5 / 8
1章 転生→カタリナ村脱出
4話 母の心配を他所に 前編
しおりを挟む
「キャビーちゃんっ!!??」
自宅の屋根に登り、カタリナ村を見渡していたキャビーは、悲鳴のような叫び声を耳にする。
下を覗いてみると、ファイが両手を口に添えて、あたふたしていた。
「えっ、登った? 登ったの!? いや、そもそもどうやって!?」
彼女は、少しの間待つように告げると、納屋から梯子を取り出してくる──
それを屋根に引っ掛けた。
梯子を前に、決意表明とばかりに腕を捲る。ガタガタと揺れてしまう梯子を、彼女は慎重に登っていく。
「待ってて。待っててね。今……助けてあげるからね」
息をするのも忘れ、ようやく屋根の上を覗けるようになったと思えば──
そこにキャビーの姿は無かった。
「えっ、キャビーちゃんっ!? ど、どこに!? ──きゃあっ!?」
動揺のあまり、梯子から脚を滑らしてしまう。幸い高さは無かった為、地面に尻餅を付いただけで、怪我には至らなかった。
「はぁ、はぁ──っ」
落ち着いたのも束の間、落下の際に主人を失った梯子が、彼女目掛けて倒れ込んで来る。
「う、嘘……」
咄嗟に右に転がって、梯子を避けた。
「あ、危なかった……キャビーちゃん、一体何処に」
立ち上がり、土を払う。そして、顔を上げると──
縦に伸びる排水用のパイプに、キャビーが芋虫のように捕まっていた。
ファイは、思わず絶句する。
「え、キャビーちゃん……?」
状況を呑み込み、一先ず彼をパイプから引き剥がした。腕の中に戻って来た息子は、何食わぬ顔をしている。
ファイは訝しんで、口にする。
「……えぇ? 赤ちゃんってそんなことも出来るの?」
「めっ、でしょ。落ちたらどうするの!?」
言葉が通じない──と思っているファイはキャビーに対し、出来るだけ分かり易いよう顔を顰めてみる。頬を膨らませたりと、怒っていることを伝えてみる。
「むぅ、怒ってるよ! 怒ってるんだからね! ご飯抜きだからね……あ嘘、それは嘘。そんなことしないし」
「ふふっ、あはは」
やっている間に、段々可笑しくなってファイは自ら笑ってしまうのだった。
それを、キャビーは対照的に表情を作らず、何がそんなに面白いのか、彼は彼で訝しんていた。
彼女から逃げようと身体を捻ってみるも、しかし大人の力には未だ及ばない。
「こらこら、落ちたら大変でしょ。全く、元気な子ね」
彼は、無愛想に顔を背けた。ファイはそんな彼の顔を追いかけるように覗き込み、聞いてみる。
「どうして逃げるの? お母さんのこと嫌い?」
当然、キャビーの答えは「イエス」だった。
人間が好きな魔族は居ない。あのネィヴィティでさえも、決して人間が好きな訳ではない。
だが、今ここで頷く訳にはいかなかった。
人間の子供というものは、どうやら1人で生きて行くことは出来ないらしい。母親か、もしくはそれに準ずる存在から、献身的な奉仕を受けなければ、簡単に死んでしまう。
それを踏まえれば、ファイという女性は、とても都合の良い人間だった。
今は未だ、彼女との関係にヒビを入れる訳にはいかない。
ただそれはそれとして──「嫌い」かと問われれば、頷きこそしないが、首を振ることもしない。
これは単に彼のプライドの問題である。
「お母さんは貴方のこと好きよ。ふふふ」
すると、1人の男が近付いてくる。彼は、ファイが梯子を倒した時の音を聞き付けてきたらしい、ら
「ファイさん、凄く大きな音がしたよ!?」
彼はトッドという名の、眼鏡をしたいかにも勤勉そうな男だった。
「あ、トッドさん!? 別に何も無いのよ。ちょっと転んだだけで」
惨状を見て彼は、ちょっとでは無さそうだと思い──
「何とも無い……? 本当に?」
「本当に、本当よ! もしかして、心配してくれてるの?」
「え? あ、そ、そりゃまぁ……あはは──」
「わぁ、優しいのねっ」
無邪気な笑顔を向けられ、トッドは言葉を詰まらせる。キャビーからの強い敵意にも気付かない。
「ファイさん。あの、こ、今夜──」
「あら、アイネちゃんじゃない。こんにちは」
言葉を遮ったのは、トッドの娘であるアイネが続いて現れたからだった。更にアイネを追うようにして、獣人の女奴隷もやって来る。
今年で3歳になるアイネは、ファイの腕に抱かれた赤ん坊に気付く。
興味深々に、じっと彼を見つめる。
「こら、アイネ!! 部屋に居なさいと言っただろ!! 奴隷。お前は一体何をしているんだ!?」
「ご、ご主人様。も、申し訳御座いません。アイネお嬢様……戻りますよ」
使えない、とトッドが吐き捨てる。まるで人が変わったようだ。
