乙女ゲームの主人公に転生した私は、BADENDを避ける為に悪役令嬢と仲良くしようと思います

ヨッシー

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第一章 魔法学校入学前

03.魔法

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 外に出た私はプラネス家の畑に向かう。
 そして辿り着くなり溜息を吐いた。
 
 ここも原則通りですか............

 畑の野菜は水分が足りておらず、しなしな。
 中にはカラッカラのもある。
ラブラブパニック原     作』だとこの直は、雨に恵まれず、不作の年。
 確か数ヶ月は雨が降ってない筈だ。
『まるで砂漠みたいだなぁ.........』と思う。
 実際カラッカラのを見ると、強ち間違いでも無いんだけど。

 でも、仕方ないよね?

 正直言えば、畑を元に戻す事は可能だろう。
 この世界には『魔法』と言う概念がある。
 そして『ラブラブパニック』の主人公であるラヴィは、魔法でも極稀と言われる光属性を扱える。
 その為敷居が高く、本来貴族の『魔法覚醒者』しか入学出来ない魔法学校に特例として入学を許されるのだ。
 だから今の私、『ラヴィ・プラネス』なら、魔法を行使出来る。
 光魔法〈癒しの雨ヒーリングシャワー〉で雨を降らす事が可能。
 魔法の発動経験は無いのに、そう断言出来てしまう。
 当然私が生きて来た日本には『魔法』と言う概念は存在しない。
 なら普通先入観が邪魔をする筈だ。
『魔法を扱える訳が無い』と。
 だが今の私は『魔法が使える』と確信している。
 潜在意識の中に『魔法が使えるもの』と埋め込まれてるのだろうか。
 私は軽く手を上げ、掌を上に向ける。

「〈小さな光スモールライト〉」
 
 すると掌の上に〝小さな光〟が浮かび上がった。
 魔法の具現化に成功した様だ。
 だがそれを口で説明するのは難しい。
『手足を動かせる事を口で説明しろ』と言われて、咄嗟に説明出来ないのと同じ。
『体内の魔力を巡回させる』とか、そう言うまどろっこしい手順は一切必要ない。
『発動しよう』と思って、声に出せば発動する。
 敢えて例えるなら、ゲームのコマンドに近い。
 私はそう結論を出し、掌の上に浮かび上がる〝小さな光〟を消失させた。
 継続魔法のON/OFFも自由自在だ。
 勿論やり方は説明出来ないが。

 
 
 とりあえず魔法は発動出来ましたね。
 ならば〈癒しの雨ヒーリングシャワー〉も発動出来るでしょう。
 
 

 だが〈癒しの雨これ〉使うのは憚れる。
 これは別に意地悪で言ってる訳では無い。
 この世界の魔法は『下位魔法、中位魔法、上位魔法、超位魔法』の四種類に分かれる。
 下位に『魔法覚醒者』の大多数が当て嵌り、中位には魔法学校の首席クラス、上位ともあれば宮廷魔導師長クラスしか使えない。
 因みに超位魔法は『神話に登場する天使や女神が行使していた』と言われ、現代で使える者はいない。
 そして〈癒しの雨ヒーリングシャワー〉は上位魔法に分類される。
 当然上位級魔法は宮廷魔導師長クラスしか使えない。
 国で一人居るかどうか。
 しかも〈癒しの雨ヒーリングシャワー〉は、魔法でも極稀な光属性。
 天候操作系の魔法だ。
 一定の範囲に癒しの雨を降らせる。
 世界中を探しても、私以外には行使出来ない。
 もしそんな唯一無二な魔法を行使したら、国はどんな反応を示すか?
 力を欲する者は『取り込もう』と私に近づく。
 国の強化を目論む者も同様だろう。
 逆に保守的な考えを持つ者は『若い芽を摘んでおこう』と、危険分子を排除しようと、結論を急ぐ。
 上位魔法を使える者は、個にして一国に匹敵する戦力なのだから。
 それに貴族の中には『平民に貴族の身分を与えられるのは許さん!』と言う貴族至上主義の派閥も存在する。
 その連中は私情で何をしでかすか分からない。
 以上の事から上位魔法を行使する事は憚れる。
 迂闊に上位魔法を使えば、国全体を混乱に陥れる事になるのだから。
 私だけの問題では無い。
 村の人や母を巻き込む事になる。
 現に都市ヴィ・ロストだけ雨が降っていれば嫌でも目立つ。
 人目に付く。
 貴族や王国軍が都市ヴィ・ロストこ     こに足を運ぶのは言うまでも無い。
 村人は尋問され、拷問され、命を落とす。
 母も同様に。
 生き残るのは私だけ。
 上位の光属性魔法が使える道具だけ。
 そんな結果はあんまりだ。
 目先の利益の為に全て失っては意味がない。
 子供の何気ない行動は悲劇を生む。
 下手な優しさは破滅を招く。
 だから私は〈癒しの雨ヒーリングシャワー〉を発動しない。 
 質素な生活に甘んじる。
 全ては母の幸せの
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