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25 大魔術師サハリ
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「ここにその大魔術師が住んでおるのか?」
巨木の穴を抜け出ると、そこに一軒の屋敷があった。
我ら武士が住む母屋ほどの大きさだが塀がない。
まぁ某の家より立派ではあるが。
「と、虎吉さん・・・戸をたたいてください・・・!」
ルナどのが緊張で足が震えて動けなかったので代わりに某が戸を叩こうとした。
「良く来たね、お二人さん」
後ろから声がした。
振り向くと先ほど通った穴が塞がれ、そこにローブを深々とかぶった魔術師が立っていた。
「お主は、いや貴方は!?」
「そう、女の子は初めてだけどあんたはすでに会っていたのさ。大魔術師サハリに・・・」
魔術師がローブに隠された顔を見せた。
すらりと伸びた黒髪。
宝石のような赤い瞳。
「何を驚いてるのさ?」
「い、いや・・・話によれば、貴女は150歳のおばあさん」
「女性に年なんか聞くんじゃ無いよ!」
杖で頭を殴られた。
「サハリさま、手紙をいただいて参りました。どうかわたしを鍛えてください!」
ずっと緊張で震えていたルナがサハリに、頭をさげて修行をお願いした。
「!?」
サハリが頭を下げていたルナの顎に手を添えると、ルナの顔を上げてルナの瞳を見た。
ルナはますます緊張して強張ってしまった。
「良く来たね。良いよ、あたしがあんたを強くしてあげるわ」
サハリがルナの頭を優しくなでた。
「ポイありがとね。はいお土産」
「わぁありがとうございます!」
サハリがポイに小さな袋を渡した。ポイはそれを受け取ると大喜びで飛んでいった。
「さぁ、中に入るよ」
サハリどのが戸を開けた。
サハリどのに続いて我らも入ろうとした。
「あっ、ちょっとお待ち」
サハリどのが戸を閉めた。
しばらくして再び戸が開いた。
「貴方は・・・確かノム国で?」
戸が開いて現れたのは日本の着物を着た老婆だった。
「そう、あんたが初めてこの世界へ来て迷子になったときさ。どちらが良いかね?」
そう言って、老婆姿のサハリどのが戸を閉めた。そして再び戸が開いたとき、先ほどの若い姿のサハリどのが現れた。
「さあ、あんたはどっちのあたしを選ぶんだい?」
「い、いや・・・その・・・」
「あははは、さあお入り」
笑いながら中に入れてくれた。わらじを脱いで、土間から畳へと上がった。
あぁ、落ち着く。
この世界に来て、柔らかいベッドなる寝具で寝たり、柔らかい横長の椅子に座ったりしたが、この畳の上に座るのが一番落ち着く。
「さて、お茶でも入れてこようかね」
サハリどのが襖を閉めて厨(くりや)へお茶を入れにいった。我らの目の前に丸い文机が置いてある。
某はその前で胡座を組んで座っていた。
「ルナどの、そう堅くなるな」
「はっはい!」
隣ではルナどのが座っているが、ルナどのの座り方は両足を後ろに折り曲げて座る罪人が処刑されるときの座り方(正座)だった。
尊敬する魔術師に殺されるわけではあるまいに、何故そのような座り方をするのか不思議だった。
「はい、お待たせ」
老婆の姿になったサハリどのが文机にお茶とお菓子を置いてくれた。
「あ、あの、サハリさま。修行はいつからでしょうか?」
