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22.未来
①
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王宮の奥には石造りの由緒ある聖堂がある。その聖堂の祭壇の前にリオンとクレイドは並んで立っていた。
リオンの衣装は王家に伝わる純白の立ち襟の正装、クレイドは騎士団の隊服姿。ステンドグラスで美しく彩られた光が頭上から降り注ぎ、リオンの純白の衣装を色とりどりに染めている。
リオンはゆっくりと膝をつき、祭壇を見上げて両手を組み合わせた。
「我、リオン・フェルナーはクレイド・リューエンヴァルトを伴侶に迎え、喜びも苦難も共に歩むことを誓う。天の御加護と王家の名のもと、命の限り守り愛せん」
リオンの祝詞が終わると、次にクレイドも跪く。
「我、クレイド・リューエンヴァルトはリオン・フェルナーを伴侶に迎え、喜びも苦難も共に歩むことを誓う。天の御加護と王家の名のもと、命の限り守り愛せん」
祭壇の中央に立った司祭が、両手を広げ高らかに宣言した。
「今誓いは天に届けられ、二人は祝福されました。リオン・フェルナーとクレイド・リューエンヴァルトは正式な伴侶となります」
リオンとクレイドは立ち上がり、参列者のほうに振り返った。
大きな聖堂の中に、参列者はわずか二人ほど。国王陛下であるオースティンと、王宮の侍医であるドニ。
なぜ他の参列者がいないのかというと――それは大きな理由があった。
司祭が祭壇から下がり、次に入れ替わりでオースティンが祭壇に上がってくる。リオンとクレイドを順に見て微笑むと、厳かに口を開いた。
「ノルツブルクの高き血を受け継ぎし者――リオン・フェルナー。そして王国を剣と忠誠にて支え続けた勇士――クレイド・リューエンヴァルト」
朗々としたオースティンの声が響く。
「其の命は天より授かりし縁のもとに今ここに結ばれた。この二人が交わす誓いはただの契りにあらず。王家の名とノルツブルクの神の加護のもとに、未来永劫ひとつの道を歩まんとする魂の結びつきでもある。どうかそなたらの歩む其の道が、ノルツブルクに光明と繁栄をもたらす新たな道標とならんことを祈る」
オースティンは満足げな微笑みで言葉を締めくくった。
リオンとクレイドは深く頭を下げて応える。ドニがひと際大きな拍手を送ってくれた。
◇
リオンとクレイドが想いを通じ合わせてから一か月のときが経っていた。
あの夜、オースティンとリオンが番の契りを結ばなかったことは、ほどなく王宮中に広がった。リオンは詳細を知らされていないが、王族から強い抗議と不満の声が上がったらしい。
それも無理もない。国王のオースティンがブルーメのリオンを得るかどうかで、国の行く末が決まるのだから。
激しい反発にさらされたオースティンは、しかし逃げなかった。
王族や諸侯の言い分はきっちり聞いたうえで「それでもリオンを番にするつもりはない」と明言し、動揺する官僚や騎士たちのもとには自ら説明して回ったという。
さらに水面下では、リオンとクレイドを正式な伴侶にするために奔走してくれた。
その努力のおかげで、こうしてリオンたちは名実ともに伴侶の契りを結ぶに至ったのだ。オースティンにはいくら感謝してもしきれない。
ちなみにこの婚姻を知るのは、信頼できるごく少数の人間に限られている。王族には誰ひとりとして知らされていない――これは、完全に秘密裏に行われた結婚式だったのだ。
聖堂を出たところに、エルが控えていた。
扉から出てきたリオンとクレイド、そしてオースティンとドニを見て、エルはほっとしたように息をつく。
「無事に終わったようですね。おめでとうございます」
エルは最敬礼の仕草でクレイドに頭を下げたが、リオンの方を見てきゅっと目尻を釣り上げた。ため息をつきながらリオンの側に歩いてくる。
「リオン様、御髪が乱れています」
「えっ」
「脚衣もずり下がっています。さては腰の紐を緩めましたね?」
「紐がきつかったから……」
つい言い訳をしたリオンに、エルは大きなため息をついた。
「まったく……子供と一緒ですね。困ったものだ」
エルはぶつぶつ言いながらリオンの髪を直し、腰の紐を固く絞る。
以前謹慎を言い渡され、オースティンの侍従を辞め王宮からは下がっていたエルだったが、リオン自身の強い希望により、つい先日からリオンの侍従となってくれていた。
エルは相変わらず文句が多いし愛想もあまりないが、オースティンの下で働いていたエルはさすがに優秀で、こうしてリオンの世話を先回りしつつ甲斐甲斐しく焼いてくれる。
「よし、これで良さそうですね。それではリオン様、これを」
「ありがとう」
恭しくエルが差し出してきたものをリオンは受け取った。
それは王家の紋章が金糸で刺繍された緋色のマントだ。王族だけが身につけることを許される伝統の装束で、オースティンが昔王子時代に使っていたものを譲ってもらったのだった。
「リオン……よくお似合いです」
リオンの姿を見てクレイドが目を細める。
「本当だ、まさに王子様って感じだね」
オースティンが大きく頷きながら言う。ドニも「おお……これはこれは立派なものだ」とのんびりとした口調で褒めてくれた。
リオンは「ありがとうございます」と恭しく覚えたての王家の礼を返し、そして背筋を伸ばした。
この一か月、リオンは悩み抜いてきた。けれどようやく自分の行く末に答えを出した。
自分はノルツブルク王家の血を引くブルーメであること。
そしてクレイドと、正式な伴侶として生きていくこと。
それらを公表することに決めたのだ。
不安や恐怖がないわけではなかった。公表すればリオンの未来は大きく変わってしまうだろう。どんな争いや混乱に巻き込まれるかわからない。
だけどリオンが悩んでいるとき、クレイドは『あなたを必ず守ります』と何度も言ってくれた。その言葉がリオンの背中を押してくれて、決意することが出来た。クレイドと共にオースティンを支えたい……そう思うようになったのだ。
その考えを打ち明けたとき、オースティンはすぐに頷いてくれた。目に涙を浮かべて、何度もリオンとクレイドに「ありがとう」と言ってくれた。
そんなオースティンを見て、リオンもクレイドも決意を固くした。
「エル、王族の方々はもう集まっているかい?」
オースティンがエルに尋ねた。
「ええ、もうすでに。準備が出来たら参りましょう」
「ああ、そうすることにしよう」
そう答えたあとオースティンは振り返り、リオンとクレイドに視線を向けた。
(今日、これからだ――)
リオンが王家の血を引くブルーメであること、リオンとクレイドがすでに番の契りを結んだことを王族の前で公表する。
ブルーメ外交を続けていきたい王族や諸侯からは当然批難も反発もあるだろう。
それに加えてオースティンが王族の前でブルーメ外交廃止を宣言する予定なのだから、きっと会合は大荒れになるはずだ。
だけどリオンもクレイドも、そしてオースティンも覚悟は決まっていた。ノルツブルクの国の未来のために必要だと心から信じているからだ。
「さあ、行くぞ」
オースティンの力強い言葉にリオンとクレイドが頷きかけたとき――。
「陛下! 陛下! 大変です!」
オースティンの直属の護衛の騎士が慌てたように回廊の方から駆けてきた。
「どうした? 何があった?」
「ユ……ユリウス様からの書状が届いております。先ほど外務室に届いていたようで……っ」
「兄上から……?」
騎士が差し出した書状を受け取り、オースティンは目を大きく見開いた。
「これは……ギランの王族の封蝋がある……確かに兄上からだ」
リオンもクレイドもエルもドニも、この場にいた者はオースティンの言葉に息を呑んだ。
リオンの衣装は王家に伝わる純白の立ち襟の正装、クレイドは騎士団の隊服姿。ステンドグラスで美しく彩られた光が頭上から降り注ぎ、リオンの純白の衣装を色とりどりに染めている。
リオンはゆっくりと膝をつき、祭壇を見上げて両手を組み合わせた。
「我、リオン・フェルナーはクレイド・リューエンヴァルトを伴侶に迎え、喜びも苦難も共に歩むことを誓う。天の御加護と王家の名のもと、命の限り守り愛せん」
リオンの祝詞が終わると、次にクレイドも跪く。
「我、クレイド・リューエンヴァルトはリオン・フェルナーを伴侶に迎え、喜びも苦難も共に歩むことを誓う。天の御加護と王家の名のもと、命の限り守り愛せん」
祭壇の中央に立った司祭が、両手を広げ高らかに宣言した。
「今誓いは天に届けられ、二人は祝福されました。リオン・フェルナーとクレイド・リューエンヴァルトは正式な伴侶となります」
リオンとクレイドは立ち上がり、参列者のほうに振り返った。
大きな聖堂の中に、参列者はわずか二人ほど。国王陛下であるオースティンと、王宮の侍医であるドニ。
なぜ他の参列者がいないのかというと――それは大きな理由があった。
司祭が祭壇から下がり、次に入れ替わりでオースティンが祭壇に上がってくる。リオンとクレイドを順に見て微笑むと、厳かに口を開いた。
「ノルツブルクの高き血を受け継ぎし者――リオン・フェルナー。そして王国を剣と忠誠にて支え続けた勇士――クレイド・リューエンヴァルト」
朗々としたオースティンの声が響く。
「其の命は天より授かりし縁のもとに今ここに結ばれた。この二人が交わす誓いはただの契りにあらず。王家の名とノルツブルクの神の加護のもとに、未来永劫ひとつの道を歩まんとする魂の結びつきでもある。どうかそなたらの歩む其の道が、ノルツブルクに光明と繁栄をもたらす新たな道標とならんことを祈る」
オースティンは満足げな微笑みで言葉を締めくくった。
リオンとクレイドは深く頭を下げて応える。ドニがひと際大きな拍手を送ってくれた。
◇
リオンとクレイドが想いを通じ合わせてから一か月のときが経っていた。
あの夜、オースティンとリオンが番の契りを結ばなかったことは、ほどなく王宮中に広がった。リオンは詳細を知らされていないが、王族から強い抗議と不満の声が上がったらしい。
それも無理もない。国王のオースティンがブルーメのリオンを得るかどうかで、国の行く末が決まるのだから。
激しい反発にさらされたオースティンは、しかし逃げなかった。
王族や諸侯の言い分はきっちり聞いたうえで「それでもリオンを番にするつもりはない」と明言し、動揺する官僚や騎士たちのもとには自ら説明して回ったという。
さらに水面下では、リオンとクレイドを正式な伴侶にするために奔走してくれた。
その努力のおかげで、こうしてリオンたちは名実ともに伴侶の契りを結ぶに至ったのだ。オースティンにはいくら感謝してもしきれない。
ちなみにこの婚姻を知るのは、信頼できるごく少数の人間に限られている。王族には誰ひとりとして知らされていない――これは、完全に秘密裏に行われた結婚式だったのだ。
聖堂を出たところに、エルが控えていた。
扉から出てきたリオンとクレイド、そしてオースティンとドニを見て、エルはほっとしたように息をつく。
「無事に終わったようですね。おめでとうございます」
エルは最敬礼の仕草でクレイドに頭を下げたが、リオンの方を見てきゅっと目尻を釣り上げた。ため息をつきながらリオンの側に歩いてくる。
「リオン様、御髪が乱れています」
「えっ」
「脚衣もずり下がっています。さては腰の紐を緩めましたね?」
「紐がきつかったから……」
つい言い訳をしたリオンに、エルは大きなため息をついた。
「まったく……子供と一緒ですね。困ったものだ」
エルはぶつぶつ言いながらリオンの髪を直し、腰の紐を固く絞る。
以前謹慎を言い渡され、オースティンの侍従を辞め王宮からは下がっていたエルだったが、リオン自身の強い希望により、つい先日からリオンの侍従となってくれていた。
エルは相変わらず文句が多いし愛想もあまりないが、オースティンの下で働いていたエルはさすがに優秀で、こうしてリオンの世話を先回りしつつ甲斐甲斐しく焼いてくれる。
「よし、これで良さそうですね。それではリオン様、これを」
「ありがとう」
恭しくエルが差し出してきたものをリオンは受け取った。
それは王家の紋章が金糸で刺繍された緋色のマントだ。王族だけが身につけることを許される伝統の装束で、オースティンが昔王子時代に使っていたものを譲ってもらったのだった。
「リオン……よくお似合いです」
リオンの姿を見てクレイドが目を細める。
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オースティンが大きく頷きながら言う。ドニも「おお……これはこれは立派なものだ」とのんびりとした口調で褒めてくれた。
リオンは「ありがとうございます」と恭しく覚えたての王家の礼を返し、そして背筋を伸ばした。
この一か月、リオンは悩み抜いてきた。けれどようやく自分の行く末に答えを出した。
自分はノルツブルク王家の血を引くブルーメであること。
そしてクレイドと、正式な伴侶として生きていくこと。
それらを公表することに決めたのだ。
不安や恐怖がないわけではなかった。公表すればリオンの未来は大きく変わってしまうだろう。どんな争いや混乱に巻き込まれるかわからない。
だけどリオンが悩んでいるとき、クレイドは『あなたを必ず守ります』と何度も言ってくれた。その言葉がリオンの背中を押してくれて、決意することが出来た。クレイドと共にオースティンを支えたい……そう思うようになったのだ。
その考えを打ち明けたとき、オースティンはすぐに頷いてくれた。目に涙を浮かべて、何度もリオンとクレイドに「ありがとう」と言ってくれた。
そんなオースティンを見て、リオンもクレイドも決意を固くした。
「エル、王族の方々はもう集まっているかい?」
オースティンがエルに尋ねた。
「ええ、もうすでに。準備が出来たら参りましょう」
「ああ、そうすることにしよう」
そう答えたあとオースティンは振り返り、リオンとクレイドに視線を向けた。
(今日、これからだ――)
リオンが王家の血を引くブルーメであること、リオンとクレイドがすでに番の契りを結んだことを王族の前で公表する。
ブルーメ外交を続けていきたい王族や諸侯からは当然批難も反発もあるだろう。
それに加えてオースティンが王族の前でブルーメ外交廃止を宣言する予定なのだから、きっと会合は大荒れになるはずだ。
だけどリオンもクレイドも、そしてオースティンも覚悟は決まっていた。ノルツブルクの国の未来のために必要だと心から信じているからだ。
「さあ、行くぞ」
オースティンの力強い言葉にリオンとクレイドが頷きかけたとき――。
「陛下! 陛下! 大変です!」
オースティンの直属の護衛の騎士が慌てたように回廊の方から駆けてきた。
「どうした? 何があった?」
「ユ……ユリウス様からの書状が届いております。先ほど外務室に届いていたようで……っ」
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