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1章後半 デビルサイド編
51.終わりの夜
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残念ながら僕にアポライ神の加護はなく、宿屋への直帰は許されなかったが、それも何とか終わらせ宿屋に戻った。
体はセシリーからおにぎりボディに、軍服はパジャマに変わった僕は音を置き去りにする速さでベッドにダイブした。
「ふぅー………」
天井を見上げた後、上体を起こす。
「マーコ、水を持ってきてくれ」
先に宿屋に戻っていたマーコに頼む。
「えー、アタシだって疲れてるしぃ。いやだー」
椅子にもたれかかったマーコは、長い道のりで蒸れた足を机の上に乗せ、天を仰いでいる。
「………ジー」
彼女の足裏はかなり蒸れていて、湯気が可視化できるほどだった。
「ど、どうしたの? 」
背後からの気配を察したのか、マーコは振り返った。
「いえ……」
「な、なに? 気になるんだけど? 」
五本指の足を開いたり閉じたりしながらマーコが聞いてくる。聞きたいのはその足の裏状態についてだ。
「……梅毒の他に水虫も持ってるなんてことないでしょうね」
「……し、ししし、失礼な! アタシをなんだと思っているの! 」
「歩く感染源? 貴女たちの文化圏で言うなら、呪い持ち? 」
あの腹の痛みは、毒キノコを服用した時以来の地獄だった。今でもこの恨みは忘れていない。
「グぬぬぬぬ…! 」
「一度隅々まで洗って乾燥させた方がよろしいでしょうね。外側も内側も」
「非常識の馬鹿たれおにぎり! 」
そう言って、マーコは外に飛び出して行った。あの顔なら、適当な男が部屋を提供してくれるだろう。今日はもしかしたら、もう帰ってこないかもしれないから、夕食の支度でもするか。
そうとなれば、また人間の姿にならなければならない。
……マーコのヤツ、肝心な時にいないとは…。
仕方なくセシリーになって宿屋に降りると、店主が驚いた様子でこちらを見ていた。
「どうかした? 」
「えっ、と。イソマルト様のお部屋から出ていらっしゃったので、一体どういうご関係かと思いまして」
「あー……」
そう言えば、イソマルトとして部屋を取っていた。もう疲れているせいで、そこらへん頭が回っていないような気がする。もう何でもいいか。
「あの人はどっか行っちゃったわ。最後に見たのは魔族が襲撃してくる少し前だったかな。アタシに部屋の鍵を渡してね」
そう言って鍵を見せた。
「イソマルト様とはお知り合いで? 」
「いろいろ役立ってくれたわ」
本当にイソマルト君は頑張ってくれた。女風呂にも入ってくれたし、氷の魔法使いから情報を抜き出すのにも貢献をした。
「さようですか。では名義変更の手続きをお願いしてもよろしいでしょうか」
「そうね。しばらくあの部屋はセシリーとあと一人、女性が利用するから、二人ね」
「二人ですと、追加料金が発生しますが」
あれは人間として扱っていないと言っても、ここは人間の宿屋だから、通用しなさそうだ。
「分かったわ。それでお願い」
「お二人ですと、一番奥の部屋が一番お手頃な価格でベッドも二つになりますが、どうなされますか? 」
「えぇ。じゃあそうして頂戴」
僕はもうご飯を食べて寝たい。部屋の位置がどこに変わろうと問題ではない。
……あ、いや、大問題だ。僕の部屋にはまだおにぎりボディがある。バレずに奥の部屋まで持っていけるだろうか。
マーコがいれば店主の気を引かせておくこともできるのに……いいや、今いない人間のことを考えても仕方がない。どこかに行った道具を探しに行くとしよう。
「しばらく部屋は置いといてくれない?」
「かしこまりました」
そうして宿屋を飛び出した。男を引っ掛けるにしても、酒場の辺りにいるだろう。見つけ次第ヘッドロックで連れ帰ろう。おにぎりボディじゃないから命令も出来ないし…まったく面倒な体だ。
疲れた体に鞭打って酒場まで歩いて行くと、カウンターでポツンと酒を飲んでいるのを見つけた。占領された日に営業している酒場もそうだが、そこで飲む客も客だな。
「マーコ、帰るわよ」
背中から声をかける。しかし彼女は振り返りもせず、グラスに口をつけている。
飲んでいるのはウォッカのロックで、全然まだ氷が溶けていないのに飲み始めていた。そんな飲み方をしていたら悪酔いするのは目に見えている。
彼女が飲み方を知らないワケがない。だったらどうしてこんな自傷行為のようなことをするんだ。
「どうしたの」
席の近くに寄ってから再度マーコに声をかけた。
「アタシ、まともじゃないや……」
抽象的なマーコの言葉に、いつもの僕なら、「貴女がまともだった時がありますか」って返すけれど、今はどうやらそんな冗談も出来ないぐらい辛そうだったから、別の言葉で返事をすることにした。
「おかげで助かったよ」
そうやって適当に背中を叩く。本来ならこんな慰めはしないが、今日のマーコには特別だ。
「慰めてるつもり? …下手だね」
チクッ。
…酔っているのか、言葉の刃が鋭い。
前にもコボルトでこんな思いをしたけど、元々僕は相手を慰めるのが得意じゃないんだ。なのになんかこんな役割が回ってきてしまう。
下手な気遣いで相手が更に落ち込むのも可哀想だと思いながら、ポリポリと頭を掻いた。
そしてそれに気づいた彼女は酒気を帯びた息を僕に吹きかけた。
「…お酒飲んでも変わらないの。ずっと幸せで、ずっとぽかぽかするの。それが嫌なの。沢山人が死んだんだよ。なのに、なんでアタシはこんなに平常心でいられるんだろうね」
彼女はそう言って苦笑しながら泣いていた。
そういう改造を施したから、という他にないが……そう言うことなら仕事も終わったし、彼女についた魔物を取り除いてもいいだろう。
「だったら帰ったら取り除いてあげるわ。それで私達の関係もお終い。ねっ、少しは貴女のためにならないかしら」
そう言うと、彼女は振り返って思いっきりビンタしてきた。
パチーンという音が酒場に人が少ないため、綺麗に響く。
まぁ、その気持ちも分からないでもない。かなり自分勝手なことを言ってしまった自覚はある。改造した張本人がこれではマーコも感情をどうぶつけていいか分かるまい。
「無神経だった」
「ホントね…」
そう言ったらしばらくまた泣き出したので、とんでもなく面倒臭いが、隣に座って自分も酒を飲むことにした。
頬が熱を持っていてヒリヒリする。
―――そして二人の間に、しばらくの沈黙が流れた。
「あの壇上の演説ね、マーコが自分の信念を貫いているのを見て、あの演説を思いついたんだ」
「…あぁ、あの下手で感情任せのアレね」
このキツイ言い方を考えると、普段の彼女はかなり猫を被っているというか、セーブして馬鹿をやっていたのだと思われる。酒を飲んだ今の状態が彼女の本性というか、普段は見せない、隠した部分なのだろう。とはいえ、悪酔いしているようにも見えるが…。
「途中から…というか、ほとんど初めから原稿通り読まなかったんだけど。それってやっぱりアンタの影響が大きかったと思う。アンタ、人間には食べる以上の価値はあるんだって、熱心に私に説教してきたじゃない? あれで少しだけ、この町の人間というより、アンタを信用しようって思えたの。じゃなきゃ、あんなこの町の人を勇気づけるようなこと言ったりしなかったと思う」
それを聞いてマーコは静かにグラスの中の氷を指で回していた。氷はゆっくりと時間をかけて溶解し、中の酒と混ざり合いキラキラとグラスの中で輝いている。
「こんな人の姿で、人の言葉を真似るようなヤツに言われたってなにも響かないかも知れないけれど。この姿だから言える言葉もあると思うの……ありがとう。あなたのおかげでこの町はこうしてまだ形を保っている。私はそれが何より嬉しい」
「…それが彼方の本音? 」
マーコが信じられないというような声音で聞いてくる。セシリーの体はあまりお酒に強くないのか、少し僕も酔って口が軽くなっているようにも思えた。
「あなたが判断してちょうだい。この言葉はセシリーの言葉か。どうか」
数秒、彼女と目が合う。そして先に視線を外したのは彼女だった。
「そっか…無駄じゃなかった…か」
飲み終わる頃には、グラスの中の氷はすっかり溶け、微かな匂いを残す混じり合った酒の痕跡だけが、静かに寄り添い、ただそこにあるだけだった。
体はセシリーからおにぎりボディに、軍服はパジャマに変わった僕は音を置き去りにする速さでベッドにダイブした。
「ふぅー………」
天井を見上げた後、上体を起こす。
「マーコ、水を持ってきてくれ」
先に宿屋に戻っていたマーコに頼む。
「えー、アタシだって疲れてるしぃ。いやだー」
椅子にもたれかかったマーコは、長い道のりで蒸れた足を机の上に乗せ、天を仰いでいる。
「………ジー」
彼女の足裏はかなり蒸れていて、湯気が可視化できるほどだった。
「ど、どうしたの? 」
背後からの気配を察したのか、マーコは振り返った。
「いえ……」
「な、なに? 気になるんだけど? 」
五本指の足を開いたり閉じたりしながらマーコが聞いてくる。聞きたいのはその足の裏状態についてだ。
「……梅毒の他に水虫も持ってるなんてことないでしょうね」
「……し、ししし、失礼な! アタシをなんだと思っているの! 」
「歩く感染源? 貴女たちの文化圏で言うなら、呪い持ち? 」
あの腹の痛みは、毒キノコを服用した時以来の地獄だった。今でもこの恨みは忘れていない。
「グぬぬぬぬ…! 」
「一度隅々まで洗って乾燥させた方がよろしいでしょうね。外側も内側も」
「非常識の馬鹿たれおにぎり! 」
そう言って、マーコは外に飛び出して行った。あの顔なら、適当な男が部屋を提供してくれるだろう。今日はもしかしたら、もう帰ってこないかもしれないから、夕食の支度でもするか。
そうとなれば、また人間の姿にならなければならない。
……マーコのヤツ、肝心な時にいないとは…。
仕方なくセシリーになって宿屋に降りると、店主が驚いた様子でこちらを見ていた。
「どうかした? 」
「えっ、と。イソマルト様のお部屋から出ていらっしゃったので、一体どういうご関係かと思いまして」
「あー……」
そう言えば、イソマルトとして部屋を取っていた。もう疲れているせいで、そこらへん頭が回っていないような気がする。もう何でもいいか。
「あの人はどっか行っちゃったわ。最後に見たのは魔族が襲撃してくる少し前だったかな。アタシに部屋の鍵を渡してね」
そう言って鍵を見せた。
「イソマルト様とはお知り合いで? 」
「いろいろ役立ってくれたわ」
本当にイソマルト君は頑張ってくれた。女風呂にも入ってくれたし、氷の魔法使いから情報を抜き出すのにも貢献をした。
「さようですか。では名義変更の手続きをお願いしてもよろしいでしょうか」
「そうね。しばらくあの部屋はセシリーとあと一人、女性が利用するから、二人ね」
「二人ですと、追加料金が発生しますが」
あれは人間として扱っていないと言っても、ここは人間の宿屋だから、通用しなさそうだ。
「分かったわ。それでお願い」
「お二人ですと、一番奥の部屋が一番お手頃な価格でベッドも二つになりますが、どうなされますか? 」
「えぇ。じゃあそうして頂戴」
僕はもうご飯を食べて寝たい。部屋の位置がどこに変わろうと問題ではない。
……あ、いや、大問題だ。僕の部屋にはまだおにぎりボディがある。バレずに奥の部屋まで持っていけるだろうか。
マーコがいれば店主の気を引かせておくこともできるのに……いいや、今いない人間のことを考えても仕方がない。どこかに行った道具を探しに行くとしよう。
「しばらく部屋は置いといてくれない?」
「かしこまりました」
そうして宿屋を飛び出した。男を引っ掛けるにしても、酒場の辺りにいるだろう。見つけ次第ヘッドロックで連れ帰ろう。おにぎりボディじゃないから命令も出来ないし…まったく面倒な体だ。
疲れた体に鞭打って酒場まで歩いて行くと、カウンターでポツンと酒を飲んでいるのを見つけた。占領された日に営業している酒場もそうだが、そこで飲む客も客だな。
「マーコ、帰るわよ」
背中から声をかける。しかし彼女は振り返りもせず、グラスに口をつけている。
飲んでいるのはウォッカのロックで、全然まだ氷が溶けていないのに飲み始めていた。そんな飲み方をしていたら悪酔いするのは目に見えている。
彼女が飲み方を知らないワケがない。だったらどうしてこんな自傷行為のようなことをするんだ。
「どうしたの」
席の近くに寄ってから再度マーコに声をかけた。
「アタシ、まともじゃないや……」
抽象的なマーコの言葉に、いつもの僕なら、「貴女がまともだった時がありますか」って返すけれど、今はどうやらそんな冗談も出来ないぐらい辛そうだったから、別の言葉で返事をすることにした。
「おかげで助かったよ」
そうやって適当に背中を叩く。本来ならこんな慰めはしないが、今日のマーコには特別だ。
「慰めてるつもり? …下手だね」
チクッ。
…酔っているのか、言葉の刃が鋭い。
前にもコボルトでこんな思いをしたけど、元々僕は相手を慰めるのが得意じゃないんだ。なのになんかこんな役割が回ってきてしまう。
下手な気遣いで相手が更に落ち込むのも可哀想だと思いながら、ポリポリと頭を掻いた。
そしてそれに気づいた彼女は酒気を帯びた息を僕に吹きかけた。
「…お酒飲んでも変わらないの。ずっと幸せで、ずっとぽかぽかするの。それが嫌なの。沢山人が死んだんだよ。なのに、なんでアタシはこんなに平常心でいられるんだろうね」
彼女はそう言って苦笑しながら泣いていた。
そういう改造を施したから、という他にないが……そう言うことなら仕事も終わったし、彼女についた魔物を取り除いてもいいだろう。
「だったら帰ったら取り除いてあげるわ。それで私達の関係もお終い。ねっ、少しは貴女のためにならないかしら」
そう言うと、彼女は振り返って思いっきりビンタしてきた。
パチーンという音が酒場に人が少ないため、綺麗に響く。
まぁ、その気持ちも分からないでもない。かなり自分勝手なことを言ってしまった自覚はある。改造した張本人がこれではマーコも感情をどうぶつけていいか分かるまい。
「無神経だった」
「ホントね…」
そう言ったらしばらくまた泣き出したので、とんでもなく面倒臭いが、隣に座って自分も酒を飲むことにした。
頬が熱を持っていてヒリヒリする。
―――そして二人の間に、しばらくの沈黙が流れた。
「あの壇上の演説ね、マーコが自分の信念を貫いているのを見て、あの演説を思いついたんだ」
「…あぁ、あの下手で感情任せのアレね」
このキツイ言い方を考えると、普段の彼女はかなり猫を被っているというか、セーブして馬鹿をやっていたのだと思われる。酒を飲んだ今の状態が彼女の本性というか、普段は見せない、隠した部分なのだろう。とはいえ、悪酔いしているようにも見えるが…。
「途中から…というか、ほとんど初めから原稿通り読まなかったんだけど。それってやっぱりアンタの影響が大きかったと思う。アンタ、人間には食べる以上の価値はあるんだって、熱心に私に説教してきたじゃない? あれで少しだけ、この町の人間というより、アンタを信用しようって思えたの。じゃなきゃ、あんなこの町の人を勇気づけるようなこと言ったりしなかったと思う」
それを聞いてマーコは静かにグラスの中の氷を指で回していた。氷はゆっくりと時間をかけて溶解し、中の酒と混ざり合いキラキラとグラスの中で輝いている。
「こんな人の姿で、人の言葉を真似るようなヤツに言われたってなにも響かないかも知れないけれど。この姿だから言える言葉もあると思うの……ありがとう。あなたのおかげでこの町はこうしてまだ形を保っている。私はそれが何より嬉しい」
「…それが彼方の本音? 」
マーコが信じられないというような声音で聞いてくる。セシリーの体はあまりお酒に強くないのか、少し僕も酔って口が軽くなっているようにも思えた。
「あなたが判断してちょうだい。この言葉はセシリーの言葉か。どうか」
数秒、彼女と目が合う。そして先に視線を外したのは彼女だった。
「そっか…無駄じゃなかった…か」
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