どうかこのまま

せら

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私の恋

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「おーい!八崎くん!」

説明しよう!
八崎和也とは、わがH中学校文芸部のたった一人の一年男子部員。
今年は女子部員ばかりで、男子部員ひとりしか入ってもらえず、
文芸部で書く部詩が男女混合となり、
今日の担当八崎くんが寝てるから…起こしてる。

「んー、なんですか、先輩。」

そう、私は大谷未来、ニ年文芸部員。
八崎くんの先輩にあたる。

因みに文芸部員は、ニ年男子四人、女子十人、一年男子一人、女子六人だ。
割合が酷い?…私も思うよ。でもどこの部活も多分こんな感じだと思う。
多分だけどね。

「部誌書いた?今日の担当八崎くんだよ?」

「そーなんですか?…忘れてた」

「あはは…そーなんです。」

仲良くしたくてからかったり、
遊んで周りに恋人とか言われたりして
否定したりするけど
私、本当は、八崎くんが好きだ。

きっかけ、とかはよくわからない。
仲良くなっていくうちに、笑顔を向けられるとドキドキするようになったりとか、
夜まで八崎くんの顔を思い出して眠れなくなったり
寝ても夢の中に八崎くんがでてきたりして
私すごい意識してるって、気づいたばかりだし。

でも、私は今日、告白する。
私ニ年生で、きっと、来年になったら受験とかで全然身の回りに気を使えないし、
三年で告白して成功しても、高校が同じとかの保険はないし、会いに行くことが難しいはず。
多分ね。
だから、今、ちょっとだけだけど時間のあるニ年生のときに、告白しちゃいたいんだ。

実は、同じ2年女子部員の葉山千鶴、通称はーちゃんに、協力してもらう。
やらなくっちゃ、始まらないもん。
やるのは、放課後。
頑張らなくちゃ。

「…先輩?」

「あ、な、なに?」

「なんかボーッとしてましたけど…」

「あ…うん、なんでもない、ごめんね…」

あ、やばい、恥ずかしい!!
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