おっさんは 勇者なんかにゃならねえよ‼

とめきち

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第四十三話 レジオの事情

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 野営地でテントを張ろうかと思ったが、魔力に余裕もあるので小屋を建てた。
 建てたっちゅうか、土魔法で立ち上げた。
 おかげで、茶色い箱がまた増えた…
 屋根は三角だよ。
 ちゃんと切妻になってるし。
 一辺一〇メートルくらいの二間にして、パリカールも入れる。
 たいして大きくはないが、恵理子は一人にできないからな。
 恵理子のケアは、アリスティアに任せた。
 また、暴力のフラッシュバックがあったときに、対処しやすい。
 ま、奴隷とはいえ、むさくるしい兵士の中に置いておけるものでもないが。

 この世界、性に対しては、固いようなゆるいような、変なものなのだ。

「は~、今日のお屋形さま、かっこよかったなあ~。」
 アリスティアの収納から出したベッドに腰掛けて、恵理子が口を開いた。
 いまさら、収納程度では驚かないらしい。
「そうですか?」
 反対側のベッドに腰掛けて、アリスティアはベールをはずした。
 三つ編みの髪をといて、ブラシを当てている。
 長い金髪が波打っている。
 少し濃いめの色をした眉、丸い蒼い瞳。
 長いまつげに縁取られた、ビスクドールのような目には、人を穏やかにさせる光がある。
 もちろん、ラテンっぽい明るい表情は、人を惹きつけてやまない。
 恵理子はそんなアリスティアの様子に見入っていた。

 恵理子は、ボブに切った自分の黒髪を軽くさばいた。
 風呂のおかげで汚れが取れて、さっぱりしている。
「すごかったやん、騎士たちがてんで歯がたたへんのに、もんのすごい魔法で。あっという間に倒してはった。」
 カズマがしたように、腕を前に出してポーズをとる。
「ええまあ、いつものことですからねえ。」
 ブラシを止めて、恵理子に目を向けた。

「なんでアレ感動せんかな!」
 恵理子は同じ舞台を見ていた相手に、同意を求めるように言った。
 アリスティアにしてみれば、日常のことなのかもしれないが、恵理子は初めて見たのだ。
 それは、驚くだろうし、実際にカズマの活躍には心躍った。
「いえ、いつものことですよ。」
 強敵ではあったが、カズマに倒せない相手ではないと知っていたので、落ち着いたものだ。
 アリスティアは、髪をとかす作業を再開した。
「あのかっこよさがわからへんとわ!」
「わかってますよ、そりゃまあ、かっこいいですよ。」
 恵理子の妙に高いテンションに、少し引き気味に答える。
 顔を赤くして力説していた恵理子は、首をかしげた。

「あんな魔物に、お屋形さまが負けるわけないですよ。」
 その自信と信頼に、こんどは恵理子があきれた。
 アリスティアは、お屋形さまを理解しているのだと。
「あんな修羅場、いつもなん?それはヒドい世界やなあ。」
「ええまあ、やくざな国ですね。」
「それでもこうして、営々と国を維持してはる。すごいことやね。」
「理解してくださるんですね。」
「アリスさんはええなあ、あんな旦那さんで、」
「えっと、ほめてくださった?」
「そうや、強ぅて優しゅうて、最高のムコはんやん。」
「ほめすぎです。」


「あはは、テレてはる。」
 実際、その戦う姿に惹かれた。
 舞い散る汗さえ、光って見えた。
 恵理子は、自分が恋に落ちていることに気づいたが、アリスという嫁がいる相手に、あきらめの気持ちがまさったのだ。
 現代日本から飛ばされて数日の恵理子には、一夫一婦の常識が染み付いていたからだ。
 自分たちの事務所は、恋愛禁止だったし。
「まあ、想うだけならタダやん。」
 恵理子は、ナニワの商人のようなことを思っていた。

 ちなみに、髪も染めてはいけなかったので、黒髪なのだ。

 野営地で一泊する間、見張りに立つ必要もなく、一行はゆっくり休むことができた。

 さすがに、兵士たちは天幕でごろ寝だったけど、ベッドで寝たのは恵理子にはよかったようだ。
「あ~体が軽いわ~。」
 カズマのヒーリングを受けて、体の隅々までメンテナンスされたのだ、調子の悪いわけがない。
 バカ容量の収納にベッドを収め、アリスティアはテーブルに朝食を並べている。
 この辺は、カズマの芸の細かいところだ。
 ちゃんと土を固めて、華奢なテーブルとイスが設えてある。
 隅のかまどでお湯も沸かしている。
 魔力の節約に、こういうものは普通に沸かすので、カズマはかまどを忘れない。
 お茶のよい香りがただよったころ、カズマが顔を出した。
「おきたか?」
「お屋形さま、おはようございます。」
 アリスティアが目ざとく声をかける。
『あ、おはようさんです。』

