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職人の惑星『ヒッポタス』
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「どうしますか? 悠介さん」
カエデが残った敵にビームポインターを構えながら悠介へと問い掛けた。
その問い掛けは悠介自身が『希望』と『絶望』どちらに転ぶかの選択のように思えた。
悠介は当初は回答に詰まった。だが、悠介の中にある漫画の言葉が思い浮かんだ。バスケットボールが好きな悠介にとってのお気に入りの漫画である。
「……『あきらめたらそこで試合終了ですよ』か……」
気が付けば悠介は無意識のうちに漫画の台詞を口に出していった。
当たり前だ。元々悠介にはこの戦いから逃げる意思などなかった。悠介はまた生涯のうちのどこかでシーレに再会するつもりでいたのだ。
それまで死ぬわけにはいかない。それに高校にも入ったばかりでまだバスケ部にも馴染めていないという事情もある。
せめて転校先のバスケットボール部では華々しいとまでは言わないが、少しでも活躍したいというのが本音だった。
そうした事情を抱えていたこともあって悠介は己の力を振り絞り、体を奮い立たせていった。要するに己の体に鞭を打って立ち上がったのだった。
悠介はもう一度ビームソードを構えて体を持つ人間がいない鎧へと立ち向かっていった。勝ち目のない戦いだからこそ悠介は自身を奮い立たせたくなったのだ。
それは勝ち目のないバスケットボールの試合でも同じことだった。例え絶望の底のような状況にあったとしても最後まで諦めずに歯を食いしばるというのが選手としての矜持である。
悠介は限界まで追い詰められるまで、そのことを忘れていた自分を恥じ、先ほどよりも一層強い力でビームソードを握り締めていった。
最初の一撃で剣を貫き、もう一度振り回していき剣を焼き焦がしていった。
これで残る数はあと一体である。相手はいかに自由自在に動いていようとも鎧。当然ながら感情などは現れないはずだった。
だが、それはデータの違いかもしくは送られたデータを解析した人間の思い込みであったのかもしれない。というのも鎧の足が後方へ下がっているという人間のような動きを見せていたからだ。
これは明らかに『感情』である。すなわち本体である『剣』は無機物が命令のままに動いている機械などではなく、少なくとも生物として最低限の感情を持った相手であることだけは分かった。
悠介はビームソードを斜め下の方向に構えて『剣』を睨み付けていった。
感情があることを理解していなかった先ほどであればいざ知らず、今ならば『剣』が悠介の行動を見て怯えているのが見えた。
今の悠介は巌流島に居合わせた宮本武蔵と同じ心境であったに違いない。
事実悠介はビームソードを握り締めながら『剣』が巌流島における佐々木小次郎のように相手が先に出るのを待っていた。
緊張の瞬間が続いていく。張り詰めた空気。息苦しい時間。その空気に耐え切れたものこそがこの戦いの勝者である。
悠介は不安からか無意識のうちに生唾を飲み込んだ。
その時だ。悠介の緊張を打破するように耐え切れなくなったのか、鎧が剣を振り上げながら真上から襲い掛かってきた。
悠介は真上から挑み掛かってくる敵の姿を見て心の中で勝利を確信した。早速左斜め下に構えていたビームソードを真上に突き上げた。
だが、敵もさるものである。傀儡体である鎧に悠介のビームソードが突き刺さるように仕向けたのだ。
悠介は慌ててビームソードを鎧から引き離そうとしたものの、思った以上に鎧が固く簡単には引っこ抜けそうになかった。
悠介は大昔に国語の教科書で学んだ『おおきなかぶ』の話を思い出した。カブが抜けずに苦しんでいた老夫婦の気持ちがよく分かった。
「クソがッ! 早く抜けろよッ!」
悠介が汚い口で悪態を吐いていた時だ。背後に気配を感じて振り向くと、そこには今にも自分を突き刺しそうな剣の姿が見えた。これでは今から振り返って対処しようとしても間に合うはずがない。
悠介が下唇を噛み締めながら咄嗟の対応を考えていた時のことだ。チャッカマンで火を出す時のような小さい、けれども火を点けるような音が聞こえた。
その瞬間に悠介を刺そうとしていた剣はこの世から消失してしまう羽目になってしまったのである。
悠介がタラップの部分を見つめると、そこにはビームポインターを構えたカエデの姿が見えた。
「か、カエデさん……」
「しっかりしてくださいよ、悠介さん。私がいなければどうなっていたか……」
カエデは呆れたように言った。悠介は反論したかったが、彼女が投げかけた言葉は真実そのものだった。事実あそこでカエデがタラップから降りてビームポインターで剣を焼き捨てなければ死んでいたのは悠介の方であったに違いなかった。
また、先ほどの剣も恐ろしいほど背後に回り込んでいて対処の仕様ができなかったのだ。悠介はこれでカエデに命の危機を二度も助けてもらったということになる。
「あ、ありがとうございます……」
「お礼は結構です。それよりも早くタラップの上へ上がってください。悠介さんは留守番ですのでその間にやることはたくさんあるんですよ」
カエデは悠介にとっての命の危機を二度も救ったにも関わらず、そのことを盾にして優位な立場に立つこともなかった。
淡々とした点はアンドロイドというべきだろうか。悠介は首を傾げながら階段を上がり、宇宙船へと戻ろうとした時のことだ。
「役立たずめ。もうやられてしまったのか」
と、背後で声が聞こえた。流暢な日本語で発していたのだ。日本人である悠介が聴き間違えるはずがない。
悠介が声のした方向を振り向くと、そこには黒色の革のジャンパーに同じ色のスラックスを履き、ジャンパーの下に赤いシャツを着込んだ短い髪の男がいた。
顔には十文字の傷があり、背中には巨大な太刀を下げている。一見すればオンラインゲームに登場する主人公アバターの姿そのものだった。
唯一違うのはその顔が凶悪犯のような恐ろしい風貌であったことだろう。
悠介が思わずたじろいでいた時だ。男はそれまで影も形もなかった場所から見たこともないような武器を取り出した。
後になって判ったことであったが、男が手にしていたのは中折れ式のフレシュット・ピストルというフレッシュット弾、すなわち散弾銃の弾を利用して扱う手式の弾丸である。
ソードオブショットガンよりも更に小さい大きさの上に手軽に持ち運べることができるのだ。これ以上ないほどの恐ろしい兵器であるといってもいいだろう。
悠介は男が握っている武器の詳細などは知らなかったが、明らかに自らにとっての脅威であることは間違いなかった。
それ故に咄嗟の対抗策が思い浮かばない今の悠介はただその場で硬直するしかできなかった。
悠介が絶望感に浸りながら男を見つめていた時のことだ。男が不意に悠介の方を向いてフレッシュット・ピストルの銃口を突き付けた。
「なっ、お、おれに何をするつもりだ!?」
相手は悠介の質問に答えなかった。代わりに、
「……警告する。これ以上地球人は惑星『ヒッポタス』に関わるな」
と、淡々とした口調で言った。
「だ、誰だお前たちは!?」
悠介の頭の中に最初に過ったのは惑星カメーネで王家乗っ取り作戦を決行しようとしたフランスのヴィシー財閥の存在だった。
だが、目の前にいる男は明確に日本語を喋っている。少なくとも惑星カメーネで対峙したヴィシー財閥の社員たちは皆日本語を喋ることができなかったはずだ。
もちろん全員が全員そうではないと言い切れはしないが、ヴィシー財閥はそこまで日本語教育に打ち込んでいるようには思えない。
それに目の前にいる男がヴィシー財閥からの差し金であればわざわざ『地球人』という総称を用いるのも変な話だ。
悠介が正体が分からないと首を傾げていた時のことだ。
「地球の日本という国にある議会を占領した男の所属する組織にいるものだと説明すればわかるだろうか?」
その言葉を聞いた悠介に戦慄が走る。恐怖のあまり全身に震えを感じていた時のことだ。
男が発砲した。それは威嚇目的の発砲ではあった。しかし悠介から戦意を奪うには十分過ぎた。
轟音が轟き、近くにあった木を子どもが癇癪を起こして壊した木製玩具のように粉々の木屑へと変えた時、悠介はもう立ってはいられなかった。ゼンマイの切れたおもちゃのように階段の上に膝から崩れてしまい、その場に倒れ込んでしまったのだ。
男は引き続きフレッシュット・ピストルをカエデに向けていく。
だが、それを見てもカエデは眉一つ変えようとしない。相手を見下ろすような目で男を見つめていただけだ。
「私は暴力には屈しません。そんなもので脅しても無駄ですよ」
カエデはきっぱりと言い切った。
「アンドロイドなのに随分と生意気な口を叩けるものだ」
「舐めていたらあなたが痛い目に遭いますよ」
カエデはいち早くビームポインターを男に向かって突き付けた。しかし男はカエデと東洋に眉一つ動かそうとしない。
しばらくの間、互いの武器を突き付けて睨み合っていた。
が、男の方が道理を弁えて銃を下ろした。
「まぁ、今のところは勘弁してやろう。だが、警告はする。今後一切お前たちはこの星やこの星の住民に関わるな」