「ルナちゃん。修行はそんなに焦っちゃだめだよ」
優しい瞳の老婆になったサハリは焦るルナどのに優しくいった。
小さく座りお茶をゆっくりと飲む姿は見ていてどこか落ち着く。
「今日はお風呂に入って明日に備えよう」
「えっあ、お風呂・・・」
「まずはルナちゃんが先だね。そして次はあたし。あんたは最後に入るから頼むよ」
サハリどのが某の方を向いた。
「何を?」
「風呂炊きだよ」
サハリどのに言われて、風呂炊きをするため某は表に出た。
外は太陽が傾き、青色だった森は橙色へと変わっていた。
風呂場辺りに大量の薪と火打ち石が置いてあったので薪をくべて、火打ち石を叩いた。
幼い頃、僧侶から「七病を除き七福が得られる」と言われ一度浴堂に入った事はがある。
郎党である某が風呂に入れるとは何という贅沢と思い風呂に入らせてもらった。
その後、某は風邪をひかない丈夫な身体を得たが福を得ることは無かった。
薪をくべると、連子子(れんじこ)から湯気が立ってきた。この連子子も驚きで、奥の連子子をずらすと隙間が埋められ、またずらすと外を見ることが出来る。
「よく出来ておる・・・いったい誰がこのようなものを作ったのだ?」
「お湯は沸いたかいー?」
屋敷の中からサハリどのが年取った声で聞いてきた。
「おう、湧いたよー!」
連子子越しに屋敷の中に大きく返事した。
「ルナちゃん湧いたよー!」
「はーい!」
ルナどのの声が聞こえ、しばらくすると浴堂の扉が開いた。
すぐに頭を引っ込めた。
ルナどのがお湯に浸かっている音が聞こえる。
いかんいかんいかん!
己の頭を殴った。
「虎吉さま」
「はっ」
しゃがみ込んで頭だけ上げると蓮子窓からもれる、湯気だけが見える。
「良いお湯加減です」
「そうか・・・」
「サハリさまが言ってましたがこの風呂には肌を綺麗にする魔法の粉が入っているそうです。虎吉さまも後で入って綺麗になってください!」
「さよか・・・」
「ところで虎吉さまは、お付き合いとかってしたことはありますか?」
「・・・・・・」
えっと、何と答えれば良いのだ。
お付き合いとはすなわち、どのような友がいるのか。
と尋ねておるのかな。
「やっほーい。何してんの?」
妖精のポイがやって来た。
「見てわからんのか?風呂を焚いておるのだ」
「えっ誰が入ってるの!?見せて見せて!」
「こら見るな!」
ポイがのぞこうと蓮子窓に顔を近づけた。
ばしゃん!
お湯が飛んできて、ポイと共に某まで濡れてしまった。
「虎吉さま、ポイ、のぞかないでください!」
某まで怒られてしまった。
ポイは小言を言っていた。
そんなうるさい奴を肩に止まらせて某は黙って火を眺めていた。
「お先でした!」
ルナどのが風呂から上がった。
「あら、いい湯加減だねぇ」
次にサハリどのが入ってきた。
声が若い。
ということは今、サハリどのは若い姿になっているのか。
「虎吉」
「はっ」
若いサハリどのが呼んだので蓮子窓から湯気だけを見て返事した。
「入浴中のあたしを見たいかい?」
「はい??」
ルナどの以上に返答に困ることを聞いてくる。
何と答えれば良いのだ。
「・・・恐れ多きことです」
「ははははは、可愛いじゃない!」
サハリどのに思いっきりからかわれた。
「ポイはどうだい?」
今度は背中に止まっているポイに聞いてきた。
「おいら、おばさんに興味ない!」
ばっしゃぁあん!
