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船橋事変編
二人きりの夜で空を睨む
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アリバイ工作を作るのは大変だった。まず、風太郎は部屋に戻ると同時に廊下に出る際に足音を忍ばさなければならないし、綺蝶と相部屋である冴子はそれ以上の労を使っていたに違いない。
だが、なんとか二人は綺蝶に見つかる事なく抜け出す事に成功し、施設の端、滑走路の直ぐ近くに存在する海岸の上で密会を行う。
風太郎が手を挙げると、冴子は駆け寄ってきた。だが、服に限れば彼女が今、着ているのは先程の対魔師の格好ではない。この施設内で貸し出されている浴衣。
施設の名前の書いてある屋内用の浴衣であるが、それが斬新であり、普段がお淑やかな綺蝶に比べて、男勝りであるという事からその差に思わず絶句してしまう。
「すまない。待たせたか?」
と、尋ねる姿は先程、自分と共に妖鬼を追いかけていた女性と同一人物とは思えない。
風太郎は照れながら、彼女を海岸へと誘う。彼女が履いているのは下駄。
少しバランスを崩せば、あの美しい足が砂にはまってしまう。
だから、風太郎は彼女に向かって手を伸ばす。
「あ、あの転ぶと大変だからさ……オレの手を使えよ」
てっきり、彼女の事だから「余計なお世話だ!」と怒鳴るのかと思ったが、彼女は案外と素直に風太郎が伸ばした手を取って夜の砂浜を二人で歩いていく。
すると、二人は砂浜の前で逢瀬している男女が自分たちだけではない事に気付いて顔を真っ赤に染めていく。
二人は夜の海が一望できる少し盛り上がった砂の上で尻を下ろすと、互いに気まずくなったのか思わず視線を逸らしてしまう。
だが、次第に彼女が顔を上げて風太郎に向かって告げる。
「なぁ、風太郎。お前、運命とは何だと思う?」
あまりにもこの夜の海からはかけ離れた問い掛けであったので、思わず彼は首を傾げてしまう。
風太郎は哲学的な趣向など持ち合わせてはいないので、中々答えられずにいると、彼女はクスッと笑って、
「私はな、ちょっとした事で良い方向にも悪い方向にも流れていく気紛れな川だと思っている。本当に運命は気紛れだ……」
彼女は暫く海を照らす満天の星空を眺めていたが、次にまた風太郎の方に向き直って、
「なぁ、お前、タバコ持っているか?」
と、問い掛ける。風太郎は慌てて首を横に振って彼女の考えを否定する。
「持ってねぇよ!オレは未成年だぞ!」
「硬いんだなぁ、今はガキでも悪戯で煙草を吸って、それが癖になる時代なのに」
彼女はそう言うと、暫くの間、星々を眺め、次に海を眺めてから、風太郎の顔を眺める。
「あんた、妖鬼に妹と弟を殺されたんだってな?」
風太郎はそれを尋ねられた瞬間に、思わず冴子を見つめる。必死の形相。
気が付けば目が血走っていた。そして、立ち上がってその事を問い詰めようとした時だ。彼女は何の感情もない声で答えた。
「上様から聞いたんだよ。気の毒な話だ。幼かったんだろう?まだ?」
「あぁ」
風太郎はあの時の事を思い出すと、話す気が失せてしまいそのまま海を眺め続けていく。
波が岸を打ち付ける音が響いていく。風太郎は今までもこの海は代わりなく続いてきたのだ。
それも、自分たちの先祖がまだ獣を取り、野草を取って、原始的な生活をしていた頃から、いや、人類の前に栄華を誇っていた動物やら恐竜やらが地上を歩いていた頃から、いや、それすらも凌駕する大昔、地球が誕生した頃から、海は海岸に波を打ち続けていた。
その間、海は様々な生物の物語を見ていたのだろう。
壮大で懐の大きい海からすれば、自分たちや今、この場に集まっている人々の逢瀬など些細な物語に過ぎないだろう。
だからこそ、彼はここであの事件の詳細を話しておくべきだろう。
本来ならば、話したくない事で、人にそう易々と話すものではないのかもしれない。
だが、母なる海の手前、たった二人の状況ならば、話しても良いかもしれない。
風太郎は両親の事、自分に残された弟と妹の事、それらが全て妖鬼の手によって奪われた事を冴子に向かって語っていく。
彼女はその話を聞く間、視線を常に風太郎に合わせて神妙な調子で聞いていた。
やがて、話が終わると、冴子はもう一度、夜の海を眺め、何かを思案している様子を見せてから、もう一度、風太郎に向き直って言った。
「ありがとう。そんな辛い話を私にしてくれて……」
「いや、二人っきりだしな。誰にも言わないでくれると嬉しい」
冴子は黙って首を縦に動かす。それから、もう一度、真剣な瞳で海を眺めていく。
やがて、彼女は暫く海を眺め終えると、風太郎に向き直って言った。
「なぁ、風太郎……私もお前に私の過去の事を話していいか?お前にだけ語らせて、私だけ話さないのは平等じゃあないからな」
そう言うと、彼女は自らの過去について語っていく。
彼女は戦争孤児だったらしく、幼い頃に空襲で両親と親戚を失ってからは施設の中で過ごしていたらしい。
海の側に立つ孤児院であったが、逆にそれを利用しての死体の隠匿が行われるなどの悪行が目立っていた。
と、言うのもその施設は孤児を収容する施設としては国からの援助金を受け取るためだけに成立されただけという職員のやる気がない最低の部類の施設に入り、そこでは職員が日頃の憂さを晴らすための日常的に虐待と暴力が繰り返されていたからだ。
ロッカーの中に児童を放り込んでの叩きから始まり、聞くもおぞましい様な虐待の数々。
当然、あまりにも酷い虐待には死者も出た。
冴子は職員に死体の後始末の片棒を担がされてこう言われたらしい。
「これで、お前も共犯だ。死体遺棄っていうのは重い罪になるからなぁ。ガキだろうと刑務所に放り込まれちまうぞ」
彼女や他の孤児はその脅迫と理不尽な暴力とに脅され、自分が暴力を振るわれたくないからと別の児童を職員に売るという日々が続いたらしい。
「最も、私はもっぱらされ続ける側だった。あんな目に遭っても尚、誇り高くありたかったんだろうな」
彼女はそう言って目の前に広がる海を眺めていく。
「そんな生活が三年ばかり続いた。地獄の様な日々だったよ。そんな時だ。たまたま、私に破魔式が目覚めて、たまたま施設を襲った妖鬼を撃退したのは」
彼女はその事実を知った討滅寮に引き取られ、対魔師として育てられたという。
「あの頃からだ。私が妖鬼と戦う対魔師としての使命を燃え上がらせたのは」
彼女は体育座りをしながら、遠い目で真夜中の海を眺めていく。
彼女は海をどんな思いで眺めているのだろう。そんな複雑な思いを風太郎には到底、推し量る事などできなかった。
だが、なんとか二人は綺蝶に見つかる事なく抜け出す事に成功し、施設の端、滑走路の直ぐ近くに存在する海岸の上で密会を行う。
風太郎が手を挙げると、冴子は駆け寄ってきた。だが、服に限れば彼女が今、着ているのは先程の対魔師の格好ではない。この施設内で貸し出されている浴衣。
施設の名前の書いてある屋内用の浴衣であるが、それが斬新であり、普段がお淑やかな綺蝶に比べて、男勝りであるという事からその差に思わず絶句してしまう。
「すまない。待たせたか?」
と、尋ねる姿は先程、自分と共に妖鬼を追いかけていた女性と同一人物とは思えない。
風太郎は照れながら、彼女を海岸へと誘う。彼女が履いているのは下駄。
少しバランスを崩せば、あの美しい足が砂にはまってしまう。
だから、風太郎は彼女に向かって手を伸ばす。
「あ、あの転ぶと大変だからさ……オレの手を使えよ」
てっきり、彼女の事だから「余計なお世話だ!」と怒鳴るのかと思ったが、彼女は案外と素直に風太郎が伸ばした手を取って夜の砂浜を二人で歩いていく。
すると、二人は砂浜の前で逢瀬している男女が自分たちだけではない事に気付いて顔を真っ赤に染めていく。
二人は夜の海が一望できる少し盛り上がった砂の上で尻を下ろすと、互いに気まずくなったのか思わず視線を逸らしてしまう。
だが、次第に彼女が顔を上げて風太郎に向かって告げる。
「なぁ、風太郎。お前、運命とは何だと思う?」
あまりにもこの夜の海からはかけ離れた問い掛けであったので、思わず彼は首を傾げてしまう。
風太郎は哲学的な趣向など持ち合わせてはいないので、中々答えられずにいると、彼女はクスッと笑って、
「私はな、ちょっとした事で良い方向にも悪い方向にも流れていく気紛れな川だと思っている。本当に運命は気紛れだ……」
彼女は暫く海を照らす満天の星空を眺めていたが、次にまた風太郎の方に向き直って、
「なぁ、お前、タバコ持っているか?」
と、問い掛ける。風太郎は慌てて首を横に振って彼女の考えを否定する。
「持ってねぇよ!オレは未成年だぞ!」
「硬いんだなぁ、今はガキでも悪戯で煙草を吸って、それが癖になる時代なのに」
彼女はそう言うと、暫くの間、星々を眺め、次に海を眺めてから、風太郎の顔を眺める。
「あんた、妖鬼に妹と弟を殺されたんだってな?」
風太郎はそれを尋ねられた瞬間に、思わず冴子を見つめる。必死の形相。
気が付けば目が血走っていた。そして、立ち上がってその事を問い詰めようとした時だ。彼女は何の感情もない声で答えた。
「上様から聞いたんだよ。気の毒な話だ。幼かったんだろう?まだ?」
「あぁ」
風太郎はあの時の事を思い出すと、話す気が失せてしまいそのまま海を眺め続けていく。
波が岸を打ち付ける音が響いていく。風太郎は今までもこの海は代わりなく続いてきたのだ。
それも、自分たちの先祖がまだ獣を取り、野草を取って、原始的な生活をしていた頃から、いや、人類の前に栄華を誇っていた動物やら恐竜やらが地上を歩いていた頃から、いや、それすらも凌駕する大昔、地球が誕生した頃から、海は海岸に波を打ち続けていた。
その間、海は様々な生物の物語を見ていたのだろう。
壮大で懐の大きい海からすれば、自分たちや今、この場に集まっている人々の逢瀬など些細な物語に過ぎないだろう。
だからこそ、彼はここであの事件の詳細を話しておくべきだろう。
本来ならば、話したくない事で、人にそう易々と話すものではないのかもしれない。
だが、母なる海の手前、たった二人の状況ならば、話しても良いかもしれない。
風太郎は両親の事、自分に残された弟と妹の事、それらが全て妖鬼の手によって奪われた事を冴子に向かって語っていく。
彼女はその話を聞く間、視線を常に風太郎に合わせて神妙な調子で聞いていた。
やがて、話が終わると、冴子はもう一度、夜の海を眺め、何かを思案している様子を見せてから、もう一度、風太郎に向き直って言った。
「ありがとう。そんな辛い話を私にしてくれて……」
「いや、二人っきりだしな。誰にも言わないでくれると嬉しい」
冴子は黙って首を縦に動かす。それから、もう一度、真剣な瞳で海を眺めていく。
やがて、彼女は暫く海を眺め終えると、風太郎に向き直って言った。
「なぁ、風太郎……私もお前に私の過去の事を話していいか?お前にだけ語らせて、私だけ話さないのは平等じゃあないからな」
そう言うと、彼女は自らの過去について語っていく。
彼女は戦争孤児だったらしく、幼い頃に空襲で両親と親戚を失ってからは施設の中で過ごしていたらしい。
海の側に立つ孤児院であったが、逆にそれを利用しての死体の隠匿が行われるなどの悪行が目立っていた。
と、言うのもその施設は孤児を収容する施設としては国からの援助金を受け取るためだけに成立されただけという職員のやる気がない最低の部類の施設に入り、そこでは職員が日頃の憂さを晴らすための日常的に虐待と暴力が繰り返されていたからだ。
ロッカーの中に児童を放り込んでの叩きから始まり、聞くもおぞましい様な虐待の数々。
当然、あまりにも酷い虐待には死者も出た。
冴子は職員に死体の後始末の片棒を担がされてこう言われたらしい。
「これで、お前も共犯だ。死体遺棄っていうのは重い罪になるからなぁ。ガキだろうと刑務所に放り込まれちまうぞ」
彼女や他の孤児はその脅迫と理不尽な暴力とに脅され、自分が暴力を振るわれたくないからと別の児童を職員に売るという日々が続いたらしい。
「最も、私はもっぱらされ続ける側だった。あんな目に遭っても尚、誇り高くありたかったんだろうな」
彼女はそう言って目の前に広がる海を眺めていく。
「そんな生活が三年ばかり続いた。地獄の様な日々だったよ。そんな時だ。たまたま、私に破魔式が目覚めて、たまたま施設を襲った妖鬼を撃退したのは」
彼女はその事実を知った討滅寮に引き取られ、対魔師として育てられたという。
「あの頃からだ。私が妖鬼と戦う対魔師としての使命を燃え上がらせたのは」
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