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第三章 指切
第三十一話
しおりを挟む本性を現したと言ったほうが正確か。家族を思いやる男であればさぞ最高な父親だろう、自分の夫として息子の父親として最適だから貰ってやる──と言ってのけたらしい。
いわゆる”キチママ””クレクレ”と称される女性のようだった。
子供から聞いて家は把握されている。毎日のように玄関先をうろつかれ、買い物先のスーパーなどにも現れクレクレをされる始末。
高峻の妻は日に日に追い詰められていく。ストーカー被害として警察に届けもしたが、個人的な悩みの枠からでなくてはどうにもならない、直接的な害を被らなければ動きようがないと言われ警察は当てにならない模様。
高峻は家族のためキャストのために神経をすり減らして仕事をしている。だからこそ夫にくだらない被害の相談をして負担をかけたくはなかったと、ずっとひとりで対処してきたという。
けれども子供をつかってまで精神的攻撃をされてしまっては、黙り無視をしている状況ではないくなった。今後もエスカレートしていくに違いない、子供の心に傷を残す恐れがある。
その女は妻の座を手に入れるため、手段を変えてきたそうだ。いくら妻を精神的に追い込んでも白旗を上げない、業を煮やした女は妻から高峻へ標的を変えたのだ。
家の近くに潜み、高峻が出勤するのを待つ。ストーキングの末に行きついた先は歓楽街、ホストの店に入っていく高峻を見て女は弱みを握ったとほくそ笑む。
こんな父親を持つ子供が息子と同じ教室で学び、知識を共有しているのは大きな問題だ。父親がホストだと教育機関に報告する、言い触らしてやると妻を脅してきたそうだ。
ことに女も家族を持つ妻だ。守るべき家庭があり夫と子供までいる。それなのに隣人の芝生を羨むような神経を持つ女だ、つぎにどんな怖ろしい手段を講じるか解ったものではない。
子供たちを傷つけられては敵わない、辛いが子の安全を考慮し離婚するしかないと至ったのだという。
それを聞き高峻はショックを受けた。自分の知らぬ間にそんなことがあったという事実も衝撃的だが、常軌を逸した女の欲望によって大切な家庭が壊されそうになっているのだ。
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