男はそのまま味気のない森の中へと立ち去っていった。森に姿を消していく男の姿をカエデは黙って見つめていた。
カエデが残った敵にビームポインターを構えながら悠介へと問い掛けた。
その問い掛けは悠介自身が『希望』と『絶望』どちらに転ぶかの選択のように思えた。
悠介は当初は回答に詰まった。だが、悠介の中にある漫画の言葉が思い浮かんだ。バスケットボールが好きな悠介にとってのお気に入りの漫画である。
「……『あきらめたらそこで試合終了ですよ』か……」
気が付けば悠介は無意識のうちに漫画の台詞を口に出していった。
当たり前だ。元々悠介にはこの戦いから逃げる意思などなかった。悠介はまた生涯のうちのどこかでシーレに再会するつもりでいたのだ。
それまで死ぬわけにはいかない。それに高校にも入ったばかりでまだバスケ部にも馴染めていないという事情もある。
せめて転校先のバスケットボール部では華々しいとまでは言わないが、少しでも活躍したいというのが本音だった。
そうした事情を抱えていたこともあって悠介は己の力を振り絞り、体を奮い立たせていった。要するに己の体に鞭を打って立ち上がったのだった。
悠介はもう一度ビームソードを構えて体を持つ人間がいない鎧へと立ち向かっていった。勝ち目のない戦いだからこそ悠介は自身を奮い立たせたくなったのだ。
それは勝ち目のないバスケットボールの試合でも同じことだった。例え絶望の底のような状況にあったとしても最後まで諦めずに歯を食いしばるというのが選手としての矜持である。
悠介は限界まで追い詰められるまで、そのことを忘れていた自分を恥じ、先ほどよりも一層強い力でビームソードを握り締めていった。
最初の一撃で剣を貫き、もう一度振り回していき剣を焼き焦がしていった。
これで残る数はあと一体である。相手はいかに自由自在に動いていようとも鎧。当然ながら感情などは現れないはずだった。
だが、それはデータの違いかもしくは送られたデータを解析した人間の思い込みであったのかもしれない。というのも鎧の足が後方へ下がっているという人間のような動きを見せていたからだ。
これは明らかに『感情』である。すなわち本体である『剣』は無機物が命令のままに動いている機械などではなく、少なくとも生物として最低限の感情を持った相手であることだけは分かった。
悠介はビームソードを斜め下の方向に構えて『剣』を睨み付けていった。
感情があることを理解していなかった先ほどであればいざ知らず、今ならば『剣』が悠介の行動を見て怯えているのが見えた。
今の悠介は巌流島に居合わせた宮本武蔵と同じ心境であったに違いない。
事実悠介はビームソードを握り締めながら『剣』が巌流島における佐々木小次郎のように相手が先に出るのを待っていた。
緊張の瞬間が続いていく。張り詰めた空気。息苦しい時間。その空気に耐え切れたものこそがこの戦いの勝者である。
悠介は不安からか無意識のうちに生唾を飲み込んだ。
その時だ。悠介の緊張を打破するように耐え切れなくなったのか、鎧が剣を振り上げながら真上から襲い掛かってきた。
悠介は真上から挑み掛かってくる敵の姿を見て心の中で勝利を確信した。早速左斜め下に構えていたビームソードを真上に突き上げた。
だが、敵もさるものである。傀儡体である鎧に悠介のビームソードが突き刺さるように仕向けたのだ。
悠介は慌ててビームソードを鎧から引き離そうとしたものの、思った以上に鎧が固く簡単には引っこ抜けそうになかった。
悠介は大昔に国語の教科書で学んだ『おおきなかぶ』の話を思い出した。カブが抜けずに苦しんでいた老夫婦の気持ちがよく分かった。
「クソがッ! 早く抜けろよッ!」
悠介が汚い口で悪態を吐いていた時だ。背後に気配を感じて振り向くと、そこには今にも自分を突き刺しそうな剣の姿が見えた。これでは今から振り返って対処しようとしても間に合うはずがない。
悠介が下唇を噛み締めながら咄嗟の対応を考えていた時のことだ。チャッカマンで火を出す時のような小さい、けれども火を点けるような音が聞こえた。
その瞬間に悠介を刺そうとしていた剣はこの世から消失してしまう羽目になってしまったのである。
悠介がタラップの部分を見つめると、そこにはビームポインターを構えたカエデの姿が見えた。
「か、カエデさん……」
「しっかりしてくださいよ、悠介さん。私がいなければどうなっていたか……」
カエデは呆れたように言った。悠介は反論したかったが、彼女が投げかけた言葉は真実そのものだった。事実あそこでカエデがタラップから降りてビームポインターで剣を焼き捨てなければ死んでいたのは悠介の方であったに違いなかった。
また、先ほどの剣も恐ろしいほど背後に回り込んでいて対処の仕様ができなかったのだ。悠介はこれでカエデに命の危機を二度も助けてもらったということになる。
「あ、ありがとうございます……」
「お礼は結構です。それよりも早くタラップの上へ上がってください。悠介さんは留守番ですのでその間にやることはたくさんあるんですよ」
カエデは悠介にとっての命の危機を二度も救ったにも関わらず、そのことを盾にして優位な立場に立つこともなかった。
淡々とした点はアンドロイドというべきだろうか。悠介は首を傾げながら階段を上がり、宇宙船へと戻ろうとした時のことだ。
「役立たずめ。もうやられてしまったのか」
と、背後で声が聞こえた。流暢な日本語で発していたのだ。日本人である悠介が聴き間違えるはずがない。
悠介が声のした方向を振り向くと、そこには黒色の革のジャンパーに同じ色のスラックスを履き、ジャンパーの下に赤いシャツを着込んだ短い髪の男がいた。
顔には十文字の傷があり、背中には巨大な太刀を下げている。一見すればオンラインゲームに登場する主人公アバターの姿そのものだった。
唯一違うのはその顔が凶悪犯のような恐ろしい風貌であったことだろう。
悠介が思わずたじろいでいた時だ。男はそれまで影も形もなかった場所から見たこともないような武器を取り出した。
後になって判ったことであったが、男が手にしていたのは中折れ式のフレシュット・ピストルというフレッシュット弾、すなわち散弾銃の弾を利用して扱う手式の弾丸である。
ソードオブショットガンよりも更に小さい大きさの上に手軽に持ち運べることができるのだ。これ以上ないほどの恐ろしい兵器であるといってもいいだろう。
悠介は男が握っている武器の詳細などは知らなかったが、明らかに自らにとっての脅威であることは間違いなかった。
それ故に咄嗟の対抗策が思い浮かばない今の悠介はただその場で硬直するしかできなかった。
悠介が絶望感に浸りながら男を見つめていた時のことだ。男が不意に悠介の方を向いてフレッシュット・ピストルの銃口を突き付けた。
「なっ、お、おれに何をするつもりだ!?」
相手は悠介の質問に答えなかった。代わりに、
「……警告する。これ以上地球人は惑星『ヒッポタス』に関わるな」
と、淡々とした口調で言った。
「だ、誰だお前たちは!?」
悠介の頭の中に最初に過ったのは惑星カメーネで王家乗っ取り作戦を決行しようとしたフランスのヴィシー財閥の存在だった。
だが、目の前にいる男は明確に日本語を喋っている。少なくとも惑星カメーネで対峙したヴィシー財閥の社員たちは皆日本語を喋ることができなかったはずだ。
もちろん全員が全員そうではないと言い切れはしないが、ヴィシー財閥はそこまで日本語教育に打ち込んでいるようには思えない。
それに目の前にいる男がヴィシー財閥からの差し金であればわざわざ『地球人』という総称を用いるのも変な話だ。
悠介が正体が分からないと首を傾げていた時のことだ。
「地球の日本という国にある議会を占領した男の所属する組織にいるものだと説明すればわかるだろうか?」
その言葉を聞いた悠介に戦慄が走る。恐怖のあまり全身に震えを感じていた時のことだ。
男が発砲した。それは威嚇目的の発砲ではあった。しかし悠介から戦意を奪うには十分過ぎた。
轟音が轟き、近くにあった木を子どもが癇癪を起こして壊した木製玩具のように粉々の木屑へと変えた時、悠介はもう立ってはいられなかった。ゼンマイの切れたおもちゃのように階段の上に膝から崩れてしまい、その場に倒れ込んでしまったのだ。
男は引き続きフレッシュット・ピストルをカエデに向けていく。
だが、それを見てもカエデは眉一つ変えようとしない。相手を見下ろすような目で男を見つめていただけだ。
「私は暴力には屈しません。そんなもので脅しても無駄ですよ」
カエデはきっぱりと言い切った。
「アンドロイドなのに随分と生意気な口を叩けるものだ」
「舐めていたらあなたが痛い目に遭いますよ」
カエデはいち早くビームポインターを男に向かって突き付けた。しかし男はカエデと東洋に眉一つ動かそうとしない。
しばらくの間、互いの武器を突き付けて睨み合っていた。
が、男の方が道理を弁えて銃を下ろした。
「まぁ、今のところは勘弁してやろう。だが、警告はする。今後一切お前たちはこの星やこの星の住民に関わるな」
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