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第二騎士団の団員の方が多いから、第二騎士団の方が勝ちあがる確立が高いのは当然とはいえ、第一騎士団と第二騎士団で手合わせすることになった場合、第二騎士団の方が勝つことが多いように思う。
全て記録に残しているわけじゃないから、確実なことは言えないけど。体感で、三回に二回は第二騎士団の団員が勝っているような……。
王族の護衛なのにそれでいいのか、と思う反面、王族さえ生き残ればいい、みたいな思考なのかも、とも思う。第一騎士団の人は攻撃を受けるのは上手なのに、攻め手に回るのは苦手なのか、攻めあぐねて負けるパターンが多い。
その点、第二騎士団は不審者を捕縛することも仕事のうちだから、攻撃をしかけるのも上手、というか。
あくまでわたしが見た印象だけど。
しばらく見ていると、今度はルナトさんが出てきた。いつの間にここの警備から向こうに行っていたんだろう、全然気が付かなかった。
トーナメント表がどうなっているのかは分からないが、ルナトさんが出るのは今が初めてだ。明らかに実力を参考にトーナメントが作られているみたいだし、もしかしたら、前回の成績を元に、シード権みたいなものがあるのかも。
ということは、ルナトさん、結構強い……?
ルナトさんの相手は第一騎士団の制服を着ている。相手方はかなり高身長な体格で、ルナトさんの倍はあるんじゃないか、と思えるほどだ。流石に、実数値が倍ってことはあり得ないだろうけど、そのくらい差があるように見える。
でも、開始の合図が出た後のルナトさんは凄かった。
一瞬にして相手の懐に入り、足払いをしたかと思うと、バランスを崩した相手の剣を、ルナトさん自身の剣ではじき飛ばしてしまった。
まさに瞬殺。
かなり試合が進んでいるのに、最初の方の、実力差が開いているようにわざと組まれたときくらいあっという間に終わってしまった。
それだけ強い、ということなんだろう。彼が剣を振るうところは初めて見たけれど、こんなに凄いなんて知らなかっ――。
――何か揉めだしたぞ。
終了の合図が成された後の攻撃は禁止されているようで、殴りかかったりはしていないが、何か言い合っているのは聞こえる。
――うるせえ、だ、れ、が、ミニウサギだオイ! オレは小さくねえ! 雑魚のくせに!
ルナトさんの叫びが、聞こえたような気がする。負けた第一騎士団の人が、負け惜しみで何か言ったんだろうなあ……。その挑発に乗っちゃうのが、彼らしいと言えば彼らしいけど。
第一騎士団の人にぎゃんぎゃんとわめくルナトさんが、他の第二騎士団の人に回収されていった。
折角の活躍だったのに、なんだかすごく残念な感じで退場していったのだった。
全て記録に残しているわけじゃないから、確実なことは言えないけど。体感で、三回に二回は第二騎士団の団員が勝っているような……。
王族の護衛なのにそれでいいのか、と思う反面、王族さえ生き残ればいい、みたいな思考なのかも、とも思う。第一騎士団の人は攻撃を受けるのは上手なのに、攻め手に回るのは苦手なのか、攻めあぐねて負けるパターンが多い。
その点、第二騎士団は不審者を捕縛することも仕事のうちだから、攻撃をしかけるのも上手、というか。
あくまでわたしが見た印象だけど。
しばらく見ていると、今度はルナトさんが出てきた。いつの間にここの警備から向こうに行っていたんだろう、全然気が付かなかった。
トーナメント表がどうなっているのかは分からないが、ルナトさんが出るのは今が初めてだ。明らかに実力を参考にトーナメントが作られているみたいだし、もしかしたら、前回の成績を元に、シード権みたいなものがあるのかも。
ということは、ルナトさん、結構強い……?
ルナトさんの相手は第一騎士団の制服を着ている。相手方はかなり高身長な体格で、ルナトさんの倍はあるんじゃないか、と思えるほどだ。流石に、実数値が倍ってことはあり得ないだろうけど、そのくらい差があるように見える。
でも、開始の合図が出た後のルナトさんは凄かった。
一瞬にして相手の懐に入り、足払いをしたかと思うと、バランスを崩した相手の剣を、ルナトさん自身の剣ではじき飛ばしてしまった。
まさに瞬殺。
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それだけ強い、ということなんだろう。彼が剣を振るうところは初めて見たけれど、こんなに凄いなんて知らなかっ――。
――何か揉めだしたぞ。
終了の合図が成された後の攻撃は禁止されているようで、殴りかかったりはしていないが、何か言い合っているのは聞こえる。
――うるせえ、だ、れ、が、ミニウサギだオイ! オレは小さくねえ! 雑魚のくせに!
ルナトさんの叫びが、聞こえたような気がする。負けた第一騎士団の人が、負け惜しみで何か言ったんだろうなあ……。その挑発に乗っちゃうのが、彼らしいと言えば彼らしいけど。
第一騎士団の人にぎゃんぎゃんとわめくルナトさんが、他の第二騎士団の人に回収されていった。
折角の活躍だったのに、なんだかすごく残念な感じで退場していったのだった。
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