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58 立ち上がる時
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「諸君、今こそ我々は命を賭けて新しい歴史を作るときだ!」
『自由の風』のリーダ、ジャック・ハラルは大勢の仲間の前に立っていた。目の前にいるのは、かつての王族の末裔。
100年前、アカツキ帝国に国を滅ぼされ、先祖からいつの日か国の再興を託された者達だった。
「やはり、帝国には逆らわない方がいい。我らは負けたのだ」
1人の老人がジャックに答えた。
「戦う前に負けた!?何故、そんな事を言うのです!我々は勝てる。我らは、デカルの地で宰相直属隊と宰相を倒したのです!」
「そして我らもジン国を倒された。君の騎士団と共に」
1人の王族の末裔がジャックの後ろを見た。ジャックの後ろにはアイネが座っていた。
サハリの魔術によってアイネはジャックがいるホリー国まで飛ばされた。
命は助かったがロベルトはもういない。
変わり果てた妹がロベルトを倒した。
「いま、4代目の力は、初代帝王よりもすさまじい。そのせいで我らに寝返りながら、我らを裏切り帝国に忠誠を誓い直す国が続出している。今、我らと帝国の力の差はどれくらいだ?」
端に座っていた、老人がジャックに尋ねた。
「アラン卿、帝国は総勢100万に膨れ上がったという・・・我らは・・・10万」
ジャックは答えた。
少し前までは勢力は拮抗していた。
こちらは宰相を倒した。
だが世界は4代目の力のほうが衝撃的だった。
4代目があの初代帝王をも凌駕する力を身につけたことに大きな動揺が走り、ジン軍がその4代目に一瞬にして倒されたことに大きな恐れを感じている。
そのせいで帝国から離れ、我らに来てくれたが我らから離れ、再び帝国に戻った国もある。
「それが現実だ。政治は夢では無く現実のもとで行われる。私が先祖から託された夢もとうに消えた」
アラン卿はジャックに教えた。
「それは違いますスクア国王族の末裔、アラン・セムル卿」
アラン卿はかつて存在したスクア国の王族のセムル一族の末裔だった。
国をアカツキ帝国に滅ぼされ、ホリー国へと逃れた後、王族の地位を失った彼らは商人となった。
アラン卿の時代にホリー国において大きな影響力を持ち、ついにアラン卿として経済対策顧問として政治の世界でも活躍するようになった。
「今の帝国に屈すればどんな未来が待ち受けるか。それを考えないと現実どころか悪夢が・・・」
「はぁ~、良い迷惑だわ」
1人の女がため息をついた。
「自分達の時に国を滅ぼされて、それを私たちに国を復活させてくれって出来ないわよ!何、あたし達にまで帝国に逆らえって事?今の状況見てから言いなさいよ!」
「フェリシア様、あなたの家も代々受け継がれているはずだ。王の証であるネックレスを」
彼女はラハビ国の王族、アイリ一族の末裔フェリシア・アイリ。
彼らは国を失った後、たった一つ残った彼らの国の王族のみが習得する事の出来る『アコート』と呼ばれる音楽を歌いながら生きてきた。
彼女は歴代アコート歌手の中で「もっとも美しい歌」と呼ばれ、このホリー国で絶大な人気を持っていた。
彼女は父が『自由の風』のメンバーだったので、政治には興味はなかった。
だがジャックの父が自分のパトロンだったので、彼女はそのお礼に『自由の風』のためにいつでも、力を貸すと約束させられた。
「そんなの家の隅っこで埃をかぶってるわよ。わたしには必要ないのよ」
フェリシアははっきりと言った。
自分は歌手として成功している。
多くの者たちから人気を手に入れ莫大な収入を得て、自分の人生は何一つ不自由がない。
そんな自分に王族の証など重りでしかなかった。
「ジャック氏。これが現実だ」
アラン卿がもう一度言った。
「ホリー国そのものも慎重になっている。帝国は4代目の力によって結束を強めつつある。一方我らはその4代目に恐れて足並みがまったく揃わない。勝負しなくとも結果が見えている」
「そもそも、『自由の風』なんてとんでもない夢背負わされたのよ。子供の時に母親に連れてこられていつの間にか、わたしまで仲間にさせられて・・・。あなたはこの団体を使って、自分勝手な理想をかなえようとしているだけよ。1人でやりなさいよ!」
フェリシアがさらなる追い討ちをかけた。
ダンダンダンダン!
突然扉が強くたたかれた。
全員に緊張が走った。
「わたしですロムです!」
声からしてかなり焦ってドアをたたきまくっているようだ。
ジャックはドアを開けた。
「失礼します!」
「どうした?」
「帝国が動き出しました!」
「数は?」
「50万!帝国が進軍する先の国々はすぐさま帝国に使者を派遣したそうです!」
「これで決まったな」
アラン卿が両手で机をたたき皆の顔を見た。
そして宣言した。
「帝国とは戦わない。『自由の風』は今日をもって解散する!」
周りは反論するこなく沈黙した。
アラン卿は皆が了承したと見なした。
「・・・さきほどから現実を言い訳に、貴方たちは戦うことを放棄して、自分達の誇りも捨て去ったのですね」
ジャックがつぶやいた。
「聞き捨てならないわ、その言葉」
フェリシアが怒った。
「じゃあ、あんたにとって現実って何なのよ?」
フェリシアがジャックに威圧感に問い詰めた。
小さい頃から持っていた正義感。
父は優秀な外交官であった。
自分も世界のために役立つような人間になりたいと勉強し、成長するにつれて、アカツキ帝国が支配する平和な世界の裏で忍び寄る危機を知るようになった。
それから20年以上経ち、現実を見てきた。
たとえ自分がこの国のリーダーになったとしても、世界がよくなる自信などない。
いや、自分の力など知れている。
「ずっと頭を下げ続け、自分を守ってくれる者に自身の安全を保証してもらう。そしてそれゆえにその者の理不尽な要求ものみ、ずっと耐え続けて生きていきく」
それでも心の奥で守り続けた正義感。
諦めの悪い自分がこの結果を認めようとしない。
「ある程度の自由を守るためにも強大な国家にも、全力で戦う意思を敵に見せなければならない。交渉とは平和の中だけで、逃げるために行われるとお思いか?」
「わたしは命を賭けます」
ずっと黙っていたアイネがしゃべった。
「もう後戻りはできません。このまま何も戦うこと無く4代目に降伏すれば、この後100年経っても世界は自分たちの自由を奪われたまま、アカツキのどんな理不尽な事にも耐えなけらばならないでしょう」
「世の中は、すぐには決まらない。長いこと交渉すれば・・・」
「決まるのです!一瞬の判断で世界が決まることがあるのです!」
アラン卿の言葉を遮ってアイネは叫んだ。
「あなたがそういうのは、このときに自分が下手なことをして今まで築き上げたものが消え去るのを恐れているからです。ですが、何もしなくても奪われる時は奪われます。今の4代目は確実にあなたから財産と地位と名誉を奪います」
「っ!?」
アラン卿が額にしわを寄せた。
だが、反論はしなかった。
他の者達も反論しない。
「1人の騎士が誇りを失うこと無く、最後まで戦った。・・・そして今、大勢の勇者達が戦っている」
ジャックが思いっきり机をたたいた。
恐れずに言った。
「彼らは命を賭けている。だから、わたしも命を賭けて戦い続ける!」
ジャックは議事堂にある部屋を後にした。
馬に乗ってアイネと共に戦場までかけていった。
「まだ負けたわけでは無い・・・」
現在ホリー国はアカツキ帝国が進軍してくるであろうグレートロードに3万の兵力を置いている。
さらに海上ではホリー艦隊100隻の軍艦が姿を消した。おそらくは侵攻してくる帝国艦隊を奇襲するために隠れたのだろう。
あそこには無数の小島があり、隠れる場所がいくらでもある。初代帝王もハサルト海で苦戦したという。
だが、バート艦隊が姿を消したのは気になる。
だが、小国ナーバル国も味方についてくれた。
まだ自分には強力な味方がいる。
「たとえ相手が100万だろうと私は希望を捨てない!」
「ジャックさん、無理をしないでください。今の私にはあなたが必要なのです!あなたが死ねば・・・」
「アイネさん。現実を認めれば最悪の結果になる!」
ホリー国は和平か戦争かで分かれている。
ジャックは和平は実現しないと考えている。
帝国は和平の条件に現在のホリー国の政治形態を無くし、自らが決める王によって統治するよう要求している。
ホリー国側はその要求を呑めないだろう。
「この戦争でホリー国が負ければ帝国は世界を強引に従わせるでしょう。誰も逆らえない恐怖の時代が来る!」
ジャックは馬で駆けながら必死に考えていた。
「100万の敵を倒す方法を・・・!?」
突然飛んできた矢によってジャックの馬が射貫かれ、ジャックごと地面に倒れた。
ジャックはすぐに立ち上がった。
1匹の武装したモンスターが立ち上がったジャックを槍で突こうとした。
ジャックはその槍をつかむと持っていた剣でたたき切った。現れたのは2本足で立つ人並みの大きさのネズミだった。
スケイブンだ。
スケイブンは大きなチャクラムを両手に持つと、一本ジャックに向けて飛ばした。
「この!」
躱してスケイブンを斬ろうとした。
そのとき横からべつのスケイブンが飛び出し、斧で攻撃した。
「【硬化(ハードニング)】!」
アイネの魔術でスケイブンの足下の土が盛り上がりスケイブンの身体を固めた。
ジャックは2匹の武器を弾き飛ばし斬った。
アイネはすぐに呪文を唱えた。
【剣撃(ソードアタック)】である。
「あう!」
隙をついて別のスケイブンがアイネを襲った。
ジャックが助けようとした。
「おっと動くな」
『自由の風』のリーダ、ジャック・ハラルは大勢の仲間の前に立っていた。目の前にいるのは、かつての王族の末裔。
100年前、アカツキ帝国に国を滅ぼされ、先祖からいつの日か国の再興を託された者達だった。
「やはり、帝国には逆らわない方がいい。我らは負けたのだ」
1人の老人がジャックに答えた。
「戦う前に負けた!?何故、そんな事を言うのです!我々は勝てる。我らは、デカルの地で宰相直属隊と宰相を倒したのです!」
「そして我らもジン国を倒された。君の騎士団と共に」
1人の王族の末裔がジャックの後ろを見た。ジャックの後ろにはアイネが座っていた。
サハリの魔術によってアイネはジャックがいるホリー国まで飛ばされた。
命は助かったがロベルトはもういない。
変わり果てた妹がロベルトを倒した。
「いま、4代目の力は、初代帝王よりもすさまじい。そのせいで我らに寝返りながら、我らを裏切り帝国に忠誠を誓い直す国が続出している。今、我らと帝国の力の差はどれくらいだ?」
端に座っていた、老人がジャックに尋ねた。
「アラン卿、帝国は総勢100万に膨れ上がったという・・・我らは・・・10万」
ジャックは答えた。
少し前までは勢力は拮抗していた。
こちらは宰相を倒した。
だが世界は4代目の力のほうが衝撃的だった。
4代目があの初代帝王をも凌駕する力を身につけたことに大きな動揺が走り、ジン軍がその4代目に一瞬にして倒されたことに大きな恐れを感じている。
そのせいで帝国から離れ、我らに来てくれたが我らから離れ、再び帝国に戻った国もある。
「それが現実だ。政治は夢では無く現実のもとで行われる。私が先祖から託された夢もとうに消えた」
アラン卿はジャックに教えた。
「それは違いますスクア国王族の末裔、アラン・セムル卿」
アラン卿はかつて存在したスクア国の王族のセムル一族の末裔だった。
国をアカツキ帝国に滅ぼされ、ホリー国へと逃れた後、王族の地位を失った彼らは商人となった。
アラン卿の時代にホリー国において大きな影響力を持ち、ついにアラン卿として経済対策顧問として政治の世界でも活躍するようになった。
