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しおりを挟む重ねていた唇が、静かに離れる。
初めてのキスはとても甘くて、でも何か物足りなくて。
私は涙に潤んだ目で大牙を見上げた。
その視線に宿るのは期待と恐れ。
もっと触れて欲しいという期待と、その行為に対する少しの恐れ。
しかし私の気持ちに反し、体は大牙を迎え入れるための準備を整えていた。
下腹部は目も当てられないほど濡れているし、先程から愛液が零れてベッドのシーツを濡らしいるのが分かる。
大牙が私を見つめ返すと、緊張した面持ちでゴクリと唾を飲み込み遠慮がちに触れてきた。
優しく抱きしめられる。
私は彼の大きな体にすっぽりと収まった。
大牙の匂いがする。
彼がこんなに近くにいる。
それだけで秘部がきゅんと疼いた。
私はなんと淫乱になってしまったのだろうか。
大牙に触れられるだけでこんなにも感じてしまうなんて。
でも。
--もっと欲しい。
その思いに突き動かされるように私は彼の手を取ると、自らの胸へ押し当てた。
「もっと触って?」
上目遣いにそう告げれば、大牙の目付きが変わった。
朝屋上でも見た、獲物を狙う獣の目。
そのまま彼は私のシャツを引きちぎらんばかりの勢いでむしり取る。
ボタンが辺りに弾け飛んだ。
ああ、これは縫わないとなぁ……。
私は呑気にそんなことを考えながら大牙を見ていた。
大牙は私の両方の乳房を下からすくいあげるように優しい手つきで揉みしだく。
先端の蕾を口に加えると、コリコリと甘くて噛まれた。
甘い刺激に声が漏れる。
「あっ……それだめ……」
「気持ちいいんだろう?ココを弄られると」
低い声で耳元で告げられて耳朶を柔らかく食まれる。
それだけで体がゾクゾクと震えた。
秘部がきゅんと締まり、愛液が零れる。
蕾は弄られるうちにぷっくりと立ち上がっていた。
大牙はそれを確認すると、次は下腹部へと手を伸ばす。
右手で胸の先端の蕾を摘み、左手で下着の上から割れ目を撫でられた。
「ひぅう!」
「もうこんなに濡らして。淫乱だな未桜は」
どこか嬉しそうに大牙に告げられ、てカッと頬が熱くなる。
期待していたことがバレているようでとても恥ずかしい。
「こんなに濡らしてるんだから、直に触ってあげないとな」
割れ目をなぞっていた大牙が下着の隙間から指を入れて直に秘部に触れてきた。
そのまま手探りで一番敏感に反応する場所を探り当てると、キュッと引っ張られる。
「やっ、ひあああんっ」
花芯をいきなり引っ張られて、私は悲鳴をあげた。
快感が体を走り抜けて足がガクガクと震える。
大牙は執拗に花芯を攻めてきた。
時には柔らかく撫でるように。かと思えばグリグリと押し潰さんばかりに摘まれる。
緩急つけての愛撫に私は翻弄された。
敏感な花芯ばかりを集中して攻められて、次第に大きな快感の波が押し寄せてくる。
自慰をしていた時とは比べ物にならないほどの快感が襲ってくる。
じわりじわりと近づいてくるそれに私は抵抗せずに受け入れようとした。
はやく高みに登りたくて私はもっと、というように大牙にねだる。
指の動きが激しくなり、私は声を上げた。
「あ、あんッ、イクゥ……いくぅ……!」
もうすぐ達する、という所でぴたりと大牙の指が止まる。
突然の停止にもどかしくなって私は大牙をみあげた。
すると彼はまた指の動きを再開する。
暫くするとまたあの快感の波が押し寄せる。
「あっ、ひぁ……ああ……」
もうすぐイく、という所でまた大牙が動きを辞める。
強請るように腰をひねると、また愛撫が始まる。
イきたいのにイかせて貰えず、私は物足りない気持ちでいっぱいになった。
「んんッ……大牙ぁ、意地悪しないでぇっ……」
物足りない、はやくイかせてほしい。
それ以外何も考えられず私は涙を流しながら大牙を見上げる。
彼は意地悪く笑ってこちらを見下ろした。
「ん?何をして欲しいんだ?言わないとわからないぞ?」
「うぅ……」
言わなくても分かってるくせにぃ……。
物足りなさに足をもじもじと擦り合わせながら彼を見上げる。
恥ずかしいけれど、でももう欲しくてたまらない。
もう無理、我慢できない!
