49 / 65
49 帝国の刺客
しおりを挟む
「みんな・・・」
ルナどのが大粒の涙を流している。
守りたくて、必死になって修行して強くなって戻ってきたときにはもうそれはなくなっていた。
よくルナどのが某に国のことを話していた。
父や母のこと。
友人のこと。
民のこと。
美味しい料理のこと。
よっぽど好きだったのだろう。
笑顔で話していたその顔が涙で溢れている。
(ちきしょう!)
某も悔しかった。
今まで某を支えてくれたルナどのの依頼を果たしたかった。
そのために自身を鍛え、四聖獣の素石を手に入れ、最強の太刀を作った。
そして目の前にあるこの光景。
川が流れている。
ここは砂漠の中にあるはずなのに蒼い小舟が何隻もあり、砂漠にいながら水の世界にいるような錯覚を与える。
ルナどのが申していた。
自分の国はトレースドの中に出来た巨大な湖の中に作られた。
街の周りは湖が囲み、街の中は湖の水が川のように張り巡らされている。
小舟に乗って自分の国を見て回るのが好きなのだと。
川の両端に橋がかかり周りには色とりどりの建物が緑と共に並んでいる。
上空には砂漠の中にいたときには「蒸し焼きにするのか?」と思えていた太陽が街を輝かせていた。
その街の中にある道をすすんだ先に大きな広場に我らはいる。
崩れ落ちた建物。
無力感に浸るにはまだ早い。
「ルナどの・・・」
某はルナどのの側に寄った。
「一人にしてください」
「いや、そうも言ってられん。立たれよ。早く!」
某はルナどのの腕を掴むと、ルナどのを広場の端の建物に避難させた。
某は太刀を握った。
広場のど真ん中にあえて敵に見えるように1人で立った。
何者かが某を見ている。
いけ好かない匂いを放ちながら建物に潜んでいる。
ここに立っている我らはさしずめネズミ。
そう思っているんだろう。
「下らねえこと考るな。とっとと姿を見せて、この首を飛ばせるもんなら飛ばしてみろ!」
ダァン!
殺気を感じた。
背後から影が某を襲う。
ザン!
屋根から飛び降りた1匹の魔物を斬った。
フードをかぶった魔物は素石に変わった。
「もう一度言う。下手な不意打ちなど無駄な事だ!」
ドオン!
大きな影が屋根から飛び降りてきた。
ギュリリリリ!
大きな鎖が某を襲った。
先端がとがっている。
巨大な鎖分銅か。
某は交わした。
巨大な鎖分銅は石で出来た地面を深々とえぐった。
眼前に大きな1つ目の魔物が立っている。
「お初にお目にかかる・・・我が名はサイクロプスのカトスと申す」
まるで黒い影が、大きな目玉が1つあるかのように巨体を隠す黒いフードの奥から大きな塊の1つ目が見える。
某は柄に手を近づけた。
ドオン!
一瞬にして目の前に鎖分銅が襲ってきた。
躱した。
「ほっ、やはり鍛えてると違うようだな」
フードを脱ぐと、二の腕に矛に突き刺さった生首の入れ墨が見えた。
「あれは、0部隊!」
ルナが叫んだ。
「ぜろ部隊?」
「0部隊は反乱を起こした国、人物を消し去るために最後の後始末をする帝国宰相の直属部隊です」
ルナがふるえていた。
「なぜ?わたしたちは帝国と約束を交わしていたはず。私たちは貴方達に・・・貴方達だけに!我が国の宝である『月の結晶』を送っていた。そして・・・貴方達は私たちを守ってくれていた。私たちは貴方達に刃向かうつもりなど無かったのに・・・」
ルナが震える声でカトスに尋ねた。
「帝国からの命だ。この国が我ら帝国に反乱を起こそうとした。故に正当に裁いた」
カトスが答えた。
「だが民は生きている。安心しろ」
カトスが鎖を蛇ごとく動かした。その鎖の先端がルナを食らいつきたいようにルナの眼前で動いている。
「わたしの民はどこにいるのです?」
ルナどのが杖を思いっきり強く握った。
「まずは我らの管理下にある」
「解放しなさい!」
ルナが杖を構えて呪文を唱えようとした。
カトスが鎖を振り上げた。
巨大な鎖がルナどのの顔面を襲った。
キイイン!
某が弾き飛ばした。弾かれた鎖はまるで意思があるように、カトスの手元に戻った。
悪辣な鎖の攻撃から悲しみの涙から怒りの涙を流す綺麗な顔を守った。
「ルナどの己の怒りに負けるな!」
「は、はい!」
「周りに気をつけよ!」
ルナどのにそう言うとカトスとの間合いを詰めようとした。
シャア!
巨大な鎖の先端が某の足下を狙った。
間一髪避けた。
間髪入れず、鎖が某の顔面を狙った。
「帝国が1人の武士に警戒していた。お前だ!」
まるで無数の蛇に襲われているかのように鎖があらゆる角度から攻撃してくる。
足下を狙った鎖を避けると、今度は背後からとがった先端が心臓を貫こうとする。
某は今まで鍛えた感覚を研ぎ澄ました。
「むん!」
スパアアン。
某は太刀を振った。
太刀は鎖の先端にあたりカトスへと跳ね返った。
カトスは鎖の先端を見た。
先端は真っ二つになっていた。
「極鋼鉄の鎖が切れた?」
カトスは虎吉の太刀を見た。
白い刀身に4つの波紋。
「まさか!?」
「おまえの帝王も同じ太刀を持っていたな。某も持っているんだよ」
カトスの一つ目の瞳孔が大きくなった。
『黄金の日輪』の時に武士が来たというのは知っていたが、まさか帝王と同じ太刀を持っていたのは驚きだった。
「今なら逃げれるぞ。逃げるなら逃げろ」
某はサイクロプスに逃げる機会を与えた。
ルナどのには憎き仇に間違いないが、こいつを倒してもこの惨状はもはやどうにもならない。
某は全身から黄金の覇気を出した。
その光景にカトスはますます驚いた。
「そして帝王に伝えろ。お前の力でもう一度、セレーネ国をよみがえらせろ」
「帝王に伝えろ?」
カトスの瞳孔が広がった。
「くっ、はっはっはっ!」
カトスが笑い出した。
「帝王と同じ太刀を持って、世界の覇者気取りか?そういうのは状況を知ってから言うべきだ」
カトスが別の鎖を取り出した。
鎖はゆっくりと回り始めた。
「偉大な力を手にして、帝王になりたいか?だがお前に、その先は歩めない」
カトスの一つ目に謎の模様が浮かび始めた。
「砂漠に奥深くに眠る太古の水よ・・・我の声を聞き・・・」
後ろでルナが調和魔術を唱えた。
「おっとかけるな!本気で我らを倒したら、セレーネ国復興の道のりは完全に途絶える」
「え?」
カトスが謎の言葉を発した。
その言葉にルナどのが唱えようとした調和魔術の呪文を止めた。
「今から、お前たちに帝国からの命令を伝える。心して聞け」
カトスの目が周りを見た。
「ルナどのどこかに身を潜めろ!」
ルナどのに身を隠すよう言った。
ルナどのは建物のがれきの中に隠れた。
「・・・隠れやがって・・・」
ルナどのが大粒の涙を流している。
守りたくて、必死になって修行して強くなって戻ってきたときにはもうそれはなくなっていた。
よくルナどのが某に国のことを話していた。
父や母のこと。
友人のこと。
民のこと。
美味しい料理のこと。
よっぽど好きだったのだろう。
笑顔で話していたその顔が涙で溢れている。
(ちきしょう!)
