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11.哀れな男
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しおりを挟む理央の手が俺の指から指輪を外す。
それからチョーカーのロックを解除した。
かすかな音をたててシーツに落ちたチョーカーを目で追う。
理央はいつも通りにシャツだけを羽織っていた。
「大和」
手を差し出され、膝を折ってその甲に口付ける。
それから白く細い脚にキスした。
こんなことをもう、三日、繰り返している。
背中から抱き込み、白い項に口付けて唇で食んだ。
「…っ、あ、」
前のように傷付けてしまわないよう、歯はたてない。
「…いい匂い、」
首筋に顔を埋め、理央の膚を吸う。
触れてもいないのに充血して屹立している乳首が目に入って指先で擦った。
「ッアァ、」
声をあげた理央の耳にキスして舌を差し込む。
「触ってないのにこんなに膨れてますよ、理央」
「…っ、や、」
膨れた柔い肉を指先で挟んでやれば、理央は脚を擦り合わせた。
「…可愛い、」
挿入などしなくても、乳首だけで達することができるのではないかと思った。
「っやまと、」
「…痛いですか」
乳首から手を離し、透明な体液をこぼしている理央の器官を握る。
「ちが…、っあ、」
「こっちがいい、…?」
違うのはわかっていた。
この二日、理央が泣きながら射精するまで乳首と器官を同時になぶったのは俺だ。
「…っ」
子供のように頭を振る理央の頭を腕に抱き込んで薄い唇を舌で割る。
躊躇いなく俺の舌を受け入れ、浅く息を継ぐ理央は可愛い。
「どうしたらいいですか」
乳首には触れず、脇腹に手のひらを滑らせる。
躊躇いがちに俺の手を掴んで、理央は赤く膨れている乳首を押し付けた。
「…っここ、」
「触っていいんですか。昨日はあんなに嫌がったのに」
「っいい、…から、」
「…可愛いですね」
理央を自分の身体の下にして両手首を掴んで、自分のベルトを抜く。
「やまと、?」
「…何ですか」
痕が残らない程度に、しかし自由にはできない程度に手首をまとめてベルトで締めあげた。
不安を宿した夜色の双眸が見上げてくるのが堪らない。
「っなに、」
「…痛いことはしませんよ。ですが、出来れば手を頭の上にあげていてもらえますか。俺が触りやすいように」
戸惑いを隠さずに俺から目を逸らし、それでも俺の言葉通りに腕を上げる理央の赤く充血して尖った乳首に舌を這わせて吸う。
柔く薄い粘膜に軽く歯をたてた。
「…っ、ッアァ、」
身体を強張らせて声をあげ、射精した理央の器官の奥、濡れた内腿を撫で、脚の間を指で辿る。
「乳首だけでイけましたね、可愛いですよ、とても」
「…っ、待…っ、あ、まだ、」
達したばかりの身体は制御がきかないようで、理央は達して直ぐの愛撫を嫌がる傾向が強かった。
「大丈夫、続く絶頂もそのうち慣れます」
「っあ、っぃやだ、…っ、待っ、…て、…ッアァ、」
「我慢して下さい」
うつ伏せにして膝をたてさせ、腰だけを高くあげさせる。
ここ(ベッド)にいる間のことは不問だと言った通り、理央は何でも俺の言う通りにした。
脚の間で乳首と同じように赤く充血している粘膜を指で辿る。
濡れて光るそこに指を挿入したら、理央は小さく声をあげた。
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