133 / 135
エピローグ『悪魔の使者たちは黄昏時に天国の夢を見るか?』
神通恭介の場合ーその21
しおりを挟む
「……キミもしつこいなぁ。そろそろ元気になりたまえよ」
恭介はルシファーに連れて来られてもなお不満であったらしい。六階建ての廃ビルの一室で彼は塞ぎ続けていた。何も言わない。
ひたすらにビルの部屋の中にあったバネの見えたマットレスが載ったボロボロのベッドの上で体育座りをして部屋の隅を見つめていた。
「そんな顔をしないでくれたまえよ。これからキミに最高の景色を見せてやろうというのに」
ルシファーは満面の笑みを覗かせて言った。
その言葉に恭介は耐え切れなくなったのか、ようやく立ち上がりルシファーの首根っこを強い力で掴み上げていく。
「ふざけるなッ!おれたちを戦いに巻き込んだ挙句にこんな目に遭わせやがってッ!こうなったのも全部お前のせいじゃあないかッ!」
「……そんな事はないよ。核で殺し合ったのは言うまでもなくキミたち人類じゃあないか?ぼくはそのささやかなお手伝いをしたに過ぎない」
「……悪魔を攻め寄せたのはお前らの責任だろ?あんなものさえなければおれたちはまだ平穏に暮らせていた……」
「それはゲームを投げ出したキミたちの責任じゃあないかな?もっともどのみちぼくらはこれを最終ゲームにする予定だったから一概にキミたちの責任だとは言えないけどね」
「……やっぱり今年で人類そのものを滅亡させるつもりだったんだな」
ルシファーはそれに関しては答えようとはしない。既に恭介が似た様な質問を投げ掛けたために答える必要はないと判断したのだろう。
代わりにルシファー口元を弧の形に歪めて恭介を見つめていた。
膝を抱えて意気消沈するかつての契約者の姿が見ていて面白かったに違いない。
恭介が地面の下を見つめてひたすらにかつての恋人の名前を呟いていた時だ。不意に空の上の紋様が開いて悪魔たちが姿を表したではないか。
どうやら侵攻は着実に進んでいるらしい。ルシファーの話によれば大国同士は国同士の争いで滅び、そうでない国は次々と悪魔たちの手に落ちているという。恭介が自身の住う日本の事について尋ねると、
「そろそろ総理大臣が降伏書類にサインする頃じゃあないかな?」
と、なんでもない風に言ってのけた。ルシファーは廃ビルの一室で塞ぎ込む恭介の元に稀に食料や水と共にいかにして人類が滅んでいくのかという過程を嬉々として語っていく。
恭介はルシファーの言葉を黙って聞いていた。
やがて、2012年が混乱と悲鳴の中に過ぎ去り、2013年が幕を開けた時には既に世界は悪魔の手によって落ちてしまったらしい。
「残った人類の処遇は現地にいる悪魔たちに任せてるんだけど……キミもよかったら見てみるかい?」
「……いや、いい」
恭介は小さく首を横に振ってルシファーの提案を否定した。ルシファーはそのまま何も言わずに恭介の住う廃ビルから飛び立った。
恭介は廃ビルの一室の中にあるベッドの上に横たわった。バネが露わになってしまったベッドである。
当然背中は痛んだが恭介はそれを自身の戒めとして受け取っているため痛くても口には出さなかった。
恭介に殺された青年団の人たちはもっと痛かったはずだ。未だに幽霊になって恭介を呪い殺そうとしているに違いない。
恭介が改めて自身に戒めの事を誓っていると、その周りの幽霊とも言える人々が自身の寝台の周りを囲んでいる事に気が付く。
恭介は両目から涙を零し、両手を合わせて青年団の人たちに懺悔の言葉を叫んでいく。
「ごめんなさいッ!あの時は身の危険を感じて……それでも許される事じゃあないですよね!?でも、お願いですッ!許してくださいッ!謝りますッ!一生を懸けて償いますッ!」
だが、青年団の人々は容赦なく恭介の元へと近寄っていく。
その表情は誰もが怒りに満ち溢れ、憎悪の炎を瞳に宿していた。
それを見た瞬間に恭介は悟った。彼らが自分を許すという道理など存在しないという事を。
殺される!恭介が思わず両目を閉じた時だ。
「何をしているんだい?神通恭介?」
いつの間にかルシファーが恭介の顔を覗き込んでいた事に気が付く。
その瞬間に恭介の周りを囲んでいた幽霊たちが消えていた事に気がつく。
流石の亡霊も悪魔の前には叶わなかったという事だろうか。
