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エピローグ『悪魔の使者たちは黄昏時に天国の夢を見るか?』
姫川美優の場合ーその13
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「母さん、どうかな?この味?」
「うん。美味しいよ。ごめんね、美憂……母さんが体なんて崩さなければあなたはもっと楽にできたというのに」
「……気にしないでくれ。あたしが好きでやってるんだから」
美憂は自身の得意料理であるナスのお浸しが乗ったスプーンを母の口元に運ぶ。
老齢の母が弱り切った顎でナスを齧っていく。
見ていて気の毒な程の衰弱ぶりである。長年連れ添った夫を亡くしたショックはすっかりと母を弱らせてしまっていた。
加えて、ここ最近の異常気象の影響で体が弱り、悪性のウィルスを患ってしまったのである。
美憂は少し前からまた真紀子の秘書に戻っていた。勿論復讐を遂行した直後に真紀子の元を離れたので通常であるのならば難癖を付けられであろう。
だが、真紀子は美憂の秘書としての実力を買っていたのであっさりと登用した。
学業と母の世話を縫っての仕事であるが、申し分のある働きを見せているので幸いな事にまだ苦情はきていない。
美憂自身も滅亡の時が迫っているというのに手段を選んではいられなかった。少しでも母に楽な思いをさせてあげたかったのだ。よしんばコネを使ったとしてもそれを謗られる理由などない。
美憂はここ一ヶ月に起きた事を思い返す。異常気象が続きそれと共に悪性のウィルスが人類社会を脅かし始めたのだ。
今では大国のトップでさえ悪質なウィルスを患っているのだという。
多くの人々が悪質なウィルスを患う中で美憂の母親も例外というわけにはいかなかったらしい。
美憂は複雑な思いを抱えながら母に食事を与えていく。
一ヶ月前まではこの様な状況になるとは思わなかった。いや、思いもしなかったといってもいい。
美憂は悪魔たちの本気というのを改めて思い知らされた。
そんな事を考えていると、携帯電話の電源が鳴り響いていく。
自身の上司である最上真紀子だろうか。はたまた未だに説得を試みようとするその弟の最上志恩だろうか。
美憂が母に断りを入れて、退出するとそこに書かれていたのは『神通恭介』の文字。
美憂は特段慌てる様子もなくゆっくりとボタンを押した。
「神通か?どうした?」
『なぁ、姫川……お前だって気が付いている筈だろ?』
「なんの話だ?」
『あいつらがオレたちの世界を滅ぼすって話だよ』
その一言は美憂の心を動揺させるのには十分であった。美憂は無意識のうちに体を震わせてしまう。
だが、それでも美憂としては一縷の望みに縋りたかった。
いつもの様に澄ました口調で告げた。
「またその話か……悪いがあたしは取り合わんぞ」
『お前ッ!このまま最上と共倒れするつもりかよ!?』
「共倒れだと?人聞きの悪い事を言うな。最後には二人で戦うんだ。それのどこが悪い?」
『それがダメなんだよッ!』
恭介はハッキリとした声で否定の言葉を叫んだ。敢えて美憂にも聞こえる様な大きな声でだ。
突然の大声に身をたじろがせて言葉を失う美憂に向かって恭介は叫び続ける。
『オレたちが最後の時まで殺し合いを続けていたら悪魔たちの思う壺なんだよッ!あいつらがオレたちの望みである七割の願いを叶えたとしてもそれが上手くいく世界にはならないッ!お前の家族だって死んでしまうかもしれないんだぞッ!』
電話口の向こうで怒鳴り付ける恭介の言葉に美憂は沈黙を貫いていたが、やがて自らの明確な意思を持って恭介に反論の言葉をぶつけていくのであった。
「かもな。だが、それでもあたしは叶えたいんだ。家族の幸せという願いを……卑怯と罵ってくれても構わない。それでもあたしは叶えたい願いというのがあるんだ」
『それでお前の家族は幸せになれるのかよ!?』
恭介の問い掛けに対して美憂は答えられなかった。美憂は返答の代わりに逆に恭介へと質問を投げ掛けたのである。