 恵理子の気さくな挨拶に、思わず口元がほころぶカズマ。
 恵理子の大阪弁が、炸裂して気分がよくなったのだ。
「そこだけ日本語になってるぞ。」
「あらまあ、勢いってすごいなあ。」
 二人して、顔を合わせて笑うだけで、恵理子の胸ははずんだ。
(やっぱ好きやねんなあ。)
 カズマの笑顔に、自分が心底安心していることに気づいて、恵理子は泣きたくなった。
「アリス、ジャムはなににする?」
 カズマは、そんな恵理子の心も知らず、アリスティアに先に声をかけている。
「りんごにしましょうか?」
「わかった。」

 さっさと収納からジャムの瓶を出す。
 土魔法の名手は、土の中からガラスを精製してビンを作ることができるのだ。
 それでないと、ポーションを作っても、入れるものがない。
 錬金術師が薬剤を作るからと言って、ビンが作れるとは限らないが。
 安いビンは、素焼の壺みたいなものだし。
 高いポーションは、やはりガラスや陶器っぽい入れ物でないとカッコがつかない。
 カズマは、丸いかわいい瓶を作り上げて、それにコルクの栓をした。
 信州のお土産屋さんで売っているような、素敵かわいい代物になった。
 このへんは、観光地高山に近い住環境が影響したのかもしれない。
 とにかく、かわいい瓶と木のスプーンに、恵理子の目は輝いた。

「うわ~、かわいい!」
 この辺では、当たり前の木のスプーンだが、恵理子にしてみたら素朴な素敵アイテムに見えたのだ。
 大都会大阪で生まれ育った身としては、スプーンはステンレスと相場が決まっている。
 若干の飾りの違いはあっても、そのほうが使い勝手が好いからだ。
「ああ、この辺にも竹に似た植物が生えているんだ。それを加工したものだ。」
「へえ!きれいにできてますな。」
 これも、信州などのお土産屋でよく見る。
「孤児や寡婦の手作業で作ってる。小銭稼ぎに夜なべして作るんだ。」
「あ~、それは重い事情やね。」
「使うときに、そこまで考えるやつはいないよ。」
「あ、はい。」

「こうやってな~、指レーザーで切るんや~。」
 指先からホーミングレーザーの集束した、〇,一ミリくらいの光線でテーブルに線を描く。
 もちろん、焦点をテーブルから五ミリ深に固定する。
 きれいにスプーンの形が描かれていた。
「うわ!医療用レーザーみたいやね!」
「しかも焦点距離を自在に変更できるんやぞ。」
「うひゃ~!現代科学を魔法に応用してはるんや!」
「そゆこと。指レーザーなら、アリスもできるぞ。」
「へえ!すごいな~、優しそうな顔してはるのに。」
「顔と魔法は関係なかろうに。」


「さすがに二〇〇人もいると、魔物もめったに襲ってこないな。」
「そりゃまあ、むこうさんだって命は惜しいでござる。」
 マリウスは、川の縁で顔を洗いながら、かかと笑った。
 マリウスはカズマに気を遣って、幌馬車の中で不寝番をしていたのだ。
「お屋形さまは、ゆっくり休めましたかの?」
「マリウスが寝ずの番をしてくれたから、ゆっくりできたよ。」
「それはよろしゅうござった。」
 『英雄の橋』を望む川岸で、野営していたので、橋の様子がよく見える。
「つくづく立派な橋だな。」
「勇者はこれを一日で作ったと言われておりますな。」
「へえ、かなりの魔力だな。」
「さよう、一人の持つ魔力としては、ほとんど前人未到でござろうな。」
「俺もそう思う。」

 しかし、戦略的に見て、南方から攻められた場合、この川の合流点は最終防衛ラインになるだろう。
 そうすると、この橋も落とさなくてはならない。
 そんなことが起こらなければいいがな。
 もっとも、ここまで進軍された時点で負け決定のようにも思う。

 この世界の戦争は、壮絶な魔法の打ち合いが一番多いんだそうだ、かんべんしてほしいわ。
 諸葛孔明のような、戦略や兵站に優れた人物が活躍する場はあまり見られないようだ。
 全体的に力押し、魔法の打ち合いで勝負がつかないときは、歩兵と騎士の出番である。
 歩兵の持つ長槍のハルバートによる、壮絶な叩き合い。
 突撃槍を持った騎士同士のぶつかり合い。
 物理的な衝突が、無慈悲に繰り返される。
 はっきり言って、落としどころがわかっていないやつらが多すぎる。
 兵士の損耗率が三割を超えたら、ふつう負けじゃん。
 それが、兵士(歩兵たち平民の招集組。)が逃げ去って、離散するまで行われる。
 イチカバチカって言っても、やりすぎだ。
 だから、国が完全に滅ぶまでやるのだ。

 話は変わるが、衛生観念とかあんま普及していないこの世界では、馬と人間が一緒になって水を飲んだりしている。
 どうだっていいことだ、同じ生き物だものな。
 でも、そんなことを気にするやつもいるのさ。
「で~、馬と人間が一緒に水のんではる。」
「それがなにか?」
「アリスはん、気にならへんの?」
「はあ、ふつうそうではありませんか?馬は大切なものですよ。」
「あ~、カズマはん、なにか言って。」
「お前が悪い。」

