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船橋事変編
電電との対決
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時刻は少し遡り、室内にて両名が文代、傘杖の義理の親子と斬り合っていた時だ。
風太郎は誰も居ない廊下で力士の男と斬り結んでいた。
力士の男は平手を使って風太郎を翻弄していく。
風太郎はそれを刀で防いで、彼の平手が自分の顔を張るのを防いでいく。
あの男の炎に覆われた平手など想像するだけで恐ろしい。
風太郎はそう思って身震いしたのだが、彼は迷う事なく剣を振っていく。
しかし、相性は最悪。よりによって相手の魔獣覚醒が『炎』とは。
自分は氷の破魔式しか使用できない。氷だけではあまりにも分が悪い。
彼はそうは思ってはいたが、あの電電なる力士を放置した時の事を思い返すと、居ても立っても居られない。
彼は刀を抜いて電電なる力士へと斬りかかっていく。
電電は目の前から迫ってきた風太郎を力士の張り手で向かい打ち、風太郎の放った刀を受け止めると、そのまま彼の顔に向かって張り手を食らわせようとするが、風太郎は顔を逸らして電電の張り手を回避する。
電電は紙一重で攻撃を回避した彼を見て歪んだ笑みを浮かべて尚、また張り手で彼を追い詰めていく。
風太郎はそれを刀で防ぎ、いくら相性が悪くしてもこれならば通じるかもしれないと考えて、氷結牢を繰り出す。
このまま氷であの男を凍結させられるのかもしれないかと考えたのだが、どうやら、それは無駄であったらしい。
通常ならば、そのまま固まっている筈の妖鬼は手に炎を宿すと、そのまま氷を溶かして風太郎の前に姿を表す。
「オレをこの程度の氷で固められるとでも思ったのか?めでたい奴だのう」
「オレの氷ならば楽にあんたを固められると思ったんだよ。最も、効果は薄そうだがな」
「効果が薄い?いいや、単にあんたが弱いだけじゃあないのか?」
電電の言葉は見え見えの挑発。挑発であったのだが、風太郎はそれに易々と乗ってしまい、激昂しながら電電に向かって刀を振るっていく。
すると、電電は両手の拳に炎を纏わせて風太郎に喰らわせていく。
風太郎は正面から放たれた両方の拳を横に構えた太刀で防いで攻撃を交わしていく。
だが、電電の拳は風太郎の前から消えはしない。
小判鮫の様に風太郎の太刀に引っ付いている。
下手をすれば、太刀が打ち砕かれてしまいかねない。
この拳が当たったとすれば、自分は死んでしまうだろう。
ならば、ここで巻き返しを図るしかあるまい。
何としてでも電電の張り手を押し返し、電電の体に向かって斬撃を繰り出すという手段を取らなければ自分はここで倒れてしまうだろう。
そう考えた瞬間に、情緒的な感情が揺らいでいく。まるで、古典の悲劇的演劇の主人公にでもなった気分だ。
ここで死ぬ俺は不幸。そんな念に囚われていた自分が哀れに思ったのか、風太郎は一人自嘲する。
だが、直ぐに首を横に振って自身の使える氷の破魔式を全て使用して相手と向かい合っていく。
風太郎の氷柱が、氷の下僕が、氷の牢が、そして氷の剣が電電を襲っていく。
だが、電電はそれを蝿でも叩き潰すかの様にあっさりと撃破して風太郎に迫っていく。
そして、今度は風太郎の腹に向かって拳を伸ばしていく。
瞬間、風太郎の腹が悲鳴を上げる。どうしても、我慢のできない痛みを抱えた青年は地面の上をのたうち回っていく。
それを見た電電は彼に向かって炎で覆われた拳を向けて言う。
「まぁ、お前はよく戦ったよ。これはおれからの敬意だ。お前という戦士と戦えた事へのな……せいぜい、楽にあの世に行きな!」
男が拳を振り上げた時だ。風太郎は咄嗟にその場で体のみを起こし、正座のままでありながらも、その攻撃を太刀で受け止めて、電電を睨む。
「な、なぁにぃ?まだ、おれに抵抗するつもりか?」
「勿論だ。お前らを放っておけば、大変な事になるのは明白だからなぁ。そうなる前にお前らをこの世から放逐してやるだけさ」
風太郎はそのまま氷の刃で電電を凍らせようと目論んだのだが、何故か、風太郎の刀からは氷ではなく、巨大な突風が噴き出ていく。
その風は強烈で刃に触れたものを全て吹き飛ばさんばかりに二人以外の人影が居ない廊下の中を吹いていく。
「……新しい破魔式!?式神も居ない筈なのに!?」
風太郎は驚きのあまり声を上げたが、驚いたのは電電もそうだ。
彼は先程までの威勢は何処へと飛ばしたのやら、たじろぐ姿。明らかな動揺した姿を見せていた。
風太郎はそんな彼に向かって風を纏わせた刀を振るっていく。
電電もそれを見てようやく正気になったのか、炎を纏わせた張り手で彼に向かっていく。
張り手と太刀との命の取り合いは暫くの間、激しく続いたが、やがて刃から吹く強風が電電の張り手に纏わり付いていた炎を吹き飛ばした事により、形勢は逆転していく。
風太郎は炎が亡くなった張り手に太刀を斬り込ませていき、やがてその張り手を掌ごと叩き斬り、電電の懐へと向かっていく。
風を纏わせた風太郎の太刀はそのまま電電の体を貫いていく。
電電は真上から一直線に太刀を受けた事により、そのまま地面の上に倒れていく。
最早、戦う事はできまい。風太郎は体が光に包まれて消えつつある電電に向かって刀を突き付けて、
「答えてもらうぞ、お前たちにはまだ仲間がいる筈だな?そいつらは何処にいるんだ?」
「……教えられるかよ。お前とは拳と太刀とを交わし合った仲だが、幾らなんでもそこまでは教えられねぇや」
「……答えてもらわなけりゃあ、お前があの世にいくのを早めるだけだ」
風太郎はいつも以上の真剣な表情に氷の様に冷たい声色に刃の様に鋭い言葉で電電を脅す。
だが、電電は相変わらずの笑顔を浮かべて、
「悪いが、そいつには答えられねぇや」
と、明るい声色で言った。最後まで腹の立つ男だ。
風太郎が苛立ちを抱えていると、彼は咳き込みながら言った。
「だがな。そんな顔をなさんな。紋章使いさん。仲間の計画は教えてやるよ。決行は明日の夜だぜ。恐らく、またこの施設を狙うだろうなぁ。だが、それを止める機会はある。それは滑走路……」
男はそれだけを言い残すとそのまま光に包まれて消えていく。
風太郎がもやもやとした思いを抱えていると、戦いを終えた二人と出会ってそのまま合流する事になったのだという。
それが、風太郎の語る電電なる刺客との戦いの詳細だった。
綺蝶は風太郎に礼を言うと、その滑走路へと向かう。
今も施設の端に存在する滑走路にその電電とやらの仲間が待ち構えている想像を考えたからだ。
風太郎は誰も居ない廊下で力士の男と斬り結んでいた。
力士の男は平手を使って風太郎を翻弄していく。
風太郎はそれを刀で防いで、彼の平手が自分の顔を張るのを防いでいく。
あの男の炎に覆われた平手など想像するだけで恐ろしい。
風太郎はそう思って身震いしたのだが、彼は迷う事なく剣を振っていく。
しかし、相性は最悪。よりによって相手の魔獣覚醒が『炎』とは。
自分は氷の破魔式しか使用できない。氷だけではあまりにも分が悪い。
彼はそうは思ってはいたが、あの電電なる力士を放置した時の事を思い返すと、居ても立っても居られない。
彼は刀を抜いて電電なる力士へと斬りかかっていく。
電電は目の前から迫ってきた風太郎を力士の張り手で向かい打ち、風太郎の放った刀を受け止めると、そのまま彼の顔に向かって張り手を食らわせようとするが、風太郎は顔を逸らして電電の張り手を回避する。
電電は紙一重で攻撃を回避した彼を見て歪んだ笑みを浮かべて尚、また張り手で彼を追い詰めていく。
風太郎はそれを刀で防ぎ、いくら相性が悪くしてもこれならば通じるかもしれないと考えて、氷結牢を繰り出す。
このまま氷であの男を凍結させられるのかもしれないかと考えたのだが、どうやら、それは無駄であったらしい。
通常ならば、そのまま固まっている筈の妖鬼は手に炎を宿すと、そのまま氷を溶かして風太郎の前に姿を表す。
「オレをこの程度の氷で固められるとでも思ったのか?めでたい奴だのう」
「オレの氷ならば楽にあんたを固められると思ったんだよ。最も、効果は薄そうだがな」
「効果が薄い?いいや、単にあんたが弱いだけじゃあないのか?」
電電の言葉は見え見えの挑発。挑発であったのだが、風太郎はそれに易々と乗ってしまい、激昂しながら電電に向かって刀を振るっていく。
すると、電電は両手の拳に炎を纏わせて風太郎に喰らわせていく。
風太郎は正面から放たれた両方の拳を横に構えた太刀で防いで攻撃を交わしていく。
だが、電電の拳は風太郎の前から消えはしない。
小判鮫の様に風太郎の太刀に引っ付いている。
下手をすれば、太刀が打ち砕かれてしまいかねない。
この拳が当たったとすれば、自分は死んでしまうだろう。
ならば、ここで巻き返しを図るしかあるまい。
何としてでも電電の張り手を押し返し、電電の体に向かって斬撃を繰り出すという手段を取らなければ自分はここで倒れてしまうだろう。
そう考えた瞬間に、情緒的な感情が揺らいでいく。まるで、古典の悲劇的演劇の主人公にでもなった気分だ。
ここで死ぬ俺は不幸。そんな念に囚われていた自分が哀れに思ったのか、風太郎は一人自嘲する。
だが、直ぐに首を横に振って自身の使える氷の破魔式を全て使用して相手と向かい合っていく。
風太郎の氷柱が、氷の下僕が、氷の牢が、そして氷の剣が電電を襲っていく。
だが、電電はそれを蝿でも叩き潰すかの様にあっさりと撃破して風太郎に迫っていく。
そして、今度は風太郎の腹に向かって拳を伸ばしていく。
瞬間、風太郎の腹が悲鳴を上げる。どうしても、我慢のできない痛みを抱えた青年は地面の上をのたうち回っていく。
それを見た電電は彼に向かって炎で覆われた拳を向けて言う。
「まぁ、お前はよく戦ったよ。これはおれからの敬意だ。お前という戦士と戦えた事へのな……せいぜい、楽にあの世に行きな!」
男が拳を振り上げた時だ。風太郎は咄嗟にその場で体のみを起こし、正座のままでありながらも、その攻撃を太刀で受け止めて、電電を睨む。
「な、なぁにぃ?まだ、おれに抵抗するつもりか?」
「勿論だ。お前らを放っておけば、大変な事になるのは明白だからなぁ。そうなる前にお前らをこの世から放逐してやるだけさ」
風太郎はそのまま氷の刃で電電を凍らせようと目論んだのだが、何故か、風太郎の刀からは氷ではなく、巨大な突風が噴き出ていく。
その風は強烈で刃に触れたものを全て吹き飛ばさんばかりに二人以外の人影が居ない廊下の中を吹いていく。
「……新しい破魔式!?式神も居ない筈なのに!?」
風太郎は驚きのあまり声を上げたが、驚いたのは電電もそうだ。
彼は先程までの威勢は何処へと飛ばしたのやら、たじろぐ姿。明らかな動揺した姿を見せていた。
風太郎はそんな彼に向かって風を纏わせた刀を振るっていく。
電電もそれを見てようやく正気になったのか、炎を纏わせた張り手で彼に向かっていく。
張り手と太刀との命の取り合いは暫くの間、激しく続いたが、やがて刃から吹く強風が電電の張り手に纏わり付いていた炎を吹き飛ばした事により、形勢は逆転していく。
風太郎は炎が亡くなった張り手に太刀を斬り込ませていき、やがてその張り手を掌ごと叩き斬り、電電の懐へと向かっていく。
風を纏わせた風太郎の太刀はそのまま電電の体を貫いていく。
電電は真上から一直線に太刀を受けた事により、そのまま地面の上に倒れていく。
最早、戦う事はできまい。風太郎は体が光に包まれて消えつつある電電に向かって刀を突き付けて、
「答えてもらうぞ、お前たちにはまだ仲間がいる筈だな?そいつらは何処にいるんだ?」
「……教えられるかよ。お前とは拳と太刀とを交わし合った仲だが、幾らなんでもそこまでは教えられねぇや」
「……答えてもらわなけりゃあ、お前があの世にいくのを早めるだけだ」
風太郎はいつも以上の真剣な表情に氷の様に冷たい声色に刃の様に鋭い言葉で電電を脅す。
だが、電電は相変わらずの笑顔を浮かべて、
「悪いが、そいつには答えられねぇや」
と、明るい声色で言った。最後まで腹の立つ男だ。
風太郎が苛立ちを抱えていると、彼は咳き込みながら言った。
「だがな。そんな顔をなさんな。紋章使いさん。仲間の計画は教えてやるよ。決行は明日の夜だぜ。恐らく、またこの施設を狙うだろうなぁ。だが、それを止める機会はある。それは滑走路……」
男はそれだけを言い残すとそのまま光に包まれて消えていく。
風太郎がもやもやとした思いを抱えていると、戦いを終えた二人と出会ってそのまま合流する事になったのだという。
それが、風太郎の語る電電なる刺客との戦いの詳細だった。
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