2人まとめてお湯を浴びた。ポイは小言を言いながらどこかへ飛んでいった。
某も心の中で小言を言いながらサハリどのが出るまで暗い夜の中1人で火を見続けた。
「虎吉さん」
「ん?・・・お!」
綺麗な朝顔が描かれた小袖を着たルナどのが某のところまでやって来た。
我が国の小袖姿は見ていて和んでくる。
「次は虎吉さんの番です。あたしが火を見ています」
「では某も入ろう」
ここはルナどのに任せて某は風呂に入るため家の中に入ろうとした。
「あの・・・お背中」
ルナが何か言いにくそうに虎吉に何かを言おうとした。
「背中がどうした?」
ルナが意を決して言った。
「背中に大きな虫が止まってます・・・」
巨木の穴を抜け出ると、そこに一軒の屋敷があった。
我ら武士が住む母屋ほどの大きさだが塀がない。
まぁ某の家より立派ではあるが。
「と、虎吉さん・・・戸をたたいてください・・・!」
ルナどのが緊張で足が震えて動けなかったので代わりに某が戸を叩こうとした。
「良く来たね、お二人さん」
後ろから声がした。
振り向くと先ほど通った穴が塞がれ、そこにローブを深々とかぶった魔術師が立っていた。
「お主は、いや貴方は!?」
「そう、女の子は初めてだけどあんたはすでに会っていたのさ。大魔術師サハリに・・・」
魔術師がローブに隠された顔を見せた。
すらりと伸びた黒髪。
宝石のような赤い瞳。
「何を驚いてるのさ?」
「い、いや・・・話によれば、貴女は150歳のおばあさん」
「女性に年なんか聞くんじゃ無いよ!」
杖で頭を殴られた。
「サハリさま、手紙をいただいて参りました。どうかわたしを鍛えてください!」
ずっと緊張で震えていたルナがサハリに、頭をさげて修行をお願いした。
「!?」
サハリが頭を下げていたルナの顎に手を添えると、ルナの顔を上げてルナの瞳を見た。
ルナはますます緊張して強張ってしまった。
「良く来たね。良いよ、あたしがあんたを強くしてあげるわ」
サハリがルナの頭を優しくなでた。
「ポイありがとね。はいお土産」
「わぁありがとうございます!」
サハリがポイに小さな袋を渡した。ポイはそれを受け取ると大喜びで飛んでいった。
「さぁ、中に入るよ」
サハリどのが戸を開けた。
サハリどのに続いて我らも入ろうとした。
「あっ、ちょっとお待ち」
サハリどのが戸を閉めた。
しばらくして再び戸が開いた。
「貴方は・・・確かノム国で?」
戸が開いて現れたのは日本の着物を着た老婆だった。
「そう、あんたが初めてこの世界へ来て迷子になったときさ。どちらが良いかね?」
そう言って、老婆姿のサハリどのが戸を閉めた。そして再び戸が開いたとき、先ほどの若い姿のサハリどのが現れた。
「さあ、あんたはどっちのあたしを選ぶんだい?」
「い、いや・・・その・・・」
「あははは、さあお入り」
笑いながら中に入れてくれた。わらじを脱いで、土間から畳へと上がった。
あぁ、落ち着く。
この世界に来て、柔らかいベッドなる寝具で寝たり、柔らかい横長の椅子に座ったりしたが、この畳の上に座るのが一番落ち着く。
「さて、お茶でも入れてこようかね」
サハリどのが襖を閉めて厨(くりや)へお茶を入れにいった。我らの目の前に丸い文机が置いてある。
某はその前で胡座を組んで座っていた。
「ルナどの、そう堅くなるな」
「はっはい!」
隣ではルナどのが座っているが、ルナどのの座り方は両足を後ろに折り曲げて座る罪人が処刑されるときの座り方(正座)だった。
尊敬する魔術師に殺されるわけではあるまいに、何故そのような座り方をするのか不思議だった。
「はい、お待たせ」
老婆の姿になったサハリどのが文机にお茶とお菓子を置いてくれた。
「あ、あの、サハリさま。修行はいつからでしょうか?」
「ルナちゃん。修行はそんなに焦っちゃだめだよ」
優しい瞳の老婆になったサハリは焦るルナどのに優しくいった。
小さく座りお茶をゆっくりと飲む姿は見ていてどこか落ち着く。
「今日はお風呂に入って明日に備えよう」
「えっあ、お風呂・・・」
「まずはルナちゃんが先だね。そして次はあたし。あんたは最後に入るから頼むよ」
サハリどのが某の方を向いた。
「何を?」
「風呂炊きだよ」
サハリどのに言われて、風呂炊きをするため某は表に出た。
外は太陽が傾き、青色だった森は橙色へと変わっていた。
風呂場辺りに大量の薪と火打ち石が置いてあったので薪をくべて、火打ち石を叩いた。
幼い頃、僧侶から「七病を除き七福が得られる」と言われ一度浴堂に入った事はがある。
郎党である某が風呂に入れるとは何という贅沢と思い風呂に入らせてもらった。
その後、某は風邪をひかない丈夫な身体を得たが福を得ることは無かった。
薪をくべると、連子子(れんじこ)から湯気が立ってきた。この連子子も驚きで、奥の連子子をずらすと隙間が埋められ、またずらすと外を見ることが出来る。
「よく出来ておる・・・いったい誰がこのようなものを作ったのだ?」
「お湯は沸いたかいー?」
屋敷の中からサハリどのが年取った声で聞いてきた。
「おう、湧いたよー!」
連子子越しに屋敷の中に大きく返事した。
「ルナちゃん湧いたよー!」
「はーい!」
ルナどのの声が聞こえ、しばらくすると浴堂の扉が開いた。
すぐに頭を引っ込めた。
ルナどのがお湯に浸かっている音が聞こえる。
いかんいかんいかん!
己の頭を殴った。
「虎吉さま」
「はっ」
しゃがみ込んで頭だけ上げると蓮子窓からもれる、湯気だけが見える。
「良いお湯加減です」
「そうか・・・」
「サハリさまが言ってましたがこの風呂には肌を綺麗にする魔法の粉が入っているそうです。虎吉さまも後で入って綺麗になってください!」
「さよか・・・」
「ところで虎吉さまは、お付き合いとかってしたことはありますか?」
「・・・・・・」
えっと、何と答えれば良いのだ。
お付き合いとはすなわち、どのような友がいるのか。
と尋ねておるのかな。
「やっほーい。何してんの?」
妖精のポイがやって来た。
「見てわからんのか?風呂を焚いておるのだ」
「えっ誰が入ってるの!?見せて見せて!」
「こら見るな!」
ポイがのぞこうと蓮子窓に顔を近づけた。
ばしゃん!
お湯が飛んできて、ポイと共に某まで濡れてしまった。
「虎吉さま、ポイ、のぞかないでください!」
某まで怒られてしまった。
ポイは小言を言っていた。
そんなうるさい奴を肩に止まらせて某は黙って火を眺めていた。
「お先でした!」
ルナどのが風呂から上がった。
「あら、いい湯加減だねぇ」
次にサハリどのが入ってきた。
声が若い。
ということは今、サハリどのは若い姿になっているのか。
「虎吉」
「はっ」
若いサハリどのが呼んだので蓮子窓から湯気だけを見て返事した。
「入浴中のあたしを見たいかい?」
「はい??」
ルナどの以上に返答に困ることを聞いてくる。
何と答えれば良いのだ。
「・・・恐れ多きことです」
「ははははは、可愛いじゃない!」
サハリどのに思いっきりからかわれた。
「ポイはどうだい?」
今度は背中に止まっているポイに聞いてきた。
「おいら、おばさんに興味ない!」
ばっしゃぁあん!
2人まとめてお湯を浴びた。ポイは小言を言いながらどこかへ飛んでいった。
某も心の中で小言を言いながらサハリどのが出るまで暗い夜の中1人で火を見続けた。
「虎吉さん」
「ん?・・・お!」
綺麗な朝顔が描かれた小袖を着たルナどのが某のところまでやって来た。
我が国の小袖姿は見ていて和んでくる。
「次は虎吉さんの番です。あたしが火を見ています」
「では某も入ろう」
ここはルナどのに任せて某は風呂に入るため家の中に入ろうとした。
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