえ、いつか報復してやるぜとまずは魔女の住処をつき止めることに専念。
弱みを掴みできれば外堀も埋めてやれば最高じゃねと虎視眈々狙っていたわけだが、こんなことで役に立つとは思ってもみなかった。
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