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第4話
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「カメコはぽつんと、"君は、消えちゃうの?"と言ったんだ」とリクは言った。「それは問いではなかったな。僕に対して何か問うたわけではなかったと思う。ただのつぶやきだった。カメコは、自分の中に伝えるためにつぶやいたのだと思う」
カメコがこの廃ビルに来るまで暇だろ、とリクが話をはじめた。「僕の話だ。なんで僕が青く光ってるかとか、聞いてみたいだろ?」
「たしかに」と、マサはうなずいた。
マサは迷ったがその場に座ることにした。服はもちろん汚れそうだが、まあ休日出勤用で割と安いものだし別に良いか、と気にする事をやめた。話はそれほど短く済むものではないのだ。
リクも座った。青い光がふたりを同じだけの濃さでつつんだ。
「僕は、生まれてからお金のことで苦労したことはなかった。好きなものはなんでも買ってもらえるような家だった。父親は結構有名な歴史学者で、本も何冊か書いてる。母親は洋服屋をやってる。なんとか商店街のスパッツひとつ300円で売ってる洋服屋とは違う系の、ほら、ブティックとかいうようなやつ。たぶん、ふたりともいまでも同じ商売してる。ふたりとも金儲けがすごく得意だからね、ネットの商売なんかも駆使してますます金持ちになっていってる気がする。僕には二つ上の姉がいる。ずっと学級委員とかやるタイプで、中学、高校と生徒会長やってた。医者になりたいって私立のそこそこ優秀な医大受けて、一発合格してた。たぶん、今もそこそこの病院にいると思う。さて、僕なんだけどね。」
と、リクは言葉をきった。そして肩をすくめてから続けた。
「僕は何もできない子だった。誇張じゃない、本当に何もできないんだ。もちろん、あの家族と比べて、という意味だけどね。小さいころから、なにかやるたびに”姉さんより下手だな”とか、”父さんがおまえと同じ年齢のとき、テストでこんな点数とったことなかったな”とか、言われ続けてごらんよ、まず、自分に自信のない人間ができあがるよね。それが僕だよ。あの3人に、個性なんてあるのかな。3人ひとまとめで同じ人間で良いんじゃないかと僕は思う。僕は彼らと違って、勉強はそこそこしかできなかった。運動神経に限って言えば、そこそこ以下だった。だから、そこそこの学校に進学して、運動はあまりしない、そこそこの人生送ればよいって開き直った。家族に何を言われようと、そうやって生きて幸せなら。そういう人生で良いじゃんってさ。でも、そう割り切れない日もある。その日、僕はガールフレンドにふられて、雨にもふられて最悪だった。そしてこの建物の前を通った。そのころから、ここは廃ビルだった。このビルはなんのために存在してるんだろうな。僕みたいなやつを迎え入れるためかな。そして、彼が待っていた」
「彼?」
「そう、彼。彼は青く光っていた。
彼が手をこちらに”おいでおいで”と揺らした」
リクの表情は変わらず、おかっぱ頭も変わらず、でも、まるで透明な筒に入って喋っているようにマサには思えた。
「僕はその手に抗えなかった。ふらふらと、誘蛾灯にあつまる蛾のように彼についていき、彼と一緒にこの階段を昇りそして」
リクは目と鼻の形を変えないまま、口元だけ笑みの形にした。
「体をとられちゃったんだよね。僕はなんと、僕の体から弾き出された。僕の体なのに。そして僕は幽霊になりました。体には、あいつが入りました」
マサがその言葉を理解するのに時間を要した。
「おまえの体を乗っ取るつもりはないよ」とリクは言った。「つもりはないというか、そんな力なんてない。でも逃げたければ逃げれば良いよ。全部なかったことにしてくれても良い」
「逃げたいが、逃げるのも面倒だ」
と、マサは言い、耳をすました。遠くで車の音が聞こえた。そう、ここは大通りだ。10時前なら、まだ車の通りも多いはずだ。
