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地下室
しおりを挟む応接間に戻り、お爺さまたちを伴って寝室へ。そして本棚のギミックを使って地下への隠し扉を開ける。
「ほぉ! このような隠し扉を見つけるとは! やはりリーナは天才だな!」
お爺さまが祖父バカを発揮していた。なんかムズかゆい。
灯火を発動して明かりを付け、階段を降りる。
地下に到着すると、お爺さまとレイスさんが興味深そうに室内を見渡していた。
「ほぉ……? 何とも奇妙な空間だな? 貯蔵庫にしては規模が小さすぎる」
「当主の緊急避難場所でしょうか?」
「ふむ。それであの隠し扉か。しかしいくら何でも小さすぎるのではないか?」
「それは上級貴族と比べるからです。中級貴族ならばこの程度でもおかしくはないでしょう。家族さえ避難できればいいのですから」
「当主であれば使用人たちも隠れられる空間を確保するべきだと思うが……まぁ、そんなものか。さて――」
お爺さまが視線を本棚に移した。
「ふむ。五大魔法の初級から上級まで揃っているのか。豪勢なものだ。リーナはどこまで読んだのだ?」
「全部ですね」
「……全部?」
「はい」
「それは、雷魔法の上級までという意味ではなく?」
「全ての本ですね」
「……こういう本は、才能のない属性は読めないものなのだが?」
「え? そうなんです?」
なにそれちょっとロマンあるね? 選ばれし者しか読めない本かぁ……。
「……全部、使えるのか?」
「使えますよ? 試してみますか?」
「……いや、ここでは危険だからな。公爵家に戻ってからにしてもらおう」
「はーい」
「そ、それはともかく……うむ、闇魔法の本はなさそうだな」
「闇魔法ですか?」
私も使えるんだけど、ここはごまかしておいた方が良さそうな。
「うむ。まぁリーナには関係ないだろうが、闇魔法は禁術。学ぶことはもちろんのこと、関連書籍を保有しているだけで犯罪となる。もちろん、闇魔法使いは一生牢屋行きだ。怪しい人間には近づかないようにするのだぞ?」
「ふへぇ……」
私、闇魔法使えるんですけど? 一生牢屋行きなんです? いやいざとなれば牢屋なんて吹き飛ばせばいいんだろうけど……。あ。でもああいう場所って魔法も使えないのかな? ヤバいかも?
『みゃー……』
お前の魔法がそんな制限でどうにかなるか、みたいなため息をつかれてしまった。もしかして心読みました?
ま、それはとにかく。
闇魔法についてはなんとしても隠さなくちゃなぁと心に決めた私だった。
※お読みいただきありがとうございます。
以後、不定期更新となります。なるべく週1~2回更新したいですが…
よろしくお願いします
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