獣人の女は、何度も何度も謝罪を繰り返す。片耳に大きな穴が開けられ、それに通された奴隷の証である<札>が揺れ動く。
「一般奴隷なら、しっかり見ていないか! アイネ、お前もだ。家に戻りなさい!」
「ちょ、ちょっとトッドさん……あ、あんまり怒鳴っては可哀想よ」
「……すいません、ファイさん。お見苦しいところを。しかし、これも躾なのです」
「でも……」
アイネが萎縮してしまったのを見て、ファイは彼女の前でしゃがみ込む。
「アイネちゃん。ちょっとこっちおいで」
アイネはファイを前に、少し恥ずかしそうにしている。何度も眼を地面に逃がして、ようやく口を開く。
「……何?」
「この子とは、殆ど初めてよね。キャビネットって言うの。キャビーって呼んであげてね」
「キャビー?」
「そう。今度──もう少しこの子が大きくなったら。是非、遊んであげて欲しいの」
「──き、気が向いたら……ね」
「ふふ、ありがとう。キャビーちゃん、良かったね。遊んでくれるって」
ファイはキャビーの小さな手を取って、横に振る。すると、アイネも手を振りかえしてくれた。
「じゃあ、私は夕飯の支度がまだ途中なので、戻るね。トッドさんも、今日のところは」
「え? あ、うん。そうだね」
名残惜しそうにファイを見送る。トッドの拳は、硬く握り締められていた。
作者メモ
獣人に限らず奴隷は、耳に大きな穴を開けられて、札がぶら下げられます。一部秀でた能力があれば、奴隷では無くなりますが、耳の穴は一生残るので、そういった人を「穴持ち」と呼んだりします。
因みに王都では絶賛奴隷解放運動が盛んです。
自宅の屋根に登り、カタリナ村を見渡していたキャビーは、悲鳴のような叫び声を耳にする。
下を覗いてみると、ファイが両手を口に添えて、あたふたしていた。
「えっ、登った? 登ったの!? いや、そもそもどうやって!?」
彼女は、少しの間待つように告げると、納屋から梯子を取り出してくる──
それを屋根に引っ掛けた。
梯子を前に、決意表明とばかりに腕を捲る。ガタガタと揺れてしまう梯子を、彼女は慎重に登っていく。
「待ってて。待っててね。今……助けてあげるからね」
息をするのも忘れ、ようやく屋根の上を覗けるようになったと思えば──
そこにキャビーの姿は無かった。
「えっ、キャビーちゃんっ!? ど、どこに!? ──きゃあっ!?」
動揺のあまり、梯子から脚を滑らしてしまう。幸い高さは無かった為、地面に尻餅を付いただけで、怪我には至らなかった。
「はぁ、はぁ──っ」
落ち着いたのも束の間、落下の際に主人を失った梯子が、彼女目掛けて倒れ込んで来る。
「う、嘘……」
咄嗟に右に転がって、梯子を避けた。
「あ、危なかった……キャビーちゃん、一体何処に」
立ち上がり、土を払う。そして、顔を上げると──
縦に伸びる排水用のパイプに、キャビーが芋虫のように捕まっていた。
ファイは、思わず絶句する。
「え、キャビーちゃん……?」
状況を呑み込み、一先ず彼をパイプから引き剥がした。腕の中に戻って来た息子は、何食わぬ顔をしている。
ファイは訝しんで、口にする。
「……えぇ? 赤ちゃんってそんなことも出来るの?」
「めっ、でしょ。落ちたらどうするの!?」
言葉が通じない──と思っているファイはキャビーに対し、出来るだけ分かり易いよう顔を顰めてみる。頬を膨らませたりと、怒っていることを伝えてみる。
「むぅ、怒ってるよ! 怒ってるんだからね! ご飯抜きだからね……あ嘘、それは嘘。そんなことしないし」
「ふふっ、あはは」
やっている間に、段々可笑しくなってファイは自ら笑ってしまうのだった。
それを、キャビーは対照的に表情を作らず、何がそんなに面白いのか、彼は彼で訝しんていた。
彼女から逃げようと身体を捻ってみるも、しかし大人の力には未だ及ばない。
「こらこら、落ちたら大変でしょ。全く、元気な子ね」
彼は、無愛想に顔を背けた。ファイはそんな彼の顔を追いかけるように覗き込み、聞いてみる。
「どうして逃げるの? お母さんのこと嫌い?」
当然、キャビーの答えは「イエス」だった。
人間が好きな魔族は居ない。あのネィヴィティでさえも、決して人間が好きな訳ではない。
だが、今ここで頷く訳にはいかなかった。
人間の子供というものは、どうやら1人で生きて行くことは出来ないらしい。母親か、もしくはそれに準ずる存在から、献身的な奉仕を受けなければ、簡単に死んでしまう。
それを踏まえれば、ファイという女性は、とても都合の良い人間だった。
今は未だ、彼女との関係にヒビを入れる訳にはいかない。
ただそれはそれとして──「嫌い」かと問われれば、頷きこそしないが、首を振ることもしない。
これは単に彼のプライドの問題である。
「お母さんは貴方のこと好きよ。ふふふ」
すると、1人の男が近付いてくる。彼は、ファイが梯子を倒した時の音を聞き付けてきたらしい、ら
「ファイさん、凄く大きな音がしたよ!?」
彼はトッドという名の、眼鏡をしたいかにも勤勉そうな男だった。
「あ、トッドさん!? 別に何も無いのよ。ちょっと転んだだけで」
惨状を見て彼は、ちょっとでは無さそうだと思い──
「何とも無い……? 本当に?」
「本当に、本当よ! もしかして、心配してくれてるの?」
「え? あ、そ、そりゃまぁ……あはは──」
「わぁ、優しいのねっ」
無邪気な笑顔を向けられ、トッドは言葉を詰まらせる。キャビーからの強い敵意にも気付かない。
「ファイさん。あの、こ、今夜──」
「あら、アイネちゃんじゃない。こんにちは」
言葉を遮ったのは、トッドの娘であるアイネが続いて現れたからだった。更にアイネを追うようにして、獣人の女奴隷もやって来る。
今年で3歳になるアイネは、ファイの腕に抱かれた赤ん坊に気付く。
興味深々に、じっと彼を見つめる。
「こら、アイネ!! 部屋に居なさいと言っただろ!! 奴隷。お前は一体何をしているんだ!?」
「ご、ご主人様。も、申し訳御座いません。アイネお嬢様……戻りますよ」
使えない、とトッドが吐き捨てる。まるで人が変わったようだ。
獣人の女は、何度も何度も謝罪を繰り返す。片耳に大きな穴が開けられ、それに通された奴隷の証である<札>が揺れ動く。
「一般奴隷なら、しっかり見ていないか! アイネ、お前もだ。家に戻りなさい!」
「ちょ、ちょっとトッドさん……あ、あんまり怒鳴っては可哀想よ」
「……すいません、ファイさん。お見苦しいところを。しかし、これも躾なのです」
「でも……」
アイネが萎縮してしまったのを見て、ファイは彼女の前でしゃがみ込む。
「アイネちゃん。ちょっとこっちおいで」
アイネはファイを前に、少し恥ずかしそうにしている。何度も眼を地面に逃がして、ようやく口を開く。
「……何?」
「この子とは、殆ど初めてよね。キャビネットって言うの。キャビーって呼んであげてね」
「キャビー?」
「そう。今度──もう少しこの子が大きくなったら。是非、遊んであげて欲しいの」
「──き、気が向いたら……ね」
「ふふ、ありがとう。キャビーちゃん、良かったね。遊んでくれるって」
ファイはキャビーの小さな手を取って、横に振る。すると、アイネも手を振りかえしてくれた。
「じゃあ、私は夕飯の支度がまだ途中なので、戻るね。トッドさんも、今日のところは」
「え? あ、うん。そうだね」
名残惜しそうにファイを見送る。トッドの拳は、硬く握り締められていた。
作者メモ
獣人に限らず奴隷は、耳に大きな穴を開けられて、札がぶら下げられます。一部秀でた能力があれば、奴隷では無くなりますが、耳の穴は一生残るので、そういった人を「穴持ち」と呼んだりします。
因みに王都では絶賛奴隷解放運動が盛んです。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
コンバット
サクラ近衛将監
ファンタジー
藤堂 忍は、10歳の頃に難病に指定されているALS(amyotrophic lateral sclerosis:筋萎縮性側索硬化症)を発症した。
ALSは発症してから平均3年半で死に至るが、遅いケースでは10年以上にわたり闘病する場合もある。
忍は、不屈の闘志で最後まで運命に抗った。
担当医師の見立てでは、精々5年以内という余命期間を大幅に延長し、12年間の壮絶な闘病生活の果てについに力尽きて亡くなった。
その陰で家族の献身的な助力があったことは間違いないが、何よりも忍自身の生きようとする意志の力が大いに働いていたのである。
その超人的な精神の強靭さゆえに忍の生き様は、天上界の神々の心も揺り動かしていた。
かくして天上界でも類稀な神々の総意に依り、忍の魂は異なる世界への転生という形で蘇ることが許されたのである。
この物語は、地球世界に生を受けながらも、その生を満喫できないまま死に至った一人の若い女性の魂が、神々の助力により異世界で新たな生を受け、神々の加護を受けつつ新たな人生を歩む姿を描いたものである。
しかしながら、神々の意向とは裏腹に、転生した魂は、新たな闘いの場に身を投じることになった。
この物語は「カクヨム様」にも同時投稿します。
一応不定期なのですが、土曜の午後8時に投稿するよう努力いたします。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる