おっさんは 勇者なんかにゃならねえよ‼

とめきち

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第六話 風呂は命のせんたくです

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 一週間もつきあってると、だんだん体が慣れてくるもんだが、きついものはきつい。
 毎朝、アランたちが来る前に、練習場を一〇周ほど走っているんだが、追いつかない。
 鍛えればあるいはと思ったんだが、付け焼刃ではなかなかなあ。
 それでも、だんだん目が慣れてきて、アランの剣筋が見えるようになってきた。
 ジーゲは、速さではアランより優る。
 その二人の剣筋を見極めないと、フェイントにやられる。
 この一週間で、体の青あざがどんどん量産されている。
 昼飯の後で、ルイラが治癒魔法と回復魔法で、体は治るんだが、精神的にはきついまま。
 体のあちこちぎしぎし言う。


「今日は魔法の袋を作るわ。」
 盛大にゲロはいて、昼飯食らったら、ルイラ先生の講義が始まった。
「魔法の袋って…そんなかんたんにできるもんなの?」
「かんたんじゃないわよもちろん。」
「じゃあそんなもん、初心者にさせるなよ。」
「ばかね、できないヒトにやれなんて言わないわよ。もうユフラテにはその力があると、私が認めたから言うのよ。」
「あるの?」
「あるかどうか、作ってみましょう。」
 ルイラは、テーブルの上にこぶし大の皮の袋を取り出した。
「これは、なんの変哲もない皮の袋です。」
 はあはあ。
 俺は首をかくかくと振る。
「さて、ここも魔力の流れを感じながら、この袋の中に世界を感じるのよ。」
「世界?」
「とりあえずは、この中に馬小屋いっぱいくらいの世界を感じて。」

 ああそういうこと、空間を感じるようにすればいいのか。
 世界っていうから、そんな広大なものどうするんだとおもったんだけど、ルイラは言葉を知らないんだな。
「ほら、できてきたでしょう?袋の中の世界が広がってきたわよ。」
 俺は、中に馬小屋が入っているイメージで、魔力を循環させる。
 右手から左手へ、魔力を流し、エネルギーが袋の中で滞留を始める。
「いい感じよ…ちょちょっと!入れすぎ!止めて止めて!魔力を止めて!」
 ぱあん!

 いい感じに内部が膨らんできたら、耐えきれずに袋のほうがはぜた。

「まあ、最初だし、このくらいは計算のうちよ。さ、つぎやるわよ。」
「わかった、こうかな…」
 みょみょみょみょみょ
「そこまで!」
 ルイラの声に、俺は魔力を流すのをやめた。

「もういいのか?」
「もういい!これ以上やると、また袋がはじけるわ!」
 おれは、袋を眺めた。
 ルイラは、革袋を持ち上げて、ため息をつく。
「あ~あ、信じられない。この中、教会くらい広くなっているわよ!あなた、なにやったの?」
「いや、言われたとおり、魔力を込めて…」
「やりすぎよ…まあ、使えなくもないわね。これからは、もっと魔力の制御を考えなきゃ。」
 革袋は、素朴な色合いで、高そうにも見えない。
 実質、どうか一枚で買える、安ものである。(三〇〇円くらい。)

「でも、これで多少の荷物は気にならなくなったわ。」
「そりゃありがたい。」
「しかも、これ汎用になってる…とんでもない魔力ね、ユフラテは最初にこれだけの魔力って、区切って考えたほうがよさそうね。」
「ああ、エネルギーを定量化するのか、そのほうが使いやすいものな。」
「これからは、そういう使い方を練習して…」
「わかった、そうする。」
 講義と皮袋で、二時間ぐらいはかかったかしれんが、今日の講義がいちばんよかった。