「今の帝国に屈すればどんな未来が待ち受けるか。それを考えないと現実どころか悪夢が・・・」
「はぁ~、良い迷惑だわ」
1人の女がため息をついた。
「自分達の時に国を滅ぼされて、それを私たちに国を復活させてくれって出来ないわよ!何、あたし達にまで帝国に逆らえって事?今の状況見てから言いなさいよ!」
「フェリシア様、あなたの家も代々受け継がれているはずだ。王の証であるネックレスを」
彼女はラハビ国の王族、アイリ一族の末裔フェリシア・アイリ。
彼らは国を失った後、たった一つ残った彼らの国の王族のみが習得する事の出来る『アコート』と呼ばれる音楽を歌いながら生きてきた。
彼女は歴代アコート歌手の中で「もっとも美しい歌」と呼ばれ、このホリー国で絶大な人気を持っていた。
彼女は父が『自由の風』のメンバーだったので、政治には興味はなかった。
だがジャックの父が自分のパトロンだったので、彼女はそのお礼に『自由の風』のためにいつでも、力を貸すと約束させられた。
「そんなの家の隅っこで埃をかぶってるわよ。わたしには必要ないのよ」
フェリシアははっきりと言った。
自分は歌手として成功している。
多くの者たちから人気を手に入れ莫大な収入を得て、自分の人生は何一つ不自由がない。
そんな自分に王族の証など重りでしかなかった。
「ジャック氏。これが現実だ」
アラン卿がもう一度言った。
「ホリー国そのものも慎重になっている。帝国は4代目の力によって結束を強めつつある。一方我らはその4代目に恐れて足並みがまったく揃わない。勝負しなくとも結果が見えている」
「そもそも、『自由の風』なんてとんでもない夢背負わされたのよ。子供の時に母親に連れてこられていつの間にか、わたしまで仲間にさせられて・・・。あなたはこの団体を使って、自分勝手な理想をかなえようとしているだけよ。1人でやりなさいよ!」
フェリシアがさらなる追い討ちをかけた。
ダンダンダンダン!
突然扉が強くたたかれた。
全員に緊張が走った。
「わたしですロムです!」
声からしてかなり焦ってドアをたたきまくっているようだ。
ジャックはドアを開けた。
「失礼します!」
「どうした?」
「帝国が動き出しました!」
「数は?」
「50万!帝国が進軍する先の国々はすぐさま帝国に使者を派遣したそうです!」
「これで決まったな」
アラン卿が両手で机をたたき皆の顔を見た。
そして宣言した。
「帝国とは戦わない。『自由の風』は今日をもって解散する!」
周りは反論するこなく沈黙した。
アラン卿は皆が了承したと見なした。
「・・・さきほどから現実を言い訳に、貴方たちは戦うことを放棄して、自分達の誇りも捨て去ったのですね」
ジャックがつぶやいた。
「聞き捨てならないわ、その言葉」
フェリシアが怒った。
「じゃあ、あんたにとって現実って何なのよ?」
フェリシアがジャックに威圧感に問い詰めた。
小さい頃から持っていた正義感。
父は優秀な外交官であった。
自分も世界のために役立つような人間になりたいと勉強し、成長するにつれて、アカツキ帝国が支配する平和な世界の裏で忍び寄る危機を知るようになった。
それから20年以上経ち、現実を見てきた。
たとえ自分がこの国のリーダーになったとしても、世界がよくなる自信などない。
いや、自分の力など知れている。
「ずっと頭を下げ続け、自分を守ってくれる者に自身の安全を保証してもらう。そしてそれゆえにその者の理不尽な要求ものみ、ずっと耐え続けて生きていきく」
それでも心の奥で守り続けた正義感。
諦めの悪い自分がこの結果を認めようとしない。
