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契約終了・2
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マリー様を屋敷の専属医に預けたあと。私は契約満了の手続きのためにアルバート様の執務室を訪れた。
「こちらが引き継ぎの資料となります」
執務机の上に、数週間前から準備を始めた書類の束を置く。ちょっと調子に乗って作りすぎ、私の人差し指くらいの厚さがあるけれど……まぁ未来の『公爵夫人』に選ばれるほどの人材ならこの程度の書類くらい読み込めるでしょう。
「ひ、引き継ぎとは……?」
「はい。公爵夫人としての心得などはよく分かりませんでしたのでオミットしまして。まず第一章ではアルバート様がどのような人物であるかの説明や、趣味嗜好、欠点などを網羅してあります。これを読めば新しい婚約者様も致命的な失敗をしなくて済むでしょう」
「欠点……。読みたいような、読みたくないような……」
「? 新しい婚約者様のための書類なので、アルバート様がお読みになる必要はありませんが?」
「いやそれはそうなんだが、シャーロット嬢が私のことをどう見ていたのか気になってね……」
「はぁ……? 知りたいのなら説明しますが……。まずは容姿ですが、特記すべきはその美しさですね。男性に対して『美貌』という言葉は相応しいのかどうか分かりませんが、それでも美貌という言葉を使わなければならないほどの美しさと言えるでしょう」
「う、うん……?」
「短く切りそろえられた銀色の髪は少し暗い室内にあってもキラキラと輝くようで。少しつり上がった目の中に浮かぶ瞳は南の島の海を思わせる紺碧色。貴族らしくその肌に日焼けは一切なく、くすみやホクロもなし。背が高く、姿勢は正しく、良く通る声で、魔力量も多い。しかも剣を握らせれば現役騎士を相手に一歩も譲らない。など、など。およそ『完璧』としか表現できない男性といえるでしょう」
「そ、そうか。シャーロット嬢は私をそういう風に見てくれていたのか……」
なぜだか満足そうなアルバート様だった。こう、犬だったら尻尾をブンブン振っている感じ? 学園では『氷の公爵令息』として恐れられていたみたいだけど、やはりその評価は間違っているわよね。
「第二章では公爵家の書類書式に関する説明。第三章で土地関連の説明。第四章で領地の特産品について。第五章で領地における主立った人間の関係。第六章で人員雇用に関する取り決めと諸注意。第七章で現在雇用している人間についての――」
「ず、ずいぶんと詳細に纏めてくれたのだね?」
「えぇ。契約期間が終わりましたらこの屋敷を出て行きますし、新しい婚約者様と顔を合わせることもないでしょうから。できるだけ書面での引き継ぎができるようにしておきました」
「…………、……いや、そのだな、本当に出て行くのか?」
「? はい。契約が終わった以上、ここにいる理由はありませんし」
「…………、しゃ、シャーロット嬢は私のことを評価してくれているのだろう?」
「はい。とても素晴らしい人物であり、公爵として我が国を益々発展させてくださることでしょう」
「顔も悪くはないのだよな?」
「王太子殿下とはタイプが違いますが、負けず劣らず。我が国でも一、二を争う美青年でしょう」
「な、ならば、」
「ならば?」
「け、けいやくを」
「契約を?」
「…………い、いや、うん、そのだな……」
「もしかして、私は何か失敗していましたか? 「この程度の仕事では約束の金も払えねぇし店舗もやれねぇな! むしろ違約金を払え! 金がないなら身体で払ってもらおうか!」系の展開ですか?」
「だから、シャーロット嬢は私を何だと思っているのか……。金銭は毎月口座に振り込まれていることをシャーロット嬢も確認しているはずだし、店舗についてもすでに準備は終わっている。今日にでも引き渡すことは可能だ」
「店舗! そうでした! もう準備が終わっているんですか!?」
いつだったか希望の間取りを書いて提出はしていたけど、それ以降は音沙汰がないから忘れているか気が変わったのだろうとばかり……。しかしそこはアルバート様。ちゃんと約束は守ってくださったのだ!
いや二年前の契約の時には遠慮した私だけど、それはそれ。二年も経てば心変わりもするものなのだ。いただけるものはちゃんといただかないと!
「店舗ですかぁ。店舗があると一気に現実味が増してきますよね。まずはお花の保存とショーケースを兼ねた冷蔵庫を買って――仕事道具も買い集めて――最初なんだから宣伝もしっかりやって――」
「…………」
「あ、そうでした。契約がどうかしましたか? 何か言いかけてましたよね?」
「……いや、素晴らしい契約だった。ありがとう。期待以上だったよ」
アルバート様はにっこりと微笑まれて。
室内で待機していた家令(最上位の使用人)のセバスさんは「ガッデム!」とばかりに机に拳を叩きつける、ような動作をした。
う~ん、セバスさんって基本的にいい人なんだけど、ときどきこういう意味の分からない言動をするのよね……。ちょっと怖かったけど、見られるのも今日で最後だと思うと少し寂しい、かも?
そう。最後。
最後なのだから笑ってお別れしましょうか。
「いえいえ、結局は書類仕事をしていただけでしたし。そこまで褒められると照れちゃいますね。こちらこそ素晴らしい時間をありがとうございました」
「…………あ、あぁ。シャーロット嬢の行く先に幸運があることを願っているよ」
再び微笑まれたアルバート様は、どこか寂しそうに感じられた。
「こちらが引き継ぎの資料となります」
執務机の上に、数週間前から準備を始めた書類の束を置く。ちょっと調子に乗って作りすぎ、私の人差し指くらいの厚さがあるけれど……まぁ未来の『公爵夫人』に選ばれるほどの人材ならこの程度の書類くらい読み込めるでしょう。
「ひ、引き継ぎとは……?」
「はい。公爵夫人としての心得などはよく分かりませんでしたのでオミットしまして。まず第一章ではアルバート様がどのような人物であるかの説明や、趣味嗜好、欠点などを網羅してあります。これを読めば新しい婚約者様も致命的な失敗をしなくて済むでしょう」
「欠点……。読みたいような、読みたくないような……」
「? 新しい婚約者様のための書類なので、アルバート様がお読みになる必要はありませんが?」
「いやそれはそうなんだが、シャーロット嬢が私のことをどう見ていたのか気になってね……」
「はぁ……? 知りたいのなら説明しますが……。まずは容姿ですが、特記すべきはその美しさですね。男性に対して『美貌』という言葉は相応しいのかどうか分かりませんが、それでも美貌という言葉を使わなければならないほどの美しさと言えるでしょう」
「う、うん……?」
「短く切りそろえられた銀色の髪は少し暗い室内にあってもキラキラと輝くようで。少しつり上がった目の中に浮かぶ瞳は南の島の海を思わせる紺碧色。貴族らしくその肌に日焼けは一切なく、くすみやホクロもなし。背が高く、姿勢は正しく、良く通る声で、魔力量も多い。しかも剣を握らせれば現役騎士を相手に一歩も譲らない。など、など。およそ『完璧』としか表現できない男性といえるでしょう」
「そ、そうか。シャーロット嬢は私をそういう風に見てくれていたのか……」
なぜだか満足そうなアルバート様だった。こう、犬だったら尻尾をブンブン振っている感じ? 学園では『氷の公爵令息』として恐れられていたみたいだけど、やはりその評価は間違っているわよね。
「第二章では公爵家の書類書式に関する説明。第三章で土地関連の説明。第四章で領地の特産品について。第五章で領地における主立った人間の関係。第六章で人員雇用に関する取り決めと諸注意。第七章で現在雇用している人間についての――」
「ず、ずいぶんと詳細に纏めてくれたのだね?」
「えぇ。契約期間が終わりましたらこの屋敷を出て行きますし、新しい婚約者様と顔を合わせることもないでしょうから。できるだけ書面での引き継ぎができるようにしておきました」
「…………、……いや、そのだな、本当に出て行くのか?」
「? はい。契約が終わった以上、ここにいる理由はありませんし」
「…………、しゃ、シャーロット嬢は私のことを評価してくれているのだろう?」
「はい。とても素晴らしい人物であり、公爵として我が国を益々発展させてくださることでしょう」
「顔も悪くはないのだよな?」
「王太子殿下とはタイプが違いますが、負けず劣らず。我が国でも一、二を争う美青年でしょう」
「な、ならば、」
「ならば?」
「け、けいやくを」
「契約を?」
「…………い、いや、うん、そのだな……」
「もしかして、私は何か失敗していましたか? 「この程度の仕事では約束の金も払えねぇし店舗もやれねぇな! むしろ違約金を払え! 金がないなら身体で払ってもらおうか!」系の展開ですか?」
「だから、シャーロット嬢は私を何だと思っているのか……。金銭は毎月口座に振り込まれていることをシャーロット嬢も確認しているはずだし、店舗についてもすでに準備は終わっている。今日にでも引き渡すことは可能だ」
「店舗! そうでした! もう準備が終わっているんですか!?」
いつだったか希望の間取りを書いて提出はしていたけど、それ以降は音沙汰がないから忘れているか気が変わったのだろうとばかり……。しかしそこはアルバート様。ちゃんと約束は守ってくださったのだ!
いや二年前の契約の時には遠慮した私だけど、それはそれ。二年も経てば心変わりもするものなのだ。いただけるものはちゃんといただかないと!
「店舗ですかぁ。店舗があると一気に現実味が増してきますよね。まずはお花の保存とショーケースを兼ねた冷蔵庫を買って――仕事道具も買い集めて――最初なんだから宣伝もしっかりやって――」
「…………」
「あ、そうでした。契約がどうかしましたか? 何か言いかけてましたよね?」
「……いや、素晴らしい契約だった。ありがとう。期待以上だったよ」
アルバート様はにっこりと微笑まれて。
室内で待機していた家令(最上位の使用人)のセバスさんは「ガッデム!」とばかりに机に拳を叩きつける、ような動作をした。
う~ん、セバスさんって基本的にいい人なんだけど、ときどきこういう意味の分からない言動をするのよね……。ちょっと怖かったけど、見られるのも今日で最後だと思うと少し寂しい、かも?
そう。最後。
最後なのだから笑ってお別れしましょうか。
「いえいえ、結局は書類仕事をしていただけでしたし。そこまで褒められると照れちゃいますね。こちらこそ素晴らしい時間をありがとうございました」
「…………あ、あぁ。シャーロット嬢の行く先に幸運があることを願っているよ」
再び微笑まれたアルバート様は、どこか寂しそうに感じられた。
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