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60 帝王からの手紙
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「これは帝王様!」
指揮官のバルド将軍及び、参謀達が出迎えた。
「15万と聞いた。報告と数が違うぞ・・・」
イズルは直前でホリー国の軍勢が増えていることを耳に入れていた。
「はい、どうやらホリー国の周辺の国々がホリー国に軍事支援を決めていたようで、その部隊が昨日到着したようでございます」
予想外の出来事が起きた。
帝国の味方をして反対側からホリー国を攻めるはずのノム国が中立を宣言した。
そしてホリー国にいた一部の元王族達も最初、私兵を派兵するのをためたっていたのが私兵を派遣したという。
誰の仕業か知らぬが、ホリー国はこれによって士気が上がり、周辺諸国もホリー国に従った。
「ホリー国のやつら・・・」
イズルの覇気が漏れ出す。
その覇気にテントが揺れた。
イズルは外に出ると自分の軍勢を見た。
「「「4代目万歳!アカツキ帝国万歳!」」」
イズルを見た帝国兵士は歓声を上げた。
我が軍は結束している。
皆の歓声を聞いてイズルはそう確信した。
「て、帝王様、ご安心ください。必ずや我らが勝利します」
バルドはイズルの覇気に震えながら答えた。
「当たり前だ!」
イズルが怒鳴った。
そして少し間を置いた。
呼吸を整え、再びしゃべり出した。
「この世の力の全てを治めるのはアカツキ帝国であり、我が4代目こそが世界の主だ!お前達はその軍隊を指揮しているのだ。それを忘れるな!」
「「「は!」」」
「敵を叩き潰せ!」
帝王は攻撃を命令した。
「栄えある帝国兵士諸君、諸君らはこの世界を治める軍隊の勇者だ!帝国のもと世界を平和に治めるために、戦え!」
「「「うぉおおおおお!」」」
バルド将軍が号令した。
その号令に兵士達は奮い立った。
「右翼部隊、全身!」
右翼の騎兵部隊が巨大モンスターと共にホリー国へと続くナーバル川を渡り始め、敵左翼を攻撃し始めた。
「勇者であれ!」
対岸で1人の敵が叫んだ。
ジャック・ハラルである。
王族達の私兵を引き連れて戦場に立っていた。
「「「うぉおおお!」」」
ホリー側からも大声が聞こえ、ジャックの右翼が動き出し敵左翼を攻撃し始めた。
双方がナーバル川を渡った。
巨大モンスターをようする帝国騎兵部隊が川を渡って攻撃を開始した。
ホリー連合軍は一眼となり敵に槍を向けた。
反対側でもホリー国の5000の精強部隊が川を渡り、つづいて6000騎兵部隊が渡った。
精強部隊が雄叫びを上げながら待ち構える敵に突撃した。
敵から無数の【雷矢(ライトニングアロウ)】が飛んできた。
盾で防ぎながら前進した。
続いて敵から無数のモンスターが放たれた。
味方のモンスターが自分たちを守ってくれた。
「左翼が思いのほか押されている・・・」
帝国に取って予想外だった。
敵の右翼部隊が予想を超えて強かった。どうやら敵も巨大モンスターを投入していた。
ある程度のモンスターは予想出来た。
だが、目の前に居るのはサラマンダーやネメアなど上級召喚士の中でも特に優秀な召喚士しか呼ぶことの出来ないモンスター達だった。
「このままでは左翼が潰される!予備兵を投入・・・」
「俺が行く。目の前に見える敵は全て俺が倒して俺は帝国に戻る。のこりはお前が倒せ」
バルドが予備兵を投入しようとしたとき傍観していたイズルが立ち上がった。
「行くぞ!」
近衛兵に号令するとイズルは小型ドラゴンに乗り、近衛兵と共に上昇すると敵右翼へと太刀を抜き突進した。
『月の清水』で身体からあふれ出る黄金の覇気に若干の黒が見えた。
「グゥオオオ!」
敵からネメアが上空へと飛んでイズルに襲いかかった。イズルはドラゴンからネメアに飛び移った。
ザン!
『暁』でネメアの頭頂部から刺し殺した。
「フン!」
地面降りたイズルにアイアンロックが巨大なハンマーを振り下ろした。
ザン!