だが、感謝などしない。恭介は突然現れたルシファーを強く睨み付けながら尋ねた。
「何の用だ?」
「クックク、随分と嫌われたもんだねぇ」
「当たり前だろうが……人間の中でお前が好きな奴なんているかよ」
恭介は自身が抱えていた思いを感情のままに吐き出していく。
それでもルシファーは顔に笑顔を浮かべていた。恭介の罵声など子供の戯言だとでも思っているのだろう。
「……さっきあの人たちの亡霊を見て思ったんだ。おれはもう生きていてはいけないんだって……」
「成る程…‥キミはこれから死ぬというのかい?それはいい事だ。地球最後の人間には相応しい幕切れだ」
「……待てよ、それって」
「うん、キミがその廃ビルの中で呑気に塞ぎ込んでいる間にぼくらが人類を抹殺していたんだよ」
ルシファーは平然と言ってのけた。まるで子供がお気に入りの蟻の巣を潰した事を友達や先生に報告するかの様な気楽さであった。
だが、今の恭介は怒る気にもなれなかった。自らの両親も殺されたというのにだ。今の彼の中に残るのは虚しさだけであった。
その言葉を聞くと彼は部屋の扉を開けて廃ビルの屋上に向かっていく。
六階建てのビルである事から飛び降りる距離としては最適だろう。
通常であるのならば飛び降り自殺というのは迷惑が掛かる。ビルの責任者はそのビルを事故物件として抱え込まなくてはならなくなるし、万が一飛び降りている最中に人とぶつかってしまえばその人の命を奪う事になってしまいかねない。
だが、人類が滅亡してしまった今となってはそんな事を気にする必要もなかった。
恭介は流されるままに飛び降りた。自身の体が地球の重力に引っ張られて地面へと叩き付けられる瞬間に恭介は自身が鳥の様になった様な気がした。
だが、地面が間近に迫るにつれ、そんな快感に近い思いは立ち消え、代わりに彼の脳裏には走馬灯の様にこれまでの記憶が浮かんでは消えていく。
恭介の頭の中に浮かんできたのは幸福だった幼少期の頃の記憶。
話の内容などわからないというのに大人ぶって難しい神々との戦いを描いた特撮ヒーロー作品を両親や幼稚園の先生、周りの友達などに語っていた事を思い出す。
次は小学生の頃の記憶。この頃になると彼は多くの作品に触れる様になって特撮作品ばかりではなくアニメやゲームなども嗜む様になっていた。
中でも父親に開いてもらうパソコンを用いてのゲームは幼い日の恭介にとって最高の娯楽の時間であったと評してもいいだろう。
やがて彼は幸せな小学生時代を終えると、彼にとって最後の幸福な時代であったとともされる中学生時代を迎えた。
中学生の頃、恭介は部活動に打ち込んでいた。恭介が入っていたのはバトミントン部である。
熱心にラケットを使って球を相手のコートに向かって打ち込む。
これだけのスポーツに恭介はひどく熱中し、夕方まで帰らないという事も多かった。
恭介は中学3年生の引退の時期までスポーツに夢中になっており、両親にその事をよく咎められたものである。
やがて、府内の大きな高校に進学し彼はそこで運命の恋人である姫川美憂と出会ったのである。
高校一年生の前半まで彼は穏やかなであった。姫川美憂に恋慕しつつも普通の高校生として暮らしていた。
だが、ルシファーと出会ってゲームに参加してからが彼の波瀾万丈の人生の幕開けとなった。
落ちていく中で彼はあの時の事を思い出しながら後悔の念というものを抱いていく。
というのも、もし自分がゲームに参加していなければこんな惨めな思いをしないで済んだであろうから……。
両目を瞑りながらその事を考えていた。
恭介はルシファーに連れて来られてもなお不満であったらしい。六階建ての廃ビルの一室で彼は塞ぎ続けていた。何も言わない。
ひたすらにビルの部屋の中にあったバネの見えたマットレスが載ったボロボロのベッドの上で体育座りをして部屋の隅を見つめていた。
「そんな顔をしないでくれたまえよ。これからキミに最高の景色を見せてやろうというのに」
ルシファーは満面の笑みを覗かせて言った。
その言葉に恭介は耐え切れなくなったのか、ようやく立ち上がりルシファーの首根っこを強い力で掴み上げていく。
「ふざけるなッ!おれたちを戦いに巻き込んだ挙句にこんな目に遭わせやがってッ!こうなったのも全部お前のせいじゃあないかッ!」
「……そんな事はないよ。核で殺し合ったのは言うまでもなくキミたち人類じゃあないか?ぼくはそのささやかなお手伝いをしたに過ぎない」
「……悪魔を攻め寄せたのはお前らの責任だろ?あんなものさえなければおれたちはまだ平穏に暮らせていた……」
「それはゲームを投げ出したキミたちの責任じゃあないかな?もっともどのみちぼくらはこれを最終ゲームにする予定だったから一概にキミたちの責任だとは言えないけどね」
「……やっぱり今年で人類そのものを滅亡させるつもりだったんだな」
ルシファーはそれに関しては答えようとはしない。既に恭介が似た様な質問を投げ掛けたために答える必要はないと判断したのだろう。
代わりにルシファー口元を弧の形に歪めて恭介を見つめていた。
膝を抱えて意気消沈するかつての契約者の姿が見ていて面白かったに違いない。
恭介が地面の下を見つめてひたすらにかつての恋人の名前を呟いていた時だ。不意に空の上の紋様が開いて悪魔たちが姿を表したではないか。
どうやら侵攻は着実に進んでいるらしい。ルシファーの話によれば大国同士は国同士の争いで滅び、そうでない国は次々と悪魔たちの手に落ちているという。恭介が自身の住う日本の事について尋ねると、
「そろそろ総理大臣が降伏書類にサインする頃じゃあないかな?」
と、なんでもない風に言ってのけた。ルシファーは廃ビルの一室で塞ぎ込む恭介の元に稀に食料や水と共にいかにして人類が滅んでいくのかという過程を嬉々として語っていく。
恭介はルシファーの言葉を黙って聞いていた。
やがて、2012年が混乱と悲鳴の中に過ぎ去り、2013年が幕を開けた時には既に世界は悪魔の手によって落ちてしまったらしい。
「残った人類の処遇は現地にいる悪魔たちに任せてるんだけど……キミもよかったら見てみるかい?」
「……いや、いい」
恭介は小さく首を横に振ってルシファーの提案を否定した。ルシファーはそのまま何も言わずに恭介の住う廃ビルから飛び立った。
恭介は廃ビルの一室の中にあるベッドの上に横たわった。バネが露わになってしまったベッドである。
当然背中は痛んだが恭介はそれを自身の戒めとして受け取っているため痛くても口には出さなかった。
恭介に殺された青年団の人たちはもっと痛かったはずだ。未だに幽霊になって恭介を呪い殺そうとしているに違いない。
恭介が改めて自身に戒めの事を誓っていると、その周りの幽霊とも言える人々が自身の寝台の周りを囲んでいる事に気が付く。
恭介は両目から涙を零し、両手を合わせて青年団の人たちに懺悔の言葉を叫んでいく。
「ごめんなさいッ!あの時は身の危険を感じて……それでも許される事じゃあないですよね!?でも、お願いですッ!許してくださいッ!謝りますッ!一生を懸けて償いますッ!」
だが、青年団の人々は容赦なく恭介の元へと近寄っていく。
その表情は誰もが怒りに満ち溢れ、憎悪の炎を瞳に宿していた。
それを見た瞬間に恭介は悟った。彼らが自分を許すという道理など存在しないという事を。
殺される!恭介が思わず両目を閉じた時だ。
「何をしているんだい?神通恭介?」
いつの間にかルシファーが恭介の顔を覗き込んでいた事に気が付く。
その瞬間に恭介の周りを囲んでいた幽霊たちが消えていた事に気がつく。
流石の亡霊も悪魔の前には叶わなかったという事だろうか。
だが、感謝などしない。恭介は突然現れたルシファーを強く睨み付けながら尋ねた。
「何の用だ?」
「クックク、随分と嫌われたもんだねぇ」
「当たり前だろうが……人間の中でお前が好きな奴なんているかよ」
恭介は自身が抱えていた思いを感情のままに吐き出していく。
それでもルシファーは顔に笑顔を浮かべていた。恭介の罵声など子供の戯言だとでも思っているのだろう。
「……さっきあの人たちの亡霊を見て思ったんだ。おれはもう生きていてはいけないんだって……」
「成る程…‥キミはこれから死ぬというのかい?それはいい事だ。地球最後の人間には相応しい幕切れだ」
「……待てよ、それって」
「うん、キミがその廃ビルの中で呑気に塞ぎ込んでいる間にぼくらが人類を抹殺していたんだよ」
ルシファーは平然と言ってのけた。まるで子供がお気に入りの蟻の巣を潰した事を友達や先生に報告するかの様な気楽さであった。
だが、今の恭介は怒る気にもなれなかった。自らの両親も殺されたというのにだ。今の彼の中に残るのは虚しさだけであった。
その言葉を聞くと彼は部屋の扉を開けて廃ビルの屋上に向かっていく。
六階建てのビルである事から飛び降りる距離としては最適だろう。
通常であるのならば飛び降り自殺というのは迷惑が掛かる。ビルの責任者はそのビルを事故物件として抱え込まなくてはならなくなるし、万が一飛び降りている最中に人とぶつかってしまえばその人の命を奪う事になってしまいかねない。
だが、人類が滅亡してしまった今となってはそんな事を気にする必要もなかった。
恭介は流されるままに飛び降りた。自身の体が地球の重力に引っ張られて地面へと叩き付けられる瞬間に恭介は自身が鳥の様になった様な気がした。
だが、地面が間近に迫るにつれ、そんな快感に近い思いは立ち消え、代わりに彼の脳裏には走馬灯の様にこれまでの記憶が浮かんでは消えていく。
恭介の頭の中に浮かんできたのは幸福だった幼少期の頃の記憶。
話の内容などわからないというのに大人ぶって難しい神々との戦いを描いた特撮ヒーロー作品を両親や幼稚園の先生、周りの友達などに語っていた事を思い出す。
次は小学生の頃の記憶。この頃になると彼は多くの作品に触れる様になって特撮作品ばかりではなくアニメやゲームなども嗜む様になっていた。
中でも父親に開いてもらうパソコンを用いてのゲームは幼い日の恭介にとって最高の娯楽の時間であったと評してもいいだろう。
やがて彼は幸せな小学生時代を終えると、彼にとって最後の幸福な時代であったとともされる中学生時代を迎えた。
中学生の頃、恭介は部活動に打ち込んでいた。恭介が入っていたのはバトミントン部である。
熱心にラケットを使って球を相手のコートに向かって打ち込む。
これだけのスポーツに恭介はひどく熱中し、夕方まで帰らないという事も多かった。
恭介は中学3年生の引退の時期までスポーツに夢中になっており、両親にその事をよく咎められたものである。
やがて、府内の大きな高校に進学し彼はそこで運命の恋人である姫川美憂と出会ったのである。
高校一年生の前半まで彼は穏やかなであった。姫川美憂に恋慕しつつも普通の高校生として暮らしていた。
だが、ルシファーと出会ってゲームに参加してからが彼の波瀾万丈の人生の幕開けとなった。
落ちていく中で彼はあの時の事を思い出しながら後悔の念というものを抱いていく。
というのも、もし自分がゲームに参加していなければこんな惨めな思いをしないで済んだであろうから……。
両目を瞑りながらその事を考えていた。
0
あなたにおすすめの小説
聖女を追放した国の物語 ~聖女追放小説の『嫌われ役王子』に転生してしまった。~
猫野 にくきゅう
ファンタジー
国を追放された聖女が、隣国で幸せになる。
――おそらくは、そんな内容の小説に出てくる
『嫌われ役』の王子に、転生してしまったようだ。
俺と俺の暮らすこの国の未来には、
惨めな破滅が待ち構えているだろう。
これは、そんな運命を変えるために、
足掻き続ける俺たちの物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
究極妹属性のぼっち少女が神さまから授かった胸キュンアニマルズが最強だった
盛平
ファンタジー
パティは教会に捨てられた少女。パティは村では珍しい黒い髪と黒い瞳だったため、村人からは忌子といわれ、孤独な生活をおくっていた。この世界では十歳になると、神さまから一つだけ魔法を授かる事ができる。パティは神さまに願った。ずっと側にいてくれる友達をくださいと。
神さまが与えてくれた友達は、犬、猫、インコ、カメだった。友達は魔法でパティのお願いを何でも叶えてくれた。
パティは友達と一緒に冒険の旅に出た。パティの生活環境は激変した。パティは究極の妹属性だったのだ。冒険者協会の美人受付嬢と美女の女剣士が、どっちがパティの姉にふさわしいかケンカするし、永遠の美少女にも気に入られてしまう。
ぼっち少女の愛されまくりな旅が始まる。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる