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第二部『箱舟』
神通恭介の場合ーその⑤
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神通恭介は不満であった。救出作戦に関われなかった事もそうであったが、何より姫川美憂に頼りにされていないと思った事が一番不服であったのだ。
その事を美憂に伝えると、美憂はいつも通りの無愛想な口調で答えた。
「…‥それはすまなかったな。お前に声をかけるのを忘れてたよ」
恭介はその言葉を聞いて思わず愕然としていたが彼は同時にこうも思い始めていた。自分があの場にいなくてよかった、と。
最上志恩誘拐事件は大々的に報道され、大事になっていたからである。悪魔たちもその事に関する後処理のためか最近はあまり招集がなされない。
教団内における支部長の不審死と少年誘拐の一件はマスコミから結び付けられ、大々的に報道されていたが、教団はあくまでも無関係であると主張していた。
教団内にてジミー・ペンダーなる鼠顔の弁護士が教祖ウォルターと共に教団の無罪を主張する姿は連日テレビでも放映されていた。
「我々は無実です。第一ジョージ・ウィルソン町長の死と少年の一件は無関係です!」
「という事はどちらも教団は無関係だと?」
「仰る通りです。ウィルソン町長は不幸な事故に遭われたのです!少年の件は濡れ衣です!彼は別の誘拐犯がたまたま逃げきれなくなった際に我々の街に放り捨てたのだと考えております」
ウォルターが訛り一つない完璧な日本語で記者たちに向かって告げた。
「ですが、少年は事情聴取を受けた際に教団の関与を主張しておりましたが」
「それも事実無根です。警察において志恩少年が我々の関与を主張したのは記憶の混乱によって誘拐犯と混濁したからでしょう」
ウォルターはキッパリと言い切った。
「で、ですが」
「こういった事はですね。医学の世界においてもよく起こる事であると我々の医師も主張しておりましてーー」
顧問弁護士がクリップを用いてこのような根拠があるのだと語っていく。だが、語れば語るほどその胡散臭さはヒートアップしていくのである。
かつて似たような事をしでかして日本中どころか全世界を恐怖に陥れた恐るべきカルト教団の記憶はまだ人々の中で新しかったのである。
説明を重ねれば重ねるほど言い訳にしかならず、不信感を募らせてしまうのも気の毒ではあったが、それ以上に身から出た錆という言葉が似合うだろう。
当然箱舟会には非難の声が殺到し、お茶の間を賑わせる事になった。
勿論恭介の高校でも少年誘拐事件の一件と教団の対応とが話題となっていた。恭介の友人の一人が大衆雑誌を持って恭介の前に現れたのだ。
「なぁなぁ、やっぱりヤベーよな。あいつら。記憶障害って今時子供でもまともな言い訳を思い付くのにな」
「あ、あぁ、うん……」
恭介はしどろもどろな様子で答えた。
「大体何が古き良き時代に返ろうだってんの。要するに教祖が昔の思い出に浸りたいだけだろ?今21世紀なんだぜ。20世紀を引き摺るのもいい加減にしろよな」
その言葉に恭介は短く首を縦に動かした。それから彼自身の持論のようなものを展開していくのであった。
「オレとしてはいつまでも昔の事に拘っているという奴はダメだな。第一そういった奴らは今の時代にある便利なもんを見落としているんだと思う。考えてもみろ、60年前にスマホがあったか?なかったろ?昔しか見てない奴はそこら辺の事も無視してるんだ」
「……そうか、その理論でいくとあたしの趣味も悪いって事になるな」
「ひ、姫川!」
驚き固まる二人に向かって美憂は自身の考えを述べた。
「確かに古き良き時代ばかりを振り返って、執着するのもいけないかもしれない。だが、敢えて古いものに触れる事によってヒントを得ることがあるんだ。刑事ドラマも時代劇も古い時代のものには面白いものがたくさんあるぞ。お前たちはそれも否定するのか?」
美憂は口元に微笑を浮かべながら尋ねた。恐らく恭介と彼の友人を皮肉って楽しんでいるのだろう。二人は大慌てで肯定の言葉を述べていく。
そのまま満足した様子で美憂が自分の席へと戻ろうとした時だ。不意にクラスの中心人物であるギャルが美憂に突っ掛かってきたのである。
「へぇ~姫川さん、あんた箱舟会の会員だったんだ」
「何をいっている?」
美憂は心底から訳がわからないと言わんばかりに肩をすくめた。
だが、ギャルは問答無用で話を進めていく。
「だってさ、そんな古臭いものが好きって事は箱舟会の信者たちと同じって事じゃん!」
「ふざけるな。人の趣味にまでケチをつけるのか?」
普段は相手にしない美憂が今回ばかりは食い下がっていた。
「だってさぁ、危険な人は監視しておかないと何をするかわからないじゃん。これは正当な権利なんだよ。ねー」
ギャルは周りの取り巻きたちに同意を求めた。すると同じような返答が返ってきた。
「そういう事カルト教団の信徒は学校から出ていけ」
「お前らなッ!いい加減にしろ!第一姫川はそう言ったカルト教団を嫌ってんだぞ!少年誘拐事件でだって、姫川がーー」
「神通ッ!」
美憂の叫び声に恭介は慌てて口を塞ぐ。だが、既にギャルには聞こえてしまっていたらしい。彼女はわざと体を押し付けて恭介に向かって囁く様に言った。
「教えろよ、姫川が誘拐事件で何をしたんだよ」
「そ、それはーー」
恭介が口籠った事をいい事にギャルは勝手に自分たちで決め付けた結論を述べていく。
「あ、わかった!姫川の奴が少年を誘拐したって事だろ?淫売の姫川ならやりかねないぜ!」
「や、やめろよ……」
恭介はやめるように懇願したが、ギャルは恭介の言葉など聞こえないと言わんばかりに大きな声でクラス全体に聞こえるように叫んだ。
「みなさーん!ここに幼児誘拐犯の異常性癖を持ったショタコン女がいまーす!早く警察に連絡しましょう!」
「いい加減にーー」
「いい加減にしろ」
恭介の代わりに美憂が腕を組みながらギャルに向かって言ってのけた。
ギャルは鼻を鳴らして、
「はっ、何?図星だからって慌てないでよね。少年を誘拐して家で何をしてたんだよ。ショタコン女」
と、悪びれもせずに言った。
「お前それは証拠なしに言っているよな?もしそれが間違いだったらあたしにはとんでもない損害が覆いかぶさる事になる。そうなったらお前はその損害をカバーしなくちゃいけない」
「はっ、そんなんで捕まるかよ。第一損害ってなんだよバカじゃねーの?」
「民事訴訟という裁判があるんだ。それを引き起こす権利がある。もしそれに負けて支払命令が下されたら支払いをしなくちゃあならない。10~50万円という決して安くない支払いをしなくちゃならない。お前にその覚悟があるのか?」
真紀子が圧をかけて見せると、ギャルはたちまち両肩をすくませて自分たちの席へと下がっていく。
「さ、流石だな。姫川……」
「元々はといえばお前のせいだぞ、お前が余計な口を滑らせなければこんな事にはならなかったんだがな」
美憂の喋り方には皮肉ばかりではなく怒りまでも混じっていた。
「わ、悪かったよ……」
恭介は謝罪の言葉を述べると、そのまま大人しく自分の席へと戻っていく。
自分の席に退散したギャルはまだ納得がいかないのか、不満そうに美憂を睨んでいたが、やがて授業開始を告げるチャイムが鳴り響くと、大人しく前を向いたのである。
その日の授業は古典の授業であった。先程あんな大言を吐いていた事もあり、恭介はあまり古典が得意ではなかった。
教師がペラペラと訳のわからない事を喋っていくのを右から左に聞き流し、彼は黙って外の様子を見つめていた。
こんな鬱蒼とした時に例のゲームが起きれば、その鬱蒼とした気分を晴らす事もできるというのに……。