 なにしろ、痛くない。

 結局、皮袋は二つ作った。
 実は、最初に作った袋は、汎用品になってしまって、鍵がかからない。
 中がむっちゃ広くなったので、魔力抜きをルイラが使って、範囲を馬小屋くらいに設定しなおした。
「これは、ほかのヒトに、魔力のないヒトに使わせなさい。売ってもいいわ、いいお金になるわよ。」
 いいお金って、売ってもいいのか?
「ええ、そして魔術師専用のこの袋は、ほかのヒトが使えないように、鍵がかかっている。これが重要。あなた以外には開けられない。」
「なるほど、なにか入っていても盗めないのか。」
「そう。」
 これはありがたい、ルイラの説明は言葉の意味をよく吟味すると、理解しやすくて魔法を自分のものにできる。

 まあ、空間魔法は汎用性が高くて、いろいろと活用できるのがありがたい。


「じゃあ、講義は今日でおしまい、私たちは明日護衛をして、王都に行くことになったわ。」
「王都?クレオパでなくて?」
「ええ、クレオパはその後になった。」
「そうか。世話になったね、ありがとう。」
「また、ここに来る。そのときは、一緒にクレオパに行きましょう。」
「うん、そのころにはもう少しマシになってるよ。」
 ルイラは、にっこりと笑った。
 こういう顔をすると、人妻って気がしないくらいかわいいんだけど、この世界では十五で成人だし結婚もかんたんに進む。
 アランは粗暴だけどいいやつだしな。
「今夜一杯飲むかい?」
「ううん、準備があるから、あす朝早いし。」

「そうか、本当にありがとう。」
「いいえ、あなたはいい生徒だったわよ。」
「あ、忘れてた、これだけは覚えておいて。」
「?なに?」
「ランドウオール!」
 ぎゅいん!
 ルイラの両脇に、幅二〇センチ、高さ二メートルの壁がにょにょーっと伸びていく。
「すげえ!」
「これは、魔物をよけるやり方、魔力の流れは理解した?」
「はい!わかりました。」
「じゃあ、本当にこれで。」
 俺たちは、握手して別れた。
 ルイラは、俺の師匠だ。
 尊敬する人だ。

 ただし、声はリナ=インバースなんだけどさ。
 

 ギルドの訓練場から、チグリスの家に戻ると、チグリスは台所で酒を飲んでいた。
 俺は、向かいに座って、皮袋をテーブルに置いた。
「チグリス、これやるよ。」
「なんだこれ?」
 俺は、皮袋のひとつをチグリスに渡した。
「魔法の皮袋…」
 ぶはあ!
 チグリスは、酒を噴出した。
 きったねえ。
「な!なに~!」
「ここをこう開けて、入れたいものに向けると、この中に入る。」
「そりゃ知ってる!こんなもんどうしたんだ?」
「作った。」
「つくったあ?」
「ああ、ルイラが教えてくれたから、作ってみたら汎用になっちまったから、チグリスにやる。」
 チグリスは、袋を両手で持って固まっている。
「どうした?」

「これ、中はどんだけあるんだ?」
「ああ、馬小屋一杯くらいだから、小さいよ。」
「馬小屋!」
「どしたん?」
「馬小屋一杯の皮袋は、金貨一枚するんだよ。」
 それ、かなりお高くない?三百万円。
「へ~、そうなんだ、よかったじゃん。」
「こんなもんタダでもらえるかよ。ウルフ十匹分入るやつでも、銀貨五枚するんだぞ。」
 チグリスは、さかんに頭を振っている。
「そう言うなよ、おれが作ったもんだ、チグリスの役に立てばうれしいよ。」
「そうか、こんなことができるって、あんま言わないほうがいいな、ヒトが寄ってくると面倒だ。」
「そうかな?」
 考えれば危険だわな。
「大手の商人なら買ってくれるだろうが、ここじゃ売れても五枚くらいだもんな。」

