異世界転移して冒険者のイケメンとご飯食べるだけの話

ゴルゴンゾーラ三国

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第一部

13 元社畜と冒険者の野外飯

「は? そんなこと言うなら、おねーさんが作ってくれたご飯、食べなくてもいいんだけど!?」

「何言ってんだクソガキ。このスープの食材の半分以上を提供したのは誰だと思ってんだ」

 焚火と鍋を囲みながら、少年と薬師さんはぎゃんぎゃんと言い合いをしていた。気の強い二人は相性悪いだろうなあ、と前から思っていたのだが、いざ実際に二人が会ってみれば、わたしの予想を遥かに超えるほど、かなりの犬猿っぷりだった。

「ま、まあまあ、落ち着いて。ほら、ご飯食べましょうよ」

 お腹が空いているのだから、怒りっぽくなって言い合いに発展してしまうのだ。
 そう思って、なんとかなだめようと声をかけたのだが、「おねーさんは黙ってて!」「お前はひっこんでろ!」と二人にそろって言われてしまった。こんなときだけ息ぴったりなんだから。

 わたしは溜息をついて、もう知らね、とばかりに、自分用によそったスープに口をつけた。うん、美味し。あり合わせの野菜と木の実を入れ、固形調味料を入れただけの簡単スープだけれど、普通に美味しくできた。
 野菜の甘みが疲れた胃に染み渡る。野菜スープこそ、具材の野菜はくたくたになって欲しいので、こっそり長めに火を通させてもらった。

 二人も言い合っていないで早く食べればいいのに。
 わたしがすでに食事へ戻ったことに気が付かないまま、口喧嘩がヒートアップしていく二人。

 どうしてこうなってしまったのかは、少し前に遡る――。

■■■

「……あの、何か、わたしたちだけはぐれていませんか?」

 ふと、違和感に気が付いて、わたしは少し前を歩いていた少年に声をかける。今は冒険者の依頼を遂行中、すなわち仕事中なので、少年にも敬語で話しかける。まあ、帰り道なんだけど。
 今日は珍しく少年と依頼が被ったのだ。

 常に同じ仲間で行動するパーティーを組まず、一人で冒険者をしていると、他の冒険者と一つの依頼のときだけ、とチームを組むことがある。共同依頼というやつだ。
 パーティーを組まない冒険者は多くないものの、少年の冒険者ランクと、わたしの冒険者ランクの差はかなり開いているから、滅多に依頼が被ることはない。今回は少年が討伐担当の一人、わたしが荷物持ちや素材回収担当の一人、という偶然だった。

 ――そう、担当分けされたうちの一人。
 だからこそ、わたしたち以外にも冒険者がいて、結構な人数で移動していたはずなのだが……。

 気が付けば、わたしと少年の二人きり、と言っても過言ではなかった。荷物持ちの仕事に夢中になっていて、人が減っていることに全く意識が向いていなかった。結構重いんだよね、これ。元よりそこそこ重かったけれど、倒した魔物の素材が追加されたから、かなりの重量になっている。
 わたしの言葉に、少年は足を止め、どこか遠くを見ている。

「……まだ追い付ける距離にいるけど、わざと逸れてる。――チッ、またか」

 わたしには全く分からないけど、少年には他の冒険者たちがどこにいるのか分かるらしかった。凄い。
 でも、それ以上に、普段の少年からは想像できないほど、鋭い舌打ちと低い声が聞こえてきて、びっくりした。いつもあざとい感じと言うか、いかにも『少年』という感じの風貌だったから。そんな声も出るんだ……。
 驚きっぱなしのわたしに気が付かないまま、少年は深い溜息を吐いた。

「たまにいるんだよね。わざとはぐれるっていうか、僕だけを置き去りにしようって魂胆の奴が」

「えっ、なんでそんなことするんですか?」

 わたしは思わず少年に聞き返してしまった。

「僕が困るのを見たいんでしょ」

 当たり前のように言う少年。
 確かに、たまに見かける、少年に当たりの強い冒険者が、今日は妙に多いと思ってはいたけれど……。
 彼の年齢で、人の悪意に晒されるのが普通になっている、という事実に、なんだか胸が締め付けられた。

 この国の子供は、わたしからしたら考えられないくらい早いうちから働くのも当たり前みたいだから、この状況は珍しいことではないのかもしれない。
 それでも、平和な元の世界、元の国で生まれ育ってきたわたしからしたら、まだ親の庇護下にいて、労働を知らずに生きることこそが一般的な年齢の彼が、こうして大人の嫌な部分を押し付けられているところを見ると、なんとも言えない気持ちになるのだ。

 もっとも、本人は年齢のこと気にしていたり、子供扱いを嫌っている素振りがあったりするから、直接この思いを伝えたことはないけれど。

「……職務怠慢ですよ。全員で行って、討伐して、無事に帰るまでが仕事じゃないですか」

 それでも、もやもやとした気持ちが晴れるわけもなく、思わずそんなことを口にした。
 振り返った少年が、きょとんとした顔をし、そして、破顔する。

「あはは。でも、今日はおねーさんがいるから、一人じゃないよ」

 それはもう、実に楽しそうに。
 この感じ、本当に気にしてないのかも……?

「というか、第一、僕が一人で困ったことなんてないし? 野営の準備に手こずることは今更ないし、寝てるときに魔物が来ても、起こされる前に目が覚めるし、この辺の魔物は助けがなくても倒せるし」

 ……本当に気にしてないのかも、これ。言われてみれば、少年が一人で困っている、という姿はあまり想像できない。冒険者の依頼がらみなら、なおのこと。
 だからといって、少年に嫌がらせをすることをよしとしたわけじゃないけど、本人が平然としているなら、関係ないわたしがあれこれ言うのは違うか。

「まあでも、向こうがその気なら、今日はこのままこの辺で野営にしようか」

 確かに、開けているし、一息つくには持ってこいの場所だ。
 野営準備を始めるには少し早い気もするけれど、どうせどこかで一泊野宿をしないと街まで帰れない距離なのだ。ここから先、同じように良さげな場所が見つかる保障もないし、少年の言う通りにしよう。
 わたしが荷物を下ろして、あれこれまとめている間に、少年はてきぱきと石を組み、焚火の準備をしている。……確かに、一人であれだけできれば、置いてきぼりにされても大丈夫、って言えてしまうな。

 少年が焚火の準備をしている間に、わたしは辺りから良さげな枝や木を見繕ってくる。あんまり本数はないけれど、よく燃えそうなものばかりだ。一晩中燃やすには到底足りないけれど、夕食の準備をや、ご飯を食べている間に温まる分にはなんとかなりそう。
 わたしが集めてきた枝を少年が石で組んだかまどの中に入れ、いい感じに枝を整えて手を離すと、パッと火が付いた。

「えっ、凄い!」

 急に火がついたことにわたしは目を丸くする。少年の方を見れば、得意げに笑っていた。

「ま、一次魔法くらいは無詠唱でもできないとね?」

 少年が魔法で火をつけたらしい。少年の魔法の火種はどんどん枝に広がって、ぱちぱちと焚火特有の音を立てて火が大きくなる。
 わたしはその光景に見惚れながら、「一次魔法ってなんですか?」と、近くに腰を下ろしながら聞いた。

 そう言えば、魔法のこと、わたしは詳しくないのだ。わたしが使える魔法と言えば鑑定魔法くらい。人が使っているタイミングでしか魔法を見ることはないが、普段わたしは一人でも受けられるような、低ランクの採収依頼ばかりで食いつないでいるし、わざわざ魔法を見せて! とねだるような年齢でないことも自覚しているので、なかなか他人の魔法を見ることもない。

「一次魔法って言うのは、属性魔法の初歩の初歩。火を起こすとか、水を出すとか、一つの属性で事足りる魔法。まあ、初歩の初歩って言っても、水属性なんかだと魔力が多ければ大量に水を出して災害級のこともできちゃうから、初歩の初歩だとしても一概に弱いとも言えないんだけど」

 そう言いながら、少年が人差し指をすっと軽く振ると、わたしと少年が座っている間に、ぱしゃ、と水が落ちた。これは水属性の一次魔法で、水を出したってことか。

「二次魔法は、二つ以上の属性魔法を組み合わせて使うやつね。火と風で炎、水と風で氷、とか。この辺りは無詠唱で発動できるか、僕は半々かな。戦闘でよく使うのならできるんだけど。エルフとかだったら三次魔法以上でも無詠唱で使いこなす奴がごろごろいるよ」

 この説明の流れで行くと、三つ以上の属性を組み合わせると三次魔法なんだろう。属性が全部でいくつあるのか知らないけど、四次とか五次とかもあるのかな。

 ……ところで、鑑定魔法って何次になるんだろう。少なくとも一次魔法じゃないよね。でもわたし、鑑定魔法の詠唱、知らないんだけど……。
 翻訳したいな、鑑定魔法を使いたいな、って思うと、勝手に鑑定してくれるので、そんなもんだと思っていたのだ。

 わたしが鑑定魔法を使えると知っているのは、今のところ、ギルド長と……後とは剣士さんくらいか。剣士さんの前では無詠唱で使っているところを見られているけれど、エルフが三次魔法以上でも無詠唱で使うのが当たり前なら、彼にとっても鑑定魔法とは無詠唱で行うのが普通、という認識になっているはず。なっていてくれ。突っ込まれなかったから、多分、セーフだとは思う……。
 明らかに、無詠唱で行える鑑定魔法なんて、異世界転移の特典だとしか思えない。魔法のマの字も知らなかったのに無詠唱で、ってなると一気に怪しさが増してしまう。

 そのうち、ちゃんと勉強しないとヤバいな……と内心で冷や汗だらだらになっていると、ガサ、と何かが草木をかき分けるような音が聞こえてきた。
 気が付けば、少年はいつの間にか臨戦態勢になっている。わたしはあれこれ考え込んでいたから、ギリギリまで気が付かなかったらしい。

 そして、現れたのは――薬師さんだった。

 まさかの人物にわたしは目を丸くしたが、彼と目が合うと、思い切り舌打ちされた。……最近こんなんばっかだな? つい先日、夜中の食堂で出会ったときも舌打ちされたし。
 え、もしかしてわたし、本格的に嫌われてる? そんなことないよね、ね?

「――邪魔したな」

 そう言って帰ろうとした薬師さんを、わたしは思わず引き留めた。

「ちょっと待ってください。その怪我、手当しなくていいんですか?」

 舌打ちをされたショックで気が付くのが遅れたが、現れた薬師さんは結構な手負いだった。明らかに致命傷、というほどではないが、どこもかしこも傷だらけだ。
 見知らぬ誰かでも、手当していってください、と声をかけるところなのだ。顔見知りだったら、余計に心配になってしまう。

「街まで結構ありますし、ここで休んでいったらどうですか? 怪我の手当くらいならできますし、食料は……ちょっと足りないかもしれませんが、でも、少し足りないくらいで、なんとかなると思います」

 少なくとも今晩中に街へ帰るのは不可能、ということが薬師さんにも分かるのか、彼は少し迷う素振りを見せる。
 わたしの手荷物の中には治療道具があるものの、少年は無傷だし、戦闘に加わらず後衛サポートのさらに後ろで荷物番をしていただけのわたしは言わずもがな。治療道具を使い切るだけの大怪我っていうわけでもないだろうし。

 食料は各自で持つことになっているから、わたしと少年の分だけしかないけれど、二人分を三人分に分けるのなら、そこまで苦にならないと思う。明日の昼過ぎには街につく予定だし。
 なにより、冒険者は助け合うものだと、ギルド長から教わっているので。そうじゃなくても、彼をここで見捨てるつもりは毛頭ないが。

「……おねーさんもこう言ってるし、座れば?」

 今だ警戒を解かないままではあるものの、臨戦態勢でなくなった少年が許可を出したことで、しぶしぶ、といった様子で、薬師さんはわたしたちに治療道具を借りることにしたようだった。
 わたしが荷物から治療道具を取り出し、薬師さんに渡すと、慣れているのか一人でてきぱきと応急処置を始めてしまった。まあ、薬屋さんをしているくらいだし、そういう知識があるのかも。

「それにしても、街の外で会うなんて珍しいですね」

 薬師さんが冒険者としても働いていることは知っていたけれど、彼と会うのはいつも彼の店か、ごくたまに冒険者ギルドだったので、こうしてフィールドで出会うのは初めてかもしれない。

「……別に。急ぎで必要な薬草があったのに、誰も依頼を受けてくれねえから自分で来ただけだ」

「ああー、タイミング悪いとそうなりますよねえ」

 採収依頼を受けるわたしが気が付かなかったということは、わたしが採収依頼が途切れたと思って仕方なく受けたこの依頼の後に貼られたんだろう。そして、あのギルドでは討伐依頼を受ける人間の方が多いから、結果として誰も受けずに薬師さんが自ら行く羽目になったのだと思う。

「――……別に、それが理由じゃねえと思うけど」

「……?」

 ぼそぼそと呟かれた薬師さんの言葉を聞き取ることができなかった。多分、独り言だろうから、聞こえなくたって問題はないと思うけど……。

「それより、飯、足りねえなら、こっちも少し分ける」

 そういって薬師さんがくれたのは、木の実や、自生していたものと思われる野菜だった。

「薬師さん、また野菜かじっておしまいにするつもりだったんですか?」

「別にいいだろ。……まあ、お前の野菜炒めなら、また食ってやらないこともないけど」

 あれ、そんなに気に入ったんだ? わたしが予想しているよりも、はるかに美味しいと感じてくれたのかもしれない。確かに、結構絶妙なしゃきしゃき加減で作れた野菜炒めだったとは思うけど。
 わたしたちの会話に食いついたのは、意外なことに少年だった。

「――また? またって、何?」

 自分が話に混ざれないのが気まずいのか、少し不機嫌そうに少年が問うてくるので、わたしはこの間、深夜に食堂を借りたときの話をした。
 わたしとしては、冒険者の食生活って悲惨だよね、というつもりで話したのだが、それから少年の機嫌は少しずつ悪化していたように思う。

 そして、わたしが薬師さんから貰った野菜や木の実でスープを作り、それを食べた薬師さんが「悪くない」と味を称したところで――少年がキレてしまったのである。
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