ここで、恭介は自分が何を考えていたのかを思い返し、慌てて両手で自分の頭を抱えていく。
そんな考えが思い浮かぶだなんて最上真紀子と同じではないか。
恭介はそんな自分に心底から嫌気が差していた。
その事を美憂に伝えると、美憂はいつも通りの無愛想な口調で答えた。
「…‥それはすまなかったな。お前に声をかけるのを忘れてたよ」
恭介はその言葉を聞いて思わず愕然としていたが彼は同時にこうも思い始めていた。自分があの場にいなくてよかった、と。
最上志恩誘拐事件は大々的に報道され、大事になっていたからである。悪魔たちもその事に関する後処理のためか最近はあまり招集がなされない。
教団内における支部長の不審死と少年誘拐の一件はマスコミから結び付けられ、大々的に報道されていたが、教団はあくまでも無関係であると主張していた。
教団内にてジミー・ペンダーなる鼠顔の弁護士が教祖ウォルターと共に教団の無罪を主張する姿は連日テレビでも放映されていた。
「我々は無実です。第一ジョージ・ウィルソン町長の死と少年の一件は無関係です!」
「という事はどちらも教団は無関係だと?」
「仰る通りです。ウィルソン町長は不幸な事故に遭われたのです!少年の件は濡れ衣です!彼は別の誘拐犯がたまたま逃げきれなくなった際に我々の街に放り捨てたのだと考えております」
ウォルターが訛り一つない完璧な日本語で記者たちに向かって告げた。
「ですが、少年は事情聴取を受けた際に教団の関与を主張しておりましたが」
「それも事実無根です。警察において志恩少年が我々の関与を主張したのは記憶の混乱によって誘拐犯と混濁したからでしょう」
ウォルターはキッパリと言い切った。
「で、ですが」
「こういった事はですね。医学の世界においてもよく起こる事であると我々の医師も主張しておりましてーー」
顧問弁護士がクリップを用いてこのような根拠があるのだと語っていく。だが、語れば語るほどその胡散臭さはヒートアップしていくのである。
かつて似たような事をしでかして日本中どころか全世界を恐怖に陥れた恐るべきカルト教団の記憶はまだ人々の中で新しかったのである。
説明を重ねれば重ねるほど言い訳にしかならず、不信感を募らせてしまうのも気の毒ではあったが、それ以上に身から出た錆という言葉が似合うだろう。
当然箱舟会には非難の声が殺到し、お茶の間を賑わせる事になった。
勿論恭介の高校でも少年誘拐事件の一件と教団の対応とが話題となっていた。恭介の友人の一人が大衆雑誌を持って恭介の前に現れたのだ。
「なぁなぁ、やっぱりヤベーよな。あいつら。記憶障害って今時子供でもまともな言い訳を思い付くのにな」
「あ、あぁ、うん……」
恭介はしどろもどろな様子で答えた。
「大体何が古き良き時代に返ろうだってんの。要するに教祖が昔の思い出に浸りたいだけだろ?今21世紀なんだぜ。20世紀を引き摺るのもいい加減にしろよな」
その言葉に恭介は短く首を縦に動かした。それから彼自身の持論のようなものを展開していくのであった。
「オレとしてはいつまでも昔の事に拘っているという奴はダメだな。第一そういった奴らは今の時代にある便利なもんを見落としているんだと思う。考えてもみろ、60年前にスマホがあったか?なかったろ?昔しか見てない奴はそこら辺の事も無視してるんだ」
「……そうか、その理論でいくとあたしの趣味も悪いって事になるな」
「ひ、姫川!」
驚き固まる二人に向かって美憂は自身の考えを述べた。
「確かに古き良き時代ばかりを振り返って、執着するのもいけないかもしれない。だが、敢えて古いものに触れる事によってヒントを得ることがあるんだ。刑事ドラマも時代劇も古い時代のものには面白いものがたくさんあるぞ。お前たちはそれも否定するのか?」
美憂は口元に微笑を浮かべながら尋ねた。恐らく恭介と彼の友人を皮肉って楽しんでいるのだろう。二人は大慌てで肯定の言葉を述べていく。
そのまま満足した様子で美憂が自分の席へと戻ろうとした時だ。不意にクラスの中心人物であるギャルが美憂に突っ掛かってきたのである。
「へぇ~姫川さん、あんた箱舟会の会員だったんだ」
「何をいっている?」
美憂は心底から訳がわからないと言わんばかりに肩をすくめた。
だが、ギャルは問答無用で話を進めていく。
「だってさ、そんな古臭いものが好きって事は箱舟会の信者たちと同じって事じゃん!」
「ふざけるな。人の趣味にまでケチをつけるのか?」
普段は相手にしない美憂が今回ばかりは食い下がっていた。
「だってさぁ、危険な人は監視しておかないと何をするかわからないじゃん。これは正当な権利なんだよ。ねー」
ギャルは周りの取り巻きたちに同意を求めた。すると同じような返答が返ってきた。
「そういう事カルト教団の信徒は学校から出ていけ」
「お前らなッ!いい加減にしろ!第一姫川はそう言ったカルト教団を嫌ってんだぞ!少年誘拐事件でだって、姫川がーー」
「神通ッ!」
美憂の叫び声に恭介は慌てて口を塞ぐ。だが、既にギャルには聞こえてしまっていたらしい。彼女はわざと体を押し付けて恭介に向かって囁く様に言った。
「教えろよ、姫川が誘拐事件で何をしたんだよ」
「そ、それはーー」
恭介が口籠った事をいい事にギャルは勝手に自分たちで決め付けた結論を述べていく。
「あ、わかった!姫川の奴が少年を誘拐したって事だろ?淫売の姫川ならやりかねないぜ!」
「や、やめろよ……」
恭介はやめるように懇願したが、ギャルは恭介の言葉など聞こえないと言わんばかりに大きな声でクラス全体に聞こえるように叫んだ。
「みなさーん!ここに幼児誘拐犯の異常性癖を持ったショタコン女がいまーす!早く警察に連絡しましょう!」
「いい加減にーー」
「いい加減にしろ」
恭介の代わりに美憂が腕を組みながらギャルに向かって言ってのけた。
ギャルは鼻を鳴らして、
「はっ、何?図星だからって慌てないでよね。少年を誘拐して家で何をしてたんだよ。ショタコン女」
と、悪びれもせずに言った。
「お前それは証拠なしに言っているよな?もしそれが間違いだったらあたしにはとんでもない損害が覆いかぶさる事になる。そうなったらお前はその損害をカバーしなくちゃいけない」
「はっ、そんなんで捕まるかよ。第一損害ってなんだよバカじゃねーの?」
「民事訴訟という裁判があるんだ。それを引き起こす権利がある。もしそれに負けて支払命令が下されたら支払いをしなくちゃあならない。10~50万円という決して安くない支払いをしなくちゃならない。お前にその覚悟があるのか?」
真紀子が圧をかけて見せると、ギャルはたちまち両肩をすくませて自分たちの席へと下がっていく。
「さ、流石だな。姫川……」
「元々はといえばお前のせいだぞ、お前が余計な口を滑らせなければこんな事にはならなかったんだがな」
美憂の喋り方には皮肉ばかりではなく怒りまでも混じっていた。
「わ、悪かったよ……」
恭介は謝罪の言葉を述べると、そのまま大人しく自分の席へと戻っていく。
自分の席に退散したギャルはまだ納得がいかないのか、不満そうに美憂を睨んでいたが、やがて授業開始を告げるチャイムが鳴り響くと、大人しく前を向いたのである。
その日の授業は古典の授業であった。先程あんな大言を吐いていた事もあり、恭介はあまり古典が得意ではなかった。
教師がペラペラと訳のわからない事を喋っていくのを右から左に聞き流し、彼は黙って外の様子を見つめていた。
こんな鬱蒼とした時に例のゲームが起きれば、その鬱蒼とした気分を晴らす事もできるというのに……。
ここで、恭介は自分が何を考えていたのかを思い返し、慌てて両手で自分の頭を抱えていく。
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