「二万人もいるのに?」
「そんなもんさ、みんな懐に余裕はないさ。わかった、これはありがたく使わせてもらう。」
「こっちは俺専用。鍵がかかる。」
「お、それはいいな、大きさは?」
「ん~教会くらい?」
 チグリスの細い眼が丸くなる。
「でかすぎだろ!どうやったんだよ。」
「やれるだけ魔力を送ってみた。」
 ウソ、途中で止めた。
「は~信じられない。」

「理屈は半分くらいしかわかってないけどな。」
「それでも、その大きさだったら金貨十枚以上するんだけどな。」
「ほえ~、金貨十枚つったら家が建つじゃん。」
「そうだな、おまえくいっぱぐれがなくなったなあ。」
「そういうもんかね?俺は、チグリスとイノシシ獲ってるほうが楽しいけどな。」
 俺は、肩をすくめて見せた。
「おお!そうだ、これがあるなら森に言ってこよう。鉱石がどのくらいはいるか見てみたい。」
「いいぜ、つきあうよ。」


 俺たちは、汎用袋の性能確認のために、鉱石を拾いに草原に向かった。


「は~、ロバ三頭になると、らくだねえ。」
 チコは、にこにこしている。
「今日は、周りに凶暴なのがいなくてありがたいよ。」
「わかるの?」
「ああ、索敵の仕方をルイラが教えてくれた。」
「ルイラってあれか?アランの嫁だって?」
「ああ、そうだよ。」
「か~!あの犯罪者め!」
「あれでルイラは二十七だって言うからびっくりだよ。」
 合法ロリじゃねえっつの。
「魔法使いってのはトシとらんのか!」
「体質だってさ。」
「ふうん。」

 かぽかぽと、軽快な音を立ててロバが行く。
 三頭引きにしたらお互いに楽なので、スピードが落ちない。
「新しいロバも、元気でよかったねユフラテ。」
「ああ、そうだな、いい仕事をしそうだ。ん?」
「どうしたの?」
「ウサギだ。まだ、こっちに気がついていないな。」
「どこどこ?」

「まあ待てよ、まだ二百メートルくらい離れてる。」
 俺は、アイスアローを作って飛ばした。
「それ行け!」
 気配だけでどうかと思い、五本ほど放ったのだが、二本は当たったらしく確認したらモロだったようだ。
「ユフラテ、すごーい。これなら、危険が少ないね。」
「晩飯にはちょうどよかったな。回収っと。」
 ウサギは、皮袋に吸い込まれた。
「すごいなあ。これも、ユフラテが作ったんでしょ?」
 チコは、皮袋に吸い込まれるウサギを見て、わくわくした。
「そうだよ、ルイラのおかげで助かるわ~。」
「ほんとだね、どうすると目録が出るの?」
「ああ、魔力を込めて一回たたくと、板みたいなのが出てきて読めるんだ。
 たたいてみせると、目録が浮かび上がった。
 液晶モニターが出てくるようなもんだ。
「へえ~、あ、ウサギ一羽って書いてある。」

 そうして、鉱石の場所に着いたので、拾ってみる。
 おれは、覚えた土魔法で、鉱石を探知すると、少し先に鉱石の塊を見つけた。
「あった!これでいいんだろ?」
 土から少し顔を出している鉱石を掘り出してみた。
 ルイラの指導のまま、地面の下から押し出す感じで土魔法を発動させる。
 土魔法、ハンパねえわ~、楽に出るわ~。
 俺は、直径五〇センチくらいの石を持ち上げた。
「おう!これはいいな、大きさも手ごろだし。」
 鑑定の魔法を起動すると、鉄鉱石含有率四〇%なんて見える。
 ルイラの知ってる魔法って、どんだけ?
 便利すぎるだろう?

 しかし、本当にここは変なところだ、普段なら地面の奥深くに埋まっているはずの鉱石が、露天にあるなんて。
「ここは、遠い昔に石が空から落ちてきたところなんだとさ。」
 なんだよ、隕石が落ちてきたのか?


「だから鋼鉄が地面から顔を出している。西のラクシュミ高原ではやっぱ土掘って出してるぞ。」
「やっぱそうなんだ。」
 たぶん、隕石が衝突してとんでもない熱と圧力がかかったんだな。
 それで鉱石が露出した。
 そう考えると、あの山脈はクレーターの外延部なんだろうか?
 すんげえでかさの隕石が降ったことになる。
「ここは危険な魔物がたまに出るから、あんま人が近寄らんのさ。」
「一人じゃ危ないわ。」
 開発すればいいのにな。
 マゼランの人間は、呑気なやつが多いわ。
「人が少ないから、そこまでやれないのさ。」

 俺たちは、鉱石を回収して無事帰還した。

 チグリスの魔法の皮袋は成功したようで、鉱石を吸い込んでも、ぜんぜん変化が見られない。
「内容が、馬小屋一軒ぶんだっちゅうんだから、鉱石の一個や二個は平気だろうが。」
 すくなくとも馬車一杯分は拾ったぞ。
 その鉱石で直径六十センチくらいの鍋を作ってもらって、さて、作業開始だ。
 俺は、チグリスの作業場の裏に土盛りをして、鍋を埋め込んでその下に焚き口を作った。
 土魔法の硬化を使うと、コンクリートと言うよりも、大理石みたいになる。
 鍋からぐるりと二メートルあまりの浴槽を固めて、中に座ってみた。
「露天風呂っちゅうよりも、なんかあっぱっぱで心もとないな。」

 俺は、あまりにも開けっぴろげなので、屋根をつけることにした。

 どうせ、馬小屋の裏には材木がごろごろしている。
 鍛冶屋にはマキと炭は必要だからな。
 適当な柱を立てて、梁は縄で縛る。四方を囲ったらなんか良さげになってきた。
 よしずみたいなものが欲しくて、チコに聞いたら市場に売っているそうだ。
 夕方になっていたが、市場に行くと確かによしずに似たものを売っていた。
「おっちゃん、これなんぼ?」
「もう店じまいだから、銅貨三枚。」
「高いなー、四枚買うから銅版一枚にして。」
「え~?まあ。店じまいだし、荷物になるし、それでいいよ。」
「ありがとー!」
 おれは、よしずをもって意気揚々とひきあげた。
 柱の周りによしずをしばりつけると、外からは見えなくなっていい感じ。

 屋根は後でもいいわ。
 井戸から水を運んで、いっぱいにした。
 水魔法なら簡単に入るんだが、あいにく魔力は袋に使ってしまってそんなに残ってない。
 ステータスが出ないから、わかるわけないんだが。
 回復してるのかどうかなんて、あんまわからんけどな。
 体が動くんだから、体力の出し惜しみしてもしょうがなかろう。
 マキは売るほどある。
 焚き口にマキをつっこんで、着火バーナー全開!
 こういうときは、着火の魔法が派手でも文句は出ないな。

 まもなく乾燥したマキは勢いよく燃え始めた。
 夕暮れ時に、マキの明かりが照り映えて、茜の空のしたで風呂焚きしてると、いい気分だ。
 お湯もいい感じに沸いてきた。
 あんまあぶると、熱くなりすぎるので、適当なところでマキを引く。
 あとはオキ火だけで十分だろう。

 桶がないので、バケツを持ってかけ湯をして、体を洗う。
 石鹸がないので、布でこするだけだが、汚れが落ちる気がする。
 やっぱ風呂はいいわー。
 土魔法最高だわ~。



 工房からチグリスがのぞきに来た。
「おう、チグリスー、きもちいいぞー。チグリスも入れよー。」
「なんかやってると思ったら、こんなことやってたのか。なんだこれ?」
「これは、風呂って言うのさ。汗を流すにはこれが一番だ、疲れも取れる。」

「ほう、どれどれ。」
 湯気の上がる湯船に手を入れてきた。
「熱いよこれ。」
「そうか?まあ、着物脱いで体を洗えよ、気持ちいいぞ。」
「うむ、やってみるか。」
 水で洗うより、格段に気持ちいいんだ。
「うは~、なんかきもちいいぞこれは!」
 バケツでお湯をかけて、湯船に入るとチグリスも歓声を上げた。
「とうちゃん、ユフラテ~なにやってんの~?」
 台所からチコもやってきた。
「おうチコ、お前も入ってみろ、気持ちいいぞ。」
「なんだかなー、あたしはあとでいいよ。すぐご飯だから、いい加減にして出てきてねー。」

 チコはすまして戻っていった。
「なるほどなー、おまえがほしかった鍋は、こうして使うためのものだったのか。」
「うん、こればっかは、鍛冶屋の手伝いがないと無理だからな~。」
「しかし、変わったこと知ってるな。」
「いろいろアタマんなかには知識としてあるんだよ。」
「ふうん、ま、おいおい思い出すさ。」
「おれもそう思う。」


 俺たちは、いい気持ちで夕食についた。
「さすがに、皮袋は便利だな、いままでの苦労がうそみたいだ。」
 チグリスが、袋をさすりながら言った。
「そうかい?理屈はよくわからんが、遣い勝手がいいのが一番だ。」
「だって、王都で金貨五枚以上するんだよ、おいそれと人にあげていいの?」
「もとは、銅貨一枚(三〇〇円)の皮袋だよ。おしくもないさ。」
「魔法が使えるって、そういうもんなの?」
「そういうもんなんだろうさ、俺にはよくわからんよ。俺は欲張りでも、ケチでもないからな。いままで、魔法なんて知らなかったしさ。」
「ふうん、ルイラさんには感謝だね。」
「そのとおりだ。」
「アランたちのパーティは、あした出発だって?」
「そうらしい。王都へ護衛で行くんだってさ。」

 王都ってのは、いいところなんだろうかね?
 まあ人が多いってことは、いろいろあるわな。
 ここマゼランだって、人のいい奴ばっかではないし、ギルドで酔っ払った冒険者が絡んでくることもある。
 うまくいなせばいいんだけど、あんまうっとおしいとぶっとばす。
 そうすっと、遺恨になるんだよ。
 めんどくせえ、自業自得だろうに。

「それはな、生きてるから悪いんだよ。そんな奴は埋めちまえばいいのさ。」
 チグリスは簡単に言うけど、そりゃないぜ。
 やっぱ殺人はよくねぇだろ。
「殺される前に殺せってのが、この世界の不文律だよ。モンスターや魔物は待っちゃくれないからな。」
「そりゃそうかもしれんけど、人殺してまではなあ。」
 俺は肩をすくめる。
「じゃあ、三日ほど動けないくらいノシてやんな。」
「ああ、それならいいな。」
「とにかく、二度とからもうなんて思わなきゃいいのさ。」

 俺にとっては、いい先生たちだったし、土産も大きかった。
 忘れかけていた剣筋も見えてきたのは、生存率に直結するので重要だよ。
 魔法もしかり、遠距離攻撃が有効なのは、前述のウサギでもわかるけど、それを探知するソナーはすっげえありがたい。
 地中ソナーでいろいろ探せるし、水中はもちろん魚が獲れる。
 空中把握できると、ウサギやウルフなんかも見つけやすいので、だんぜん生存率が向上する。
 今の俺は、火・水・土・風属性の魔法が初期段階でおぼわっている。
 けっこう器用な方らしい。ルイラが言ってた。
 ただ、今後どういう風に伸びるかは、やってみないとわからんそうだ。
 特に、魔法の袋は風魔法の複合魔法だと言う話で、その先はちんぷんかんぷんだった。
 先生わかりません!っつったら、杖で殴られた。

 ルイラかわいいのに厳しすぎ。


 人妻だからどうでもいいけど。
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