だが、決定的に遠かった。電話口のこちらと向こうだ。こちらで人殺しが発生しても、向こうは「どうしたの?どうしたの?返事をして」と慌てるしかない距離だ。
よくわからないが、もう自分は目の前の通りから遠く離れてしまったのだ、マサは思った。
「へんなやつだな。そろそろ恐怖で泣いてほしいんだけど」とリクは言った。
「怖くはないよ」とマサは言った。
リクを包む透明な筒は、少しずつマサのことも包み始めていた。そこで恐怖とか、怒りとか、そんな気持ちが吸い取られて排気口へ送られてゆく。
リクは自分に残された塵のようなものを集めて話をしている、マサはそう感じた。
マサは足を投げ出したままにした。「続きを聞きたい」
リクはしばらくの間マサを見つめていたが、話を続けた。
「彼が僕を自分の体から追い出し、乗っ取ったときに彼の記憶が見えたのだけど、彼はこのビルから飛び降りて死んだんだ。その頃このビルに会社は何個かあった。まあ上手くいってない会社ばかりで彼の自殺がなくともいずれ廃ビルになっていったと思うけどな。とにかく、彼はここで死んだ。恨みと悲しみだけを残して。彼は会社で同じ仕事をしている「影響力のある人間」に嫌われた。いろいろと酷い目にしたあった。最後は”必要な契約書をなくした”ということにされた。彼は鍵のかかる場所に入れたのにな。それを後から開けて誰かがとって燃やして焼き芋でも食べちまったということだよ。いろいろ対抗する手段はあったのだろうけれど、彼の中で、もう無理だってなってしまったんだろうな」
マサは淡々と語るリクの声色には、少しずつ「感情」がにじみでてきているのを感じていた。ああ、沼だ。こいつにもかつて沼があったんだな。枯れてしまった沼の泡は、もう行き場がないのだ。
「なあ、彼はさんざんいろんなことをされたそいつの名前さえもう忘れてしまっていた。ただ、受けたしうちの数々、その時の悲しみとか惨めさとかさ…そういうのはきっちり覚えていた。両親のことさえ忘れていたのにさ…なんでそんなことばかり覚えてなきゃいけないんだよって僕も思った。何年も何十年も必死に生きて、こいつに残ったのは恨みとか悲しみとか、楽しかったことなんて何一つ残されてなくて…。そのあとのことはわからない。あいつは僕になって僕という青い光ににっこり笑いかけると、去っていった。あいつにとって、僕は自分が奪われることが多かった人生の中で奪うことのできた良い例だったんだろうな。僕はこのまわりのことしかわからないし、僕の家はここから遠いけれど、街を歩く人からはおかっぱ頭の大学生の行方不明ニュースなんて片隅にもなかった。僕は人の頭の中は少ししか見れないし、すべて見ることはできないけど、あいつは僕の体と記憶を持ってうまくやってるんじゃないかと思う」
それで良いのかよ、とマサは言えなかった。だってこいつは他に何ができただろう?自分の体を奪われて。良いわけないよな。
「僕はあいつに望むのは、もう人をあんまり恨んでほしくないということだな…カッコつけて言うならば。あんまり良い家族じゃないけど、金はたぶんあるから、あいつは前の人生よりは贅沢に暮らせるんじゃないかなあ。さて、突然だけど、僕はあと少しで消えるんだ」
「あまりに突然すぎないか?」と、マサは思わず口にした。
「仕方ないじゃん。本当に消えるんだから。僕があいつと違うのは、恨み悲しみでこの魂を保っていけるほど、強くなかったということだよ。この建物が力を貸してくれたようで、しばらくは形を保てたけど、僕は魂だけでふわふわしてるには弱すぎた。ほこりと一緒で、風に飛ばされてバラバラになって消えてしまうんだよ」
「ほこりって消えるか?」と、マサはつぶやくように言った。「すっごく、小さくなっても残ってるんじゃないのか?」
「さあどうだっけ。まあどうでも良いよ。とにかく僕はもうすぐこの形を保てなくなる。でもカメコが来て、少しばかり話をするまでは大丈夫そうだな」
かつん、と階下から靴の音がした。
「カメコがぽつんと言った。"君は消えちゃうの?"ってね」とリクは目を閉じた。そのときの光景を思い出しているのかもしれないと、マサは思った。
階段を昇ってきたその姿は、記憶の中の姿と重なった。
「久しぶりだね」
とカメコは言った。声も、記憶の中の声と重なる。ぼんやりとしたものがくっきりとふちどられる。
カメコがこの廃ビルに来るまで暇だろ、とリクが話をはじめた。「僕の話だ。なんで僕が青く光ってるかとか、聞いてみたいだろ?」
「たしかに」と、マサはうなずいた。
マサは迷ったがその場に座ることにした。服はもちろん汚れそうだが、まあ休日出勤用で割と安いものだし別に良いか、と気にする事をやめた。話はそれほど短く済むものではないのだ。
リクも座った。青い光がふたりを同じだけの濃さでつつんだ。
「僕は、生まれてからお金のことで苦労したことはなかった。好きなものはなんでも買ってもらえるような家だった。父親は結構有名な歴史学者で、本も何冊か書いてる。母親は洋服屋をやってる。なんとか商店街のスパッツひとつ300円で売ってる洋服屋とは違う系の、ほら、ブティックとかいうようなやつ。たぶん、ふたりともいまでも同じ商売してる。ふたりとも金儲けがすごく得意だからね、ネットの商売なんかも駆使してますます金持ちになっていってる気がする。僕には二つ上の姉がいる。ずっと学級委員とかやるタイプで、中学、高校と生徒会長やってた。医者になりたいって私立のそこそこ優秀な医大受けて、一発合格してた。たぶん、今もそこそこの病院にいると思う。さて、僕なんだけどね。」
と、リクは言葉をきった。そして肩をすくめてから続けた。
「僕は何もできない子だった。誇張じゃない、本当に何もできないんだ。もちろん、あの家族と比べて、という意味だけどね。小さいころから、なにかやるたびに”姉さんより下手だな”とか、”父さんがおまえと同じ年齢のとき、テストでこんな点数とったことなかったな”とか、言われ続けてごらんよ、まず、自分に自信のない人間ができあがるよね。それが僕だよ。あの3人に、個性なんてあるのかな。3人ひとまとめで同じ人間で良いんじゃないかと僕は思う。僕は彼らと違って、勉強はそこそこしかできなかった。運動神経に限って言えば、そこそこ以下だった。だから、そこそこの学校に進学して、運動はあまりしない、そこそこの人生送ればよいって開き直った。家族に何を言われようと、そうやって生きて幸せなら。そういう人生で良いじゃんってさ。でも、そう割り切れない日もある。その日、僕はガールフレンドにふられて、雨にもふられて最悪だった。そしてこの建物の前を通った。そのころから、ここは廃ビルだった。このビルはなんのために存在してるんだろうな。僕みたいなやつを迎え入れるためかな。そして、彼が待っていた」
「彼?」
「そう、彼。彼は青く光っていた。
彼が手をこちらに”おいでおいで”と揺らした」
リクの表情は変わらず、おかっぱ頭も変わらず、でも、まるで透明な筒に入って喋っているようにマサには思えた。
「僕はその手に抗えなかった。ふらふらと、誘蛾灯にあつまる蛾のように彼についていき、彼と一緒にこの階段を昇りそして」
リクは目と鼻の形を変えないまま、口元だけ笑みの形にした。
「体をとられちゃったんだよね。僕はなんと、僕の体から弾き出された。僕の体なのに。そして僕は幽霊になりました。体には、あいつが入りました」
マサがその言葉を理解するのに時間を要した。
「おまえの体を乗っ取るつもりはないよ」とリクは言った。「つもりはないというか、そんな力なんてない。でも逃げたければ逃げれば良いよ。全部なかったことにしてくれても良い」
「逃げたいが、逃げるのも面倒だ」
と、マサは言い、耳をすました。遠くで車の音が聞こえた。そう、ここは大通りだ。10時前なら、まだ車の通りも多いはずだ。
だが、決定的に遠かった。電話口のこちらと向こうだ。こちらで人殺しが発生しても、向こうは「どうしたの?どうしたの?返事をして」と慌てるしかない距離だ。
よくわからないが、もう自分は目の前の通りから遠く離れてしまったのだ、マサは思った。
「へんなやつだな。そろそろ恐怖で泣いてほしいんだけど」とリクは言った。
「怖くはないよ」とマサは言った。
リクを包む透明な筒は、少しずつマサのことも包み始めていた。そこで恐怖とか、怒りとか、そんな気持ちが吸い取られて排気口へ送られてゆく。
リクは自分に残された塵のようなものを集めて話をしている、マサはそう感じた。
マサは足を投げ出したままにした。「続きを聞きたい」
リクはしばらくの間マサを見つめていたが、話を続けた。
「彼が僕を自分の体から追い出し、乗っ取ったときに彼の記憶が見えたのだけど、彼はこのビルから飛び降りて死んだんだ。その頃このビルに会社は何個かあった。まあ上手くいってない会社ばかりで彼の自殺がなくともいずれ廃ビルになっていったと思うけどな。とにかく、彼はここで死んだ。恨みと悲しみだけを残して。彼は会社で同じ仕事をしている「影響力のある人間」に嫌われた。いろいろと酷い目にしたあった。最後は”必要な契約書をなくした”ということにされた。彼は鍵のかかる場所に入れたのにな。それを後から開けて誰かがとって燃やして焼き芋でも食べちまったということだよ。いろいろ対抗する手段はあったのだろうけれど、彼の中で、もう無理だってなってしまったんだろうな」
マサは淡々と語るリクの声色には、少しずつ「感情」がにじみでてきているのを感じていた。ああ、沼だ。こいつにもかつて沼があったんだな。枯れてしまった沼の泡は、もう行き場がないのだ。
「なあ、彼はさんざんいろんなことをされたそいつの名前さえもう忘れてしまっていた。ただ、受けたしうちの数々、その時の悲しみとか惨めさとかさ…そういうのはきっちり覚えていた。両親のことさえ忘れていたのにさ…なんでそんなことばかり覚えてなきゃいけないんだよって僕も思った。何年も何十年も必死に生きて、こいつに残ったのは恨みとか悲しみとか、楽しかったことなんて何一つ残されてなくて…。そのあとのことはわからない。あいつは僕になって僕という青い光ににっこり笑いかけると、去っていった。あいつにとって、僕は自分が奪われることが多かった人生の中で奪うことのできた良い例だったんだろうな。僕はこのまわりのことしかわからないし、僕の家はここから遠いけれど、街を歩く人からはおかっぱ頭の大学生の行方不明ニュースなんて片隅にもなかった。僕は人の頭の中は少ししか見れないし、すべて見ることはできないけど、あいつは僕の体と記憶を持ってうまくやってるんじゃないかと思う」
それで良いのかよ、とマサは言えなかった。だってこいつは他に何ができただろう?自分の体を奪われて。良いわけないよな。
「僕はあいつに望むのは、もう人をあんまり恨んでほしくないということだな…カッコつけて言うならば。あんまり良い家族じゃないけど、金はたぶんあるから、あいつは前の人生よりは贅沢に暮らせるんじゃないかなあ。さて、突然だけど、僕はあと少しで消えるんだ」
「あまりに突然すぎないか?」と、マサは思わず口にした。
「仕方ないじゃん。本当に消えるんだから。僕があいつと違うのは、恨み悲しみでこの魂を保っていけるほど、強くなかったということだよ。この建物が力を貸してくれたようで、しばらくは形を保てたけど、僕は魂だけでふわふわしてるには弱すぎた。ほこりと一緒で、風に飛ばされてバラバラになって消えてしまうんだよ」
「ほこりって消えるか?」と、マサはつぶやくように言った。「すっごく、小さくなっても残ってるんじゃないのか?」
「さあどうだっけ。まあどうでも良いよ。とにかく僕はもうすぐこの形を保てなくなる。でもカメコが来て、少しばかり話をするまでは大丈夫そうだな」
かつん、と階下から靴の音がした。
「カメコがぽつんと言った。"君は消えちゃうの?"ってね」とリクは目を閉じた。そのときの光景を思い出しているのかもしれないと、マサは思った。
階段を昇ってきたその姿は、記憶の中の姿と重なった。
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