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24・苦しいだけだ
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遮断剤を噛み、ネックレスを引き出しに入れて鍵を掛ける。
理央は今日も俺を寝室に喚んだ。
(なぜ、まだ俺を喚ぶのか)
恐らくは。
喚ばれなくなると俺が気にすると思っているのだろう。
だが、不要だと分かっていて喚ばれる方が辛いのだと、酷く自分勝手なことを考えながら理央の部屋に足を運ぶ。
寝室のドアを開けたら、理央は既にベッドで丸くなっていた。
そのままドアを閉めようとしたら理央が俺の名前を呼んだ。
「…大和…?」
「…はい、ここに」
白い手を差し出されてベッドに足を向け、甲に唇を落とした。
俺の眼帯を外す理央の手を取って頬を寄せ、手のひらにも口付ける。
「…ん」
「理央、…」
眼帯を放り、理央は俺の左瞼を指先で撫でた。
「…綺麗な青だ…」
「あなたのものです」
(もう、要らないのかもしれないけれど)
「…そうか、」
ベッドに横になって理央を抱き寄せる。
「もうすぐヒートですね。…いつもより甘い匂いがします」
「…女のオメガは、どうだった?」
「どう…というのは…、」
「…悦かったか、?」
「…アルファであれば皆そう思うのではないでしょうか」
「……俺みてーなオメガでも、そう思ってもらえると思うか…?」
俺を見ずに、目を伏せたままそう呟いた理央を抱き締めてこめかみにキスした。
「アルファなら皆あなたを欲しがる。それが必然です」
「…欲しがられなくていい、…けど、自分から求めて、…幻滅されるのはこわい、…」
「あなたに幻滅するアルファなどいません」
俺は俺の本心を告げた。
「俺の身体…女や他のオメガと違って柔らかくねーし、どう見ても男にしか見えねーだろ、…ヒート中のフェロモンがあれば…女にしか興味ねーアルファでも俺に興奮出来ると思うか、…?」
(嗚呼、…かわいい、)
そんなことを気にしている理央は愛らしい。
黒髪に指を通して撫でた。
「どんなアルファでも理央のものになります」
「…俺のものにならなくていい、俺の身体…俺みてーなオメガでも抱いてくれんなら、…俺はそれで…」
「何も心配要りません、あなたほど魅力的なオメガなんて他にいません。どんなアルファでもあなたを自分のものにしたくなります」
「ほんとに…そう思うか、」
「はい」
「…だと、いいな、…」
少し安堵したように吐息した理央に堪らなくなる。
久々に、遠慮がちに俺に身を寄せてくる理央の肩を抱いて頬にキスした。
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