大晦日にうっかり昔のデート映像が彼氏に発掘された

橘 咲帆

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バレンタイン

バレンタインの俺達③ ※

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「んっ……ふぅ」
「相変わらすカズくんのココはもぐもぐが上手だねぇ」
「るせぇ」
「あれ?これってお詫びセックスだったよね」
「ごめん……」
「わかればよろしい」

 お詫びセックスってなんだよ。確かに普段はもうちょい普通のセックスではある。こんなに変態チックじゃない。かな?いや、多分?……過去のプレイを思い出す……陽司は大概変態だ!こいつ、案外変態だった!俺ってばこんなやつに今、「好きにして」状態だぞ?

「んあっ……!なに?」
「これ」
「え?それって……」
「卵型の~」
「チョコレート」
「そう!ツ〇ンクルチョコレート!」

 やめれ。陽司。キラキラ星の歌に乗せて俺のケツに卵型チョコレートを入れるのやめれ。ヴォルフガング君が泣くぞ。いや、大丈夫か。割とあの音楽の巨匠はシモの下世話な話が好きだったという言い伝えがある。今の俺の恰好をみたらウケるかもしれん。ノリノリになって新しい名曲が生み出されるかもしれん。……嫌だ。超絶嫌だ。そんな名曲。

「ぅんん……んぅ」
「いっぱいもぐもぐできたね、カズくん」
「ナカ、どうなって……んあっ、だ?」
「何個入ったかな。数えていないけど。ナカでは溶けていないんじゃない?」

 ゴム越しで、銀紙にも包まってるからね。安心して。と、陽司が言うが、俺は不安だ。俺の腸壁をぽこぽこした物体が撫ぜる。全部入ったから、落とさないでね。そして、脚を拡げて、ちょっとづつ腰を下げてと言われたので、脚を開き、腰の位置を調節すると、下で待ち構えていた陽司の口に、俺のちんぽがすっぽりと収まった。

「ふああああああ」
「ひもひい?」
「んああ、きもちい。きもちいよう」
「イっちゃう?」
「イくっイっちゃう。いゃああああ」

 びゅくっびゅくっと、俺は陽司の口に精を吐いた。陽司はそれを余すところなく受け止めて、ごくりと飲み干した。

「美味し」
「はあ。はあ。はあ。はあ……あああっ」

 射精と共に俺の内壁が蠢動し、中でチョコが不規則な動きをみせる。内から外へ俺の卑猥な襞が卵を押し出すように動く。ポトリ、ポトリと卵が生み出されていく。

「えっろ。カズくんが卵産んでる。えっろ」
「い……うなっ」

 ずるり。唐突に俺の中にあった卵たちがコンドームと共に引っこ抜かれた。陽司が俺の入り口に熱くいきり立ったものを当て、一気に刺し貫いた。

「ひっ、あぁぁぁぁぁ──」
「あったかい。カズくんのなか、あったかくて、俺の事にゅるにゅる迎えて……」
「ああああっ」

 陽司が背中越しにべろり、べろりと生クリームとコ〇ラを舐めとり、じゃくっじゃくっと俺の耳元で響くように咀嚼して嚥下していく。その動物的な音が。俺が、俺自身が陽司に喰らわれているようで。ぽたぽたぽた。止めどない白濁の糸が俺とシーツをつなぐ。
 ゆっくりと抽送していた陽司が、激しく俺の奥を突きだした。

「あっあっあっあっあっあっ……んくっ」

 半開きになった俺の咥内に溜まった涎を飲み込み、陽司の激しい動きに合わせ、俺も腰を揺らす。ぐちゅぐちゅっ。パンパン。水音と肌のぶつかり合う音が響いた。

「イくっ」
「ああっ……はあ、はあ、はあ、ちゅ」

 陽司が精を吐きだすその余韻をナカで感じながら、背中越しに陽司とキスを交わす。陽司のキスは甘い甘いチョコレートの味がした。
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