イズルの覇気が巨大で鋭い刃のようにアイアンロックを真っ二つに切断した。
「やあやあ、我こそは・・・世界を統べる帝王だ!」
イズルは絶対の自信で敵のど真ん中で名乗りを上げた。
ホリー国の兵士達は足が震えた。
「ひるむな、ここで臆すれば我らに未来は無い!」
隊長が叫んだ。
支援魔術がかかった精強部隊の兵士達は武器を構えるとイズルに攻撃した。
「せいやあ!」
支援魔術がかかった1人の精強な兵士が大剣をふるった。
ガン!
イズルは大剣を真っ二つに切断した。そして敵の心臓を鎧越しに貫いた。
「うぉおおおお!」
敵は臆することなく一斉にイズルに攻撃した。
イズルは敵をその武器と鎧ごと斬っていった。
ホリー国の5000の精強部隊が壊滅した。
後方にいた6000の騎兵隊が足を止めた。馬が震えて動かなかった。
「これが初代帝王より受け継がれし武士の強さだ」
目を大きく見開きイズルは6000の騎兵隊に狙いを定めた。そしてイズルは先頭にいる騎兵隊の隊長の視界から消えた。
隊長が自分の上に気づいたときにはすでに遅かった。
6000の騎兵隊も壊滅した。
「戻るぞ!」
デカル地帯でベルガが倒された。
そこにあの武士がいる。
あの武士がベルガを倒したかどうか知らない。だが奴は確実に帝国に来る。
「・・・・・・・」
イズルは小竜の背中に乗ったとき胸に苦しみが湧いた。その苦しみはすぐに収まった。
そして小竜は羽ばたきだした。
* * *
「たのもー」
某とルナどのはマカミどのが教えてくれた館を尋ねた。
武士の館だ。
湖畔の側に作られた館を見てそう思った。
堀があり綺麗な絵が描かれた塀の向こう側にたくさんの建物が見える。
大御所・小御所・常御所・寝殿・侍所・門注所で間違いないだろう。
ダガーどのから渡された文には竜胆の印が押されていた。
その横に『太后ウリン』と書かれていた。
「来たか!」
出迎えたのはセレーネ国で出会った、あの女だった。
「わたしは、太后親衛隊隊長ユリハ。太后様がお待ちだ。案内する!」
ユウカどのに案内されて我らは館の中へと入った。そして湖畔が見える大きな母屋の縁側に1人の貴女がいた。
「ウリンと申します。4代目イズルの母です。あなたは虎吉さまですね」
「ははっ!・・・4代目・・・の母上さま」
4代目の母に会った。
確かに似ている。
微笑みはアイネどの、声は4代目と似ていた。
「どうぞお座りになってください」
太后様に言われ太后様と同じ卓に置かれた椅子に座った。そして大公様は某とルナどのにお茶を入れてくれた。
太后様が某を見つめてる。
「勇ましい眼をしておられます。さすが、真の武士です」
「もったいなきお言葉・・・」
「そんな真の武士であるあなたにいくつか尋ねたいことがあります」
「なんでございましょう?」
「武士は戦で負けたとき死なねばならぬのですか?」
「確かにそのように教えられております」
元寇の時、もし負けてそれでも討ち取られなかった時は自害しようと心の中で思っていたのは事実だった。
「もし、あの子が今回に戦争に負けたとき、あの子は死ぬのでしょうか?」
「・・・かつて向こうの世界で武士を束ねた鎌倉殿に弟がおりその弟は兄である鎌倉どのとの争いに敗れたと聞きます」
「そのお方は自害をなさったのですか?」
「そのように伝えられております。・・・ですが、その一方でその者はその後も生きていたという言い伝えがございます」
「武士は負けたからといって決して死ぬ必要は無いのですね」
「もし、その先に生きる望みがあれば・・・」
元寇との戦の時、恩賞と手に入れるのは竹崎季長らや他の武士達ではなく某だと思い戦った。
そして恩賞は無く敗北感だけが残った。
であればこの浜辺で自害をするべきか。
だが死にきれない気分でもあった。
そんなときにルナどのと出会った。
そして確かに感じている。
「皇后さま。某は4代目に会いたいのです」
確かめたい。
その先を。
「私は貴方にその4代目である我が娘と一騎打ちをして欲しいのです」
指揮官のバルド将軍及び、参謀達が出迎えた。
「15万と聞いた。報告と数が違うぞ・・・」
イズルは直前でホリー国の軍勢が増えていることを耳に入れていた。
「はい、どうやらホリー国の周辺の国々がホリー国に軍事支援を決めていたようで、その部隊が昨日到着したようでございます」
予想外の出来事が起きた。
帝国の味方をして反対側からホリー国を攻めるはずのノム国が中立を宣言した。
そしてホリー国にいた一部の元王族達も最初、私兵を派兵するのをためたっていたのが私兵を派遣したという。
誰の仕業か知らぬが、ホリー国はこれによって士気が上がり、周辺諸国もホリー国に従った。
「ホリー国のやつら・・・」
イズルの覇気が漏れ出す。
その覇気にテントが揺れた。
イズルは外に出ると自分の軍勢を見た。
「「「4代目万歳!アカツキ帝国万歳!」」」
イズルを見た帝国兵士は歓声を上げた。
我が軍は結束している。
皆の歓声を聞いてイズルはそう確信した。
「て、帝王様、ご安心ください。必ずや我らが勝利します」
バルドはイズルの覇気に震えながら答えた。
「当たり前だ!」
イズルが怒鳴った。
そして少し間を置いた。
呼吸を整え、再びしゃべり出した。
「この世の力の全てを治めるのはアカツキ帝国であり、我が4代目こそが世界の主だ!お前達はその軍隊を指揮しているのだ。それを忘れるな!」
「「「は!」」」
「敵を叩き潰せ!」
帝王は攻撃を命令した。
「栄えある帝国兵士諸君、諸君らはこの世界を治める軍隊の勇者だ!帝国のもと世界を平和に治めるために、戦え!」
「「「うぉおおおおお!」」」
バルド将軍が号令した。
その号令に兵士達は奮い立った。
「右翼部隊、全身!」
右翼の騎兵部隊が巨大モンスターと共にホリー国へと続くナーバル川を渡り始め、敵左翼を攻撃し始めた。
「勇者であれ!」
対岸で1人の敵が叫んだ。
ジャック・ハラルである。
王族達の私兵を引き連れて戦場に立っていた。
「「「うぉおおお!」」」
ホリー側からも大声が聞こえ、ジャックの右翼が動き出し敵左翼を攻撃し始めた。
双方がナーバル川を渡った。
巨大モンスターをようする帝国騎兵部隊が川を渡って攻撃を開始した。
ホリー連合軍は一眼となり敵に槍を向けた。
反対側でもホリー国の5000の精強部隊が川を渡り、つづいて6000騎兵部隊が渡った。
精強部隊が雄叫びを上げながら待ち構える敵に突撃した。
敵から無数の【雷矢(ライトニングアロウ)】が飛んできた。
盾で防ぎながら前進した。
続いて敵から無数のモンスターが放たれた。
味方のモンスターが自分たちを守ってくれた。
「左翼が思いのほか押されている・・・」
帝国に取って予想外だった。
敵の右翼部隊が予想を超えて強かった。どうやら敵も巨大モンスターを投入していた。
ある程度のモンスターは予想出来た。
だが、目の前に居るのはサラマンダーやネメアなど上級召喚士の中でも特に優秀な召喚士しか呼ぶことの出来ないモンスター達だった。
「このままでは左翼が潰される!予備兵を投入・・・」
「俺が行く。目の前に見える敵は全て俺が倒して俺は帝国に戻る。のこりはお前が倒せ」
バルドが予備兵を投入しようとしたとき傍観していたイズルが立ち上がった。
「行くぞ!」
近衛兵に号令するとイズルは小型ドラゴンに乗り、近衛兵と共に上昇すると敵右翼へと太刀を抜き突進した。
『月の清水』で身体からあふれ出る黄金の覇気に若干の黒が見えた。
「グゥオオオ!」
敵からネメアが上空へと飛んでイズルに襲いかかった。イズルはドラゴンからネメアに飛び移った。
ザン!
『暁』でネメアの頭頂部から刺し殺した。
「フン!」
地面降りたイズルにアイアンロックが巨大なハンマーを振り下ろした。
ザン!
イズルの覇気が巨大で鋭い刃のようにアイアンロックを真っ二つに切断した。
「やあやあ、我こそは・・・世界を統べる帝王だ!」
イズルは絶対の自信で敵のど真ん中で名乗りを上げた。
ホリー国の兵士達は足が震えた。
「ひるむな、ここで臆すれば我らに未来は無い!」
隊長が叫んだ。
支援魔術がかかった精強部隊の兵士達は武器を構えるとイズルに攻撃した。
「せいやあ!」
支援魔術がかかった1人の精強な兵士が大剣をふるった。
ガン!
イズルは大剣を真っ二つに切断した。そして敵の心臓を鎧越しに貫いた。
「うぉおおおお!」
敵は臆することなく一斉にイズルに攻撃した。
イズルは敵をその武器と鎧ごと斬っていった。
ホリー国の5000の精強部隊が壊滅した。
後方にいた6000の騎兵隊が足を止めた。馬が震えて動かなかった。
「これが初代帝王より受け継がれし武士の強さだ」
目を大きく見開きイズルは6000の騎兵隊に狙いを定めた。そしてイズルは先頭にいる騎兵隊の隊長の視界から消えた。
隊長が自分の上に気づいたときにはすでに遅かった。
6000の騎兵隊も壊滅した。
「戻るぞ!」
デカル地帯でベルガが倒された。
そこにあの武士がいる。
あの武士がベルガを倒したかどうか知らない。だが奴は確実に帝国に来る。
「・・・・・・・」
イズルは小竜の背中に乗ったとき胸に苦しみが湧いた。その苦しみはすぐに収まった。
そして小竜は羽ばたきだした。
* * *
「たのもー」
某とルナどのはマカミどのが教えてくれた館を尋ねた。
武士の館だ。
湖畔の側に作られた館を見てそう思った。
堀があり綺麗な絵が描かれた塀の向こう側にたくさんの建物が見える。
大御所・小御所・常御所・寝殿・侍所・門注所で間違いないだろう。
ダガーどのから渡された文には竜胆の印が押されていた。
その横に『太后ウリン』と書かれていた。
「来たか!」
出迎えたのはセレーネ国で出会った、あの女だった。
「わたしは、太后親衛隊隊長ユリハ。太后様がお待ちだ。案内する!」
ユウカどのに案内されて我らは館の中へと入った。そして湖畔が見える大きな母屋の縁側に1人の貴女がいた。
「ウリンと申します。4代目イズルの母です。あなたは虎吉さまですね」
「ははっ!・・・4代目・・・の母上さま」
4代目の母に会った。
確かに似ている。
微笑みはアイネどの、声は4代目と似ていた。
「どうぞお座りになってください」
太后様に言われ太后様と同じ卓に置かれた椅子に座った。そして大公様は某とルナどのにお茶を入れてくれた。
太后様が某を見つめてる。
「勇ましい眼をしておられます。さすが、真の武士です」
「もったいなきお言葉・・・」
「そんな真の武士であるあなたにいくつか尋ねたいことがあります」
「なんでございましょう?」
「武士は戦で負けたとき死なねばならぬのですか?」
「確かにそのように教えられております」
元寇の時、もし負けてそれでも討ち取られなかった時は自害しようと心の中で思っていたのは事実だった。
「もし、あの子が今回に戦争に負けたとき、あの子は死ぬのでしょうか?」
「・・・かつて向こうの世界で武士を束ねた鎌倉殿に弟がおりその弟は兄である鎌倉どのとの争いに敗れたと聞きます」
「そのお方は自害をなさったのですか?」
「そのように伝えられております。・・・ですが、その一方でその者はその後も生きていたという言い伝えがございます」
「武士は負けたからといって決して死ぬ必要は無いのですね」
「もし、その先に生きる望みがあれば・・・」
元寇との戦の時、恩賞と手に入れるのは竹崎季長らや他の武士達ではなく某だと思い戦った。
そして恩賞は無く敗北感だけが残った。
であればこの浜辺で自害をするべきか。
だが死にきれない気分でもあった。
そんなときにルナどのと出会った。
そして確かに感じている。
「皇后さま。某は4代目に会いたいのです」
確かめたい。
その先を。
「私は貴方にその4代目である我が娘と一騎打ちをして欲しいのです」
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