「ええ~!」
「郷に入れば郷に従え、文明人の感覚はここでは役に立たん。」
「ほへえ~。」
「多少の衛生問題は、魔法で解決できるしな。」
「そういう問題とちがいますやろ!」
「そう言う問題にしておけってことさ。お前は考えすぎるんだ。」
「え~?」
「ちょっとやそっとの細菌では人間は死なん。それに、こっちには回復魔法もあるしな。」
「それに頼りっきりになりはるから、死ぬ間際まで我慢するアホが増えるんちゃいますか?」
「それはそうかもしれん。が、そう言うものだ。」
「衛生観念だけでも、もう少し植え付けてもええんとちゃいます?」

「それはまあ、俺の領地だけでもそれはするつもりだ。」
「でしょう?衛生教育は必要ですよ。」
「まあな、おいおいやっていこう。」
「そう願いたいもんですわ。」
「内政チートなんて持ってないしな。お前は見た目通り十六~七だろうが、俺はそうはいかんのでな。」
「へえ、お屋形さまは、転生組ですか。ほな・どないするんだす?」
「転位組とは違うのだよ転位組とは。行政は地味に確実に、堅実に領地を構築する。俺なりにアレンジはするがな。」
「へえ。」
「俺の友人には、役所の人間もいたからな。」
「なるほど。」
 JAと市役所なんて、だらだらつながってるもんだよ。
「手始めに、都市の通路を碁盤の目に変更した。朱雀大路を整備して、突き当たりに男爵亭が来るように配置しなおす。」
「なるほど、基本どおりですね。」
「ああ、それと男爵亭の横に公衆浴場を建設する予定だ。」
「ほえ?」

「お前も知っているように、この国は風呂文化がお粗末過ぎる。それは、基礎がないからだよ。」
「なるほど、その基礎を固めるために、啓蒙するわけですね。」
「そうだ、レジオにくれば、いい風呂に入れると知ったら、自分の所にもほしいと思わないか?」
「思います。」
「魔物の暴走で、破壊された都市だ、俺の思うように改造してもよかろう?」
「なかなか壮大な計画ですね~。」
「まだとっかかりなんだけどね。」
「あらら」
 現在の男爵亭は、まあ地域の中心にあるし、商人街の真ん中になる。
 利便性の問題でそうしたんだろうが、やはり癒着が無視できない。

 行政は行政、商業は商業だろう。
 これに宗教がからむと、もっとやっかいだ。
 だが、宗教は俺とアリス、ティリスで押さえる。
「お屋形さま、お茶をどうぞ。」
 横合いからアリスが暖めたお茶を出した。
「ああ、すまないアリス。」
「いいえ、お屋形さまの生活全般を見ることが、私の役目ですから。」
「アリスさまも大変ですねえ、お屋形さまはわがままっぽいですし。」
「そんなことはございませんよ、誠実で大胆で豪胆なお方です。」

 持ち上げすぎだろそれは。
 俺は、お茶を口にして、苦笑した。
 ただ、アリスの信頼はありがたい、できればこいつとティリスぐらいはなんとか守らないとな。
「あら。」
 アリスがいきなりほほを染めた。
「どうした?」
「お屋形さま、心の声がダダ漏れですやん。」
「口に出てたか?」
「ぜんぶ…」
 あ~あ。

 これでレジオの領地は意外と広い。
 レアンの町との境界から、ソンヌ川流域を経て、マゼラン北の平原まで。
 東はポンヌ山まで延々道も続いている。
 まだ会ったことはないが、ルーアン子爵領と言うところが、ポンヌ山の向こうに広がっているそうだ。
 西は、レーヌ川を挟んで、ロワール伯爵領が広がる。
 この国は、全体的に農業国なんだな。
 ウサギさえ出てこなきゃ、もっと生産も伸びるんだがな。
「石高にして二万石ってところか、税率が五公五民では、餓死者が出るぞ。」
「そらまた、無茶な税率ですねえ。」
「男爵が、国に納める税金もかなりキッツイ。」
「はあ~、石高で税金を取られるゆうことですか。」
「そう言うことだ、検地もまともじゃないのに、石高なんか出るもんか。」
「はあ~、中世的って言うか、アバウトでんなあ。」
「職業軍人が極端にいない国だぜ、半農半兵で、事あればおっとり刀で駆けつけるんだ。」

「てことは、その辺に経済的打開策が…」
「ねぇよ、そんなもん。楽市楽座っつっても、関所がなかったらハンターと無法者の区別もつかん。商売人がまともに税金を払うわけがない。」
「はあ、なるほどねえ。」
「とりあえず、俺は、レジオの農業を立て直す。お前は、文化を立て直すんだ。」
「歌と踊りで?」
「そうだ、そのうち絵画とか文学とか、導入できるものは導入する。」
「劇場建ててくれます?公衆浴場の隣に。」
「いいけど。」
「へえ、まあ三〇〇人も入ればええんですけど。」
「そんなものでいいのか?」
「まあ最初はそんなもんでしょ。」
「三〇〇人?毎日満杯にできるのか?」
「やってみんことには…最初は七人からですね。」
「どこのアキバ伝説だよ!」
「カミセブン。」
「アホ。」
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