平凡すぎる僕ら

こぴぴん

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はじめまして椿です

平凡すぎる僕ら

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容姿、運動神経、頭どこを切り取っても平均以上になることなんてなくて私は半ば高校生活を諦めていた。
中三の頃は春休み期間中に痩せて高校デビューするだとか、男女混合グループに属して青春するだとか高校生活に期待しすぎていた。
でも高一で気づいてしまった。結局青春できる人っていうのはスカートが短くて化粧が濃くて適度に先生にタメ口を使える人だって事を。
もしくは運動部とか何か一つに一生懸命になってる人とかね。

「椿~もう五月だよ?早くない?全然青春できてないんですけど~」
「ほんとにね~てか私友達できなさすぎて死にそう」
ほとんどの休み時間を私は去年同じクラスだった曽根桜、通称さくちゃんと過ごしていた。
さくちゃんは元気でおしゃれが好きでかわいいのになぜか彼氏がいない。私が恋愛を諦めてる原因の一つもさくちゃんだ。こんなにかわいくていい子なのに彼氏ができないなら私ができるはずないと。
ダラダラと世間話をしていると昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。
「やば、椿またね!」
「うん、またあとで」
私はさくちゃんを見送って自席についた。

「え~今回の授業ではグループワークを行います。二学期まで変わらないので仲良くやってくださいね」
そう先生が言うと黒板のスクリーンに名簿が映し出された。
班ごとに固まるともう五月だと言うのに自己紹介をさせられた。先生曰く「メンバーをよく知らないと良い探究はできません」とのこと。
「えっと~神崎友理奈でーす!サッカー部のマネージャーやってまーすよろしくお願いしまーす」
なんとも間抜けそうな挨拶をしたのは高三の先輩と付き合っているという噂の友理奈ちゃんだった。
「えっと、山寺椿です。部活は特に入ってません。よろしくお願いします!」
「萩尾藤真です!一応バレー部です。よろしくお願いします!」
萩尾君、誰にでも優しくて少しボケキャラだがこんな私でも接しやすく内心同じグループで私は嬉しかった。
「小鳥遊流星です。よろしく」
最後になんだかダルそうに挨拶したのはイケメンと噂の小鳥遊君だった。
名前から主人公感強いな~なんて思って眺めているとなぜか睨まらたような気がして目を逸らしてしまった。
授業の内容としては社会問題を一つ取り上げてそれについて探究するというものらしい。
私たちの班は飢餓について探究することになった。
まぁこのテーマを決めの話し合いで意見を出したのは私と萩尾君だけなのだが。
効率よく作業するために私たちの班はじゃんけんで二手に分かれたのだがそれが問題だった。
ペアが小鳥遊君だったのだ。
小鳥遊君とはまともに会話したこともないし偏見だが仲良くなれる気もしない。
正直嫌だなと思いながら私は小鳥遊君の隣に座り直した。
「よろしく、飢餓について何か知ってることとかある?」
「いや、特にないけど」
素っ気ない、素っ気なさすぎて気まずい、、、。
無言は良くないと思い私は必死に話題を探した。
「やっぱ飢餓ってなると発展途上国の方かな?私も全然わかんないや~アハハ」
だめだ、人見知りの私には限界だ。二学期まで頑張れるか?と思っていると小鳥遊君が口を開いた。
「飢餓って言われると微妙だけど日本も結構深刻なんじゃねーの?一日の飯が給食だけとかたまに聞くし」
「た、確かにそうだね」
驚いた。てっきり小鳥遊君はこういうのめんどくさがって人に任せっきりのタイプだと思っていたからだ。
その後二人でいろいろと意見を出し合った。
やっぱり小鳥遊君は少し無愛想だし何考えてるかよくわからないし苦手なタイプではあるけれど今日少し私の中の小鳥遊君のイメージぎ良い方に変わった気がした。
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