某も悔しかった。
今まで某を支えてくれたルナどのの依頼を果たしたかった。
そのために自身を鍛え、四聖獣の素石を手に入れ、最強の太刀を作った。
そして目の前にあるこの光景。
川が流れている。
ここは砂漠の中にあるはずなのに蒼い小舟が何隻もあり、砂漠にいながら水の世界にいるような錯覚を与える。
ルナどのが申していた。
自分の国はトレースドの中に出来た巨大な湖の中に作られた。
街の周りは湖が囲み、街の中は湖の水が川のように張り巡らされている。
小舟に乗って自分の国を見て回るのが好きなのだと。
川の両端に橋がかかり周りには色とりどりの建物が緑と共に並んでいる。
上空には砂漠の中にいたときには「蒸し焼きにするのか?」と思えていた太陽が街を輝かせていた。
その街の中にある道をすすんだ先に大きな広場に我らはいる。
崩れ落ちた建物。
無力感に浸るにはまだ早い。
「ルナどの・・・」
某はルナどのの側に寄った。
「一人にしてください」
「いや、そうも言ってられん。立たれよ。早く!」
某はルナどのの腕を掴むと、ルナどのを広場の端の建物に避難させた。
某は太刀を握った。
広場のど真ん中にあえて敵に見えるように1人で立った。
何者かが某を見ている。
いけ好かない匂いを放ちながら建物に潜んでいる。
ここに立っている我らはさしずめネズミ。
そう思っているんだろう。
「下らねえこと考るな。とっとと姿を見せて、この首を飛ばせるもんなら飛ばしてみろ!」
ダァン!
殺気を感じた。
背後から影が某を襲う。
ザン!
屋根から飛び降りた1匹の魔物を斬った。
フードをかぶった魔物は素石に変わった。
「もう一度言う。下手な不意打ちなど無駄な事だ!」
ドオン!
大きな影が屋根から飛び降りてきた。
ギュリリリリ!
大きな鎖が某を襲った。
先端がとがっている。
巨大な鎖分銅か。
某は交わした。
巨大な鎖分銅は石で出来た地面を深々とえぐった。
眼前に大きな1つ目の魔物が立っている。
「お初にお目にかかる・・・我が名はサイクロプスのカトスと申す」
まるで黒い影が、大きな目玉が1つあるかのように巨体を隠す黒いフードの奥から大きな塊の1つ目が見える。
某は柄に手を近づけた。
ドオン!
一瞬にして目の前に鎖分銅が襲ってきた。
躱した。
「ほっ、やはり鍛えてると違うようだな」
フードを脱ぐと、二の腕に矛に突き刺さった生首の入れ墨が見えた。
「あれは、0部隊!」
ルナが叫んだ。
「ぜろ部隊?」
「0部隊は反乱を起こした国、人物を消し去るために最後の後始末をする帝国宰相の直属部隊です」
ルナがふるえていた。
「なぜ?わたしたちは帝国と約束を交わしていたはず。私たちは貴方達に・・・貴方達だけに!我が国の宝である『月の結晶』を送っていた。そして・・・貴方達は私たちを守ってくれていた。私たちは貴方達に刃向かうつもりなど無かったのに・・・」
ルナが震える声でカトスに尋ねた。
「帝国からの命だ。この国が我ら帝国に反乱を起こそうとした。故に正当に裁いた」
カトスが答えた。
「だが民は生きている。安心しろ」
カトスが鎖を蛇ごとく動かした。その鎖の先端がルナを食らいつきたいようにルナの眼前で動いている。
「わたしの民はどこにいるのです?」
ルナどのが杖を思いっきり強く握った。
「まずは我らの管理下にある」
「解放しなさい!」
ルナが杖を構えて呪文を唱えようとした。
カトスが鎖を振り上げた。
巨大な鎖がルナどのの顔面を襲った。
キイイン!
某が弾き飛ばした。弾かれた鎖はまるで意思があるように、カトスの手元に戻った。
悪辣な鎖の攻撃から悲しみの涙から怒りの涙を流す綺麗な顔を守った。
「ルナどの己の怒りに負けるな!」
「は、はい!」
「周りに気をつけよ!」
ルナどのにそう言うとカトスとの間合いを詰めようとした。
シャア!
巨大な鎖の先端が某の足下を狙った。
間一髪避けた。
間髪入れず、鎖が某の顔面を狙った。
「帝国が1人の武士に警戒していた。お前だ!」
まるで無数の蛇に襲われているかのように鎖があらゆる角度から攻撃してくる。
足下を狙った鎖を避けると、今度は背後からとがった先端が心臓を貫こうとする。
某は今まで鍛えた感覚を研ぎ澄ました。
「むん!」
スパアアン。
某は太刀を振った。
太刀は鎖の先端にあたりカトスへと跳ね返った。
カトスは鎖の先端を見た。
先端は真っ二つになっていた。
「極鋼鉄の鎖が切れた?」
カトスは虎吉の太刀を見た。
白い刀身に4つの波紋。
「まさか!?」
「おまえの帝王も同じ太刀を持っていたな。某も持っているんだよ」
カトスの一つ目の瞳孔が大きくなった。
『黄金の日輪』の時に武士が来たというのは知っていたが、まさか帝王と同じ太刀を持っていたのは驚きだった。
「今なら逃げれるぞ。逃げるなら逃げろ」
某はサイクロプスに逃げる機会を与えた。
ルナどのには憎き仇に間違いないが、こいつを倒してもこの惨状はもはやどうにもならない。
某は全身から黄金の覇気を出した。
その光景にカトスはますます驚いた。
「そして帝王に伝えろ。お前の力でもう一度、セレーネ国をよみがえらせろ」
「帝王に伝えろ?」
カトスの瞳孔が広がった。
「くっ、はっはっはっ!」
カトスが笑い出した。
「帝王と同じ太刀を持って、世界の覇者気取りか?そういうのは状況を知ってから言うべきだ」
カトスが別の鎖を取り出した。
鎖はゆっくりと回り始めた。
「偉大な力を手にして、帝王になりたいか?だがお前に、その先は歩めない」
カトスの一つ目に謎の模様が浮かび始めた。
「砂漠に奥深くに眠る太古の水よ・・・我の声を聞き・・・」
後ろでルナが調和魔術を唱えた。
「おっとかけるな!本気で我らを倒したら、セレーネ国復興の道のりは完全に途絶える」
「え?」
カトスが謎の言葉を発した。
その言葉にルナどのが唱えようとした調和魔術の呪文を止めた。
「今から、お前たちに帝国からの命令を伝える。心して聞け」
カトスの目が周りを見た。
「ルナどのどこかに身を潜めろ!」
ルナどのに身を隠すよう言った。
ルナどのは建物のがれきの中に隠れた。
「・・・隠れやがって・・・」
0
あなたにおすすめの小説
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。
かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。
謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇!
※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
【完結】無能と婚約破棄された令嬢、辺境で最強魔導士として覚醒しました
東野あさひ
ファンタジー
無能の烙印、婚約破棄、そして辺境追放――。でもそれ、全部“勘違い”でした。
王国随一の名門貴族令嬢ノクティア・エルヴァーンは、魔力がないと断定され、婚約を破棄されて辺境へと追放された。
だが、誰も知らなかった――彼女が「古代魔術」の適性を持つ唯一の魔導士であることを。
行き着いた先は魔物の脅威に晒されるグランツ砦。
冷徹な司令官カイラスとの出会いをきっかけに、彼女の眠っていた力が次第に目を覚まし始める。
無能令嬢と嘲笑された少女が、辺境で覚醒し、最強へと駆け上がる――!
王都の者たちよ、見ていなさい。今度は私が、あなたたちを見下ろす番です。
これは、“追放令嬢”が辺境から世界を変える、痛快ざまぁ×覚醒ファンタジー。
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる