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第七部『エイジェント・オブ・クリミナル』
深夜の捕物帳
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鷹峰雪雄は月に一度の密売品の上納金の回収のために広島からビッグ・トーキョーの各地を訪れ、最後に白籠市からの上納金を受け取り、街の北部から高速道路に乗り、そのまま横浜港に突入する予定であった。
今も彼は心地の良いクッションの上に艶のある黒色の革靴を擦り付け、右手にワインを、左手に車内にて用意された映画を楽しむためのリモコンを持って優雅に車に揺られながら、向かっているつもりであった。
だが、彼の車は物凄い衝撃と共に轟音を立てて揺られて彼はワインとリモコンの両方を手から落として目の前へと転ぶ。
勢い良く投げ出された彼は短い悲鳴を上げたが、流石はヤクザというべきだろう。
頭を抑えながらも起き上がり、目の前で衝撃を倒れている運転手を揺すっていく。
「おい!どういう事だ!?貴様、どうして車が止まっている!!」
彼はその太った体に似つかわしい野太いアルト声を出して叫んだが、運転手は答えない。
更に揺すり、彼から助言を引き出そうとした時だ。
「車の方に少しばかり電気を流して動けなくさせたからな。少量の電気を浴びせて、この車の電磁気を攻撃し、動けなくさせたんだ。これで、お前が横浜に駆け付ける事は出来なくなってしまったという理由は分かっただろ?」
赤い肌をした若い男が扉を開け、鷹峰に自動拳銃を突き付けながら無機質な声で答える。
「……貴様」
「白籠市警の中村孝太郎だ。あんたには密輸入の疑いで逮捕状が出てる」
孝太郎はそう言うとここまでに掛かった月日の事を思い出す。彼の目に映るのは記憶。あの夜からこの夜までに掛かった捜査過程。
鷹峰の組と密接にしているバイカー組織を張り、ここまで来るのは大変だった。
だが、もうここでその捜査の終止符は打たれる事になるだろう。
鷹峰雪雄の逮捕を最後に。
孝太郎は銃を握る力を強めていく。体の中に自信が満ち溢れていく、銃に込める力を強めるたびに孝太郎はそう思われされた。
孝太郎は鷹峰を連れ出すと、彼の護衛のヤクザが倒されている光景を彼に見せる。
彼が護衛として連れてきたヤクザの組員たちは既に石井聡子と刈谷浩輔の両名により、大抵の人間がその手に手錠を掛けられた後だった。
孝太郎は冷や汗を垂らす中年の男の頭に銃を突き付けて彼に更なる威圧を掛けていく。
「お前もこうなりたいか?」
「……おれを脅すつもりか?汚い犬野郎め」
鷹峰は追い詰められた際のせめてもの抵抗か、彼に向かって悪態を吐く。
だが、孝太郎はそれを意に返す事もなく黙って彼の背後で銃の安全装置に手を掛ける。
コックを立てる音が鷹峰の耳元に響いていく。
鷹峰は観念して両手を上げ、降参のポーズを立てる。
だが、彼は周りの光景を再確認するのと同時に、密かに口元に笑みを浮かべる。
口元を密かに歪ませた彼は夜の闇の中で反撃の機会を伺う。
と、言うのも鷹峰が先程まで走っていた場所は白籠市の外れの古き良き時代を再現したゴーストタウンであり、尚且つ街頭がないという状態である。
これならば、この男の隙を突いて銃から逃げさえすればこの夜の闇に紛れて逃げられる。
鷹峰はそう考えて、肘を彼の青年刑事の腹に喰らわせようとしたが、刑事はそれを器用に左手の掌で受け止める。
「無駄だ。お前が腹を狙う事は予想できる事だからな。気配を感じ取れば、避ける事など容易さ」
背後で赤い肌の青年がクックと笑う。
「分かった。あんた、中村とか言ったな?おれと取り引きしないか?おれを逃がせば、あんたにいい物をあてがってやろう!丁度、おれはこれからこの街を上って、横浜に行くつもりだったんだ。港で落ち合ってそこでいい店に行くつもりだったんだ!それにあんたも連れて行ってやろう!」
鷹峰は情けない声でそう言った。もっと強く怒鳴り付けてやりたい気持ちであったが、事を荒立てて相手との取り引きに遅れるのは良くない。
なら、自身が大人になるべきだ。
だから、彼はわざと声を震わせて恐れているという事を全身で体現し、上記の様な男ならば憧れる店に連れて行くと下手に出たのだ。鷹峰は背後に目をやり、闇の中で表情の見えない青年の反応を伺う。
未だに投げ掛けた返答への答えは返ってこない。余程、嬉しかったのだろうか。そうとも、嬉しかったに違いない。鷹峰がガッツポーズを取りたいという衝動に駆られる程に喜びの衝動に駆られた時だ。
背後からいつも行く店の製氷機で作った氷よりも冷たい氷よりも冷ややかな声が彼の耳に轟く。
「舐められたものだな。やはり、西の方ではそんなもので相手を懐柔させられると考えていたのだろうか、少しショックだ」
孝太郎はそう言うと、拳銃を頭から下ろし、足へと向かって放つ。
轟音と共に悲鳴が聞こえ、夜の闇に覆われた道路の上に血で足を覆った男が転がっていた筈、だった。
だが、どうした事だろう。何の予告もなく弾丸が孝太郎の前で跳ね返り、真上に飛んでいく。
一体何が起こったのか。孝太郎が恐る恐る目の前を眺めると、そこには先程までの情けない声を出していた男とは同一人物とは思えない程に自信に満ちた男が立っていた。
「ったく、人が下手に出てりゃ一丁前に……何様だね、あんた?」
男は全身を固い鉄板の様な味のない鉄色のアーマーに守られていた。まるで、サイの様だった。
「そ、そんな馬鹿な?」
「確かにおれの魔法は力が無い。でもな、護身術に掛けりゃあ、ちょっとしたもんよ」
男はそう言って味のない銀色のアーマーに包まれた腕で孝太郎を殴ろうとする。これで、あの男は殴られた衝撃により、全身から血を吐いてその場に倒れ込む。
こちらを甘く見た竜堂寺清太郎の使者の男と同じ末路をあの男も倒れる筈だ。
男は勝利を確信し、笑い声を上げたが、何故か腕を覆っていたアーマーが外れる音が聞こえ、慌てて腕を引っ込める。
それから改めて目の前のあいつを見つめる。
あの男は拳銃を左手に持ち替え、代わりに右手の掌を大きく広げていた。
どういう事なのだろう。鷹峰は慌ててその場から離脱しようとしたが、孝太郎はそれを許さない。
そのまま彼の手の側に駆け寄ると、右手を広げてアーマーの一枚を破壊する。
破壊の衝撃が彼の腕に走る。男は悲鳴を上げる。
それを見た孝太郎が笑う。
「これがおれの魔法。破壊だよ。あんたのアーマーもこうなっては形無しだな?」
その言葉を聞いた鷹峰は舌を震わせる。
と、いうのもここから先の戦いは中村孝太郎の番だという事を彼は確信したからであった。
今も彼は心地の良いクッションの上に艶のある黒色の革靴を擦り付け、右手にワインを、左手に車内にて用意された映画を楽しむためのリモコンを持って優雅に車に揺られながら、向かっているつもりであった。
だが、彼の車は物凄い衝撃と共に轟音を立てて揺られて彼はワインとリモコンの両方を手から落として目の前へと転ぶ。
勢い良く投げ出された彼は短い悲鳴を上げたが、流石はヤクザというべきだろう。
頭を抑えながらも起き上がり、目の前で衝撃を倒れている運転手を揺すっていく。
「おい!どういう事だ!?貴様、どうして車が止まっている!!」
彼はその太った体に似つかわしい野太いアルト声を出して叫んだが、運転手は答えない。
更に揺すり、彼から助言を引き出そうとした時だ。
「車の方に少しばかり電気を流して動けなくさせたからな。少量の電気を浴びせて、この車の電磁気を攻撃し、動けなくさせたんだ。これで、お前が横浜に駆け付ける事は出来なくなってしまったという理由は分かっただろ?」
赤い肌をした若い男が扉を開け、鷹峰に自動拳銃を突き付けながら無機質な声で答える。
「……貴様」
「白籠市警の中村孝太郎だ。あんたには密輸入の疑いで逮捕状が出てる」
孝太郎はそう言うとここまでに掛かった月日の事を思い出す。彼の目に映るのは記憶。あの夜からこの夜までに掛かった捜査過程。
鷹峰の組と密接にしているバイカー組織を張り、ここまで来るのは大変だった。
だが、もうここでその捜査の終止符は打たれる事になるだろう。
鷹峰雪雄の逮捕を最後に。
孝太郎は銃を握る力を強めていく。体の中に自信が満ち溢れていく、銃に込める力を強めるたびに孝太郎はそう思われされた。
孝太郎は鷹峰を連れ出すと、彼の護衛のヤクザが倒されている光景を彼に見せる。
彼が護衛として連れてきたヤクザの組員たちは既に石井聡子と刈谷浩輔の両名により、大抵の人間がその手に手錠を掛けられた後だった。
孝太郎は冷や汗を垂らす中年の男の頭に銃を突き付けて彼に更なる威圧を掛けていく。
「お前もこうなりたいか?」
「……おれを脅すつもりか?汚い犬野郎め」
鷹峰は追い詰められた際のせめてもの抵抗か、彼に向かって悪態を吐く。
だが、孝太郎はそれを意に返す事もなく黙って彼の背後で銃の安全装置に手を掛ける。
コックを立てる音が鷹峰の耳元に響いていく。
鷹峰は観念して両手を上げ、降参のポーズを立てる。
だが、彼は周りの光景を再確認するのと同時に、密かに口元に笑みを浮かべる。
口元を密かに歪ませた彼は夜の闇の中で反撃の機会を伺う。
と、言うのも鷹峰が先程まで走っていた場所は白籠市の外れの古き良き時代を再現したゴーストタウンであり、尚且つ街頭がないという状態である。
これならば、この男の隙を突いて銃から逃げさえすればこの夜の闇に紛れて逃げられる。
鷹峰はそう考えて、肘を彼の青年刑事の腹に喰らわせようとしたが、刑事はそれを器用に左手の掌で受け止める。
「無駄だ。お前が腹を狙う事は予想できる事だからな。気配を感じ取れば、避ける事など容易さ」
背後で赤い肌の青年がクックと笑う。
「分かった。あんた、中村とか言ったな?おれと取り引きしないか?おれを逃がせば、あんたにいい物をあてがってやろう!丁度、おれはこれからこの街を上って、横浜に行くつもりだったんだ。港で落ち合ってそこでいい店に行くつもりだったんだ!それにあんたも連れて行ってやろう!」
鷹峰は情けない声でそう言った。もっと強く怒鳴り付けてやりたい気持ちであったが、事を荒立てて相手との取り引きに遅れるのは良くない。
なら、自身が大人になるべきだ。
だから、彼はわざと声を震わせて恐れているという事を全身で体現し、上記の様な男ならば憧れる店に連れて行くと下手に出たのだ。鷹峰は背後に目をやり、闇の中で表情の見えない青年の反応を伺う。
未だに投げ掛けた返答への答えは返ってこない。余程、嬉しかったのだろうか。そうとも、嬉しかったに違いない。鷹峰がガッツポーズを取りたいという衝動に駆られる程に喜びの衝動に駆られた時だ。
背後からいつも行く店の製氷機で作った氷よりも冷たい氷よりも冷ややかな声が彼の耳に轟く。
「舐められたものだな。やはり、西の方ではそんなもので相手を懐柔させられると考えていたのだろうか、少しショックだ」
孝太郎はそう言うと、拳銃を頭から下ろし、足へと向かって放つ。
轟音と共に悲鳴が聞こえ、夜の闇に覆われた道路の上に血で足を覆った男が転がっていた筈、だった。
だが、どうした事だろう。何の予告もなく弾丸が孝太郎の前で跳ね返り、真上に飛んでいく。
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男はそう言って味のない銀色のアーマーに包まれた腕で孝太郎を殴ろうとする。これで、あの男は殴られた衝撃により、全身から血を吐いてその場に倒れ込む。
こちらを甘く見た竜堂寺清太郎の使者の男と同じ末路をあの男も倒れる筈だ。
男は勝利を確信し、笑い声を上げたが、何故か腕を覆っていたアーマーが外れる音が聞こえ、慌てて腕を引っ込める。
それから改めて目の前のあいつを見つめる。
あの男は拳銃を左手に持ち替え、代わりに右手の掌を大きく広げていた。
どういう事なのだろう。鷹峰は慌ててその場から離脱しようとしたが、孝太郎はそれを許さない。
そのまま彼の手の側に駆け寄ると、右手を広げてアーマーの一枚を破壊する。
破壊の衝撃が彼の腕に走る。男は悲鳴を上げる。
それを見た孝太郎が笑う。
「これがおれの魔法。破壊だよ。あんたのアーマーもこうなっては形無しだな?」
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