一刻も早くイキたい、大牙が欲しい。
「大牙が欲しいの……中に、入れてぇ……」
私は自ら足を広げ、秘部を指で押し広げた。
「よく出来ました。いい子だ」
大牙はズボンと下着を脱ぎ捨て、自らのそそり立った屹立を顕にした。
初めて見た男性のそれは、赤黒く透明な液を垂らして静かに脈打っている。
大牙は満足げに私を見下ろすと、足の間に入り込む。
「入れるぞ」
「んっ、アアア!」
待ち望んだモノがようやく入れられて、体が歓喜に震える。
大牙は少しずつ私の中に侵入し、内部を占領していく。
夢魔の力のせいなのか、処女なのに不思議と痛みはなかった。
代わりに溢れてくるのは痛みではなく快感。
「あぁ……大牙ぁ、もっとぉ……」
「くっ……痛くないのか、未桜」
「大丈夫……もっと欲しいの……ンうぅっ!」
早く大牙が全部欲しくてたまらない。
もっと。もっと奥まで。
私は焦れて侵入してくる大牙のものを締め付けた。
「うわ、未桜……急に締めるな……ッ!」
きゅうきゅう締め付けると中で大牙のモノがより大きくなる。
圧迫感が増して、さらに快感が生まれた。
大牙はじわじわと侵入を続け、ようやく根元まで埋まった。
かつてない満足感に、私はほうっと息をつく。
「ああ……」
「気持ちいいか、未桜……」
大牙の問いに快感と欲しいものがようやく手に入った満足感で頭がいっぱいになっていた私は、ただ何度も頷いた。
「うん、もっと欲しいの……」
「あぁ、分かった。痛かったらきちんと言うんだぞ」
私の要求に応えるように大牙が自分のモノを一旦引き抜くと今度は勢いよく奥まで入れ込んだ。
「あああ!!」
奥をゴリゴリと抉られる感触に私の秘部がきゅうきゅうひくついて大牙のモノを締め付ける。
「くっ、締め付けがヤバいな……たまらない……」
「ああんッ、は……もっと、もっとぉ……ひぁアッ!」
大牙が腰を打ち付けるごとに奥が擦れて快感が体中を駆け巡る。
私は夢中になって大牙に合わせて腰を振った。
打擲音が響く度にじゅぷじゅぷと愛液が音を立ててこぼれ落ちた。
「もっと気持ちよくしてやる」
大牙が私の足の間に手を入れ、再び花芯を摘む。
散々いじられて腫れ上がっている花芯を刺激されて私は嬌声をあげる。
「ァ、ソレはダメ……ンっあああんっ!」
きゅうっと摘まれ、体を震わせながら痙攣する。
快感に耐えきれずきゅうっと秘部を締め付けてひたすら腰を振った。
花芯と奥を同時に攻められてまたあの快感の波が背筋を伝って襲ってくるのを感じる。
今度こそイキたい。
私と大牙はお互いを求めて体を抱き寄せ、唇を合わせた。
口内に大牙の舌が侵入し、私の舌を絡めとられる。
ちゅくちゅくと唾液が混ざり合う音がして唇の端から零れた。
お互いの口から銀糸の糸をだらしなく零しつつ唇を離した。
大牙の腰の動きが激しくなる。
それは彼の限界が近いことを指していた。
「未桜、もう……」
「ふぁっ、あ、きて、きてぇ……!!」
もはや何も考えられなくなり、頭が真っ白になる。
大牙が大きく立て続けに腰を打ち付けて突いた瞬間、奥に熱い飛沫が叩きつけられる。
「ぁ、あああああ!!」
私は体を大きく痙攣させて達しながら、彼の精を受け入れた。
二度、三度と奥で震えて彼の精は注がれ、やがてちゅぷ、という音を立てて彼のモノが引き抜かれた。
秘部からドロリとした白濁が流れて、シーツを汚した。
私と大牙は静かに見つめ合うと、お互いに荒い息をつきながら唇を重ね合わせた。
*
「ん……」
朝の日差しを受けて、私は目を覚ました。
やたらと白い壁が視界に入る。
大牙の部屋だ。
どうやらいつの間にか寝てしまったらしい。
欠伸をして手を軽く伸ばして伸びをしつつ、体を起こそうとした。
「いった……!」
起きようとして、腰に痛みを感じすぐさまベッドに逆戻りする。
「あー、これは動けないかな……」
あはは、と独りごちる。
昨日はあれから完全にスイッチが入ってしまったらしい大牙に何回もイかされ、ひたすら声を上げ続けた。
私が覚えている限りでは深夜までひたすらヤッていたような。
もう無理、と降参しても完全に獲物を逃がす気がなかった狼男にひたすら襲われ続けた。
お母さん、一発どころじゃすまなかったよ……。
腰は痛いし喉は痛いし大惨事だ。
今度は加減してもらおう……。
今度ってなんだ、もう次を期待しているなんて私はどこまで淫乱になったんだ。
頭を振って無理矢理思考を閉ざし、私はこうなった原因を見やる。
その原因たる大牙は、隣で幸せそうな顔でスヤスヤと眠っていた。
普段はカッコイイのに寝てるとなんだか幼く見えるなぁ。
彼のあどけない寝顔にふふ、と笑いながら見守っているとあることに気づいた。
大牙がいつも通りに見える。
いや、この説明じゃおかしいな。
ここ一週間強制的に10倍増しイケメンに見えていたあの謎フィルターと、眩いばかり視界を埋めつくしていたあの光が見えなくなっていた。
瞬きしたり目を擦ってみたりしたが、綺麗に治っている。
何故だろう。
大牙と結ばれたからかな?
訳が分からなくなり首をひねる。
あれだけ主張が激しかったのに用がすめば消えるのか、現金なヤツだな。
まぁいつも通りに戻って助かったけど。
うーんと唸ったが首を振って気持ちを入れ替える。
まぁ別にいいか!
フィルターがなくたって大牙はいつでも私の中では最高にカッコイイ恋人なのだから。
それよりも今日は学校も休み。
せっかくの休日なのだから大牙と恋人気分をしっかり味わおう!
私はもう一度布団に潜り込むと大牙にピッタリと体を寄せて目を閉じた。
人より体温が高い彼の温もりはすぐに眠りへと誘ってくれる。
幸せを噛み締めながら私は眠りについた。
--後に目を覚ました時全裸だったことに気づいて顔を真っ赤にしながら逃げようとした所を、起きた大牙に捕まえられお仕置きとばかりに声が枯れるまで抱き潰されたのは、また別の話だ。
-fin-
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