乙女ゲームの主人公に転生した私は、BADENDを避ける為に悪役令嬢と仲良くしようと思います

ヨッシー

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第一章 魔法学校入学前

05.平穏

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 いつも通りの朝。
 食卓。
 硬いパンをお湯のスープに浸し、口に運ぶ。

 この生活にも慣れましたね。

 あれから刻々と時が進み、一年、また一年と月日は流れ、私はとうとう16歳を迎えた。
 時の流れは早い。
 身長は160センチを超え、胸も程よい膨らみを帯びている。
 顔は幼少期と比べて大人び、色気のある女性って感じ。
 髪は幼少期の頃と変わらない。
 唯一変わった事と言えば、仕事を受けよる様になった事だろうか。
 中世ヨーロッパの時代に労働法は無い。
 未成年でも働くのが普通なのだ。
 平民なら尚更。
 だから私も十歳を迎えると同時に畑仕事を受けよる。
 その他にも住民の畑仕事を受けより、高感度を稼ぐ。
 村に住む村人にとって、住民同士の繋がり、信頼度は重要だ。
 狭い折の中に居るからこそ、お互いに協力する必要がある。
 その中で嫌われたら、目も当てれない。
 だから私は『ラヴィ・プラネス』を演じ、笑顔を振り撒く。
 打算期に付き合い、恩を売る。
 私が魔法学校に行った際に、母の面倒を見て貰えるように。
 毎日毎日他人の分まで働く。
 かと言ってそこまで多忙なスケジュールな訳じゃない。
 都市ヴィ・ロストここは王都に近い街とは違う。
 出店やバー、宿などは無く、他国の客人..........吟遊詩人、旅商人などは訪れない。
 その為都市ヴィ・ロストここにはこれといった仕事が無いのだ。
 午前中には余裕を持って全て終わる。
 ハッキリ言って暇だ。
 勿論畑の増強もやろうと思えば出来る。
 でも増強したところでメリットはない。
 増強した分自分の懐に入る訳じゃないのだから。 
 都市ヴィ・ロストここは領地主は暴君ブブ・ローストだ。
『増強したら増強した分だけ税を納めろ』と言いかねない。
 
 いや、恐らくそう言うだろう。
 
 つまり時間と労力の無駄。
 無駄にブブ・ローストを肥やらせるだけ。
 よっぽどのドMじゃなければ、作業に勤しもうとは思わない。
 勿論打開策はある。
 増強して得た分の物資を報告しなければ良い。
 さすれば増強した分、丸々懐に収まる。
 だがバレたらシャレじゃ済まされない。
 村の中を隅々まで見られたら終わりだ。
 私と母は虚偽の報告をしたとして隠蔽罪、村も巻き添えを食らう。
 最悪見せしめに殺される可能性だってあるだろう。
 そのリスクを背負ってまで、『生活水準を向上させよう』とは思わない。
 優先されるのは命。
 質素な生活でも十分。
 不作の年を向け、雨が降り、野菜も育つ。
 税として物資を収めれば、最低限生きていく事は出来る。
 今の生活でも十分幸せだ。

 


 だがそんな私にも一つだけ悩みがある。
 
 


 それは未だに『魔法覚醒者』として目覚めた事を母に言ってない事だ。

 
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