「ある程度の自由を守るためにも強大な国家にも、全力で戦う意思を敵に見せなければならない。交渉とは平和の中だけで、逃げるために行われるとお思いか?」
「わたしは命を賭けます」
ずっと黙っていたアイネがしゃべった。
「もう後戻りはできません。このまま何も戦うこと無く4代目に降伏すれば、この後100年経っても世界は自分たちの自由を奪われたまま、アカツキのどんな理不尽な事にも耐えなけらばならないでしょう」
「世の中は、すぐには決まらない。長いこと交渉すれば・・・」
「決まるのです!一瞬の判断で世界が決まることがあるのです!」
アラン卿の言葉を遮ってアイネは叫んだ。
「あなたがそういうのは、このときに自分が下手なことをして今まで築き上げたものが消え去るのを恐れているからです。ですが、何もしなくても奪われる時は奪われます。今の4代目は確実にあなたから財産と地位と名誉を奪います」
「っ!?」
アラン卿が額にしわを寄せた。
だが、反論はしなかった。
他の者達も反論しない。
「1人の騎士が誇りを失うこと無く、最後まで戦った。・・・そして今、大勢の勇者達が戦っている」
ジャックが思いっきり机をたたいた。
恐れずに言った。
「彼らは命を賭けている。だから、わたしも命を賭けて戦い続ける!」
ジャックは議事堂にある部屋を後にした。
馬に乗ってアイネと共に戦場までかけていった。
「まだ負けたわけでは無い・・・」
現在ホリー国はアカツキ帝国が進軍してくるであろうグレートロードに3万の兵力を置いている。
さらに海上ではホリー艦隊100隻の軍艦が姿を消した。おそらくは侵攻してくる帝国艦隊を奇襲するために隠れたのだろう。
あそこには無数の小島があり、隠れる場所がいくらでもある。初代帝王もハサルト海で苦戦したという。
だが、バート艦隊が姿を消したのは気になる。
だが、小国ナーバル国も味方についてくれた。
まだ自分には強力な味方がいる。
「たとえ相手が100万だろうと私は希望を捨てない!」
「ジャックさん、無理をしないでください。今の私にはあなたが必要なのです!あなたが死ねば・・・」
「アイネさん。現実を認めれば最悪の結果になる!」
ホリー国は和平か戦争かで分かれている。
ジャックは和平は実現しないと考えている。
帝国は和平の条件に現在のホリー国の政治形態を無くし、自らが決める王によって統治するよう要求している。
ホリー国側はその要求を呑めないだろう。
「この戦争でホリー国が負ければ帝国は世界を強引に従わせるでしょう。誰も逆らえない恐怖の時代が来る!」
ジャックは馬で駆けながら必死に考えていた。
「100万の敵を倒す方法を・・・!?」
突然飛んできた矢によってジャックの馬が射貫かれ、ジャックごと地面に倒れた。
ジャックはすぐに立ち上がった。
1匹の武装したモンスターが立ち上がったジャックを槍で突こうとした。
ジャックはその槍をつかむと持っていた剣でたたき切った。現れたのは2本足で立つ人並みの大きさのネズミだった。
スケイブンだ。
スケイブンは大きなチャクラムを両手に持つと、一本ジャックに向けて飛ばした。
「この!」
躱してスケイブンを斬ろうとした。
そのとき横からべつのスケイブンが飛び出し、斧で攻撃した。
「【硬化(ハードニング)】!」
アイネの魔術でスケイブンの足下の土が盛り上がりスケイブンの身体を固めた。
ジャックは2匹の武器を弾き飛ばし斬った。
アイネはすぐに呪文を唱えた。
【剣撃(ソードアタック)】である。
「あう!」
隙をついて別のスケイブンがアイネを襲った。
ジャックが助けようとした。
「おっと動くな」
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