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23 大魔術師からの手紙
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アカツキ帝国領の辺境にある湖畔に邸宅があった。その邸宅のテラスに1人の年輩の貴婦人が湖畔を眺めていた。
日本風の柄が入ったドレスを着て、カップに入ったお茶を飲み、お菓子を食べながら穏やかな湖畔を見つめていた。
「失礼します!」
その貴婦人のもとに1人の女性がやって来た。日本の甲冑を身にまとい、太刀を帯びたその姿は女武者という風体だった。
「サハリ様はなんと言っておられました?」
「はい、スカルーマーダーの件については、黒幕は中々尻尾を出さないようです。従って未だ分からぬままだと・・・」
「そう・・・」
婦人は目の前にあるお菓子を見つめた。
その瞳は憂いを帯びていた。
「ですがスカルマーダーは倒されました。倒したのは『黄金の日輪』の時に現れた武士だそうです」
「『黄金の日輪』!?」
その言葉に貴婦人の表情が変わった。
「その者は私たちの敵なのですか、味方なのですか?」
* * *
「某は稽古でもしてくるよ」
「あ、はい・・・」
ジャックの話を聞いて、ルナどのと少し街を歩いていた。「何か美味しいものでも食べようか?」と聞いてみたがルナどのは宿に戻りたかった。
そして宿に戻ると、ラウンジでチチカムを頼んで、ラウンジに置いてあった魔術の本をすこし読んで、すぐに閉じてしまった。
何かひどくつかれていた様子だった。
とりあえずは1人にさせておこう。
このギルドハウスには稽古場もあり、某はルナどのを1人にさせておくとそこら辺の冒険者と稽古した。
ホリー国のギルドハウスはノム国のギルドハウスに比べて規模が大きかった。
ノム国では稽古できる場所は中庭しかなかったが、ここの中庭は綺麗に整った自然があり、川が流れ、中庭で食事をすることもできた。
そしてそれとは別に稽古場がちゃんと設けられ、それ以外にも冒険者達や他の利用客のための球を投げ合ったりする『バルー』とかいう遊びができる場所もあった。
「おはよう」
「おはようございます・・・」
そして翌日、ルナどのは朝食を終えるとラウンジから魔術の本を借りて部屋にこもってしまった。
某は部屋に戻ること無く稽古場で稽古していた。
「虎吉さん、ルナさんに手紙よ」
ホリー国のギルドハウスの主が一通の手紙を虎吉に渡した。
「大魔術師サハリ!?」
送り主があのサハリと書かれていた。某は部屋にこもっているルナどのに持って行った。
「ルナどの」
部屋に入り本を読んでいたルナどのに文を見せた。
ルナどのは文の送り主の名を見た。
その瞬間、目つきが変わって封を開けた。
「サハリさまからわたしに招待状が!?」
「その、サハリというのは書物によればかつて、初代帝王の仲間として初代帝王と共に戦い世界を一つにした大魔術師と書いていたが?」
「はいそうです!初代帝王を助けた伝説の偉大な魔術師です!」
100ネン前の帝王と共に戦った者から文が来た。
「その者は年はいくつだ?」
「初代帝王の時、すでに偉大な魔術師だったので150歳くらいだと思います」
150歳。
どんな老人が出てくるのだ?
「で、そのサハリどのはどこにおる?」
「イーミーの森に住んでいるそうです。道を教えてくれる者を遣わすけど、自分で見つけろとの事だそうです」
あの別名『死の森』と言われるあの大きな森の中を探し回れというのか。
「で、その道を教えてくれる者は?」
コン、コン。
窓を叩く音が聞こえた。
「お、お主は」
「へへへ、またこんにちは~」
窓を開けるとあのときの男童の妖精ポイが飛んでいた。
「サハリ様から伝言です。目印は作っておいた。それを見落とすな。では~」
ポイはそう言ってどこかへ飛んでいった。
それだけしか教えてくれなかった。
「行くか?」
「はい!」
ルナどのが杖を持って、準備万端だった。某もメタルータートル製の胴丸鎧を着て宿を出てイーミーの森へと向かった。
「ルナ、【疾風迅雷(ラピッドサンダーストーム)】をかけてくれ」
「え、あっはい」
嫌な予感がしていたが森の入り口でその予感がさらに強くなった。
「【疾風迅雷(ラピッドサンダーストーム)】!」
「よし、入ろう」
入り口から辺りのを慎重に見回した。
「しかし、目印といってもどんなものだ?」
このうっそうとした森の中で分からん目印を探すといのは至難の業だ。
「ん~、あっあれ!」
ルナどのが何かを見つけて走り出した。
某も後を追おうとした。
「ん?」
1本の若木を見た。
何かがおかしい。
そう感じたが、ルナどのが行ってしまったのでそのまま後を追った。
「見て下さい!この道」
「なんだこの道は?」
獣道のようだが、真ん中にある無数の石が光りまっすぐ続いていた。まるで我らを誘っているかのようだ。
「大魔術師に会いたいのですか?」
後ろに1人の男が薪を担いで立っていた。
ルナどのと同じローブを着た黒髪の男だった。
「お主は?」
「僕は大魔術師サハリ様に弟子入りしている魔術師見習いでして、サハリ様はこの道をいけば会えます」
「本当ですか。やったぁー!」
ルナどのが大喜びした。
「僕もこの薪を持ってサハリ様の小屋に戻るところなので一緒に行きましょう」
「・・・そうか」
大魔術師サハリの弟子と名乗る男に先導して貰い、獣道を歩き出した。
某は警戒を怠らなかった。
「ところで弟子はお前だけか?」
「はい、今のところは?」
「お前は何故、弟子になれた」
「必死にお願いしたんですよ。そしたらサハリ様がその努力を認めてくれたんです。やはり努力が大切ですね」
「ところで足怪我してたのでは無かったのか?よく薪担げるな」
この一言で男の足は止まった。
「忘れちゃいいないぞ。お主、宿で杖ついて足引きずってただろう」
「・・・よく覚えてたな」
「眼が正直すぎだ。笑っているがその眼は我らを殺そうとしている」
髪を黒く染めても、眼だけは変えられない。あの時、一瞬でも某にその眼を見せたせいで強烈に印象に残っていた。
ザザザザ!