「あんたこそ志恩に何か吹き込まれたのか?大方あんたの家で志恩が隣であんたに非戦の意思を吹き込んでいるんだろ?魔性の少年にあんたも魅了されたのか?」
『いいや、オレ自身の意志だ。このままルシファーの命じるままに戦う事に疑問を持ったんだ。それよりもさっきの問いに答えてくれ、姫川……お前の家族は何もない世界の中で幸せになれるのか?』
「……幸せにしてみせるさ。もう一度家族三人で食卓を囲めるのならばあたしはなんだってしてやるんだ」
美憂の決意は固いらしい。恭介は説得を諦めたのだろう。小さく溜息を吐く音が聞こえた。
その後に向こうが通話を終了したのだろう。ツーツーという相手が通話を降りたという事を示す音が聞こえた。
美憂は通話の切れた携帯電話を見つめながら溜息を吐き出す。
元々自分はこのゲームにおいては志恩と同様に非戦派の立ち位置にあった。
だが、天堂希空の指示によって父親を失ってからは真紀子と共に行動を開始し、主戦派としてゲームを動かす立ち位置にある。
おまけにサタンの息子を一人倒している。もう後戻りできないところまできているのだ。
美憂は後悔などしていない。だが、それでもどこか後味が悪いのは確かなのである。
美憂は携帯電話をポケットに戻すと、母の世話をしに戻っていく。
母が食事を終えてベッドに戻ると、美憂は皿を洗い終え、そのまま休憩がてらにテレビを点けた。
テレビでは再放送の時代劇がやっていた。多くの事が起こっているというのに未だに再放送が行われているのは少しでも普通のテレビ放映を維持したいというテレビ局側の意地なのかもしれない。
ただし画面は縮小され、横には災害情報や入院者数などの最新のニュースが流されているが……。
その光景を見て美憂の脳裏によぎるのは昨年の震災の時の事である。自身の記憶が正しければ数ヶ月は今の様な状況で番組が放映されていたのである。
運のいい事にそれは美憂が幼い頃から好きな子連れの刺客の話だった。
今回の話は正体を隠した女性の剣客と主人公である子連れの浪人が戦うという物語だった。聞けば原作には存在しないドラマオリジナルの脚本であるらしい。
美憂は居間の長椅子に腰を掛けながら黙ってテレビ画面を見つめていく。
物語の大まかな内容としては主人公の子連れの浪人が共に依頼を遂行し、山の上に巣食う山賊たちを壊滅させるものの、直後に主人公と敵対する忍びが現れて、剣客に依頼を行い、最終的には主人公と敵対するという話であった。
「……どうあっても引かぬというのだな?」
「えぇ、私とて剣客……一度引き受けた依頼を断る様な真似など致しませぬ」
「……だが、その仕事をこなした後で奴らが素直に報酬を払うとで思うのか?」
「……払わせてみせまする」
「……そうか、ならばもはや言葉は無用ッ!」
主人公が腰に下げていた剣を抜く。同時に女性剣客も刀を抜いて主人公と向き合う。両者の実力は殆ど互角。故に睨み合いを続けたまま動かない。
その時であった。
「ねえちゃん!」
と、主人公の背中にしがみついている幼い子供が女性の剣客に向かって叫んだのであった。剣客の女性が子供の声に気を取られた主人公の浪人が一瞬にして斬り倒したのである。
「……最後にお聞かせ願いたい。私があそこで隙を取られると最初から考えておりましたか?」
「……いいや。わしは貴君を同じ刺客として上に見ておった。故にわしは討たれる覚悟さえしておったのだ」
「……フフッ、情に囚われておるようでは未だに剣客などとは言えませぬな」
主人公は満足そうな顔を浮かべて絶命する剣客の最後を見届けた後に彼女を褒め称えた後にその子供を乳母車に乗せて何処かへと去っていくのである。
なんて事はない一話完結の時代劇によくある話ではあるのだが、美憂はその話に登場する人物をそれぞれおのれの身近な登場人物に重ね合わせて見つめていた。
配役としては女性剣客が自身で、主人公の浪人が恭介、主人公の子供が志恩であり、剣客を雇った敵の大将をルシファーたちに見立てて鑑賞していた。
あの女性剣客が自身だとするのならばもしかすれば近いうちに自身も討たれてしまうのかもしれない。
だが、それでも構わない。心残りは母だがそれは雇い主の真紀子が面倒を見てくれるだろう。
自身の野望を満たすために最後まで戦ってやろうではないか。
美憂は確固たる決意を改めて自身の心の内で燃やしていったのである。
「うん。美味しいよ。ごめんね、美憂……母さんが体なんて崩さなければあなたはもっと楽にできたというのに」
「……気にしないでくれ。あたしが好きでやってるんだから」
美憂は自身の得意料理であるナスのお浸しが乗ったスプーンを母の口元に運ぶ。
老齢の母が弱り切った顎でナスを齧っていく。
見ていて気の毒な程の衰弱ぶりである。長年連れ添った夫を亡くしたショックはすっかりと母を弱らせてしまっていた。
加えて、ここ最近の異常気象の影響で体が弱り、悪性のウィルスを患ってしまったのである。
美憂は少し前からまた真紀子の秘書に戻っていた。勿論復讐を遂行した直後に真紀子の元を離れたので通常であるのならば難癖を付けられであろう。
だが、真紀子は美憂の秘書としての実力を買っていたのであっさりと登用した。
学業と母の世話を縫っての仕事であるが、申し分のある働きを見せているので幸いな事にまだ苦情はきていない。
美憂自身も滅亡の時が迫っているというのに手段を選んではいられなかった。少しでも母に楽な思いをさせてあげたかったのだ。よしんばコネを使ったとしてもそれを謗られる理由などない。
美憂はここ一ヶ月に起きた事を思い返す。異常気象が続きそれと共に悪性のウィルスが人類社会を脅かし始めたのだ。
今では大国のトップでさえ悪質なウィルスを患っているのだという。
多くの人々が悪質なウィルスを患う中で美憂の母親も例外というわけにはいかなかったらしい。
美憂は複雑な思いを抱えながら母に食事を与えていく。
一ヶ月前まではこの様な状況になるとは思わなかった。いや、思いもしなかったといってもいい。
美憂は悪魔たちの本気というのを改めて思い知らされた。
そんな事を考えていると、携帯電話の電源が鳴り響いていく。
自身の上司である最上真紀子だろうか。はたまた未だに説得を試みようとするその弟の最上志恩だろうか。
美憂が母に断りを入れて、退出するとそこに書かれていたのは『神通恭介』の文字。
美憂は特段慌てる様子もなくゆっくりとボタンを押した。
「神通か?どうした?」
『なぁ、姫川……お前だって気が付いている筈だろ?』
「なんの話だ?」
『あいつらがオレたちの世界を滅ぼすって話だよ』
その一言は美憂の心を動揺させるのには十分であった。美憂は無意識のうちに体を震わせてしまう。
だが、それでも美憂としては一縷の望みに縋りたかった。
いつもの様に澄ました口調で告げた。
「またその話か……悪いがあたしは取り合わんぞ」
『お前ッ!このまま最上と共倒れするつもりかよ!?』
「共倒れだと?人聞きの悪い事を言うな。最後には二人で戦うんだ。それのどこが悪い?」
『それがダメなんだよッ!』
恭介はハッキリとした声で否定の言葉を叫んだ。敢えて美憂にも聞こえる様な大きな声でだ。
突然の大声に身をたじろがせて言葉を失う美憂に向かって恭介は叫び続ける。
『オレたちが最後の時まで殺し合いを続けていたら悪魔たちの思う壺なんだよッ!あいつらがオレたちの望みである七割の願いを叶えたとしてもそれが上手くいく世界にはならないッ!お前の家族だって死んでしまうかもしれないんだぞッ!』
電話口の向こうで怒鳴り付ける恭介の言葉に美憂は沈黙を貫いていたが、やがて自らの明確な意思を持って恭介に反論の言葉をぶつけていくのであった。
「かもな。だが、それでもあたしは叶えたいんだ。家族の幸せという願いを……卑怯と罵ってくれても構わない。それでもあたしは叶えたい願いというのがあるんだ」
『それでお前の家族は幸せになれるのかよ!?』
恭介の問い掛けに対して美憂は答えられなかった。美憂は返答の代わりに逆に恭介へと質問を投げ掛けたのである。
「あんたこそ志恩に何か吹き込まれたのか?大方あんたの家で志恩が隣であんたに非戦の意思を吹き込んでいるんだろ?魔性の少年にあんたも魅了されたのか?」
『いいや、オレ自身の意志だ。このままルシファーの命じるままに戦う事に疑問を持ったんだ。それよりもさっきの問いに答えてくれ、姫川……お前の家族は何もない世界の中で幸せになれるのか?』
「……幸せにしてみせるさ。もう一度家族三人で食卓を囲めるのならばあたしはなんだってしてやるんだ」
美憂の決意は固いらしい。恭介は説得を諦めたのだろう。小さく溜息を吐く音が聞こえた。
その後に向こうが通話を終了したのだろう。ツーツーという相手が通話を降りたという事を示す音が聞こえた。
美憂は通話の切れた携帯電話を見つめながら溜息を吐き出す。
元々自分はこのゲームにおいては志恩と同様に非戦派の立ち位置にあった。
だが、天堂希空の指示によって父親を失ってからは真紀子と共に行動を開始し、主戦派としてゲームを動かす立ち位置にある。
おまけにサタンの息子を一人倒している。もう後戻りできないところまできているのだ。
美憂は後悔などしていない。だが、それでもどこか後味が悪いのは確かなのである。
美憂は携帯電話をポケットに戻すと、母の世話をしに戻っていく。
母が食事を終えてベッドに戻ると、美憂は皿を洗い終え、そのまま休憩がてらにテレビを点けた。
テレビでは再放送の時代劇がやっていた。多くの事が起こっているというのに未だに再放送が行われているのは少しでも普通のテレビ放映を維持したいというテレビ局側の意地なのかもしれない。
ただし画面は縮小され、横には災害情報や入院者数などの最新のニュースが流されているが……。
その光景を見て美憂の脳裏によぎるのは昨年の震災の時の事である。自身の記憶が正しければ数ヶ月は今の様な状況で番組が放映されていたのである。
運のいい事にそれは美憂が幼い頃から好きな子連れの刺客の話だった。
今回の話は正体を隠した女性の剣客と主人公である子連れの浪人が戦うという物語だった。聞けば原作には存在しないドラマオリジナルの脚本であるらしい。
美憂は居間の長椅子に腰を掛けながら黙ってテレビ画面を見つめていく。
物語の大まかな内容としては主人公の子連れの浪人が共に依頼を遂行し、山の上に巣食う山賊たちを壊滅させるものの、直後に主人公と敵対する忍びが現れて、剣客に依頼を行い、最終的には主人公と敵対するという話であった。
「……どうあっても引かぬというのだな?」
「えぇ、私とて剣客……一度引き受けた依頼を断る様な真似など致しませぬ」
「……だが、その仕事をこなした後で奴らが素直に報酬を払うとで思うのか?」
「……払わせてみせまする」
「……そうか、ならばもはや言葉は無用ッ!」
主人公が腰に下げていた剣を抜く。同時に女性剣客も刀を抜いて主人公と向き合う。両者の実力は殆ど互角。故に睨み合いを続けたまま動かない。
その時であった。
「ねえちゃん!」
と、主人公の背中にしがみついている幼い子供が女性の剣客に向かって叫んだのであった。剣客の女性が子供の声に気を取られた主人公の浪人が一瞬にして斬り倒したのである。
「……最後にお聞かせ願いたい。私があそこで隙を取られると最初から考えておりましたか?」
「……いいや。わしは貴君を同じ刺客として上に見ておった。故にわしは討たれる覚悟さえしておったのだ」
「……フフッ、情に囚われておるようでは未だに剣客などとは言えませぬな」
主人公は満足そうな顔を浮かべて絶命する剣客の最後を見届けた後に彼女を褒め称えた後にその子供を乳母車に乗せて何処かへと去っていくのである。
なんて事はない一話完結の時代劇によくある話ではあるのだが、美憂はその話に登場する人物をそれぞれおのれの身近な登場人物に重ね合わせて見つめていた。
配役としては女性剣客が自身で、主人公の浪人が恭介、主人公の子供が志恩であり、剣客を雇った敵の大将をルシファーたちに見立てて鑑賞していた。
あの女性剣客が自身だとするのならばもしかすれば近いうちに自身も討たれてしまうのかもしれない。
だが、それでも構わない。心残りは母だがそれは雇い主の真紀子が面倒を見てくれるだろう。
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