男は我らから距離をとった。
「ならば話は早い。冥土の土産に我が名を教えてやろう。暗殺召喚師のミハエルだ」
男は薪に隠した杖を出した。
そして杖の真ん中を抜くと刃が現れた。
「召喚師が直接戦うのか?」
「私をそこらへんの3流の召喚師と一緒にするな。太刀を抜け!」
「面白い!」
某は太刀を抜いた。
ミハエルは早口で呪文を唱えた。
某は【疾風迅雷(ラピッドサンダーストーム)】がかかった状態で男に接近した。
「【覚醒(アウェイクニング)】!」
ミハエルの身体から黄金の覇気があふれ出した。
「むん!」
太刀を下から切り上げようとした。
ダァン!
「ぐっ!」
間合いに入ったとき、ミハエルからあふれ出る黄金の覇気が某を弾き飛ばすかのごとく衝撃を与えた。
ダン!
ミハエルに太刀を弾かれた。
一体何だ。
ミハエルだけじゃない、それ以上の力が某を攻撃してくる。
ミハエルが某の心臓をつこうとした。
「くっ!」
某は必死になって距離を取った。
ミハエルが某が落としてしまった太刀を拾った。
なんだあの覇気は?
「虎吉さま、あの男にかかっている魔術は【覚醒(アウェイクニング)】です!」
ルナどのが叫んだ。
「【覚醒(アウェイクニング)】?」
雰囲気が変わったミハエルを見た。
奴は、高々と絶対の自信に満ちた笑いを上げた
「く、ははははは、スカルーマーダーを倒した怨みだ。お前の首を討ち取ってやる!」
日本風の柄が入ったドレスを着て、カップに入ったお茶を飲み、お菓子を食べながら穏やかな湖畔を見つめていた。
「失礼します!」
その貴婦人のもとに1人の女性がやって来た。日本の甲冑を身にまとい、太刀を帯びたその姿は女武者という風体だった。
「サハリ様はなんと言っておられました?」
「はい、スカルーマーダーの件については、黒幕は中々尻尾を出さないようです。従って未だ分からぬままだと・・・」
「そう・・・」
婦人は目の前にあるお菓子を見つめた。
その瞳は憂いを帯びていた。
「ですがスカルマーダーは倒されました。倒したのは『黄金の日輪』の時に現れた武士だそうです」
「『黄金の日輪』!?」
その言葉に貴婦人の表情が変わった。
「その者は私たちの敵なのですか、味方なのですか?」
* * *
「某は稽古でもしてくるよ」
「あ、はい・・・」
ジャックの話を聞いて、ルナどのと少し街を歩いていた。「何か美味しいものでも食べようか?」と聞いてみたがルナどのは宿に戻りたかった。
そして宿に戻ると、ラウンジでチチカムを頼んで、ラウンジに置いてあった魔術の本をすこし読んで、すぐに閉じてしまった。
何かひどくつかれていた様子だった。
とりあえずは1人にさせておこう。
このギルドハウスには稽古場もあり、某はルナどのを1人にさせておくとそこら辺の冒険者と稽古した。
ホリー国のギルドハウスはノム国のギルドハウスに比べて規模が大きかった。
ノム国では稽古できる場所は中庭しかなかったが、ここの中庭は綺麗に整った自然があり、川が流れ、中庭で食事をすることもできた。
そしてそれとは別に稽古場がちゃんと設けられ、それ以外にも冒険者達や他の利用客のための球を投げ合ったりする『バルー』とかいう遊びができる場所もあった。
「おはよう」
「おはようございます・・・」
そして翌日、ルナどのは朝食を終えるとラウンジから魔術の本を借りて部屋にこもってしまった。
某は部屋に戻ること無く稽古場で稽古していた。
「虎吉さん、ルナさんに手紙よ」
ホリー国のギルドハウスの主が一通の手紙を虎吉に渡した。
「大魔術師サハリ!?」
送り主があのサハリと書かれていた。某は部屋にこもっているルナどのに持って行った。
「ルナどの」
部屋に入り本を読んでいたルナどのに文を見せた。
ルナどのは文の送り主の名を見た。
その瞬間、目つきが変わって封を開けた。
「サハリさまからわたしに招待状が!?」
「その、サハリというのは書物によればかつて、初代帝王の仲間として初代帝王と共に戦い世界を一つにした大魔術師と書いていたが?」
「はいそうです!初代帝王を助けた伝説の偉大な魔術師です!」
100ネン前の帝王と共に戦った者から文が来た。
「その者は年はいくつだ?」
「初代帝王の時、すでに偉大な魔術師だったので150歳くらいだと思います」
150歳。
どんな老人が出てくるのだ?
「で、そのサハリどのはどこにおる?」
「イーミーの森に住んでいるそうです。道を教えてくれる者を遣わすけど、自分で見つけろとの事だそうです」
あの別名『死の森』と言われるあの大きな森の中を探し回れというのか。
「で、その道を教えてくれる者は?」
コン、コン。
窓を叩く音が聞こえた。
「お、お主は」
「へへへ、またこんにちは~」
窓を開けるとあのときの男童の妖精ポイが飛んでいた。
「サハリ様から伝言です。目印は作っておいた。それを見落とすな。では~」
ポイはそう言ってどこかへ飛んでいった。
それだけしか教えてくれなかった。
「行くか?」
「はい!」
ルナどのが杖を持って、準備万端だった。某もメタルータートル製の胴丸鎧を着て宿を出てイーミーの森へと向かった。
「ルナ、【疾風迅雷(ラピッドサンダーストーム)】をかけてくれ」
「え、あっはい」
嫌な予感がしていたが森の入り口でその予感がさらに強くなった。
「【疾風迅雷(ラピッドサンダーストーム)】!」
「よし、入ろう」
入り口から辺りのを慎重に見回した。
「しかし、目印といってもどんなものだ?」
このうっそうとした森の中で分からん目印を探すといのは至難の業だ。
「ん~、あっあれ!」
ルナどのが何かを見つけて走り出した。
某も後を追おうとした。
「ん?」
1本の若木を見た。
何かがおかしい。
そう感じたが、ルナどのが行ってしまったのでそのまま後を追った。
「見て下さい!この道」
「なんだこの道は?」
獣道のようだが、真ん中にある無数の石が光りまっすぐ続いていた。まるで我らを誘っているかのようだ。
「大魔術師に会いたいのですか?」
後ろに1人の男が薪を担いで立っていた。
ルナどのと同じローブを着た黒髪の男だった。
「お主は?」
「僕は大魔術師サハリ様に弟子入りしている魔術師見習いでして、サハリ様はこの道をいけば会えます」
「本当ですか。やったぁー!」
ルナどのが大喜びした。
「僕もこの薪を持ってサハリ様の小屋に戻るところなので一緒に行きましょう」
「・・・そうか」
大魔術師サハリの弟子と名乗る男に先導して貰い、獣道を歩き出した。
某は警戒を怠らなかった。
「ところで弟子はお前だけか?」
「はい、今のところは?」
「お前は何故、弟子になれた」
「必死にお願いしたんですよ。そしたらサハリ様がその努力を認めてくれたんです。やはり努力が大切ですね」
「ところで足怪我してたのでは無かったのか?よく薪担げるな」
この一言で男の足は止まった。
「忘れちゃいいないぞ。お主、宿で杖ついて足引きずってただろう」
「・・・よく覚えてたな」
「眼が正直すぎだ。笑っているがその眼は我らを殺そうとしている」
髪を黒く染めても、眼だけは変えられない。あの時、一瞬でも某にその眼を見せたせいで強烈に印象に残っていた。
ザザザザ!
男は我らから距離をとった。
「ならば話は早い。冥土の土産に我が名を教えてやろう。暗殺召喚師のミハエルだ」
男は薪に隠した杖を出した。
そして杖の真ん中を抜くと刃が現れた。
「召喚師が直接戦うのか?」
「私をそこらへんの3流の召喚師と一緒にするな。太刀を抜け!」
「面白い!」
某は太刀を抜いた。
ミハエルは早口で呪文を唱えた。
某は【疾風迅雷(ラピッドサンダーストーム)】がかかった状態で男に接近した。
「【覚醒(アウェイクニング)】!」
ミハエルの身体から黄金の覇気があふれ出した。
「むん!」
太刀を下から切り上げようとした。
ダァン!
「ぐっ!」
間合いに入ったとき、ミハエルからあふれ出る黄金の覇気が某を弾き飛ばすかのごとく衝撃を与えた。
ダン!
ミハエルに太刀を弾かれた。
一体何だ。
ミハエルだけじゃない、それ以上の力が某を攻撃してくる。
ミハエルが某の心臓をつこうとした。
「くっ!」
某は必死になって距離を取った。
ミハエルが某が落としてしまった太刀を拾った。
なんだあの覇気は?
「虎吉さま、あの男にかかっている魔術は【覚醒(アウェイクニング)】です!」
ルナどのが叫んだ。
「【覚醒(アウェイクニング)】?」
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